【2次試験】成績開示を受けての考察

みなさんこんにちは!
勉強頑張ってますか?燃えてますか?

九州は佐賀からきりがお届けします

今回は前回の続きで、開示された2次試験の結果をもとに少し分析してみたいと思います。
さて、開示された成績ですが・・・。
H26年度中小企業診断士2次試験

事例Ⅰ 事例Ⅱ 事例Ⅲ 事例Ⅳ
66 73 68 66

計273点 平均68.25点
開示請求したらこんなんが届きます。

・・・とまぁ、ひとまずオールAが取れました

さんざん調子こいて、
「たまたま合格ではなく納得合格を!」とか書いてたのがあながち嘘にならなくてよかったです。
(事例Ⅰも苦手ながら無事60超えました。ホッ)

 

他の方との比較での分析は道場メンバーと話し合って行おうと思ってますので、
ひとまず今回は私の受けた試験の結果を踏まえ、少し考察したいと思います。

まず私の再現答案を見ていただきたいと思います。
H26診断士2次再現答案_kiri

~疑問「なぜ私なんぞにオールAがとれたか」~

「私なんぞ」と書いたのには意味があります。
2年目の私は「苦手が多く」かつ「勉強時間が少ない」受験生だったと思います。
こんな私でもオールAを取れたのはなぜでしょうか。

そもそも私は事例Ⅰと事例Ⅳが本ッッ当に苦手でした。
(昨年度の試験は事例ⅠC、事例ⅡB、事例ⅢA、事例ⅣD 総合B)
これは実際の結果も悪いのですが、私自身本当に上手く解けない感覚があり、どうやったら解けるようになるかもわからないという状態でした。
なので2年目の勉強では8~9割は事例Ⅰ・事例Ⅳ対策に注ぎました。(ちなみに2年目の総勉強時間は300時間なので、240~270時間割いていることになります。)
つまり合格に重要なのは「苦手を克服すること」と感じました。
「得意を伸ばす」よりも断然「苦手を克服する」が大事だと思います。
そりゃCD評価がAになれば、オールAになるわ・・・。といわれそうですが、そういうことではないです。

足きりの不安が解消できるので、きちんとした実力を本番で発揮できるようになるということです。
(特に事例Ⅰは一発目の科目なので、出鼻を挫かれるとあとに響きます。現に私は事例Ⅱまで終了した段階で、「いけた!」と思ってましたので、事例Ⅲの第三問の設問2の140字問題なんかは「無理して色々詰め込まなくていいや~。」という感じでした。またいつか書こうと思いますが、事例Ⅲに頻出する、「字数制限が多い問題」にはちょっとしたコツがあります。苦手な方も多くいると聞きますが、実はそんなに難しいもんじゃないです。)

それからもう一つ、2次試験は「勉強時間がものを言わない」ということです。

たまたまの要素も大いにあると思いますが、結果300時間の勉強でCBAD⇒AAAAの評価にあげることができました。

私は2年目の勉強では勉強を「時間ベース」で行いませんでした。
特に財務トレーニングは一日3問、財務の問題集を、きちんと理解して解くというルールで勉強しました。
仕事でただでさえ睡眠時間が少なかったので、早く、かつ理解して解かないと睡眠時間が削られるこの制約は非常に有効でした。
(当然ながら事例を解く時は制限時間を設けてください。)

~疑問「なぜ全事例6割超えたか。その共通点は?」

事例Ⅳに関してはちょっと毛色が違うので省いたとして、事例Ⅰ~Ⅲで6割超えることができました。
それぞれの事例を通してみたときに一番感じる共通点はなんでしょうか。

私は「文章の読み易さ」だと思います。
診断士の2次試験は、それぞれの事例企業の社長に対して、
「こういうところに問題がありますよ。だから課題はこれで、具体的にはこうするといいんですよ。」
ってのを分かりやす~く教えてあげる、ただそれだけのことだと思います。

実際80分で、あれだけの情報しかなくて、書けることなんて限られてるんですよね。
だから背伸びせず、あの情報からわかることを、「わかりやすく」「シンプルに」「社長のことを考えて」表現するといいと思います。

おまけ ~解答後の感覚と、結果に関して~

決して後付けで言うわけではないのですが、事例Ⅱ⇒事例Ⅲ、事例Ⅰor事例Ⅳの順でいいだろうな、というのは感じていて、実際にそういう話を勉強仲間にはしていました。
解いた感覚と、結果が一致したのはすごく嬉しかったです
それからもう一つ、口述試験は、論述で悪かった科目から二つに絞って出題されるというウワサがありましたが、これも私の場合あたっていました。(要は事例ⅠとⅣに関する質問でした。)
実際に合格した方の成績がこれから届くと思うので、これに関しても道場で調べてみて、また皆さんにお伝えできるといいな~と思ってます。

以上、きりでした。

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【2次試験】成績開示を受けての考察”へ10件のコメント

  1. 台湾のくま より:

    三回目の二次試験で2021年度、BBBCでBでした。昨年もBBBCでBでした。一度もAが取れない。「AとBの違い」を求めて、偶然ここに来ました。「心眼が開く」まで合格できない気がします。本文中の「文章の読み易さ」。ここに突破口がありそうです。

    1. きり より:

      台湾のくま様
      こんな昔の記事にコメント頂きありがとうございます。
      私自身、試験やブログから離れて大分経ちますから、的確なアドバイスができるかどうかわかりません。よって試験の回答方法など、詳しいことに関しては私の過去の記事をお読みいただければと思います。しかしそうは言ってもせっかくコメントを頂きましたので、現在私がお伝え出来ることを少し書かせてください。
      現在私は診断士としての活動(経営計画策定支援、補助金申請支援等)を行っていますが、そこで繰り広げられているのは、まさに診断士の2次試験そのものです。
      診断士に求められているのは、国の方針に従って主に地元の中小企業の支援をすること、であると思っています。タイムリーな例を出すと、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い業績不振に陥って、経営継続が困難になっている企業が沢山あります。しかしながら地元での役割は大きく、なるなると困るような会社もたくさん存在しているのです。そこで中小企業診断士が、経営計画策定・補助金申請支援をすることで、困っている会社を救うことができるというわけですね。
      例をあげると経営革新計画や経営力向上計画、最近出たばかりの事業復活支援金や有名なものづくり補助金など、こういったものの申請支援に一役買っているのです。
      ではこの計画書や申請書は誰が見るのでしょうか。
      その企業を全く知らない第3者(事務局の方)によって確認されるのです。つまり2次試験では、ある会社の事例を読んで、全く知らない第3者に「この会社はこんな会社ですよ。だからこうしたほうがいいですよ。」と回答する形になっているのです。知らない人にもわかるように、シンプルかつ分かり易い文章でないといけない理由はそこです。
      ここまでなんとなくイメージつきますか?
      もうちょっと診断士の仕事を深堀してみましょう。
      具体的に計画書の策定支援とはどういったことをするのかわかりますか?
      もちろん1から10までヒヤリングしながら診断士が計画書を書くこともあるのですが、多くは事業者さんが叩き台を作ってくれていて、それを修正するパターンや、商工会の方が事業者さんからヒヤリングして作成したものを修正するパターンなのです。事業者さんが作られた計画書は荒っぽいことが多く、修正が必要な個所が沢山あります。悲しいことに私がやっているのは殆ど「文章の修正、校正」です。笑(もちろん1次試験で学んだ診断士知識をフル活用して書きますが。)
      要は文章力がないと、診断士の仕事はできないということになります。人が作った文章を添削するのは中々骨が折れる作業です。なんなら最初から私が作ったほうが早いんじゃないか、というものあります。しかしながらそういうわけにもいかないので、なるだけ骨組みを残しながら添削を行います。もちろん時間も大事です。申請にはリミットがありますし、次々に申請者の方から相談があるので、一つ一つにはそんなに多くの時間は割けません。おそらくこういった実情から試験の時間設定や、ボリュームの構成はされています。

      とまあ長くなりましたが、やはり文章力(読む力、書く力)は大事なのです。ちなみにトレーニングの方法ですが、私はAAS名古屋の「日経春秋要約」を毎日やっていました。2次試験の勉強は主にこれと、過去問解き、事例Ⅳのトレーニング、だけです。どうしても受かりたければAAS名古屋に有名な鷺山先生という方がいるので、話だけでも聞いてみるといいと思います。ちなみに事例ⅣはTACの問題集(ちょっと難しいやつで、TACにいかないと買えないやつ)はすごくお勧めです。

      ちなみに私は通信生で、勉強を再開したのも4月~5月だったのですが、それでもこれだけの点数がとれますから、今からやれば十分オールAでいけると思います。
      遠くから応援しています。

  2. ニート より:

    きり様

    すいません、再現答案作成しませんでした。

    事例Ⅰは芯を喰った感触はありましたが、
    まぐれかと思います。

    むしろ事例Ⅱが、いや一次試験が心配です。

    お役に立てず申し訳ございません!

  3. きり より:

    ニート様
    コメント頂きましてありがとうございます。
    1年目→2年目の伸びがすごいですね!そして事例1の81点!圧倒的ですね。私も教えて頂きたいです。そして合計でもかなりおしい点数ですね。次こそは合格できるようにお祈りします!
    再現答案など書かれていらっしゃいますか?
    もし書かれていて差し支えなければ見せていただけないでしょうか?(特に事例1と事例2が気になります)

  4. ニート より:

    ↑ ※H26年は総合評価 Bでした。

  5. ニート より:

    得点請求の結果がまいりましたので
    提供させていただきます。

    H25年(不合格)

    事例Ⅰ 39 D
    事例Ⅱ 41 C
    事例Ⅲ 59 B
    事例Ⅳ 49 C
    総合  C

    H25は何を書いてよいか分からず、
    闇雲に取り組んだ感があります。

    H26年(不合格)

    事例Ⅰ 81 A
    事例Ⅱ 35 D
    事例Ⅲ 60 A
    事例Ⅳ 54 B

    【所感】
    H26年度は事例Ⅱで大コケしました。
    B社の強みである社長さんを生かした
    戦略が描けず、新規顧客層も的外れな方向を
    書いたのが原因だったと思います。

    介護経験があったので、「旅行なんてムリだろ」
    という邪推が頭をもたげ、全体のバランスを
    崩した感があります。

    事例Ⅳは、経営分析すら1つしか当たらなかった
    (書く予備校解答とことごとく違った)のにBか!
    という驚きです。

    やはりサービス問題を落とさず、経営分析も3つなら2つ以上、その他の枝問で最低1問当てれば
    A評価が来ると思います(相対評価+得点増幅処理あり)。

    とはいえ、事例に取り組む方向性、試験の捉え方は間違っていなかったといえますので、今後も精進したいと思います。
    (その前に一次試験がありますが…泣)

    以上、何かのお役に立てば。

  6. きり より:

    まりりん丸様
    コメント頂きありがとうございます。
    作る側にいらしたということで、さすがにお詳しいですね!
    分析がすごい!笑
    私も採点に関して同じように考えています。
    特に事例4に関しては相対評価はほぼ確実ですよね。
    これから先分析を進めて、まりりん丸様をはじめ、受験生の皆様に有益な情報を提供できるよう頑張りますのでよろしくお願いします。
    ありがとうございました。

  7. まりりん丸 より:

    きりさんの成績開示、参考になります!
    この手の数字を作る側にいた経験則からすると、協会は
    全体の得点分布をもとに、A評価が目標比率に達するよう、必要あらばaX+b程度の一次式で加点…という方法をとっているものと思われます(某MBAの採点もそうですし)。
    道場の方々の開示を拝見し、その仮説を念頭に
    「難問のときは相対評価に近い状態」
    「だからこそ事例4は素点で合格すれば強い」
    という、ふうじんさんのお考えに近い印象を持ちます。
    それにしても、きりさんの高得点は素晴らしく、そこに続かねばという気持ちになります。
    道場を参考に、AAAA合格を目指します!

  8. きり より:

    みやBさん
    いつもコメントありがとうございます。
    本当に結果がきちんとでてよかったと思います。
    狙いの品質 と できばえの品質が合致した、という感じですね。
    今後も道場メンバーと分析して、受験生の方々に有益な情報を提供できればと思います。

  9. みやB より:

    きりさんの開示成績を聞くのが楽しみだったんですが,やっぱりすごい!完全合格じゃないですか。「試験終了時点で受かったと思った」というのは伊達ではないですね。

    成績が開示されるようになって色々な分析が出来るようになったわけだし,今後も道場を楽しみに拝読させて頂きます。
    これまで言われていた「2次試験採点基準の都市伝説」の検証も色々進みそうですしね。

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