直前期にアタフタしない

こんにちは。ハカセです。
 
模試が終わった後のこの時期は、「超直前期」と言えるでしょう。皆さんの鼓動も日に日に早く、大きくなってきていることと思います。
 
この直前期は、道場執筆陣が総力を挙げて、「こんな工夫をした」、「こういうところに注意!」ということをアドバイスしていこうと思っています。僕もこの点について述べたいと思います。

◆ まずはスケジュールの確認 ◆

いくらストイック学習法を尊重して頂いたとしても、がむしゃらにやればいいというものではありません。どんなときも冷静に準備。そして準備が整ったら、ひたすらに勉強。こういうメリハリを大事にしましょう。

今日は7月6日です。一ヵ月後の今日は8月6日(金)という日に、いよいよ明日に控えた本試験を、どのような気持ちで迎えることが出来るでしょうか。

「もうやることはやった。この1か月の自分の努力を誉めてあげたい。」

そういう心境で8月6日を迎えるにはどうすればいいか。それを逆算して考えましょう。

◆ ハカセの場合 ◆

ボクの場合は、とにかくアウトプットでした。勉強方法としては、

  • 一日2科目というルール。
  • 財務会計から始める。
  • 各科目について、トレーニング ⇒ スピード問題集 ⇒ 答練 ⇒ 過去問 をひたすら解く。(科目ごとにタテ方向に解く)
  • 模試は「ヨコ方向」に解く (7科目一気に)
  • 間違えたところ、迷ったところだけテキストに戻る。

これをひたすら回しました。各科目の完成度を高めるために、各科目を「ツマミ食い」のようにちょっとずつ勉強する方策はとらず、あくまでも各科目をストイックに解きました。

直前の週(今年なら8月2日の週)は、総決算と体力回復に充てました。ボクの場合、直前の水曜日・木曜日・金曜日は会社を休みました。その3日間は TAC の自習室で、スピード問題集・基礎答練・完成答練・模試。これを繰返し解きました。

◆ アウトプットの注意 ◆

スピ問・答練・過去問・模試のアウトプットする際、ボクが気をつけたことは2つ。

1. 時間を決めること。答練・過去問であれば60分、または90分以内に。スピード問題集なら、25問を60分以内に。などと、必ず制限時間を設けて解きました。

2. でも「骨までしゃぶる」は放棄しない。急いで問題を解く訓練をすると、ついつい、正答を見つけたら次の問題に行ってしまいがち。とにかく正答だけ見つけて次に行く、というやりかたは、「スピ問2回転!」とか「7科目過去問3年分!」とかいう「皿回し勉強法」と呼ばれますが、ボクは個人的にはこれを推奨しません。それは、正答を覚えてしまっているだけの可能性があります。もしそうなら意味がありません。各選択肢で、「何故正答なのか」「何故誤答なのか」「どうやったら正答になるのか」について、制限時間を守りつつ、きっちり考えて自分に説明しながら、全ての選択肢を無駄にせず、骨までしゃぶるように解くのです。時には、「正答だった選択肢を誤答に作問するにはどうすればいいか」とか、「こういう選択肢にしたらもっと迷ったのに」、などと自分が作問者の立場になった気分で解きました。

中でも、「自分に解説する」ってのは非常に重要です。前者は ER先生が「ソリューションとして提供できる https://rmc-oden.com/blog/archives/2234 」と表現しましたが、まさにそれです。また、「出題者目線」で設問を読むことで、設問形式への慣れや余裕が生まれます。

◆ 6割を取る試験であることを忘れずに ◆

道場で繰返し述べていますが、この試験は「6割取れればOK」の試験です。そして、平均点は6割に全く満たない、というわけではありません。みんなが出来る問題が当たり前に解けて、ちょっとだけ難しい問題が解ければそれで合格する可能性があります。今更新しいことにチャレンジしたり、新しい勉強方法を取り入れる必要は「全く」ありません。そこを見失わないように、自分のペースで歩を刻んでいきましょう。

大事なことは直前期だからといって焦らないことです。しっかり計画を立てて、あくまでも基礎問題に重点を置く。ここで自分を見失わないヒトが、合格できるのかもしれません。

そのためには、自分の相対的位置をしっかり把握しましょうね。ふうじん の図表を転用すると、

自分が青い線(順調型)なのか、緑の線(追い込まないとマズい型)なのか、です。恐らく、みんな、自分が緑の線型だと思っています(笑)。実はそんなことありません。自分の実力を客観的に見返して、自分の位置にあった勉強方法を採って下さい。

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ボクの上記の勉強方法が万人にベストだとは思いません。

でも、ボクだから出来たというわけでもないと思います。

ご参考になれば、幸いです。

by ハカセ (受験生時代のブログの 7月の記事はこちら

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直前期にアタフタしない”へ3件のコメント

  1. may より:

    ハカセさん

    早速のご回答誠にありがとうございました!

    新しくアドバイスいただきました方法であれば、
    現在取り組んでいる方法と同じです。
    安心しました…。
    引き続き焦らずがっちりアウトプットをしていきます。

    ありがとうございました。

  2. may より:

    ハカセさん
    道場の皆様

    いつも参考にさせていただいております。

    今回のアウトプットに関して、
    トレーニング⇒スピ問⇒答練⇒過去問を
    1日2科目解くとのことですが、私の要領が悪いのか、実力がないのか、1日2科目を上記の流れでこなすことが現状できません(汗)
    過去問は1日で5年分でしょうか?
    上記の流れでは1年分でもかなりきついのが現状です。
    間違い箇所を解説やテキストを読んだりしたら、さらに時間がかかるのですが、これも慣れなのでしょうか?

    よろしくお願いいたします。

    1. ハカセ より:

      mayさま。ご愛読&コメントありがとうございます! なるほどー。確かに誤解を生むかもしれませんね。一日2科目はやりますが、各科目のトレーニング⇒スピ問⇒答練⇒過去問を一日で解く、という意味ではありませんでした (^_^;)。それはさすがに無理ですよね。しかも「骨までしゃぶる」なんて、到底無理ですよね。僕がやった勉強法は、「今朝は経営のトレーニングを50問」「今夜は情報の養成答練と完成答練」、「明日の朝は経営の答練」、「明日の夜は法務のトレーニング」という具合に、一日二種類以上の科目を、アウトプット中心に行った、というものでした。あせらず一歩ずつやっていってくださいね!

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