【超基礎編】これが本当のキャッシュカウ(NPV前編) Vol3 byトロオドン
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
おはようございます。トロオドンです。
先日、知り合いから「事業再構築補助金」について聞かれて調べてみたところ、要件は以下の2つしかありませんでした。
①認定革新等機関(中小企業診断士等)の認定を受けていること
②付加価値額を向上させること
この②付加価値額は「営業利益+人件費+減価償却費」と補助金のマニュアルでは定義されていますので、試験対策上は、これくらいで押さえておけば良いんだろうなと思います。
(ちなみに、白書では、「付加価値額=(売上原価のうち労務費、減価償却費)+(販売費及び一般管理費のうち人件費、地代家賃、減価償却費、租税公課)+(営業外費用のうち支払利息・割引料)+経常利益+能力開発費(従業員教育費)」となっています笑)
ではでは、本編にいくドン
前回までの振り返り
本日は、4月と5月の記事で紹介した「これが本当のキャッシュカウ」の事例をもとに、一次試験、二次試験の超頻出論点「NPV分析」を取り上げます。基礎的な部分を細かく解説していきたいので、今回はNPV分析を含めた意思決定会計を、次回は事例をもとにNPV分析の実践編と、2回に分けて書いていきます。
与件文・財務
- 牛(キャッシュカウ)は100万円で購入。減価償却期間は4年。1年間で20,000kgのミルクを出す。(一般的には10,000㎏でも多い方)
- 牛乳は1kgあたり500円で販売できる。(手で絞る新鮮さを売りに差別化している)
- 毎年安産で子牛を産み、子牛は市場で20万円で売却する(ドナドナ)
- エサは知り合いの酪農家から、年間250万円(1日6,850円)で購入する。牛が飲む1日100ℓの水代はエサ代に含める。
- 牛は1年365日お世話が必要となるが、知り合いの農業高校生や大学生とのアライアンスで年間240万円(月20万円)で引き受けてもらった。
- 借入金はなく営業外収支はゼロである。
- 完全キャッシュレス決済のため、月商の半分は翌月に入金される。エサ代も同様。(売掛金と買掛金に計上される)
NPV分析とは?
NPV分析は、「Net Present Value」の頭文字から取っています。源氏名(日本名)は正味現在価値。
日本名を見てもイメージがつきかねますが、簡単にいうと「この投資が将来の儲けにつながるのか?」を試算する方法です。
詳細は後述しますが、
「投資額<儲け」 であれば投資をするというシンプルな考え方。
しかし、シンプルといいながらも、前提条件が自由自在につけれるので、いかようにでも複雑な作問が可能になります。
そんなNPV分析(WACC等の関連含む)の過去15年分の出題傾向は以下の通り。
こいつを避けて通ることはもはや無理筋といっても過言ではありません。
得意なら得点源に、苦手ならどうやって「ゼロ」にしないか。
その対策が大切になります。
意思決定会計とは?
企業に課された命題であり存在意義は、事業を継続し発展させるために利益を稼ぐことです。
その利益を稼ぐために、たえず投資を繰り返す。これが事業活動です。
この投資には、事業活動を維持するための経費や人件費の支払いといった経常的な投資と、固定資産の更新や新設といった事業発展のための投資にわかれ、NPVは後者の新規投資の可否を判断するために用いる手法のひとつです。
NPVのほかにも回収期間法や内部利益率法(IRR)などがあり、これらを総称して「意思決定会計」と呼びます。
キャッシュフローのおさらい
意思決定会計は、「キャッシュフロー」をもとに算出するため、NPV等の計算式以前に、キャッシュフローを正確に理解しているかが重要になります。二次試験では、主に以下のようなパターンで作問されています。
①設問で示されるキャッシュインとキャッシュアウトの内容をもとにキャッシュフローを計算する。
②公式を使ってキャッシュフローを計算する。(利益×(1ー税率)+減価償却費×税率))
③収益・費用・非資金費用のBOX図からキャッシュフローを計算する。
令和2年度あたりから設問文の前提条件がかなり複雑になっており、与えられた情報通りにキャッシュフローを計算することが非常に難しくなっています。
そのためにもキャッシュフローの基本的な理解は欠かせません。
(わたしは令和2年度の2次試験(2回目)に臨むにあたって、15年分くらいの過去問を解き、意気軒高で挑んでいましたが、NPVの設問文のあまりの長さに絶句して、キャッシュフロー計算でミスをしてしまいました)
まとめ
今回は事例を使うことなく、意思決定会計とキャッシュフローの重要な論点にしぼって解説をしてみました。
次回は事例をつかって二次試験レベルの演習もやっていきたいと思いますので、こうご期待ください!
明日は残り2ヵ月からの追い上げの達人、さたっちです。
ヒシアマゾンには負けないよ☆
よろしく~。
(ぼくはダビスタ96派かな)
おまけ - 孤独の診断士メシ –
探してみると意外とネタがある診断士メシ。
本日は夏野菜がおいしいドライカレーでいきますよ~~。
トロオドン流 トマトたっぷりドライカレーのつくりかた(4人前)
(所要時間:20分以内) 注)料理初心者向けにタスクを細分化しています
- 準備するもの(牛ひき肉400g(合挽でもOKだけど牛の割合が多い方が吉)、にんにく1カケ、しょうが1カケ、トマト大3つ、玉ねぎ1個、お好みの夏野菜、カレー粉(粉末タイプ)、カレールー2カケくらい(バーモントとか好きなの)、ケチャップ、しょうゆ、ソース)、深めのフライパン、おろしがね
- 牛ひき肉に軽く塩を振ります。(約30秒)
- にんにく、しょうがを細かくみじん切りにします。玉ねぎは5ミリ角くらいにみじん切りにします。その他夏野菜もお好みの大きさにカットします。(約3分) 注)適当で良い。
- フライパンにオリーブオイルを多めに入れて、にんにく、しょうがを入れて火をつけます。(約30秒) 注)入れてから火をつけること。弱火推奨。
- 香りが立ったらカレー粉を大さじ1杯くらい入れて全体になじませます。(約1分) 注)オリーブオイルとカレーがいい感じになります。
- そこに牛ひき肉を投入し色が変わるまで炒めます。(2~3分)
- トマトをおろし金ですりおろしてフライパンに投入します。(約2分) 注)水分はこのトマトだけ!!
- みじん切りにした玉ねぎ、ケチャップ(フライパンぐるっと一回り)、しょうゆ(小さじ1くらい)、ソース(小さじ1くらい)を入れて、中火で少し煮詰めます。(3分) 注)適当で良い。
- そこにお好みのカレールーを投入して、トロっとするまで煮詰めます。(7分くらい) 注)シャバシャバの場合はカレールーを追加して煮詰める。
- 煮詰めている間にお好みの夏野菜をいためておき、ドライカレーができたら一緒に盛り付けて完成^^ 注)多めに作っておいて小分け冷凍が便利
☆☆☆☆☆
いいね!と思っていただけたらぜひ投票(クリック)をお願いします!
ブログを読んでいるみなさんが合格しますように。
にほんブログ村
にほんブログ村のランキングに参加しています。
(クリックしても個人が特定されることはありません)
記事へのコメントについて
記事へのご感想やご要望があれば、下部の入力フォームから是非コメントをお寄せください!
執筆メンバーの励みになりますので、よろしくお願いいたします。
※コメント送信後、サイトへ即時反映はされません。反映まで数日要することもあります。
※コメントの内容によっては反映を見送る場合がございますので、予めご了承ください。