「指示に従う」って? by サトシ

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みなさん、こんにちは。

新潟に行ったら地元グルメをたらふく食べます、「サトシ」です。

今回は「指示に従うって?」についてお伝えしようと思います。

指示に従うことについては、80分のプロセスの一部である設問分析(設問文の内容の分析)の際に行います。こちらの夏セミナーのおーちゃんの「80分の使い方」という動画でも紹介されていますので、設問分析(動画では「設問読解」と表示しています)が何なのかわからない方は、まずはこちらの動画をチェックしてみましょう!(他のメンバーの動画もぜひご覧ください)

それでは、今回もよろしくお願いします。

わかりそうでわからない、「指示に従う」ということ

特に予備校に通われているみなさん、講座でやたらと「指示に従う」ってフレーズを講師が言っていませんか?独学の方も、道場の記事などで「指示に従う」というフレーズ(もしくはそれに近い意味のフレーズ)を目にしたことがあるかもしれません。

でも正直、2次試験の設問文や与件文を題材に「指示に従う」と言われてもピンと来ませんよね。

言っていることはわかるんだけど、どうもうまくできない。自分では従っているつもりなんだけどな。そういう感覚をお持ちではありませんか?

そこで、日常生活レベルに落とし込んで、「指示に従う」について見ていこうと思います。

ストレートの受験仲間
ストレートの受験仲間

「指示に従う」、やたらと言われるんだよなぁ

でも言ってることが抽象的すぎて、よくわからないのよね

ストレートの受験仲間
ストレートの受験仲間

そうだよね。でも意外にシンプルだよ。
まずは実感がわきやすいこの動画で確認してみよう

日常生活レベルに落とし込んだ「指示に従う」がわかる動画

(YouTube にいがたTV 【B級グルメ】新潟の2大ご当地グルメ「イタリアン」「バスセンターのカレー」を食べ歩く!万代シテイ より)

みなさん、まずはこちらの動画をご覧ください。こちらはYouTubeの「にいがたTV」というチャンネルの動画です(5分くらいで見終わります)。
新潟のご当地グルメ、「イタリアン」の人気店の「みかづき」と、「バスセンターのカレー」が紹介されています。どちらも新潟のご当地グルメを堪能できる店として新潟観光の定番スポットにもなっています。

(イタリアンとは、簡単に言うと焼きそばにトマトソースがかかったものです。バスセンターのカレーは、新潟の万代シティバスセンターにある立ち食いそば屋で大人気のカレーです)

一蔵
一蔵

ん?サトシって新潟出身だっけ?僕は嫁さんが新潟出身だからイタリアンもバスセンターのカレーも知ってるけど、、

千葉出身・京都在住だよ。でもこのチャンネルの動画は面白いからよく視聴してて、ちょうど今回の「指示に従う」にうってつけだったから取り上げてみたよ

ほんと、サトシは鉄道ファンだけあっていろんな地方の話を知ってるよね
(なんで新潟ローカルのyoutube動画まで知ってるんだ?)

前半:みかづきでイタリアンを買ってきて

この動画の前半では、イタリアンの「みかづき」にて、シバケンというディレクターが、ふーちゃんというADに対してこのような指示をしています。

「みかづきでイタリアンを買ってきて」

動画にもありますが、イタリアンと言えばトマトソースがかかったものが定番です。ちょうどアイキャッチの画像(サムネ画像)で出ているものですね。新潟の観光ガイドにもトマトソースがかかったイタリアンが写真で紹介されています。
つまり、シバケンは「みかづきでトマトソースがかかったイタリアンを買ってきてくれること」を期待しています。これが出題者が望んでいる解答になります

しかし、ADふーちゃんはソフトクリームホワイトソースがかかったイタリアンを買ってきました。

ソフトクリームを買ってくることは、完全な指示無視です。これは直接的に指示を無視しているので完全にアウトです。ADふーちゃんは「食べたいから買ってきた」と言ってますが、ソフトクリームを買ってくることは誰も求めていません
2次試験で言うと、このような直接的な指示無視は、弁解の余地なしということで0点になります

ホワイトソースのイタリアンも、イタリアンではありますが定番のものではありません出題者(シバケン)はこんな変化球は望んでいません。これは「イタリアンを買ってきて」という指示には従っていますが、出題者の意図は外しています。つまり間接的な指示無視になります
2次試験で言うと、確かにいくらか点数は入りますが、それでも出題者が望んでいる解答内容に比べたら点数は少なくなります

ふーちゃんは「食べたかったから」ホワイトソースのイタリアンを買ってきました。しかし、動画では微妙な空気が流れ、微妙なリアクションになっていましたよね。本試験もこれと同じで、出題者の意図を外した解答内容は採点者からすると微妙な空気になり、微妙なリアクションになります。つまり、「確かにこれもあるけどさぁ、相場はこれじゃないんだけどなぁ」という思いになり、点数が少なくなります

ちなみに、平成の頃はこのような解答でも「まぁいいでしょう」としてそれなりに点数が入っていました。今回の動画も結局はホワイトソースのイタリアンで撮影OKとしましたが、これと同じです。しかし、令和に入って受験者数が増えネットでいくらでも2次試験に関する情報を入手できるようになってからは、このような措置はなくなりました。

じゃあ、みかづきではない店でトマトソースのイタリアンを買ってきたら?
とりあえず、イタリアンと言えば僕はこれを買っているけど。

当然それも「みかづきで」の指示を無視しているから直接的な指示無視で0点だよ

実はイタリアンには新潟市が中心の「みかづき」と、長岡市が中心の「フレンド」という2つのチェーン店があります。両者はパッケージの文字の色が違っていて、みかづきは濃い茶色に対しフレンドは緑色です。ということは、一蔵が買ってきた写真のイタリアン(フレンドのイタリアン)は、2次試験の解答として出すと0点になります。

ここまでの内容をまとめるとこんな感じです。

「指示に従う」とは?

指示に従う=直接的・間接的な指示無視をしないこと

●直接的な指示無視(制約条件や題意を外した解答)はアウト(0点)
→これは絶対に避けよう!
これを完全に避けるだけで、4事例で15〜20点は上がります
→超難関大学出身の人(国語力にアドバンテージがある人)は、こういうところは確実にクリアしてきます。だから安定して高得点が取れ、安定して合格できます

●間接的な指示無視(出題者の意図を外した解答)は点数が伸びない
→これも、明らかに意図が見えるところは外さないようにしよう!
→超難関大学出身の人は、大学受験の現代文記述問題対策でこのあたりのトレーニングを積んでいます。だから感覚が戻ればこちらもある程度はクリアしてきます

後半:バスセンターのカレーを買ってきて

では、先ほどまとめた「指示に従う」の内容を参照しつつ、後半を見ていきましょう。後半はバスセンターのカレーを買ってくる内容です。出題者であるシバケンは、解答者であるADふーちゃんに対してこのような指示をしています。

「バスセンターのカレーを買ってきて」

今度は、カレー自体は買ってきました。
しかし、レトルトのカレーも買ってきてしまいました

シバケンは、その場で出来立てのカレーを撮影するために「バスセンターのカレーを買ってきて」と指示をしたのに、レトルトのカレーを買ってきても意味はありませんよね。

今回、シバケン(出題者)は出来立てのカレーを期待していました。これが出題者が望んでいる解答になります

よって、ADふーちゃんが買ってきたレトルトのカレーは完全な蛇足ですいや、これも確かにバスセンターのカレーではあるけどさ、今はこれじゃないでしょ」ということで指示を間接的に無視しています
2次試験で言うと、せっかく出来立てのカレーを買ってきたのに、レトルトのカレーという蛇足のせいで加点が半減されてしまいます

実際の2次試験だと

実際の2次試験も、このような指示無視や出題者の望んでいる解答を書かないことが結構あります
例えば「生産面の」という制約条件が書いてあるのに営業面のことを書いてしまったり、「いや、それは確かに生産面だけど、そんなに難しいことは聞いてないよ」というようなマニアックな内容を書いてしまったりしています。

出題者は基本的にはそんなに難しく考えなくても正答できるように設問や与件文を作っています
つまり、出題者の望んでいる解答は、基本的には定番の知識フレーズか、明らかにわかるような与件文の内容しかありません。私の過去記事にある「取るべきところ」の4パターンもそれに対応したものになっています。

事例Ⅰ~Ⅲの「取るべきところ」のパターン(再掲)

【与件文の内容】⇒「明らかにわかるような与件文の内容」に対応

  • 設問文中のフレーズと同じフレーズが書かれている段落にある内容
  • その前後の段落(最初の接続詞など、話の流れで判断)にある内容
  • 同じフレーズはないが明らかにこれは解答に使うとわかる段落にある内容

【知識フレーズ】⇒「定番の知識フレーズ」に対応

  • 王道の知識フレーズ

もちろん、設問文の指示(制約条件)や出題者の望んでいる解答の中には、80分で初見かつ緊張下の受験生ではまず気付けないような細かい内容もありますが、それは超高得点の阻止のため(その1事例だけで合否が決まらないようにするため)に入れているものなので、気付けなくて大丈夫ですし、取れなくて大丈夫です

むしろこういうものにこだわると完璧主義や難しく考えることにつながり、2次ベテ路線に入ります。過去記事でこのような教訓とストラテジーがあったことを覚えていらっしゃいますか?

2次ベテにならないための教訓 11(再掲)

完璧主義や細かいことを気にする性格は、2次ベテにつながりやすい

2次ベテ勝利のストラテジー 11(再掲)

こだわりは捨て、合格することだけに割り切りましょう!合格することだけに全集中すれば、合格に不必要な部分は気にならなくなります

2次ベテにならないための教訓 12(再掲)

難しく複雑に考えてしまうと2次ベテ路線まっしぐら!

2次ベテ勝利のストラテジー 12(再掲)

難しく複雑に考える必要はありません。シンプルに行こう!

設問文や与件文の内容を解釈する際には、「自分がした解釈は他の受験生(特にストレート生)が考えに至るものか」を意識してみましょう。

出題者の意図って?

また、2次対策でよく言われる「出題者の意図」も、基本的にはシンプルなもので、難しいことはありません。先ほども見たように、出題者は設問や与件文の内容を作るにあたって、高度なことや複雑なことなど考えていません

先ほどのイタリアンの例なら「トマトソースがかかったイタリアンを撮影したい」、バスセンターのカレーの例なら「店の前で出来立てのカレーの撮影をしたい」という、情報発信者なら超定番のことを意図して出題者(シバケン)は「みかづきでイタリアンを買ってきて」、「バスセンターのカレーを買ってきて」とADふーちゃんに指示していました。

ここで、今回の2つの問題について、出題者の意図と出題者の望んでいる解答を見ていきましょう。それぞれ以下のようになっています。

問題・出題者の意図・出題者の望んでいる解答

前半:みかづきでイタリアンを買ってきて

出題者の意図:トマトソースがかかったイタリアンを撮影したい

出題者の望んでいる解答(正解):みかづきでトマトソースがかかったイタリアンを買ってくること

後半:バスセンターのカレーを買ってきて

出題者の意図:店の前で出来立てのカレーの撮影をしたい

出題者の望んでいる解答(正解):バスセンターの店で出来立てのカレーを買ってくること

そう、何も難しいことではないのです。難しく複雑に考える必要などなく、シンプルに考えればいいのです。先ほどの2つの教訓とストラテジーにあるように、私が「完璧主義の人や難しく考えてしまう人は2次ベテになりやすい」と言ったのも、出題者はシンプルなことを意図して設問や与件文を作っていますし、シンプルなものを解答に望んでいるからです。

出題者の「これを書いて欲しい」を優先させる

当たり前ですが、出題者の望んでいる解答の内容は、出題者が「これを書いて欲しい」という内容となっています。そしてそれは、「指示に従った解答」になっています。
今回の動画で言うと、前半ならトマトソースのイタリアン、後半なら出来立てのカレーですね。

しかし、この動画のADふーちゃんの「食べたかったから」買ったソフトクリームやホワイトソースのイタリアン、「家用として」買ったレトルトのカレーみたいに、「これを書きたかったから書いた」という受験生が非常に多いです。これでは(本人としては指示に従っているつもりでも)指示に従った解答にはなりません。

特に2次ベテの方の特徴として、出題者が書いて欲しいことを意識していないことが挙げられます。つまり、出題者が書いて欲しいことを意識できないと、2次ベテになる可能性が出てきてしまいます

2次試験の解答では、「自分の書きたいこと」ではなく、「出題者が書いて欲しいこと」を優先しましょう!

と言っても・・・

ストレートの受験仲間
ストレートの受験仲間

あのさ、それができれば苦労しないのよ

もちろん、これが今すぐできるようになれば2次試験は苦労しないですよね。これが簡単にできるなら、診断士受験において「2次ベテ」なんて存在しないはずです。つまり、現実的にはなかなか難しいです。「出題者が書いて欲しいこと」が都合よく見つかるわけではありません

ただ、定番のフレーズや、明らかにわかる与件文の内容など、「出題者が書いて欲しいこと」が色濃く反映されている部分は受験生も現実的に気づきやすいです。そのため、この部分だけは自分が書きたいことではなく出題者が書いて欲しいことを優先して書くようにしましょう。もちろんこれは上記の「取るべきところ」の4パターンに反映されています

出題者(採点者)は、何千枚の解答用紙を採点していて、あまりに自分本意の解答ばかりでうんざりしています。「おいおい、出題者である私が求めていることを書いてくれよ!」と思っています。
そのため、出題者の「これを書いて欲しい」を優先した解答は、指示に素直に従っていることもあり、贔屓にされやすく点数も伸びやすくなっています

リスクヘッジ目的以外なら、蛇足は余計

今回の動画で言うレトルトのカレーのような、蛇足で書いてしまうものも多いです。つまり、「これもあったほうがいいでしょ」とか「ついでにこれも入れたれ!」で余計なことを書いてしまう受験生も多いです。
よくあるのが、「効果」の部分での知識フレーズの連発や、解答文の前半に前提条件になっている与件根拠を入れることです。余計なことは、出題者は求めていません。つまり出題者の意図にはないですし、出題者の望んでいる解答の中にもありません

ただし、設問内容が曖昧、解答内容がわからないなどにより、0点阻止のリスクヘッジ目的であれこれ書いておくのはアリです

指示にはきちんと従う、余計なものは解答しない、定番のものを素直に解答すればいい、出題者が「これを書いて欲しい」というのが見つかればそれを素直に書く

これを心がけましょう。

要求解釈トレーニング

ここで、指示に従いやすくするための要求解釈トレーニングを紹介します。
このようなトレーニング方法は程度の差こそありますが各予備校で採用されていて、「2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ」にも掲載されているため、合格者もやっていた方が多いです。

①文節にスラッシュを引く

これは要求解釈(設問文の内容の解釈)の際に行います。今回の動画のイタリアンで出てきた指示なら、このようになります。

「みかづきでイタリアンを買ってきて」

こうすると、「みかづきで」と「イタリアンを」が目立ち、「みかづきじゃない店のものはダメ」とか「イタリアン以外のものはダメ」ということに気づけます

指示無視をしがちな方は、無意識のうちに制約条件を飛ばしながら見ていることが多いです。そのため、このやり方を採用してみると制約条件にハッキリ気づくようになり、指示無視の可能性がかなり低くなります

こちらは1問あたり2分でできるので、スキマ時間でも実践できるものになっています。

②設問文にある題意や制約条件を変える、加える、削除する

設問文には、「問題点」や「強み」のような題意と、「生産面の」や「長期的」のような制約条件が記載されています。題意や制約条件について、内容を変更する、加える、削除することで、解答内容に何が該当するか(解答内容がどう変化するか)をシミュレートしてみます。ちなみに、これは①のスラッシュ引きをやることで、変更などをさせるべきフレーズがわかってきます。

例えば「みかづきでイタリアンを買ってきて」の「イタリアン」を「ポテト」に変えたら、ポテトが正解になり、イタリアンは不正解になります

「イタリアン」を「大盛りのイタリアン」というように制約条件を加えると、いくらトマトソースのイタリアンでも普通サイズのイタリアンは不正解になります

「イタリアンを」という制約条件を外して「みかづきで買ってきて」にすると、イタリアンだろうがポテトだろうが飲み物だろうが何でも正解になります

このように、制約条件を変えると解答内容も変わります。制約条件を加えると解答内容の範囲が絞り込まれます。削除すると解答内容の範囲が広がります。これがスラスラ出てくるようになるまで鍛えてみましょう。

①・②のトレーニングで直接的な指示無視は一気に減るよ

③横串勉強法

これは過去問や予備校の演習問題を使います。解答内容にある知識フレーズごとに、設問文だけをまとめます

今回はさすがにこれはイタリアンだと例えにくいので、実際の2次試験で例えますね。例えば標準化が解答内容に入っている場合、その設問文を列挙していきます。標準化だと、事例Ⅲだけでなく事例Ⅰの人事施策(育成)にもありますよね。この列挙した設問文を見て、「どういう設問内容だと標準化が求められるか」を研究します。そうすると、出題パターンが見えてきます

これを応用すると設問文だけでなく与件文のフレーズ(与件根拠)でもできるようになります。例えば「やり方がバラバラ」、「育成体制が整っていない」、「ベテランに頼っている」などのフレーズがあると標準化の出番です。こういう「標準化と解答するときの与件根拠のネタ」を集めることで、「こういうときは標準化を答える」というのがわかってきます

設問文でも与件文でもそうですが、論点ごとに出題パターンやネタがわかれば、安定して正答できるようになります

これは1次の問題でも同じで、企業経営理論のドメインの問題も、ドメインの問題ばかり集めるとどういうところを聞いているか、何の知識を求めているか、不適切な選択肢はどう作っているかなどのパターンがわかってきて、ドメインの問題を安定して正答できるようになります。1次で科目合格されている方や、一度1次試験に合格された経験のある方は実感があるかもしれません。

横串勉強法は1次でも2次でも使えるよ

④設問間の関係性を意識してみる

これは応用レベルです。今の時点で2次対策がキツいという方は、こちらのトレーニングはスルーしてもいいと思います。設問間の関係性がわからなくても60点は取れます。
逆に今の時点でまだ2次対策に余裕がある方や、来年の2次試験に向けた対策をしている方は、ぜひこのトレーニングによって設問間の関係性を身につけていただけたらと思います。

「指示に従う」もそうですが、「設問間の関係性」ということも講師からよく聞きませんか?よくあるのが、最初の設問で強みを答えそれを他の設問でも活かす最初の設問で弱み(課題)を答えそれを他の設問で解消する、というパターンですね。

設問間の関係性がわかると、解答内容の方向性が絞れる形で、解答内容の想起の質が高まります。そうすると、対応づけの質も上がり解答内容の質も上がり、結果として点数が10点くらい上がります。また、安定度も高まります

基本的に、後の設問の要求解釈をするときに、前の設問のことを意識してみるだけです。そうすると、大抵は前の設問と後の設問は以下のどれかの関係性になっています。

設問間の関係性のパターン

因果関係(前の設問が「因」、後の設問が「果」の関係)
・前の設問で出た内容の短所や理論的な問題点を補う ←これは本当に余裕があればでOK
並列
(X社への戦略+Y社への戦略など)
逆説
(今まではうまくいっていた→しかし最近はうまくいかなくなった)

設問は4〜5問ありますよね。ということは、後ろの設問にいくほど、前の設問を意識する量が雪だるま式に増えていきます。例えば第5問なら、第1問から第4問の関係性を意識していくことになるので、結構ヘビーです。まるで私の記事の長さみたいですね(笑)

設問間の関係性の把握は、①~③をやってからでもOKだよ

今日のGRe4N BOYZ:扉

この曲は、先日の1次試験で残念な結果だった方にむけた曲です。落ち込んだときに聞くと勇気をもらえる曲になっています。この曲を聴いて、来年の診断士試験に向けた次の一歩を踏み出しましょう。この曲が背中を押してくれると思います。

もちろん、1次試験に合格した方や2次のみの方も、この曲を聴くと歩みを進めたくなりますよ。

(GRe4N BOYZ 扉 より)

この曲、GRe4N BOYZの地元である福島県の郡山駅の在来線発車メロディーにも採用されています。もちろん、GRe4N BOYZが好きで鉄道ファンでもある私は、この発車メロディーを聴くためだけに郡山駅に行きました(笑)

次回予告

今日もありがとうございました。指示に従うことのイメージはつかめましたでしょうか?

事例Ⅰ~Ⅲについては、設問文の指示に従えば、特段すごいことが書けなくても60点以上を安定して確保することができます。頑張っていきましょう!

次回は「模試って意味あるの?」というタイトルでお送りします。次回もよろしくお願いします。

明日は「ごり」の登場です。

採点者に寄り添った解答を書こう!

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「指示に従う」って? by サトシ”へ2件のコメント

  1. にっく より:

    こんにちは!
    「指示に従うって当たり前だろ笑」となめてかかりつつこの記事を読み始めたにっくです。
    冒頭の新潟グルメの動画で度肝を抜かれました。
    「ヤヴァイ、これ、オレ、ある・・・!」
    スラッシュを引く方法はまんさんもやっていらっしゃいましたが、この為だったんですね!
    確かに区切ることで、流し読みすることが少なくなりそうですね!僕もやってみようと思います!
    制約条件を変更する方法も、癖をつけておくと、本番の時、逆に制約条件を意識しやすくなりそうです!
    設問間の関係については、僕も思うところがあります。まだ証明(=合格)していないので詳細は割愛しますが、「こういった見方もあるんだな」と参考になりました。
    ありがとうございました!
    にっく

    1. サトシ より:

      にっくさん、コメントありがとうございます。
      そうですね。この記事で制約条件への意識を持っていただければ、記事を作った甲斐があったというものですね。

      本試験でも、大抵の人が直接的な指示無視を何ヶ所かします。
      間接的な指示無視は気づけなくても仕方ない部分はありますが、直接的な指示無視だけは避けるようにしましょう。
      それだけでも相当有利になりますので。

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