【合格体験記】 何度も受験を諦めかけたが、勇気を振り絞って受験し見事合格！ by やまはさん

受験生情報

• ハンドルネーム：やまは
• 年代：30代

受験回数

• 1次試験：1回
• 2次試験：1回

学習時間

• 1次試験：250時間
• 2次試験：50時間

学習開始時期

2023年5月

自分の診断士受験スタイルを一言で表すと

睡眠削らずマイペース

診断士に挑戦した理由・きっかけ

1. 前職（経営コンサルタント）時代から密かに憧れていたため。
   前職が財務・会計に強みを持つコンサルティング会社だったため、周りに有資格者（公認会計士・税理士・中小企業診断士等）が多い環境でした。
   前職時代はとにかく自分に自信が無く、勉強して知識だけでも付けなければ…と思っていたため、中小企業経営に関する多様な知識を身につけられる中小企業診断士はかなり魅力的な資格でした。
   何度か通信講座を申し込んだものの、仕事の忙しさにかまけて挫折を繰り返し、一度も受験しないまま家業に戻りました。
2. 目の前の仕事に追われるだけの生活に変化が欲しかったため。
   経営コンサルティングとは全く異業種の家業に戻り、毎日無我夢中で働いていましたが、目の前の仕事に追われるだけの毎日を過ごすうちに別の刺激が欲しくなりました。
   立地的にも組織体制的にも、ふらっと外出したり人と会ったりすることが難しいため、山奥の自分の家の中でできるものを探すしかありません。
   どうせやるなら何か建設的なことを…という欲もあり(笑)、何か資格でも取ろうかなと考えたときに、前職時代に挫折した中小企業診断士がふと思い浮かびました。簡単に取れる資格ではないと分かっていましたが、やるだけやってみよう！ということで挑戦しました。

職務経験・保有資格

• 職務経験：経営コンサルタント→旅館業（家業）
• 保有資格：簿記2級、FP3級

得意科目・不得意科目

• 1次試験
  得意科目：財務会計
  不得意科目：経済学、経営法務、中小企業経営・政策
• 2次試験
  得意科目：なし
  不得意科目：事例Ⅲ

合格までの学習法

1次対策

通信

使用教材：STUDYing、過去問マスター（財務・会計のみ）、まとめシート、ダンシ君のサブノート

• 5月：
  STUDYing自体は1次試験前年の8月に申し込んでいたのですが、仕事にかまけて気付けば4月末。
  今からでも間に合うのだろうか？と疑問を持ちつつ、仕事の繁忙期を終えたGW明けに本格的に勉強開始。
  この時期は、りいあさんの記事を何度も読み返し、勉強の指針にするとともに勇気をいただいていました。
• 5月～8月：
  簿記2級を取得しており、財務・会計はとっつきやすかったため、過去問マスターのA・Bランクを1周しました。
  他の科目に関しては、STUDYingで講義動画視聴→スマート問題集→過去問セレクト演習→間違えたところや理解があやふやな箇所をまとめシートに追記・確認、という流れでした。
  直前期はいよいよ時間が足りなくなり、スマート問題集はすっ飛ばして、「過去問セレクト演習→間違った箇所や未暗記の事項をまとめシートに追記」をひたすら繰り返しました。
  寝る前や移動時間は「ダンシ君のサブノート」にお世話になりました。
• 6月末：TACの模試
  6月末に行われたTACの1次試験模試が転機になりました。
  手つかずだった暗記科目は当然のごとくボロボロ。
  唯一まともに勉強していた財務・会計も時間が足りず、ヤバい…と思いながら帰宅。ダメダメすぎて諦めがつくかもと思ったところ、予想に反して結果はＣ判定でちょうどボーダーライン。
  もしかしてこれ、頑張ればいけるかも？！と一念発起し、怒涛の追い込みを掛けました。
• 8月：本番
  自己採点結果は以下の通りでした。
  
  経済学72／財務・会計80／企業経営理論76／運営管理66／経営法務52／経営情報システム60／中小企業経営・政策66
  計472
  
  経済学の足切り覚悟でしたが、運よく解ける問題が出たおかげで予想以上の点数を取ることができました。

2次対策

独学

• 使用教材：
  ・『まとめシート流』ゼロからはじめる２次対策
  ・TAC中小企業診断士 第2次試験 事例IVの解き方
  ・独学で中小企業診断士2次試験に一発で合格した　誰でも30日で基礎固めできるゴロ合わせ
  ・ふぞろい17
• 8月：
  仕事の繁忙期と、1次試験が終わったことによる中だるみで、道場セミナーや道場ブログでの情報収集しかしていませんでした。
• 9月～10月：
  しっくりくる解法を求めて有名どころの書籍を買いあさって比較検討したのですが、どれもしっくりこず…。
  そうこうしているうちに時間が過ぎてしまいました。最終的には、「『まとめシート流』ゼロからはじめる２次対策」の設問解釈の部分をベースにして、道場ブログなどで学んだ個々のテクニックを組み合わせ、自己流の方法で解きました。
  事例Ⅳも様々な書籍を購入したのですが、基礎問題が充実しており理解が進みそうな「TAC事例Ⅳの解き方」の1冊に絞りました。
  あれこれ手を出すより、結果的に良かったと思います。
  基礎知識を頭に叩き込むのに「ゴロ合わせ」が非常に役に立ちました。Kindle Unlimitedの対象タイトルだったので無料で読めました。
• 10月：
  直近2年分の過去問を解き、押さえるべきキーワードをふぞろい17でチェックしました。
• その他：
  マーク…強み・弱み等を色分けしてマークするのが定番ですが、蛍光ペンを持ち替えるのがどうにも煩わしく、シャーペン一本で線の種類を描き分けることによって対応しました。（AREさんの記事には大変勇気づけられました！）ページを破るか…余白で足りると思ったので、事例Ⅳ以外は破りませんでした。
  
  下書き…回答に盛り込みたい要素を箇条書きで書き出し、字数を数えつつ取捨選択したり順番を入れ替えたりして、大体の回答がまとまってから回答用紙に書きました。
  
  ファイナルペーパー…ぐっちさんのものを使わせていただきました。
  
  模試…本当は受けたかったのですが、仕事の繫忙期に被って受けられずでした。

なぜその学習方法を選んだのか？

• 1次試験
  長時間机に向かうのが苦手であり、勉強のハードルをできるだけ下げたかったため。
  STUDYingだとベッドで寝ころびながらスマホで演習ができるため、疲れているときでも気軽に勉強ができてありがたかったです。
• 2次試験
  2次筆記試験には「国語の試験」的な要素があると感じたため。おーちゃんさんの記事でＡさんが仰っていた、「2次筆記試験とは『中小企業診断士１次試験の知識』を矛盾なく盛り込んで答える『国語の問題』である」というお考えに大いに共感しました。

学習時・受験時のエピソード

2次筆記試験当日、4事例とも時間をフルに使って無我夢中で解き、終了後は「結果はどうあれ、精一杯戦った…（満身創痍）」という感想でした。事例Ⅲは、用語への馴染みのなさと勉強不足が響き、全く自信のない仕上がり。事例Ⅳは時間が足りずほぼ空欄の問題がある上に、計算問題が合っているか分からず不安…。

模範解答と自分の答案との照らし合わせは、自分のミスを知るのが怖いのとやる気が湧かないのとで一切しませんでした。採点サービスを利用するために再現答案は受験後3日以内に作り終えたものの、再現答案を提出した後は診断士試験に関することはほとんどしていません。かなり勉強不足の状態で受験したので、当然落ちたものと思って結果は気にならず、ある意味気楽な数か月でした。

（おまけ）12月31日：

大晦日の夜、EBAの採点サービスの結果が出ました。結果はなんと239点！サトシさんの記事を読んで、採点は保守的に行われると知っていたため、ここで初めて、「え、もしかして受かってる可能性ある？」と思いました。そこからは結果発表が待ち遠しく、気が気でない2週間を過ごしました。

これから合格を目指す方へのアドバイス

もう間に合わないと思っても、今日が一番早い日だと思って勉強を始めて（再開して）みてください。

絶対に受からないと思っても、受験自体が学びになると思って試験を受けてみてください。

私は戦う前から何度も試合を放棄しそうになりました。

仕事が立て込んでおり、1次試験まで気付けば残り3か月だったとき。経済学がどうにもとっつきにくく、マクロ経済学の勉強を1周も終えられないまま1次試験前日を迎えたとき。またも勉強がほとんどできないまま、2次試験前日を迎えたとき。あのとき本当に諦めてしまっていたら、ストレート合格という思いがけない結果を掴むことはできませんでした。

試験を諦めようかなと思っている方へ。当たり前ですが、受験しなければ合格はありません。今の自分がどれだけ実力不足に思えようが、受験が無意味に思えようが、絶対に会場へ行って試験を受けてください。あなたの根底にある実力が花開き、最高の結果をもたらしてくれることを願っています。

おわりに

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ブログを読んでいるみなさんが合格しますように。

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