「モチベーション」とはいったい何なのか?

こんにちは、うみのです。

先日から告知させていただいている道場春セミナーですが、いよいよ来週と日程が近づいてきました。

東京会場はお陰様で満席となっておりますが、名古屋の方ではまだ残席があります

受験生の皆様にとって有益な時間となるよう、先代の方にもご協力いただき、コンテンツや特典の充実を図っているところです。

セミナーに参加できなかった方にもお伝えできる情報がありそうですので、来週以降を楽しみにお待ちいただければと思います。

 

なお、二次試験対策の参考書「ふぞろいな合格答案」でも東京、大阪でセミナーが開催される予定です。今この時期にやっておきたいことや二次対策について知りたいと思われる方はチェックしてみてくださいね。

 

さて、参加いただける方にとってより良いセミナーとするために、受講して下さる皆さんから「現在悩んでいること」についてお聞きしており、様々な学習上の悩みをお寄せいただいています。

本セミナーのテーマでもある「本試験までの過ごし方」が最も多いお悩みですが、次いで多いのが「苦手科目の克服方法」、3番目に多いのが「モチベーションの維持方法」です。
一次試験まで残り4か月を切った今、勉強に集中したいけれどなかなかその気力が長続きしない…ということで悩んでおられる方は多いかと思います。

そんなわけで、今回はゆるわだ、「モチベーションとはいったい何なのか?」です。
ゆるわだではありますが、本試験まで努力を維持するために、自分自身のモチベーションの源泉がどこにあるのかについて知っておく、ということは、少なからず重要なのではないかと思っています。

 

さて、モチベーションとはそもそも何でしょうか?

こちらの辞書サイトによると、「意欲の源になる『動機』」とあります。

企業経営理論においてもモチベーション理論における「動機づけ要因」は頻出論点ですね。
ハーズバーグの二要因理論、マズローの欲求5段階説、マクレガーのXY理論、ブルームの期待理論など。
(この論点は用語や意味の入れ替えによる出題が多いので、きっちり整理しておきましょう

そこで語られているのは、人が動機づけられるためには何かしらの「報酬」や「欲求を満たすこと」が必要である、ということです。
バーナードの組織均衡論でも、組織が存続する条件として「誘因≧貢献」を挙げていますね。

 

そう、動機の背景には、必ず何かしらの満たされたい「欲求」があるのです。

では、中小企業診断士の資格を取得したい!という「欲求」を、もう一歩深堀りして考えてみましょう。

具体的な理由は様々であると思いますが、その「欲求」の根源にあるものは何でしょうか?

それはマズローの欲求5段階説で言えば、「承認の欲求」「自己実現の欲求」に相当するのではないかと思います。

 

この「社会的欲求」はあくまでも大枠であり、そこにはいくつかのベクトルの種類があるのではないかと私は考えています。

私が個人的に興味を持ちいくつか見聞してきた中で、大まかに言って以下の4つのタイプに分けられるのではないかと捉えています。

 

探究型

知的好奇心が強い。新しい知識や視点を得ることに喜びを感じるタイプ。

野心型

組織や社会のなかで自分自身の価値を向上させたい、身を立てたいという欲求が強い。自身の能力を高めたり、名を上げることに喜びを感じるタイプ。

調和型

周囲と協調していくことを大事にする。周囲から求められる期待に応えることや、協働する中で自身の役割を果たせることに喜びを感じるタイプ。

支援型

身近な人を支えたい、助けたいという気持ちが強い。特定の誰かの役に立てることに喜びを感じるタイプ。

 

診断士になりたい!という動機づけの多くは、上記のいずれかに属するのではないかと思っています。

たとえばこちらの記事にあるように、紫雲和尚さんが診断士を目指すきっかけになったのは「パン屋さんを救いたかった」という支援型の動機づけですね。

一方で私はと言うと、プロフィールにもあるように、完全に探究型の人間です。

 

そのため、診断士になって独立してバリバリ活躍して成功しよう! と言われても、全く心の温度が上がりません。
また、チームの中で協調するより、自分でつくった道を歩きたいタイプです。(小学校1年生から毎年、通信簿に「協調性に欠けています」と書かれ続けました…)
自分なりに考え行動した結果として誰かの役に立てた場合には大きな喜びを感じるものの、「誰かを助けるために」ということが最初から強い動機づけになるかと言われると、少し違うかな…と思います。
しかし、これを学べば社会や組織の仕組みがより深く理解できるよ、と言われると、俄然「やってみたい!」と思います。

(なんだか社会性のない、使命感も薄いだめな人間ですが…汗)

 

そんな欲求を持つ私なので、受験勉強においては、「問題が解ける楽しさ」をひたすらイメージするようにしました。

勉強が辛くても、眠くても、他のことがやりたくなっても、飲み会に行きたいなと思っても、その誘因が私を机に向かわせてくれました。(時々負けてましたが)

「分からなかったことが分かるようになるのが面白い」「できなかったことができるようになるのが楽しい」が、私を最後まで支えてくれた欲求でした。

そして合格した今でも、一番わくわくしているのは、診断士協会で行われている様々な研究会の活動に参加できるということです。(研究会とは、診断士の業務領域に関わる様々なテーマに対して調査や議論をしたり、実務活動を行う集まりです)

 

こういった探究型タイプに対して、たとえば野心型タイプの人は、診断士になって活躍している自分をイメージすることや、勉強プロセスにおいても模試などでより良い点数を取ることを目標にしたりブログなどで情報発信してネットワークを広げていくことが動機づけになりやすいかもしれません。

調和型であれば、たとえば様々な職種の人とチームを組んで課題解決にあたるシーンや、自身の属する組織をより良い方向に導く役割を果たせる姿をイメージすることが動機づけになるでしょうし、勉強プロセスにおいても、「君ならできる、だから、がんばれ!」と言ってもらえたり勉強会などで色々な人の意見を聞いたり議論すことが励みになりやすいかもしれません。

支援型であれば、具体的な助けたい人の笑顔を頭の中に常に描いておくことがモチベーションにつながるでしょうし、勉強仲間と分からないところを教え合い補い合うような関係をつくっていくことが学びの意欲を生み出してくれるのではないかと思います。

 

もちろん、いくらモチベーションをコントロールしても、受験勉強そのものが大変であることには変わりはありません。

しかし、このように、自分のモチベーションの源泉が何であるかということを知ることは、自分自身が「この選択をして良かった」と思える人生の道へと続く扉なのだと思います。
捉えようによっては、診断士試験へのチャレンジは、そんなことも教えてくれる、実に示唆に富んだものになりうると思います。

診断士の資格を目指すうえで、
自分自身のより良い、より幸福な人生のために、診断士の資格はどういう役割を果たしてくれるのか? と向き合ってみることも、ひとつのゴールの形なのではないかな、と思います。

 

そして、ご自身の欲求をうまく活用して悔いのないよう学び尽くし、本試験当日を迎えていただきたいなと思います。

 

※この分類をするにあたって参考にしたもののなかで分かりやすいのは、岡田斗司夫氏の提唱する「欲求の4タイプ」です。

(むろん、試験には出ませんので、息抜きとしてご覧ください)

探究型は理想型、野心型は指令型、調和型は注目型、支援型は法則型が近いかなと思います。

 

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