どうする対策 ~番外編「合格したらどうなる?」~ by さや
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皆さん、こんにちは!
戦略的2年合格の「不惑の自称ストレート生」さや です。(何ソレ?!と思われた方はコチラ)
GW🎏が終わって1週間。GWにしっかり連休がとれた方は先週1週間がつらかったと思いますが、すっかり日常を取り戻した(引き戻された?)頃ではないでしょうか。
試験まであと約80日!
勉強が順調な方もそうでない方も、気を引き締めなおしていきましょう!!
さて、今日は「どうする対策」の番外編として、合格したことによる公私の変化をご紹介したいと思います。
「合格後」については、春セミナーの座談会で意外にも多くの質問がありました。
勉強の箸休めにでも読んでいただければと思います。
合格をめざす皆さんのモチベーションに少しでもなればよいなと思い、ポジティブな事柄を中心に書いていきます!
ですので、もしも✨自慢✨に感じる方がいましたら申し訳ありません。
そんな意図は決してないです!ということを最初に言い添えておきます。
時間の無い方は、目次を「OPEN」して気になる箇所だけ読んでくださいね!
大器は晩成する
この章は飛ばしても全く問題ありません。 早く本題の話してよ~という方はコチラでジャンプ!(今日は本題もゆるいけど) |
Twitterなどを見ていると、
セミナーや勉強会には若い受験生が多い気がして気後れする。。。
記憶力的に、若くない自分には難しいのではないか。。。
とお悩みのミドル・シニア世代をお見かけします。
そこで今日は「中小企業診断士試験において年齢を気にする必要は全くないと思います!」というわたしからのメッセージを込めて、大器晩成型の武将「北条早雲(ほうじょうそううん)」をご紹介したいと思います。
※北条早雲の前半生は不明な部分が多いため、実は割と若かったという説もあります。また、本人は生涯「北条早雲」と名乗ったことはないようです。
が、ここでは「老将・北条早雲」として話を進めたいと思います。そのほうがカッコいいから!
北条早雲は、織田信長もまだ生まれてもいない戦国時代初期の武将で、相模国(さがみのくに、いまの神奈川県の大部分)を統一し治めていました。
北条5代の礎を築いた人物で、50歳を過ぎてから活躍したこともあり、よく大器晩成型の武将として挙げられます。
有名なエピソードでいうと、1,000頭の牛🐮の角に松明を灯して夜襲し、大軍勢に攻められていると敵に勘違いさせる「火牛の計」あたりですが、善政の将として民衆にも親しまれていたようです。
(裏切りや騙し討ちもしているので、手放しで褒めたたえる訳にはいかないのですが、そもそもそういう時代なのでそこには触れないでおきます。)
わたしが特に「早雲さん、やるな~」と思うのは「検地」のエピソード。
当時、農民に対しての税制は5公5民(収穫の5割を年貢として領主に納め、残り5割が自分たち”民”のものになる。6公4民のところもあった。)が主流だったところ、早雲は4公6民としました。
民衆に喜ばれたのはもちろんのこと、領主にとっては一見不利に思えますが、年貢が少なくなったことで取りこぼしなく確実に徴収することが可能になり、また、年貢の重さを苦にした農民が逃げ出すことも少なくなって農村も栄え、短期的にも長期的にも双方ハッピー!
まさにWin-Winの鏡!!
(事例Ⅱで協業が出た際の、わたしのテッパンワード)
このあたりの長期的目線をもった統治手腕に、わたしは「年の功」を感じます。
様々な成功・失敗を、見て・聞いて・体験してきたからこそ為せる業ではないでしょうか。
中小企業診断士の勉強や合格後の活動においては、若さ・フレッシュさはもちろん強みになりますが、ミドル・シニア層がこれまで培ってきた経験も、一朝一夕では身につけることの出来ない、得難い武器だと思います。
皆さん!(わたしも!!)
自信をもっていきましょう!!
最後に、早雲の言葉とされる北条家家法の一言で前置きを終えさせていただきます。
わたし自身も「診断士として」「人として」常に心を留めておきたい言葉です。
上下万民に対し、一言半句にても虚言を申すべからず。
意訳:信用を得るには長い時間がかかるが失うのは一瞬。常に正直であるべし。
前置きは以上!
ここからは、試験に合格したことによる変化をお伝えしていきます。
本業での変化
■ 自信をもって意見を言えるようになった
2月に出した自己紹介の記事でも書きましたが、わたしは某メーカー系IT企業で経営企画の仕事をしており、仕事柄、経営層や各部門の幹部と接する機会が多くあります。
わたしは40代ですが、そういったメンバーの中ではまだまだ若輩者なので、提案をしたり意見を述べたりするのは気後れするものがありました。
特に、相手と異なる意見を発することが難しく、仕事なのでもちろん言うべきだと思ったことは言いますが、経営層や幹部にちょっと詰められるとタジタジになり、うまく説明出来なくなることもしばしば。。。
それが、合格によって「わたしには中小企業の診断・助言を行う資格がある、と国が認めてくれているんだ(登録前だから”仮”だけど)」という自信が生まれ、だんだんと自分の意見を臆せず発信出来るようになってきました。
各科目や事例での学びを通して、経営層との共通言語・共通視点ができてきたことで、コミュニケーションもスムーズになったように思います。
謙虚さは持ち続けながらも、今後も積極的に意見を発信していこうと思います。
■ ポジション以上の仕事を任されるようになった
大変ありがたいことに「せっかく診断士をとったんだから、少しでも活かせる仕事を」と上司が配慮してくださり、この春から事業戦略の業務に携わることになりました。
まだ業績数値を精査している段階で、皆さんが想像する「ザ・事業戦略」とは異なるかもしれませんが、やりがいをもって取り組んでいます。
もう一つ、同じくこの春から、これまでわたしよりも上位の役職者が担っていた仕事を一部任されることに。
これも中小企業診断士としての知識と、努力して成果を出した(合格した)実績が買われてのことかと思っています。
ちなみに、わたしの勤め先の人事制度は「ジョブ型」的な要素が強いです。
なので、職務を変える・追加するのであれば、職務定義(ジョブディスクリプション)を変えて報酬も見直してほしいという気持ちもなくはないのですが。。。
まずはしっかり結果を出せるよう、仕事に邁進したいと思います。
ここからは本業以外での変化について!
本業以外での変化
23年5月現在、わたしは診断士登録前ということもあり(23年秋頃の登録が目標)、診断士としてお金をいただく活動はまだ出来ていません。
それでも「試験に合格して世界が広がった」ことを強く実感しているので、この章ではその一端をご紹介したいと思います。
■ 受験生支援活動(道場)
まずは、まさにいま皆さんが読んでくださっているこの「一発合格道場」への14代目としての就任です。
受験生時代、道場には大変お世話になっていたので「合格したら、わたしも支援する側になりたい!」と思っていましたが、幸運にもご縁をいただき、いまこうして活動が出来ています。
同期メンバーは、年齢も仕事も価値観もバラバラで「これまで通りの会社員生活を送っていたら、絶対に出会わないであろう人々」で、話をしているだけですごく刺激をもらえます。
利害関係抜きで意見をぶつけ合い、物事を進めていく楽しさを久しぶりに感じていますし(会社だと、どうしても利害関係や社内政治が絡む。。。)、様々な人と活動することで、会社の「外」に出たときの自分自身の強みや弱みもなんとなく分かってきました。
また、同期メンバーだけでなく、道場OBOGの方々との交流もあり、独立してプロのコンサルタントとして活動されている方、企業内診断士として本業と両立しながら活躍されている方など、いろいろなキャリアの方からお話を伺うことで、ぼんやりしていた自分自身の今後のキャリアも少しずつクリアになってきたように思います。
「受験生の力になりたい」というのが気持ちで始めた道場活動でしたが、わたし自身も日々勉強させていただいているところです。
道場に限らず、受験生支援団体は他にもいくつかあるので、興味のある方は合格後参加してみてはいかがでしょうか。
(もちろん「受験生の力になりたい」という気持ちが大大大前提ですよ!)
■ 復興支援・地域活性化(気仙沼バル)
道場OBの方からの紹介で、いま「気仙沼バル」という復興支援・地域活性化イベントに、中小企業診断士チームとして参加しています。
気仙沼バル🍺とは
東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市で、2013年から毎年開催されている食べ歩き・飲み歩きイベント。(コロナ禍で不開催の年あり)
数十店舗が参加し、バル用のフード・ドリンクのセットが、イベント共通チケットで楽しめる。
2023年は10回目の開催にあたり、7月7日(金)~9日(日)の3日間で開催予定。
現地の推進メンバー・店舗の方々が中心となって運営されており、中小企業診断士チームは伴走者の立場で、広報・マーケティング・運営等の支援を行っている。
当初より運営に携わられていた診断士の方から他の診断士へと活動の輪が広がり、今年は数十名の診断士が参加予定。
気仙沼バル公式ホームページ (kesennumabar.com)
※上記WEBサイトは、2023年5月15日時点では2022年開催向けの情報が掲載されています。
わたしは店舗診断チームのメンバーとして、当日複数のお店にお邪魔する予定なのですが、先日事前調査(?)として現地に伺い、実行委員会にも参加してきました。
気仙沼は、美しい海に、美味しい食べ物とお酒、明るくフランクな地元の方々と、非常に魅力的なまちです!(わたしは宮城県出身なのですが、気仙沼を訪れたのは物心がついてからは今回が初)
実行委員会前後の時間に地元の方にまちを案内していただきましたが、震災からの復興を肌で感じるとともに、いまだ残る津波の爪痕も目の当たりにしました。
微力ではありますが、診断士(見習い)としてイベントの盛り上げに一役買えればと思っています!
■ マーケティング支援
縁あって、とある教育系企業の課題解決支援に携わらせていただくことになりました。
わたしはマーケティング担当で、広報媒体の改善検討・提案に取り組んでいます。
本格的な活動はこれからなのですが、初の実務(今回は勉強の位置づけで報酬はいただかずにやらせていただきます)ということで、不安な気持ちはあるものの、とてもワクワクしています!
機密保持の関係上、終了後も詳しいお話は出来ませんが、「実務を通じて何を感じたか、何を得たか」などは今後のブログでお伝えできればと思います。
■ 旧友との再会
試験合格を機に(今更)はじめたSNSで、地元の古い友人と再度つながりました。
家業を継いで社長をやっているということで、ありがたいことにお仕事の打診が。。。
子どもの頃に仲が良かったとはいえ、20年以上会っていなかった友人からお仕事の話をいただけるとは、「中小企業診断士」という資格に対する信頼を実感しました。
今回は、納期等の面で友人の希望に応えることが出来なさそうだったので、お仕事はお断りさせていただきましたが、そこから不定期で連絡を取り合っています。
旧友との交流を復活させることが出来て、とても嬉しい出来事でした。
※今回は時間的な制約でお断りしましたが、「友人関係にうかつにビジネスを持ち込んで変なことになりたくない」という気持ちもあるので、身近な人との仕事には難しさも感じています。。。このあたりは是非、先輩診断士にもお話を聞いてみたいと思います。
今日はここまで!
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の内容は、あくまで「わたしの場合」であって一例に過ぎませんが、少しでも皆さんの参考に&モチベーションになっていれば嬉しいです。
今後は、当面は今日ご紹介した活動に勤しみつつ活動の幅を広げて、中小企業の皆さんの「良きパートナー」になっていきたいなと思っています。
また、わたしは趣味(お城)の一環で、福井県丸岡の地域活性化活動に参加しているので、そちらに診断士の勉強や活動で得た知識・スキルを活かすことも目標の1つです!
人や社会に貢献することができ、自分自身も公私ともに充実させることができる。
それが中小企業診断士!
今回はいつもと趣きが違う感じだったね。
次回は、また対策系の記事を書く予定だよ!
ブログ更新は火曜定休なので、明日はお休み。
トロオドンの出番は明後日だね。
今回はキャッシュカウ🐮シリーズだっけ?
CVPについて解説するドン🦖
おまけ
名刺をつくりました
「本業以外の変化」に書くほどのことでもないなとは思いつつ、わたし的にはけっこう大きな出来事だったので「おまけ」で。。。
診断士試験に合格してから、人と出会う機会がびっくりするくらい増えたので、慌てて名刺を作りました。(会社の名刺を使ってる人も多いのですが、わたしの会社名刺はビジネスネーム(旧姓)なので代用できず)
個人で名刺を発注する、という行為がとても新鮮で、実は「試験に合格したことを実感したイベント」のだいぶ上位に位置づいています。
裏面に経歴や保有資格を記載したので、初対面の人との話のネタになることもあり、作ってよかったなと思っています。(合格者でこちらを読んでいる方がいらっしゃいましたら、顔写真付きを強くおススメ!もらった側が助かります。)
が、1つやらかしたのが、発注時に慌てすぎて資格名を誤り。。。
1セット無駄にしてしまいました。
慌てていると視野が狭まります。。。
皆さんもお気を付けください。
☆☆☆☆☆
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さや様
いつもブログで貴重な情報ありがとうございます。
今回の内容、とても参考になりました。
僕も合格後のイメージをもっと知りたいと思っていました。それが勉強のモチベーションにもなると思っています。
難しい試験だけに合格がゴールになりがちなので、やはり、この資格を取る目的、合格して自分が何をしたいのか、考えながら勉強するようにしています。
しかし、まだまだ一次試験の合格ラインすら届いていないので先は長いのですが、また、こういう内容の情報も掲載してもらえると嬉しいです。
ありがとうございました!
ぴーすけさん、こんにちは。
コメントいただきありがとうございます!
参考になったと言っていただけて嬉しいです^ ^
「合格後」の活動は本当に人それぞれで、14代メンバーの活動状況も様々なのですが、「合格して色々なことが大きく変わった」という思いは皆持っているように思います。
ぴーすけさんや受験生の皆さんのモチベーションになれるよう、今後、他メンバーの「合格後」もお伝えしていければと思います。(早速メンバーと相談しています!)
貴重なご意見ありがとうございました!
また、「1次試験の合格ラインに届いていない」とのことですが、14代のさたっちは「6月末に暗記系が壊滅的な状況」から見事に逆転合格を果たしています。
ここからです!
ただ、無理をしすぎて身体を壊すことには気を付けてくださいね。
ぴーすけさんの受験勉強を、14代一同心より応援しています^ ^
>さや様
お世話になっております。丸岡城近くに住む、戦国時代好き診断士受験生(2年目)です。(大河ドラマを見ながら、武将の戦略論や組織論を展開して空想してます笑)
私も診断士取得後は本業以外にも資格を活かし、特に地域活性化活動の様なプロジェクトに参加していきたいと考えております。
そこで2点質問がございます。
①本業外の活動をどうやって発見されましたか?先輩診断士の紹介やインターネットでの検索でしょうか?
②本業外の活動の収益化はお考えでしょうか?お勤め先の副業規定等もあると思いますが、どのように調整されていますか?
お手数をおかけしますが、ご返答頂ければ幸いです。
ともきんぐさん、こんにちは。
コメントいただきありがとうございます!
丸岡城近くにお住まいですか!
四季折々の丸岡城が間近に見られるなんて、なんともうらやましいです。
(武将と組織論を結び付けて考えるのはわたしも好きです笑)
ご質問いただいた件、以下にお答えいたします。
①わたしの場合は、道場OBOGの先輩診断士からのご紹介や、そこから派生した繋がり経由です。
わたしの周りでは、同じように道場OBOG、中小企業診断士協会で知り合った先輩診断士、本業で以前から知り合いだった士業の方、SNSで知り合った方など、何かしらの「人」つながりで活動に繋げている1年目診断士が多い印象です。(ちなみにわたしは、現時点では協会未入会)
わたしが受験生の時は「診断士の知り合いも他の士業の知り合いもいないし、どうやって繋がりを作っていけば分からない。。。」と不安に思っていましたが、なんとかなるもんだなというのが、いまの率直な感想です。(とりあえず活動する、という意味で。収益化となると話は別です。)
②収益化、考えています!
今年は受験生支援活動と、いま手を出している諸々に力を注ぎたいと思っているので、有償案件への本格的な挑戦は来年かなと考えています。(もちろん今年もチャンスがあればやってみたい!)
勤め先とは、今まさに交渉している段階です。
なかなかにグレーな書き方の社内規則なので、こっそりやっている人もいるようなのですが、わたしは何かあった時に揉めたくないので正攻法でいこうかと。。。
あまり参考にならない回答で申し訳ありません。
他にもご質問等ございましたらお気軽にコメントください!
ともきんぐさんの受験勉強、14代一同心より応援しています!!
さや様、返信ありがとうございます。
大変参考になりました!
やはり、人のつながりや縁で仕事を見つけていく、という感じなのですね。合格後は士業のネットワークを広げていきたいと思います。
1年目はお金よりもまず活動していくことに重点を置きます。
合格後の世界を楽しみに、勉強に力を入れて参ります!
ともきんぐさん、こんにちは!
ご丁寧にご返信ありがとうございます。
そうですね、人とのつながりやご縁はとても大切だなと思います。
ともきんぐさんは合格後のこともしっかり見据えていて素晴らしいですね^ ^
きっとご活躍できることと思います!
わたしも頑張らないと、と元気をもらえました。ありがとうございます!
ともきんぐさんの受験勉強、応援しています!!