オイラ式【その24】~詳細分析と編集方針2~

皆さん、おはようございます。細川です。本日を入れて2次試験まで残り30日となりました今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

最近、関東は雨が続き、肌寒い日が続いています。受験生の皆さんは油断して風邪などひかれないように、体調管理には細心の注意を払ってくださいね。っと、薄着で寝て風邪をひいてしまった本人は戒めます…

本日も前回に引き続き、設問をより詳細に分析し解答を組み立てていく工夫についてお話しします。

1.Can Cannot分析
Can Cannot分析とは、発生している事象が、そもそも企業側の努力などにより回避できるのか(Can)出来ないのか(Cannot)の視点で、対応策や解答の方向性を考える分析方法です。

例えば平成27年事例Ⅲの第2段落。「一般に3K職場といわれる作業環境が影響して若手人材確保が難しく、高齢化が進んでいる。」とありますが、これらの事象に働きかけて回避できる問題であるかを考えます。

「3K」のうち、「きたない」部分は5Sである程度改善できるかもしれませんが、「きつい」「きけん」な作業環境は、鋳物製品を製造する性格上、大規模な機械化でもしない限り難しそうです。

また、「若手人材を確保するのが難しい」ならば、評価報酬制度を改善するなどして「若手人材を確保する」という提言をしてしまうと「事例Ⅰ」となってしまうので、「若手人材を確保する」というのも難しそうです。

そして「高齢化が進んでいる」ことも、若手の人材採用について助言を求められていないのならば、やはり解決は難しそうです。

以上の分析から「多少は作業環境を改善できる余地はあるかもしれないが、若手の採用による高齢化阻止は難しい」という結論になり、その他の施策でC社の問題を解決する方向性が定まります。

2.解答文字数制限の意味

以前にも述べましたが、実務に照らし合わせると、設問は社長への診断・助言希望項目のヒアリングと同じです。ですから、設問=経営者の求めに必要十分に応じ、得点機会を逃さないにしなければなりません。つまり、

・解答文字数の制限は、経営者が求めている内容の量
・80分という時間制限は、診断レポートの提出期限

ですから、記述した文字数が解答文字数と比べて過不足であることや、解答時間が足りなくなって白紙があるということは、「仕事の納期遅延を起こした上、社長の質問には何も答えずただ黙っているだけ」と自ら宣言することになってしまします。

そのような方にお国がお墨付きを与えるとは考えにくいですし、そもそも白紙があるということは、それだけ得点機会を自ら放棄しているのと同義です。

普段から、解答用紙は(答えが合っているかどうか分からなくても)すべて埋める癖をつけておきましょう。

3.解答の編集方法のパターン
これも以前、述べさせていただきましたが、編集パターンには

①因果、②列挙、③抽象化、④具体化
と、これらを組み合わせたものがあります。
最も多用するのが、①と②を組合わせた「因果列挙」、つまり因果でつなげた文章を複数解答欄に記入する方法です。因果関係にこだわるのは当然ですが、それを「複数」列挙しておくことでリスク分散が図られ、「0点」という事態は避けやすくなります。

また、③抽象化ですが、これは事例Ⅲで特に使える方法です。
例えば平成27年事例Ⅲの第1問設問1。「強みとなる点を2つ」と言っているのに、①、②、③…と記述してしまうと、採点者が「3つ以上述べている」と判断し、バツをもらう可能性が高くなります。

ですから、この場合は③抽象化という編集方法を使います。

そこで、与件内で使えそうなワードを探して引用し抽象化してみると、『「鋳造工程の生産性向上」や、「新設した塗装工程の」等による一貫生産体制が強み」とまとめることで、抽象化ができます。

以上、細川でした。

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オイラ式【その24】~詳細分析と編集方針2~”へ4件のコメント

  1. 匿名希望 より:

    細川さん
    訂正ありがとうございます。
    キツいコメントを公開でお伝えしたことはお詫びします。

    障害者の姉さん
    コミュニケーション障害は病院でもみてもらえ、治癒されている方もいますよ。心の病も病気であり治療を受けられます。障害と病気を厳格に峻別していまさせんが、以上が私の理解です。

    また私が障害者か、家族に障害者がいるかが、何の関係があるのですか?善人アピールと受け止めるのはあなたの自由ですが、「近所にいるレベルならやめろ」とはどういう意味ですか?「姉」ならいいのですか?闘うとの表現は止めろとか、言葉狩りしてるのはあなたも同じじゃないですか。

    「たかが資格試験ごとき」との表現が失礼だと受け止めるのもあなたの自由です。ただ、私はブログ投稿者の細川さんに対してコメントしました。細川さんの「コミュ障云々」との表現に対してキツいコメントをしたことは自覚しています。

    国家資格も大変な努力を伴いますが、病気と違い自らの意思決定で選択しています。自らの意思とは関係なく発症する病気とは次元が違うので、あのような表現をしました。

    ただ、あなたに対して発信した訳でもなく、不特定多数にブログで発信していた細川さんに意思を伝達する上で公開されたものを横からみていたあなたから訂正しろと言われる覚えはありません。

    私もあなたも自意識が強いので譲らないと思います。本ブログの趣旨とは違うので、これ以上、議論炎上させるのは止めましょう。どうかご協力ください。

  2. 障害者の姉 より:

    匿名希望さん

    いきなりすみません。

    コメントを拝読しました。
    ちょっと気になったので、失礼します。

    まず、「障害」を「病気」として扱っているように伺えました。
    特に「病気と闘っている人」と表現してるのが気になります。
    治らないから「障害」なんです。
    「障害」を持ったら、後悔と諦めと「なんで私が…」という想いを常に繰り返して生きていく、命が尽き果てるまで生きていくしかないのです。
    「闘う」などと、かっこいい言葉で表現しないで欲しいと思います。

    匿名さんは障害者ご本人ですか?それともご家族にいらっしゃいますか?(親戚にいる、近所にいるレベルはやめてください。)

    障害者を家族に持つものとしては、障害者の肩を持ったような、「私は善人」みたいなアピールはやめて欲しいです。
    もし、ご本人もしくはご家族にいらっしゃるのなら、そういう言動は慎んでいただきたいです。
    障害者の家族は誰にでも「言葉狩り」のように噛み付くと思われるのも困ります。

    「私は善人」アピールをしたとしても、「言葉狩り」をしたとしても、「障害者」が「健常者」に戻れるわけではないのですから。

    あと、「たかが資格試験ごとき」と書かれていますが、資格を持たれている方、全ての方に対して非常に失礼です。
    障害者の姉として、そんな風に思いません。
    訂正して欲しいです。

    よろしくお願いいたします。

  3. 匿名希望 より:

    「コミュニケーション障害」というのは聴覚や発声などの身体障害でも起こりうる病気です。

    また精神病として発症している方に対しても、国家資格を付与するに値しないというのは明らかに言い過ぎです。

    そもそもコミュニケーション障害になりたくてなっている人はいません。

    たかが資格試験ごときで、病気と闘っている人を揶揄する表現をするのは控えていただきたいと思います。

    せっかく良い内容のブログが台無しになります。
    中小企業診断士というよりも、人間としての資質が問われるところです。

    1. 細川泰志 より:

      匿名希望様
      ご指摘有難うございます。
      私の知識が不足しており、配慮が欠けた表現でしたので、記事を訂正いたしました。

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