【渾身】【どゆるわだ】ラムネのお話 by にに
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はじめに
先日、12回にわたってお送りしたインタビューリレー。その中で、まんが紹介してくれた「診断士試験合格に必要だったアイテムを1つ紹介してください!」というテーマにおいて、私 にに の回答は「ラムネ!」というお菓子なものでした。
これが何かというと、まんの川柳ツッコミのとおり、これを食べながらにじませていた、というものです。
要するにおやつです。
診断士受験生だった期間はもちろん、その前、FPだったり簿記だったり、社労士だったりの勉強をしていたときも、いつも私の傍らにはラムネがありました。
これがあったからこそ、いろんな試験に合格できた、そういっても過言ではないと思っています。
もちろん、ラムネならなんでもいいわけじゃなくて、こだわりがあります。
私のいちばんのお気に入りは、無印良品のラムネです。無印のラムネは3種類ほどあるのですが、その中でも、「4種の果汁入りラムネミックス」という商品をいつも買っています。
お気に入りのポイントは下の方でお話しするとして、ここではどれくらいお気に入りだったかのひとつの目安として、購入数を紹介したいと思います。
診断士の受験生期間は、2020年8月29日~2021年11月6日の434日間でした。その期間での購入数をmuji Passportの購入履歴から推算してみます。
残念ながらこの購入履歴には数量の記録がなかったので、正確な購入数は分かりませんが、以下の仮定で計算してみます。
- レギュラー品として取り扱いがある店舗(店舗A・店舗B):だいたい5~6個まとめ買いしていたので、1回5ピースと仮定
- レギュラー品として取り扱いがない店舗(店舗C):買うときはいつも1ボール(12ピース)注文して取り寄せてもらっていたので、1回12ピース
ピース・ボール、そしてケースという単位については、1次試験で出題される可能性もあるので、しっかり覚えておいてください。
ちなみに、今日の記事で診断士試験と関係あるのはこれだけです!
店舗A・B・Cでの購入回数は、それぞれ3回・2回・6回でした。さらにmuji Passportを提示せずに買ったことも3回くらいはあったので、その分も1回につき5ピースとして、合計してみると・・・
購入数=(
となりました!
434日でこの数なので、4日に1ピース以上のペースで消費していたようです。
はじめて計算してみましたが、自分でもびっくりです。
個人の購入数としては、全人類の中でもそうとう上位にランキングされるのではないかと自負しています。
2種類のラムネ
ラムネと言えば、上で紹介した固形のものと、屋台でおなじみ、ビー玉が入った瓶詰の飲料と、2種類ありますよね。
同じ名前なだけあって、この2つには関係があります。もとは、慶応元年(1865年)に、飲料の方が海外から日本に入ってきたそうです。
そのとき、英語で「lemonade」と呼ばれていたのが、訛って「ラムネ」になったんだとか。
その後時は流れ、固形のラムネが登場したのは明治14年(1881年)のこと。
当時は飲料のラムネが高価だったため、その味を気軽に味わえるようにと、固形の方のラムネが作られるようになったそうです。
余談
飲料の方のラムネとよく似たものに、サイダーがあります。
この2つ、何が違うのでしょうか。
味が違う?
製法が違う?
いいえ、正解は「容器が違う」です。
過去に、公正取引委員会の景品表示指導課というところから、以下の見解が示されています。
『ラムネ』という名称は、玉詰びんに詰められた炭酸飲料について使用されてきたと理解している
全国清涼飲料協同組合連合会 - ラムネの定義
飲み物の定義が、味や製法ではなくて容器で定められているなんて、なんだか不思議ですね。
余談の余談
ラムネの由来は前述のとおり「lemonade」で「レモン水」ですが、サイダーの由来は「cidre」(シードル)=「リンゴ水」だそうです。
レモンとリンゴ、違う由来のものがめぐりめぐって(味が)同じ飲料を表す言葉になっているって、奇妙なめぐりあわせを感じます。
余談の余談の余談
リンゴは漢字で「林檎」と書きますが、この中の「檎」という文字、「林檎」という熟語でしか見たことがありません。
漢字の意味としては、「バラ科の落葉高木、またはその果実」だそうです。そして、「檎」の旁である「禽」は、「鳥類」を表す漢字です。タカやワシなどは、鳥類の中でも猛々しい部類なので「猛禽類」というんですね。
つまり、「檎」は、「果実を目当てに、木に鳥が寄ってきている」さまを表しているということです。おいしいリンゴをつつく鳥、とイメージすると覚えやすいかもしれません。
本編全体が余談みたいなものなのに、さらに余談をマトリョーシカするのはどうかと思う
ラムネのいいところ
さてここからは、なぜ私がこんなにもラムネにはまっていた(いる)のかということを、つらつらと書き連ねていきたいと思います。
味がいい
第一のポイントは、味がいいことです。ほんのり甘くて、ちょっとさっぱりしていて、食べ飽きない味だと思います。
現に私は4年以上食べ続けています!
ラムネの成分は、おもに3つです。ブドウ糖or砂糖、デンプン、クエン酸で、このうち「ブドウ糖or砂糖」がもっとも多く含まれています。
ブドウ糖は、物質名で言うと「グルコース」です。「C6H12O6」の化学式を持ち、「CnH2nOn」で表される糖類の一種、「単糖」に分類されます。
ちなみにグルコースは、この単糖として存在する分に加え、その他の物質の構成成分となっているものも含めれば、地球上もっとも多量に存在する有機化合物だそうです。(森北出版 科学辞典 第2版より)
一方の砂糖、主成分は「ショ糖」で、物質名では「スクロース」です。これも糖の一種ですが、グルコースなどの単糖と違い、2つの単糖が結合した「二糖」です。スクロースは、グルコースとフルクトース(果糖)が結合したものです。
ブドウ糖も砂糖も糖なので、もちろん甘いです(甘くない糖もありますが)。これがラムネの甘味の元となっています。
また、「ちょっとさっぱり」のところには2つの成分が作用しています。
ひとつはクエン酸で、「酸」という名のとおり酸味を与えています。
そしてもうひとつは、もっとも多い成分である「ブドウ糖or砂糖」の吸熱反応です。
ここでいう吸熱反応とは、水に溶けるときに熱を奪う作用のことです。上の式で、「aq」は水を表していています。固体のブドウ糖と水が合わさって水にブドウ糖が溶けたときに、式のいちばん最後の「-??kJ」が発生する、という意味です。ちなみに、「kJ」は「キロジュール」と読むます。熱量を表す単位です。
吸熱反応では、この熱量の数値がマイナスとなります。逆にプラスだと、発熱反応を意味します。具体的な数値は、いろいろ文献をあさってみたのですが残念ながら見つけることができませんでした。どなたかご存じのかたがいらっしゃれば、ぜひコメント欄でご教示くださいませ。
さて本題に戻りまして、ラムネが水に溶けるときといえば、口に入れたときですよね。そこで吸熱反応が起こるということは、そのときラムネが接している舌や口から熱を奪うということです。その作用のおかげで、ラムネを口に入れたときにひんやりした感じがして、さっぱり感につながっています。
食感がいい
ラムネは、味だけでなく食感もいいですよね。
ラムネの食感は、商品によってかなり違います。いろいろ食べ比べた結果、私には無印良品のものがいちばんおいしく感じられました。
ちょっと歯ごたえもありつつ、ほろっと崩れる感じもある。絶妙なバランスだと思います。
一方、ラムネ界の雄といえば森永のラムネであることは論を俟たないと思いますが、森永の方は、噛むと「カリッ」とした歯ごたえです。
無印良品のものは「崩れる・削れる」、森永のものは「割れる」と表現するとわかりやすいでしょうか。
この差は、製法の違いに由来します。
無印良品のような「崩れる・削れる」タイプは「湿式」といわれる製法で作られています。上で紹介している原材料に少量の水分を混ぜ、押し固めた後水分を飛ばすことで固めています。
「カリッ」の方は、「乾式」といわれる製法です。原材料自体に違いはないのですが、水分を加えずに直接圧力をかけて押し固める方法です。
私は、ふだんの勉強では無印良品の湿式により作られたラムネを愛用していましたが、試験の本番では、森永の大粒ラムネをおやつにしていました。
これは、湿式の方はその崩れやすさとのトレードオフでどうしても粉っぽくなってしまうので、それで手が汚れることを嫌ったためです。
作ってみた
さて、ラムネについていろいろ述べてきましたが、ここで重大なことに気づきました。
私は、ラムネを作ったことがありませんでした!こんなに好きなのに!
大声で懺悔をしました。
これではいかん、ということで、さっそく作ってみることにしました。
ここからは実際に作ってみた様子をレポートします。
原材料
原材料は上でお伝えしたとおり、ブドウ糖or砂糖、デンプン、クエン酸がメインです。
今回はグラニュー糖(砂糖)、コーンスターチ(=とうもろこし由来のデンプン)、クエン酸と、酸味の追加としてレモン果汁、シュワシュワ感を出すための重曹、それと赤色と緑色の食用色素を用意しました。色味も重要な要素ですからね。
分量は以下のとおりです。
- グラニュー糖・・・50g
- コーンスターチ・・・10g
- クエン酸・・・小さじ1/2
- レモン果汁・・・小さじ1/2
- 水・・・小さじ1/2
- 重曹・・・小さじ1/2
- 食用色素・・・適宜
ちなみにレシピは、以下のものを参考にしています。「湿式」の作り方です。
手順
ここからは工程を順にみていきましょう。
材料を用意する
スーパーや100円ショップを回って集めました。いちばん入手に手間取ったのが、「100%の」グラニュー糖です。スーパーでは、コーンスターチ入りのものしか見つからず、配合割合が不明だったため買えませんでした。
この100%のグラニュー糖は、100円ショップのセリアで購入しました。
粉を混ぜる
全部白い粉なのでまったくわかりませんが、グラニュー糖・コーンスターチ・クエン酸を混ぜた状態です。
レモン果汁・水を入れ、混ぜる
レモン果汁と水を計り入れました。この工程が「湿式」のキモとなるところですね。
このあと混ぜるのですが、水分が少量なので、ダマ(逆ダマ?)になります。そのダマをつぶしながら切りながら、均一になるまで混ぜるのはけっこう大変でした。
重曹を入れる
重曹を入れ、混ぜました。やっぱり白い粉なので見た目にはわかりませんね。
ちなみに重曹のシュワシュワ感は、以下の反応式により二酸化炭素が発生することでもたらされます。
この反応は、重曹が水に溶けているときに発生します。そのため、水を入れるより先に重曹を混ぜてしまうと、水を入れる工程で反応が起きてシュワシュワしてしまい、食べるころには何もなくなってしまうのでご注意ください。
色をつける
STEP4まで終わったものを4つにわけ、食用色素を投入しました。
STEP3のときに、あらかじめ水に溶かしておけばもっときれいに発色したと思います。
今回は複数の色のものを作りたかったので、面倒で手順の簡略化のため、まとめてやれるところまで先に済ませてから色素を投入するという手順にしました。
成型する
成型には、ダイソーで購入したクッキーの押し型を使いました。この写真ではわからないですが、うしろから押し出せるようになっています。ここに粉をぎゅうぎゅうに詰めたあと押し出すと、それでほぼ完成です。
STEP4までの粉を4等分して、4色のラムネを作りました。
だいたい1食あたり7~9個くらいできました。抜いたあと、1日くらい放置して水分を飛ばして完成となりました。
まずは白色。食用色素を入れずに作ったものです。
そして赤色、
と緑色。
12月ということで、赤と緑のクリスマスに白い雪が舞っている、そんなイメージですね。
最後に、赤と緑を混ぜて、茶色を作りました。
クリスマスの茶色といえばトナカイでしょうけど、残念ながら使った押し型がトナカイの形ではなかったので、なにか別の動物に見えますね。
実食
作ったあとはもちろん、実際に食べてみました。
率直な感想は・・・、
お菓子界のジャイアントキリングや~~!
・・・というわけで、はじめて作った割に、想像していたよりおいしかったです。
噛みごたえはちゃんとありましたし、いい感じのほどけ具合になっていました。味はもうちょっと酸味があってもいいかな?とも思いましたが、グラニュー糖のやさしい甘さが引き立っていました。
重曹を入れたことによるシュワシュワ感もばっちり出ていましたが、よく考えたら私が好きな無印良品のラムネには入っていないので、省略してもよかったかもしれません。ここはお好みで入れるかどうか決めてください。
おわります
というわけで、ラムネについて思うところを、余すところなくお伝えしてきました。
材料さえあれば手軽に作れるので、試験勉強の合間の気分転換にもいいかもしれません。
やりすぎて試験勉強の時間がなくなったなんてことにだけはならないよう、ご注意くださいませ。
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