2次試験のお作法 (付録:お勧め「字消し板」!)

こんばんは、JCです。

そろそろ受験機関での答練・演習も始まっている頃ではないでしょうか?80分で取り組む事例演習はいかがですか?まだ採点がかえされてない?1次を通過した方々はこれまで答練で7~80点くらいは取ってたのではないかと思いますが、驚くほど低得点でびっくりしてみて下さい。初学者はまず、事例を解くのはすごく難しいという壁に「誰もがぶちあたります」。
とは言え、合格を目指すためには、なぜ得点できなかったのだろう?なぜこの文章に気付かなかったのだろう?相当たくさんの?マークを抱えながら、進めてゆくのが2次筆記試験の勉強です。経験者の方はこのあたりはしっかりつかめているのではないかと思います。

◆僕のお作法◆
事例問題を数多く解いてゆくと、なぜか自分のお作法というか、プロセスが決まってきます安定して得点してゆくためには自分自身で自分なりのお作法を編み出してゆくことが必要かと思います。で、僕のお作法はどうだったかというと、<注!TVショッピングでよく掲示されるメッセージみたいですが、「効果は人により差があります。」>
僕は常に事例は80分で解きました。120分使ってより良い解答を作ることはしませんでした。だって、本試験は80分しかないんだもん。もう少し正確に言うと事例Ⅰ~Ⅲは80分で。事例Ⅳは本試験直前期には60分を目標としました。ほんとは事例Ⅰ~Ⅲも時短導入したかったんですが、これはできなかった。どうしても80分より短縮することは無理でした。その中で、仮に80分で全問解き終えられなかったとしたら、自分で決めた時間内でできなかったことは何なのか、どこで時間をかけ過ぎたのか詳細に反省ノートに記録をつけていました。

では、その80分をどのように使っていたかをもう少し詳しく見てゆくことにしましょう。但し、これも直前期、つまり演習や過去問を解きまくった最終段階で僕ができてきたことです。今、8月末の段階で初学者が同じようにできていたら逆にと思います。まっ、そういうやり方もあるのかと感じてもらえれば幸いです。

◆最初に読む部分◆
まず、与件文の冒頭の中の○社が何者であるか、のみを読む

「A社は地方都市W市に拠点をおく菓子メーカーである。」

ここまでです。第1パラグラフを全部読むという方もいましたが、僕の場合は、全部読むと後で本格的に与件文を読む際の読み込みが甘くなってしまうように思えて、最終的にこの1文だけに留めるようにしました。

◆設問文の読み込み◆
設問文を熟読します。

「F社を買収する以前のA社、およびA社に買収される以前のF社は、それぞれW市周辺で有力な菓子メーカーであった。和菓子・洋菓子といった取り扱い商品に違いがあるものの、A社とF社の強みには、どのような違いがあると考えられるか、150字以内で述べよ」

H21事例Ⅰの第1問です。ここで書かれていること、想像できることをとにかくたくさん考えます。①A社はF社を買収した。②両社ともに「以前は」有力な菓子メーカーだった。③商品が和菓子・洋菓子と異なる④商品のレベルでない強みがそれぞれにある。⑤買収されたF社は強みを活かせない何らかの状況に陥り、買収を余儀なくされた。要求解釈と呼ばれる作業です。その上で、まだ与件文を読んでいないにも関わらず、具体的な「違い」を想定してゆきます。事例Ⅰなので組織もしくは人事がテーマです。ですので、リーダーシップ/組織構造/人事のあり方/社員の意欲等々可能性を追求して多方面に想像を働かせながら、設問文の空白にメモしてゆき、最後に与件文を読む前に考えたことであることを示すための線をひいて区切っておきます。第1問から最終問までこの作業を行い、その後、もう一度第1問から最終問までを読みなおし、設問間のつながりのようなものを探ります。僕はこれを「事例の森を見る」とよんでいました。先ほど要求解釈という言い方をしましたが、自分のやっていることはほんとに設問文を解釈というのだろうか?とちょっと疑問を感じていました。より強く僕が感じたのは、この作業をやることで、 設問文を明確に記憶に叩き込み、与件文を読む際に、この根拠は第2問!、これは第1問と素早く反応する効果が非常に強くあるのではないかと考えています。(使用時間としては、ここまでで試験開始後、約10-15分経過、以下も同様です。)

◆与件文の読み込み◆
僕は基本的には4色ボールペン等の色分けはせず、シャープペン1色で、気になる接続詞○をつけ違和感のある文章には波線を入れおやっ?と思うところには思いっきり???のマークを書きこんでゆきます。与件文の段落に番号をつけ、強く記憶に残っている設問文と結び付けば、この段階でQ1、Q2-1とマークも付けてゆきます。(ここまでで約15-20分経過)次に与件文を再読しながら、根拠をひろい、先ほどの設問文熟読で線を引いて残しておいた空欄に根拠をメモしながら、どんどん読み進めます。これで、基本的には与件文で○を付けたり、違和感のあった文章や、これだと思う根拠が各設問文にメモとしてちりばめられたはずです。次にメモとして書かれた根拠をまとめ、設問文との整合性をチェックしつつ、論理構成を整えて解答の骨子を各設問ごとに作成します。ここまでで約40-45分が経過する計算にしていました。つまり、解答を実際に書く時間は35-40分です。2次の勉強を始めた頃には50-60分以上を「書く」作業に使っていたように記憶していますが、考えがまとまらないうちに「書く」作業に入ってしまうといたずらに時間がかかり、消しゴムの登場回数が増加すると感じています。

◆書く作業◆
設問文・与件文を熟読し、根拠をひろって論理性・整合性の確からしさを検証した後だと、文章を書くことはそれほどの時間を要しません。既に自分の中で書かねばならないことが明確になっているからです。僕の場合は例えば150字の問題であれば、120字くらいまでを一気に書きこみ、残り30字でどのように締めくくるかを字数を指折り数えながら、解答していました。ですので、解答欄が1行余るという事象は発生しない、というよりもほとんどの設問でブランクの升目は1-2個しかないという結果になりました。(うまくいった時には…です。1問書き終える毎に残り時間を確認し、時間がかかりそうだと感じたら、あっさり飛ばして他の設問を先に終えるということも心がけました。その上で残り時間が少なくて、うまく書ききれないと感じたら、根拠らしきものを思いっきり盛り込んでごまかそう とも考えていました。これらは、僕が2次本試験直前に作ったFinal Paperの抜粋です。Final Paperも恥ずかしいけど後日、公表しますので、ちょっと待っててね。

◆消しゴムのいらだち◆
2次の学習が進んで、解答のお作法が安定してくるにつれ、消しゴムの登場回数は減少してゆくんですが、それでも消すことはありますよね。そんな時に筆記試験は消したい部分のみならず、消さなくてもいい部分まで消してしまったり、上下の行の文字が半分だけ消えてしまったりすることありますよね。特に終了時間が迫っている時には、「あ″-」と言いたくなるくらいイライラします。そんな時におすすめなのがこれ。字消し板 空いた穴から消したい字だけ、消したい行だけを消すことができる! なんと素晴らしい優れモノです。こんなにありがたいのに150円という驚きのコストパフォーマンス。この文房具、ぜひ、模試の前には入手すべきです。
注)道場では、我々の1回こっきりの経験なんて、単なるまぐれかもしれず、偉そうに「こうすべきです!」とか、「お勧めです!」なんていう言葉はできるだけ慎もうと心がけているんですが、字消し板だけは本当に「お勧め」です。

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2次試験のお作法 (付録:お勧め「字消し板」!)”へ5件のコメント

  1. JC より:

    言い忘れました。
    ・サロンパス
    肩こりネタは相当あります。
    これはもう少しみなさんの肩こりが激しくなった頃にネタにしますね。

  2. JC より:

    きょん様

    ごめんなさいっ!!
    文房具ネタあんまりもってないです!
    でも文房具フェチで勉強仲間のEさんにも
    字消し板はすげーっ!と言ってもらえました。

    唯一、自分で縁起をかけたような文房具は
    シャープペンシルです。
    駐在中に手に入れた0.7mmのモンブランの
    シャープペンは1次も2次もずっとこれを使い続けていました。もちろん自宅で過去問解くときもです。

    形とか形式じゃない本質が大事とか言いながら、
    結構、形にもこだわっていたかもしれません。
    でも結構シンプルな形だったように思います。

  3. きょん より:

    JCさま

    文房具ネタ大好きです。ぜひ継続してください。

    二次対策スタートしてから
    ・多色ボールペン
    ・シャーペン&芯
    ・字消し板
    ・モノサシ
    ・製本テープ
    ・ルーズリーフ
    ・中綴じできるホッチキス
    ・消しゴム
    ・クリアファイルとファイル・フォルダボックス
    ・事務用手袋
    ・卓上掃除機
    ・キッチンタイマー
    ・サロンパス
    ・コピー機
    などなど、各種グッズが大活躍です。

    二次対策のハードな記事の合間にでも、箸休め的な文房具・グッズ情報、希望です。

  4. JC より:

    wackyさま

    こんにちは。
    消しゴムも消費者の多様なニーズを追いかけて進化してるんですね。
    字消し板は色んな穴があいているので、当初はその穴をなぞって図形を描くものかと思っていましたが、建築関係の方に聞くと当然のように、消す用途に使うといっていました。

  5. wacky より:

    消しゴムのくだりは本当に参考になりました。字1つだけや1行だけという消し方があったのは全く気づきませんでした。
    早速文房具コーナーを除いてみると、そういったニーズに対応する消しゴムが色々とあるんですね。今まで気づきませんでした。
    (せいぜい角がたくさんある消しゴムくらい)

    ちなみに私は消しゴムには全く気を使っていないので、JCさんご指摘のとおり、いつもうまく消せなくてイライラしていました(汗)

    おススメのステッドラーの字消し板は当然のように売っていなかったので、週末横浜で探してみようと思います。安いので気軽に試せるのがいいですね。

    #消しゴム以外の記事はもっと参考にさせてもらっていますよ(^^;

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