ここがわからないよ!事例Ⅲ byさたっち

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全速前進ヨーソロー!さたっちです。
「本業が製造業ではないから、事例Ⅲの与件文のイメージがつきません。」
中小企業診断士の2次試験でよく聞く言葉です。
そこで、本業が製造業の私さたっちが、令和4年度事例Ⅲの与件文を解説します!
🍉夏セミナー動画公開中🍉
14代目の2次試験合格ノウハウをギュッと詰め込んだセミナーになっています。
今回は動画での公開なので、いつでも、どこでも、何度でもご視聴いただけます!
2次試験合格を目指すすべての方を応援する内容ですので、ぜひご視聴ください!
※10/3に「事例Ⅲパネルディスカッション」の動画を追加しました!
本日の記事と合わせてご視聴頂けますと、より理解が深まります!
記事の目次より「2.1 夏セミナー おかわり!」をクリックして頂けますと、追加コンテンツのURLの部分に飛ぶことができます。
本日のメンバー

本日の企画
令和4年度事例Ⅲの与件文を頭から読んでいき、わからない・イメージがつかない箇所を2人から質問して貰い、答えていきます。
ぜひお手元に令和4年度事例Ⅲをご用意の上、お読み下さい!
協会公式の過去問はこちら
本編
企業概要
①資本金について

ところで、資本金2500万円って多いの?少ないの?
ん~、従業員60名の規模にしては少ないかもだけど、中小企業なら普通じゃないかな?


のっけから先生役が逆じゃん、、、
②個別受注製品について

プレス加工製品は繰返受注製品で、板金加工製品は個別受注品。
例年の事例Ⅲだと、個別受注品で差別化強化するのが鉄板の戦略だけれど、今回の事例って個別受注品はあまり触れられないよね?

それ、僕も思った!
後の段落で詳しく説明するけど、金型の作製ってかなりノウハウが必要なのよ。
「難易度の高い金型製作技術」「ノウハウを蓄積」ってところからも読み取れるね。
また、プレス加工は金型の設備投資が高い。
創業も板金加工から始まっているから、投資費用があまり高くないところから始めていることが伺えるね!


プレス加工で作る製品自体は汎用品でも、金型製作に差別化要素があるのか!
そういうこと!

生産の現状
①金型製作期間について

金型製作期間が2週間から1ヶ月って長いの?短いの?
自分は金属製品の金型には関わったことはないけど、短い方じゃないかな?

金型製作って、作りたい製品の形にくり抜いて終わりではないんだ。
加工対象の素材によって、硬い・柔らかい・粘り強いといった特徴があって、設計が良くないと製品が割れてしまったり、思っていたような形にならなかったりする。
そこに知識と経験が必要で、「この素材にこんな加工したら、最終的にこんな仕上がりになるだろうな」って金型設計者は予想しながら図面を描くよ。そして、発注元の作りたい形状の意思を汲みつつ、提案が求められるはずだよ。

余談だけど、C社はステンレス加工も行っているけど、ステンレスって硬くて粘り強いから加工が難しいんだ。
僕は昔、研究テーマで実験装置の設計をやっていて、ステンレスを使う図面を描いて加工メーカーに提出したんだけど、
受注先から「これでは加工中に金属が暴れるから加工できないです。」って回答されたね。
相手先(このケースでは自分)に知識・経験がないとこういったすり合わせにも時間がかかると思うな。
C社はそんなステンレスの加工が主力ってだけで、強みだなぁと思ったよ。

※とはいえ、こういう前知識は強みを解答する際に入れない方がいいと思います。

じゃあ、C社の1ヶ月は結構頑張ってる方なんだ。
そうだと思うな。

②金型設計部署について

金型設計部署(設計課)ってどんな感じなのかな?
読んだ時の印象だけど、多分2人くらいしかいないんじゃないかな?
設計は難易度の高い仕事だから、少なくとも高専は出ているんじゃないかなと思うし。


僕も読んだ時はそれくらいかな~って印象持ってた。
設計の仕事って、目の前にないものを頭の中だけで描く能力が必要。
生産で不具合を起こさないためには細部までのこだわりが不可欠だね。
そういった仕事ができる人材だから、C社にとって非常に貴重な人材のはずだよ。

設計課はプレス加工用の金型だけでなく、個別受注の板金加工の製品設計も担っている。
部署が2人だとすると、「設計業務の混乱」も必然だと思うな。

だから、僕は第2問の解答に「設計課に管理者を設置し、最適な人員配置と負荷を平準化」して「混乱の抑制」って書いたよ。

※合っているかはわからないです。
③生産プロセスの図について

2ページ目の真ん中にプロセスの図があるけど、矢印が行ったり来たりでパッと見では何なのかよくわからなかったよ。

僕もそう思った~。なんで2段でややこしく書いてるんだろうって?
金型製作(上半分)が一大工程だからだろうね。
金型は一度完成してしまえば、あとはオペレーターをつけて機械を動かせば大量生産できる。
下半分の製品量産工程だけに着目すれば、
営業課が受注→生産計画立案→資材発注→加工→仕上げ→検査という標準的なプロセスになっているよ。
作問者は金型製作と製品量産が二大工程であることを強調したかったんじゃないかな?


確かにそう言われてみると、スッキリ理解できるね!

「ザ・ゴール」で言うところのボトルネックが金型設計ってことだね。
そうだね。
ボトルネックなら人員投入したいところだけど、事例Ⅲあるあるの「標準化してOJT」で人員増も難しいと思うよ。

④金型交換作業と材料準備作業

この作業って、外段取り化って答えろって言っているようなもんだよね。
そうだね。
金型って軽くても100kg以上だから、作業はかなり手間取るよ。


そんなに重いの!?
プラスチック射出成型機の金型しか経験はないけれど、
金型交換には玉掛け(たまがけ)の資格が必要だよ。


たまがけ?
クレーンのフックにものを引っ掛けるための資格だよ。
バランスを崩して吊荷が落下したら大変なことになるから、法律で資格が定められているよ。
※1トン以上の吊り上げ能力を持つクレーンが対象です。


C社のような工場だと「ホイスト」って言って、写真のような小さなクレーンがあるはず。(ちなみにボタン一つで操作できるよ。)
これで金型を吊って交換するんだ。

多分、交換手順は、
交換先の金型を探す
→ハンドリフトで運搬
→加工機近くで一旦下ろす
→プレス加工機の金型をフックに引っ掛ける
→機械から外して近くに下ろす
→交換先の金型を引っ掛ける
→機械に装着する
→元の金型を保管場所に戻す
ってところかな。


手順が多いな~。こりゃ大変だね。
そうだね。与件文中では「長時間の段取作業を一人で行っている。」の一文に凝縮されている感じかな。

解答する上では、「外段取り化して効率化」と書いておけば問題ないはずだよ!

⑤ロットサイズ
しかし、発注ロットサイズは減っているのに、なんでC社は生産ロットサイズ減らしてないんだろうね?
ここはよくわからないや。


昔、決めたロットサイズをそのまま継続してるだけじゃない?
中小企業ならありそう。
そうかもしれないね。解答する上では「小ロット化に対応」とか書いておくといいかな。

(過剰在庫は)無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!


今の何!?
※使ってみたかっただけです。
新規製品事業
①中国や東南アジアへの生産委託
低コスト化のために海外から仕入れって試したことあるけど、海外製品って基本的に品質が安定していないから本当大変。
会社に問い合わせしても、全然返答もくれないんだ。

国内メーカーは返答も早いし、品質も安定しているからサイコー!ってなるね。

だからこそX社もその辺困っていると思うから、
「うちなら安定供給!品質安定です!」って売り込めばアピールになると思うよ!


さたっちの経験ならではの話だね。
もちろん解答する上では、「サプライチェーンの維持が難しくなっている。」を読み取った上で、海外アウトソーシングのメリットデメリットを考慮した上で作成したよ!

②高価格な製品への拡大

高価格=個別受注品で差別化って思って、第5問の解答に書いたけど、どうなんだろ?
企業概要でも説明したけれど、金型の設計にノウハウが必要だから、そこで差別化できるんじゃないかな?
1ページ目で「難易度の高い金型製作技術」って書いてあるし、ここを強みとしてプレス加工での高価格帯の製品の受注も狙えるんじゃないかな?


うーむ、今日の前知識があったらそう書いてたかもなー。
でもトロオドンの解答でも60点確保出来ているから、論理的に間違ってなければ大丈夫なんじゃないかな?

※再現答案はこちらからご確認下さい。
③在庫型物流センターについて
余談だけど、口述試験で「在庫型物流センターと通過型物流センターのリードタイムはどちらの方が短いですか?」って聞かれたよ。


設問では問われていない項目だね!なんて答えたの?
在庫があれば、発注からの納品も早いと考えて、「在庫型物流センターです。」って答えたよ。

試験官に「はぁ?」みたいな顔された。。。


だいぶ、圧迫な感じだったんだね。。怖いね。。

通過型は在庫を持たないから、そっちの方がリードタイムが短いんじゃない?
モノタロウ※とかで備品を買うと、翌日には届いたりするんだよね。
在庫がないとそんなに素早く対応できないし、そのイメージが足を引っ張ってしまったかも。

※現場用の資材を売っているネットストアだよ。
リードタイムの定義が在庫は考慮せずに発注から納品までとすると、通過型と答えるべきだったね。

もちろん、なぜそう考えたか?は口述試験内で一応説明したよ。
口述試験は黙らなければ合格!


本業の経験が足を引っ張ってしまうこともあるんだね。
まとめ

いや~、勉強になったね。

そうだね!面白かった!ありがとう、さたっち!
どういたしまして!

一口に製造業経験があるといっても、製品が異なれば現場事情も異なります。
(今回もプレス加工は結構調べました。)
与件文に必要な要素は散りばめられているので、きちんと拾ってセオリーに従って解答を書くべきですね!

最後に
本日は事例Ⅲ企画をお届けしました。
現場の知識があることは、プラスになることもあればマイナスになることもあります。
必要なのは、与件を素直に読むこと、そしてやるべきことをやると解答に書くことではないでしょうか?
解答のお作法として、先日のうっかりアッパの渾身記事がオススメです!
ぜひ合わせてお読み下さい!
また、繰り返しの案内となりますが、10/3に夏セミナー動画に追加した「事例Ⅲパネルディスカッション」は本日の記事の補完としてお楽しみ頂けます!ぜひご視聴下さい!
そして、いつもの曲紹介DA⭐︎

Aqoursで「届かない星だとしても」です!
届かないって決めないで
手を伸ばせ! それから悩め!
Aqours「届かない星だとしても」作詞:畑亜貴
いわゆるB面の曲のため、サムネのジャケットとは別タイトルの曲です。
ただ、B面と言えどもあなどる勿れ。明るい曲調で、ライブでもめちゃくちゃ盛り上がります!
目標とするところを輝く星に例え、仲間と共に手を伸ばそう!という曲です。
辛い時に聞けば、頑張ろうって思えるところ、間違いなし!
皆さんのことを応援しています!
明日ははっしーです!ビヨンド・ザ・ボーダーシリーズ~事例Ⅲ~です。

お楽しみに!
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