【合格体験記】強みを生かして超速習でストレート合格~まっすーさん~
こんばんは。こぐまです。
今日はなんと、5月から学習開始という超々ロケット速習でストレート合格された、まっすーさんの合格体験記をお送りします。
難関資格の複数ホルダーで、絶対の自信を持つ科目があったとはいえ、絶句しちゃうスピードです。
診断士試験って難しいんですけど・・・。
会計、法律、ITという幅広い分野の難関試験を突破してきたノウハウがわかるかも。
それではお願いします。
===寄稿ここから=======
まっすーと申します。とあるメーカーの経営企画部で勤務しております。
中小企業診断士の勉強は、1次試験は独学で受験し、2次試験はMMCの通信直前対策講座を活用し、1次・2次ストレート合格することができました。
【受験の経緯】
診断士を取得しようと真剣に考えるようになったのは、応用情報技術者資格の勉強をして、IT系の知識について自信を持てるようになったためです。社会人になってから十数年、経理・経営企画系の業務を行ってきた、集大成としてこの資格を取りたいと思いました。
【1次試験対策】
1次試験の勉強を開始したのは、4月の応用情報技術者受験後、GW明けの5月中旬頃でした。当初は1次試験まで3ヶ月もないことを考慮すると、目指せるのは科目合格までだと思っていましたが、私は日商簿記1級や行政書士、ビジ法1級の資格を有していたため、財務・会計、経営法務、経営情報システムは、何とか勝負になるのではないかと考えていました。
1次試験の勉強法は徹底的なアウトプット学習でした。初学となる科目は4科目と少なかったものの、通常に比べれば短期間であったため、テキストを1から読んでいたのでは間に合わない。勝負できるレベルにするためには、問題を徹底的に解いて、できないところから覚えていくアウトプット→インプットの流れでないと他の受験生に太刀打ちできるレベルまで到達しないと考えました。通勤時間中にTACの過去問集やスピード問題集を解き、会社の昼休みにはポケットテキストを読んで暗記するなど、使えるスキマ時間は徹底的に活用しました。
1次試験で私が最も苦労したのは、中小企業経営・中小企業政策でした。TACのスピードテキスト、平成23年版中小企業白書を活用して学習しましたが、ほぼ100%が初見の論点、かつ純粋な暗記科目であり本当に苦痛でした。白書は入手が7月と遅れたこともあり、道場の「白書図表90連発」に完全にお任せしました。これは大変助かりました。
結果的に1次試験は得意科目の財務・会計で80点、経営情報システムで84点を獲得することができ、他の5科目もすべて60点を超えることができました。合格率の上昇にも助けられたと思いますが、自分の勉強方法を貫いたこと、そして絶対的な得意科目を持って試験に望めたことが大きかったと思います。
【2次試験-勉強法】
2次試験ではMMCの直前対策講座を受講しました。MMC選択の理由は、各受験対策校の平成23年の本試験模範解答を読んでみて、最も自分が書けそうに思える解答だったからです(実際にやってみると全然書けませんでしたが)。
私の2次試験勉強法は、とにかく初見の問題を80分間で数多く解くことでした。平成13~23年の11年分の過去問(44事例)+MMC通信講座(12事例)+模試(TAC、LEC、MMC×2、計16事例)+企業診断(12事例)+TAC2次集中特訓(8事例)をやりました。合計すると92事例になります。
ただ、受験対策校に添削を受けられるものを除けば、自己採点するしかなく、客観的評価ができなかったため、これだけの数をやった効果があったかは今でも自信がありません。
なお勉強時間は、通勤時間に事例解答のシミュレーションを行う他、朝5時に起きて事例を解いたり、昼休みには会社近くの図書館へ行き事例の解説を読んだりする等して確保していました。
本試験2週間前からは、事例Ⅳの対策中心にシフトし、ある程度の難易度の問題が出ても、対応できるような対策を行いました。事例Ⅰ~Ⅲについて他の受験生に差をつけられる自信が持てず、事例Ⅳである程度点数を稼がなければいけないと考えていたためです。
この対策は、傾向が大幅に変わった今回の本試験事例Ⅳで動じることがなかったという意味では、結果的に有効だったと思います。
事例を解く際の私の解答プロセスは下記の通りざっくりしたものでした。
・0分~約40分 問題用紙切り離し、問題解釈、各問題に対する回答案作成
・約40分~80分 答案用紙への記入
タイムマネジメントは重要ですが、あまり時間にこだわり過ぎて、それを守れないことによる焦りを避けたかったため、問題や解答文字数を見てから大まかな時間配分を決め、解答の進捗に応じて、目標時間を修正していました。
本試験ではこれが幸いし、事例Ⅱでコーズリレーテッドマーケティングについて最初大間違いの解答を書いていたのを、間違いに気づいてから咄嗟の機転で80字×2問を全部消して書き直すという荒業を成し遂げることができました。
元々そんなことがないように解答を構成しなければならないのは言うまでもありませんが、本試験では様々なイレギュラーがあるので、それに対応できる態勢を取ることは重要だと思います。
【最後に】
スキマ時間の勉強が多く、勉強時間について把握していないため、確かなことは言えないのですが、診断士試験対策のみについて言えば、おそらくは1次試験よりも2次試験に費やした時間の方が長かったような気がします。2次試験は本当にどうすればいいのかわからず、試行錯誤のままがむしゃらに進んでいった印象です。
私の診断士試験受験期間は5ヶ月程度のものでしたが、中身は非常に濃いものだったと思います。
今まで色々な資格試験を受けてきましたが、受験勉強の密度や、特に本試験の最中(事例Ⅱや事例Ⅳ)にも自分の土壇場での対応力の成長を感じることのできる試験というのは初めてでした。
最後に、道場の執筆陣のみなさまへ感謝するとともに、今年受験される方々の成功を心から祈っております。
===寄稿ここまで=======
何事もなかったかのようにさらっと書かれていますが、1次、2次対策とも、徹底的なアウトプット学習で急激に実力をつけられたことがよくわかりますね。
こなした2次の事例演習、「92事例」ですよ!! しかも過去問11年分すべて。スト生では通常、考えられない荒業。
これまでの難関資格の勉強方法から得られたことを、診断士試験にも適用されているんですね。「こんなレベルの高い人、参考にならないもーん」と読み飛ばさないでくださいね。
虚心坦懐に読むと、やはり短期で合格される方々と共通の特徴が浮かび上がります。
発射台の高さは違うとしても、5か月間という超短期に濃縮されている勉強方法は普遍的なものだと私は感じました。
・他の受験生との客観的比較による、ゴールのレベル感を持っていること。
・ゴールに短期間で到達するため、時間的制約の克服の手法としてアウトプット優先主義を徹底したこと。
・事例Ⅳの学習にみられるような、時間配分の柔軟な変更。
・(特に2次) 割り切るところはばっさり割り切って、世に出回っているテクニックにこだわっていないこと。
一気呵成に走り抜けたように見えますが、足を地につけて着実に地固めをされているんですね。
まっすーさん、貴重な合格体験記、本当にありがとうございました。
by こぐま