【事例Ⅰ~Ⅲ】最短で合格するために考えていたこと by せーでんき
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会計士×診断士『せーでんき』です。
プラスチック定規等で静電気を発生させると水道水を曲げられるのはご存知でしょうか。
水道水をちょろちょろ出しにしてから近づけるのがポイントであり・・・
はい、今回もよろしくお願いします!
このブログで伝えたいこと
いまいち二次試験がどういうものか見えてこないという方の参考になれば!
自分なりに「何ができれば二次試験(事例Ⅰ~Ⅲ)で合格点が取れるのか」を意識してみてください!
一発合格道場15代目 せーでんき
はじめに
みなさま、二次試験の勉強は進んでいますでしょうか?
全然あかーん!
とりあえずやってみてる!
バナナいる?
みなさまいろいろな状況だと想像しますが、大変な中で勉強されていることと思います。
まずは誰もが同意いただけると思いますが、できる限り短い時間で二次試験に合格したいですよね・・・
私は運よく二次試験の勉強時間が比較的短く済みました。
本当にラッキーな部分は多いですが、私が意識していたことをお伝えすることで、少しでもみなさまの助けになればいいなと思っています。
ということで、今回は私が事例Ⅰ~Ⅲの勉強の際に意識していたことをお伝えしたいと思います!
(昨日のひめさんの記事からの繋ぎで事例Ⅳの話をしたにも関わらず、事例Ⅰ~Ⅲです!)
ざっくり私の試験結果など
まずは私の二次試験の点数と合格までにかかった時間は以下の通りです。
事例Ⅰ | 事例Ⅱ | 事例Ⅲ | 事例Ⅳ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
点数 | 72 | 59 | 54 | 71 | 256 |
勉強時間(h) | 15 | 10 | 15 | 20 | 60 |
本当に運が良かったと思いますが、二次試験の勉強時間は60時間、受験回数1回で合格することができました。
私のバックグラウンドとして、公認会計士試験に合格していたため、以下2点は有利な立場にあったと認識しています。
- 記述式試験への一定の慣れがある
- 事例Ⅳの根本的な対策は不要
勉強時間に関しては事例Ⅳ対策の時間をかなりカットできたのは大きかったと思います。
(事例Ⅳの時間についてはくれぐれもマネしないようにしてください・・・私みたいなバックグラウンドがない方がこの時間で受かったら、それこそヤバすぎます・・・)
一方で、事例Ⅰ~Ⅲについては記述式の問題に慣れていたという点はあるものの、特段有利な立場とは思っていませんでした。
日常業務に追われながらもストレートでの合格を目指していましたので、事例Ⅰ~Ⅲについてはいかに効率的に合格点を取れるかに注力しました。
ですが、一点挑戦したことがあります。
それが、診断士試験に事例Ⅳがなかったとしても60%を超えることです。
そもそもの得点戦略として、事例Ⅳ以外の対策をそこそこにして逃げ切り、事例Ⅳで稼ぐという方法もありました。
ただ、それでは中小企業診断士試験を受ける意味合いが薄れてしまいます。
白状しますと一次試験は財務・会計で逃げ切る作戦を使う気でいました。
個人的な感覚として、二次試験でそれをするのは逃げだと感じてしまいました。
そのため、事例Ⅰ~Ⅲの合計点で60%を取ることで、診断士試験に合格したと胸を張って言えると考えました。
仮に診断士試験が事例Ⅰ~Ⅲのみの試験であったとしても合格できていた水準まで持っていきたいということです。
結果としては、事例Ⅰ~Ⅲだけの括りでも合計185点(61.7%)となり、合計すれば合格点を超えることができました。
ということで、ギリギリではありますが、事例Ⅰ~Ⅲだけでも合格点を取るために私が意識していたことをお伝えします。
なお、15代目は全員がこの水準を充たしています!(多くの合格者が充たしてくる水準だと思われます。)
私が考える「二次試験」とは
私が道場ブログやふぞろい等を見て情報収集する中で、何となく二次試験に対して持ったイメージは以下です。
最大多数に入る内容が書けていれば合格点に達する。
せーでんき
今回のブログで2回目の名言っぽい枠の登場です。
何となく意味が分かると思いますが、簡単にどういう意味かご説明します。
どういうこと?
二次試験は解答が公表されません。
また、予備校等の解答もどこまで正解なのかは図りかねます。
すでにみなさまが感じておられる通り、結局のところ何が正解なのかは受験生全員が手探りです。
そもそも、診断士の実務を考えても、正解がない世界ですよね。
現実世界には正解がないことの方が多いです。
(これも名言のくくりにしてはどうかと思った方、仲良くしてください・・・)
↑このように、上記の内容を名言のようなくくりにするかどうかですら、どちらも間違いではありません。
では何をすれば合格点に達するのか・・・
私なりの答えが「最大多数に入る」です。
一次試験とは違い、二次試験は相対試験です。
ご存知の通り、合格率は20%を少し下回る程度の水準です。
逆に言えば、毎年受験生の約20%は合格者を出す試験です。
仮に試験委員が想定していた答えであっても、受験生が全員書いていなければ、書けていなくても何の影響もありません。
全員が書けていない中で上位20%の方が合格するだけの話です。
ではどこで差が付くのか・・・
そこで私が感じたのが、一般的に受験生が書くであろう内容をより多く書けているかどうかです。
ここでは、「より多く」=「より多面的に」という点がポイントです。
いくら完璧な内容であっても、一点突破でひたすら書かれた内容では点数は高くなりづらいのが現状です。
逆にある程度広い範囲で受験生が考えるであろう答えが書けていれば十分点数が来ると考えられます。
例えば、R5で有名な「プライシングの新しい流れ」について、あるカタカナ語を書けたかどうかで盛り上がっていましたが、実際に蓋を開けてみると、そのキーワードが書けたか書けなかったかで勝負が決まるものではなく、むしろ多面的に書けているかがポイントであったと考えられます。
↓たいしんが書いてくれたR5年の事例Ⅱの分析です。ぜひご一読ください!
どうやって最大多数に入るか
さて、ここまでで最大多数が書く答えが書ければ合格点に到達できるのではないかという話をしてきました。
じゃあ具体にどうやったらいいの?
という声がありそうですので、ご説明しておきます。
私が最大多数に入るためにしたことは、解答作成プロセスの分解です。
解答作成のプロセスは以下の段階を通って作成されるため、自身が過去問を解いた際に足りなかった部分はどこなのか、を考えるようにしていました。
- 議論する段階
- 意見をまとめる段階
そして必要な知識・スキルを各段階で分け、そのために必要な対策をするようにしました。
ここに、どうしても出てきてしまう「試験で特有のスキル」を追加した3つの項目について、自身が足りていないところを整理していました。
では簡単に3つの項目についてご説明しておきます。
①議論する段階
- この段階ですること
まずはブレスト的にどのようなことが考えられるかを挙げていく段階です。
ここでは一次試験の知識や「さちのひもけぶかいねこ」等も使いつつ、あてはまりそうな内容を網羅的に挙げていきます。
イメージは「自分の中で勝手に議論が行われているので、自分はそのファシリテーターをする」くらいの感覚です。 - 必要な知識・スキル
上記の達成のために必要と考えられる知識やスキルは以下のとおりです。- 読み取り側の国語力(≒読解力)
→与件文や設問を読み取る国語力が要求されます - 一次試験の知識
- 読み取り側の国語力(≒読解力)
- 身につけるためにしたこと
実際に上記の知識やスキルが足りていない場合は、どこにその原因があるのかを探りにいき、そこを潰していきます。- ふぞろいのキーワードを出せているか
- なぜそのキーワードが挙がるのか、挙げられていなければ、どういう原因か(知識不足、読み飛ばしなど)
- 必要に応じて一次試験のインプット(テキストや全知全ノウに戻る)
②意見をまとめる段階
- この段階ですること
①の議論の結果をうまくまとめる
→候補に挙げた中から適切な項目を選択する段階です。
①の内容を受けて、ここで文章に起こしていくイメージです。 - 必要な知識・スキル
上記の達成のために必要と考えられる知識やスキルは以下のとおりです。- アウトプット側の国語力(≒文章力)
→①の議論の結果をまとめて上手く表現する国語力が要求されます。 - 思考力
→①の議論で挙げた中で、より適切なものを根拠を持って選択できる思考力が要求されます。 - 読み取り側の国語力(①と同様)
与件文や設問の意図を読み取る能力はここでも必要です。
- アウトプット側の国語力(≒文章力)
- 身につけるためにしたこと
①と同様に実際に上記の知識やスキルが足りていない場合は、どこにその原因があるのかを探りにいき、そこを潰していきます。- ふぞろい等で上手いまとめ方を学ぶ 自分が使いやすいものをパクる
- ふぞろいの点数がきているキーワードを選択できているか
- なぜその文言に点数が来ているか、①で挙げていても選べなかったのであればそれはなぜか
③試験で特有のスキル
- この段階ですること
特になし(①②共通事項) - 必要な知識・スキル
- 試験問題に対する対応力(試験での暗黙のルールなど)
→助言型の問題では効果を書くべき とか
→与件文や設問をどう読むか(マーカーの使い方等)
→時間管理をどうするか(どの段階にどれくらい時間をかけるか)
→回答の書き方(カタカナ語の言い換えや、書き方の枠組み「理由は①〜、②〜」など)
- 試験問題に対する対応力(試験での暗黙のルールなど)
- 身につけるためにしたこと
- 「道場ブログ」や「「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策」、「黄金手順」などを使って自分なりの型を身につける
この③については、道場の夏セミナー動画も参考になりますので、まだ見られていない方はぜひ!
まとめ
上記①~③について、以下のとおり表にしました。
全体のサマリーとしてどうぞ!
すること | 必要な知識・スキル | 身につけるためにしたこと | |
---|---|---|---|
①議論する段階 | 一次知識等を使ってブレストを行う | ・読み取り側の国語力(≒読解力) ・一次試験の知識 | ・ふぞろいのキーワードを出せているか ・なぜそのキーワードが挙がるのか、挙げられていなければ、どういう原因か(知識不足、読み飛ばし) ・必要に応じて一次試験のインプット(テキストや全知全ノウに戻る) |
②意見をまとめる段階 | ・①の議論の結果をうまくまとめる ・文章にする | ・アウトプット側の国語力(≒文章力) ・(適切な項目を選択できる)思考力 ・読み取り側の国語力(①と同様) | ・ふぞろい等で上手いまとめ方を学ぶ 自分が使いやすいものをパクる ・ふぞろいの点数がきているキーワードを選択できているか ・なぜその文言に点数が来ているか、①で挙げていても選べなかったのであればそれはなぜか |
③試験で特有のスキル | – | ・試験問題に対する対応力(試験での暗黙のルールなど) →助言型の問題では効果を書くべき とか →与件文や設問をどう読むか(マーカーの使い方等) →時間管理をどうするか(どの段階にどれくらい時間をかけるか) →回答の書き方(カタカナ語の言い換えや、書き方の枠組み「理由は①〜、②〜」みたいなやつ) | 「道場ブログ」や「「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策」、「黄金手順」などを使って自分なりの型を身につける |
以上です!
少しでも二次試験対策として何をすべきかイメージしていただければ嬉しいです!
↓最大多数に入るという観点で、個人的にめっちゃいいと思っているたいしんの記事です。完璧な解答などというものは幻だと思って、記事のような方法をぜひ試してみてください!
最後に
お疲れ様でした!
では毎度お約束の名言コーナーです。
調べられるものを、いちいち覚えておく必要などない。
アインシュタイン
(Never memorize what you can look up in books.)
今回はアインシュタインです。
実はこの言葉は過去のブログで登場させたことがあります。
そのときはサラッとこの言葉を使ったのですが、少し背景も含めて説明しておきます。
(なお、細かい話の信憑性については保証しかねます!)
まずは背景です。
アインシュタインは発達障害者だと言われており、とにかく覚えることは苦手で、大学でも落第生だったという話です。
あるとき、記者から「自分の電話番号も覚えられないのですか?」と少しバカにしたような質問がありました。
そのときのアインシュタインの返答が上記の名言です。
この返しができるのはすごいですね・・・笑
同じことを言って周りが「確かに」ってなるには相当の実績が必要です。
おそらく落第生だったころのアインシュタインが言っても誰にも響かなかったでしょうね・・・
一方で、この言葉を違う観点から見ると、人間にとって大事なのは、「覚えること」ではなく「考えること」だと言っているという解釈もできます。
診断士試験はまさしくこの構成になっており、一次試験で「覚える」、二次試験で「考える」をみていると考えられます。
二次試験に挑まれているみなさまは、改めて「考えること」に焦点をあてて勉強してみてください。
以上です。
ありがとうございました!
明日はAREです。よろしく!
ほないこか!
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ブログを読んでいるみなさんが合格しますように。
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こんばんは!
過去問解いたら時間が足らず、折角事例4の問題集を買ったのに体力が足らなくてできず、
「伸び代しかない」
にっくです。さたっちさんの紹介してくださったサンボマスターを聴きながらこのコメントを書いています。
せーでんきさんの記事を読んで、自分が無意識にやっていたために十分できていなかったことに気付かされました。
せーでんきさんのメソッド、パカス(パくってカスたまいず)したいと思います。
得点へのヒントもちゃっかり頂きました!
ありがとうございます!
にっく
にっくさん
コメントありがとうございます。
「伸び代しかない」のマインドが素晴らしいですね!
試験に受かるには、理想と自分の実力のギャップを愚直に埋めればいいのですが、
診断士試験はその理想がどこなのかがよく分からないのが難しさに繋がっていると思っています。
道場の他の記事も参考にしていただき、ぜひゴールから逆算してみてください。
大変なこともあるかと思いますが、応援しています!