【超基礎編】これが本当のキャッシュカウ Vol2 byトロオドン
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おはようございます。トロオドンです。
先日、新聞で「99・70・50」の数字を目にしました。
診断士試験を受験する皆さんならピンとくるこちらの数字。
日本にある約400万社の会社の99%が中小企業であり、
その99%が70%の雇用を支え、
付加価値額の50%を創出している。
当たり前だけど、企業の数だけビジネスモデルがあって、直面する経営課題も異なり、成長のエンジンも全然違う。
中小企業診断士となって活動し始めた今。あらためて、奥深い数字だなと思っています。
ではでは、本編にいくドン
前回の振り返り
本日は、4月の記事で紹介した「これが本当のキャッシュカウ」の事例をもとに、一次試験、二次試験の頻出論点「CVP分析」について書いていきます。
ちなみに、「キャッシュカウ」は、PPMの「金のなる木」の別名。
この事例では、ミルクがたくさん出る「金を産む夢の牛」を飼う利益率が高いビジネスモデルを前提に、条件を変えながら試算していきます。
与件文・財務
- 牛(キャッシュカウ)は100万円で購入。減価償却期間は4年。1年間で20,000kgのミルクを出す。(一般的には10,000㎏でも多い方)
- 牛乳は1kgあたり500円で販売できる。(手で絞る新鮮さを売りに差別化している)
- 毎年安産で子牛を産み、子牛は市場で20万円で売却する(ドナドナ)
- エサは知り合いの酪農家から、年間250万円(1日6,850円)で購入する。牛が飲む1日100ℓの水代はエサ代に含める。
- 牛は1年365日お世話が必要となるが、知り合いの農業高校生や大学生とのアライアンスで年間240万円(月20万円)で引き受けてもらった。
- 借入金はなく営業外収支はゼロである。
CVP分析とは?
CVP分析は、「費用と収益の関係性」を分析することであり、「Cost Volume Profit」の頭文字から取っています。
英語が苦手な私としては、「CVP」だととっつきにくかったんですが、ボリュームのおかげで「利益のなかの費用」をリモコンでピコピコ上げ下げしているイメージが湧いて一気に打ち解けることができました。(ものは考えようですね笑)
そんなCVP分析の過去15年分の出題傾向を見ていただくと、その打率のやばさから、いかに重要な論点であるかがわかります。
試験対策はもちろんですが、診断士となったわたしが中小企業の経営計画を考えるときには必ずといってよいほど使う超重要な知識です。ですので、「たとえ対策されていようともド真ん中にストレートを投げ続ける」という協会側の姿勢にもうなずけます。
まずは、基礎
とはいえ、損益分岐点売上高、損益分岐点比率、安全余裕率、営業レバレッジ、という名前と公式を見るだけで、ゲンナリポイントがたくさん存在します。
ですが、CVPの計算では「損益計算書」だけしか登場しないので、足し算・引き算・割り算で対応ができ、前提を複雑にするにも限界があるので、財務会計の基礎を固めることで、グッと得点源に近づきます。
その基礎とは、
収益(売上・営業外)-費用(変動費・固定費)=利益
です。
そして、利益がゼロとなる場合の売上高を「損益分岐点売上高」と呼び、これがCVP分析の基本になります。
問われ方は、以下の3つのパターンにほぼ限定されることを押さえましょう。
・収益の前提条件を変える ⇒ 単価の増減、数量の増減
・費用の前提条件を変える ⇒ 変動費率の増減、固定費の増減
・利益の前提条件を変える ⇒ 目標利益の設定
そして、例題
4つの事例をもとにCVP分析をしていきましょう。
x年のPLをもとにX1年のPLを計算するのがオーソドックスなかたちです。少しずつ前提や設問を複雑にしていますが、すべて同じブロック図のなかで完結することが特徴です。
まとめ
キャッシュカウ~CVP編~いかがでしたでしょうか?
簡単な事例のほうがイメージがつきやすいので、是非電卓をたたいてみてください!
本日は以上です。キャッシュカウシリーズは、どこかでNPV編も取り上げる予定ですので、こうご期待。
明日は、いつものさたっちではなく、な、なななんとベストの登場です♪
今回も復習問題たくさん用意しているぜ!
頻出問題の千本ノック!楽しみにしているよ^^
おまけ - 孤独の診断士メシ –
そろそろネタが尽きてきた、そんな気がする診断士メシ。
本日は王道のチャーハンでいきますよ~~。
トロオドン流 チャーハンのつくりかた(1人前)
(所要時間:10分以内) 注)料理初心者向けにタスクを細分化しています
- 準備するもの(ごはん1合、ウインナー2本、ネギ、卵2個、適当な冷凍食品(コーン・枝豆あたりがおすすめ)、ウェイパー(味覇)、オイスターソース) 注)冷ご飯でOK
- ボールに卵を入れて混ぜる。(約1分)
- そこに、①で用意した具材をすべていれて混ぜる。(約2分) 注)むらなく混ぜるのがおすすめ。
- フライパンが温まったらごま油を入れる。 (約30秒)
- そこに③を入れて炒める。 (約7分) 注)家庭用の火力では短時間で「パラパラ」にはなりません。ひっくり返しながら「乾かす」ことを意識して、根気よく炒めることが重要です!
- しっかりと炒めたら出来上がり♪ 注)味が薄い場合は塩とごま油で整えましょう。
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