【2次道場】2次チェック模試の検証のお手伝い
こんにちは。くれよんです。
2次チェック模試が終わりましたね。お疲れ様でした
皆さん、手応えはいかがでしたか?
2次試験を初めて経験する方は、「時間の少なさ」、「1日4事例をやることによるとてつもない疲労感」に驚いたことと思います。
他方、2次試験の面白さを感じた方も少なからずいるのではないでしょうか?
2次試験経験者の方にとっては、「今年“1回目”の本試験」。
特に、今回「運不運に影響されない確実な実力」をつけて本試験に臨むつもりの方に取っては、まず 結果が出たかどうかを気にしていることでしょう。
今からチェック模試の結果を変えることはできませんが、良い結果であれ、悪い結果であれ、 結果の検証(PDCAのC)をすることが本試験に向けての大きなプラスになることは明白。
ということで、本日の記事は2次チェック模試の検証のお手伝い。
前回の記事でも書いたように、検証する対象にも色々ありますが、「対応フロー」については、 各自の前提が異なるのでご自身で検証してみて下さい。
ご自分での検証が不安な方は、コメント頂ければ個別にご相談に乗らせて頂きますので、ぜひ遠慮無くどうぞ。
(ちなみに、らいじんも言っているように、こうした能動性・行動の有無が差を生んでいくものかと。)
おっと、ちょっと脱線してしまいました。
本日の記事では、「設問対応と解答の内容」に関する検証にフォーカスしていきます。
■チェックリスト
「PDCAのCが大事なのはよくわかる。けれども、具体的なチェック方法がわからない」というご相談がありましたので、ここではできるだけ具体的なチェック項目にしてみました。
以前の記事でお伝えした、事例対応の3stepに即してチェックリストです。
まずは、このリストで検証してみて下さい。
■設問で求められていることを“正しく”受け止めたか?
3つのステップの中で、一番大事なのはこのStep1です。 なぜなら、これを誤ると以降にやることが全てムダになるから。
中でも、「つまり、何を聞いているのか?」を絶対に外さないこと。ここにチェック印が入らなかった方は、大幅失点の可能性大です。
でもよく見てみればこの項目、日本語が読めれば本当は誰でも間違いなくチェック印が入れられたはず。
すなわち、「実力的にできない」のではなく「何かやり方が甘い」と考えるべき。
①聞いていることを押さえていない
⇒見当はずれの解答へ(大幅失点・ゼロ点)
②複数解釈をしていない
⇒作問者意図と異なる独りよがりな解答へ(大幅失点)
③指示語が何を指すかを確認していない
⇒解釈を誤り、あさって方向の解答へ(大幅失点)
④時制を押さえていない
⇒時制上あり得ない箇所から情報を拾ってしまう(失点・時間ロス)
■効果的に整理・分析ができていたか?
3つのステップの中で、最もスキル差が出るところです。 致命傷に繋がらない場合もあるので、検証をおろそかにしがちですが、 このスキルを積み重ねていくことが、「運不運に影響されない確実な実力」に繋がります。 ストレート生との確実なスキル差にできるよう、目を背けずに検証しましょう!
①図・表の利用をしていない
⇒分析ミス、要素の使いモレのある解答へ(失点)
②与件に明示してあるもの、類推が必要なものの分類ができていない
⇒得点の取り所を外す解答へ(失点・時間ロス)
③因果が成立していない
⇒説得力不足の解答へ(失点)
④適切なフレームワークの適用
⇒時間をかけた割に説得力不足の解答へ(失点・時間ロス)
■採点者に伝わる解答になっているか?
3つのStepの中で、最も明白に白黒つきます。なぜなら、答案用紙に書かれているから。
特に「似たような解答を書いているはずなのに点が入らない」という症状の方、 気をつけて検証してみて下さい。
①骨子を基に書いていない
⇒だらだら解答へ(減点)
②聞かれていることにストレートに答えていない
⇒「言いたいことはわかるけどね。でも×」な解答へ(大幅失点)
③正しい応答をしていない
⇒②同様、言いたいことはわかるけど×な解答へ(大幅失点)
④与件の単語を使っていない
⇒採点者の誤解を誘発する解答へ(失点・得点の不安定化)
⑤切り口がわかりづらい
⇒採点者の誤解を誘発する解答へ(失点・得点の不安定化)
⑥一文が長すぎる
⇒採点者の誤解を誘発する解答へ(失点)
⑦主語・述語がロジカルではない
⇒主語・述語のねじれ等で、意味不明な解答へ(失点)
さて、いかがでしたでしょうか? 「狙って出した結果」と「偶々出てしまった結果」は数字上同じ結果であっても全く別物。
本試験を博打にしたくない人は、結果の検証(PDCAのC)を毎回地道に積み重ねて行きましょう
最後に、芳しい検証結果にならなかった方へ。
以下のハカセの名作記事「2次試験はロジカルシンキングを試される試験である」を精読されることをオススメ。伝わる解答作成の極意と言ってもいい内容です。(ストレート生時代にここまでたどり着いたハカセに脱帽。)
by くれよん