【中小企業診断士2次試験】今考える合格までの最短経路とは?


いかがお過ごしでしょうか?
まだ2次試験へのギアが入ってない?1次合格発表までゆっくりすればいいや?
今すぐ気持ちを切り替えましょう!
残り66日です!あれ、まだ意外と日数あると思いました?
今すぐその認識も変えましょう!昨年は1次試験後から2次試験まで105日まであり、今年よりも1カ月ほど今年よりも長かったにも関わらず、私はいっぱいいっぱいでした。
つまり皆さんは今年は昨年以上に短い経路で合格まで目指す必要があり、ゆっくりする時間はありません。
そこで今回は合格した今だから言える、にのみが考える合格までの最短経路を紹介させていただきます!
少し煽り気味になりましたが、今からアクセル全開にすれば合格レベルまで行くことも十分可能ですので、頑張りましょう!!!
2次試験全体を通じて
予備校に通ったり、模試を受けるべきなのか
答えは「必ずしも必要ではない」です。
私自身、昨年TACの1次~2次の講座を受講していましたが、抽象的な概念だけを自身の中で咀嚼していました。
その理由は、2次試験の解答がないことに起因します。それぞれの予備校が独自の解答を作成し、非常に素晴らしい解答を作成しています。
ただし、「80分という試験の中で書ければ」という条件付きです。
予備校の解答は長年、診断士試験の講師をやってきた先生達が長い時間をかけて作成した解答で、数カ月勉強しただけで、しかも80分で解答では到底たどり着けません。
つまり、レベルが高すぎるのです。そんな解答を見てしまうと、心が折れることは必須なので、予備校の解答は目指さないようにしましょう。
ではどうするのか。それはふぞろいで受験生の合格レベルを参考にしましょう。ふぞろいではいくつかの合格レベルの答案があるので、自身がこれくらいなら書けそう!となる答案が見つかるはずです!
また模試に関しては、試験の雰囲気をなれたり、タイムマネジメントの練習が出来るので、受けるのも手ですが、私は昨年受けずに合格することが出来ました。
ちなみに事例Ⅳの特訓オプション講座に関しては、事例Ⅳを不得意とする方は講座を受講するのがおすすめです!
(参考:2次事例IV特訓 – 資格の学校TAC)
問題が先か、知識やフレームワークが先か
答えは「問題が先」です。
1次試験でもそうですが、先に相手を知っておくことは効率を高める上で非常に重要です。
知識を先に身に付けたとしても、最初のころは全くどこで使えるのかはわからないと思います。
逆に問題を先にやって置けば、こういった問題はこういったフレームワークや知識を使うんだな~というのが見えてきます。
また2次試験は1次試験程覚えることは多くありません。
使える知識は10代目かわともさんの1次知識のお土産資料を、自分なりにパクってカスタマイズすればOKです。
各事例の重きを置く割合は?
私は昨年、350時間程度2次試験の勉強時間で使いました。
各事例の比率は大体、事例Ⅰ~Ⅲ:事例Ⅳ=各70時間:140時間くらいでした。
つまり事例Ⅳは他の事例の2倍くらいの時間を使っていたことになります。
事例Ⅳは2次試験の最重要科目であり、合否を分ける事例と言っても過言ではありません。
計算問題が多いので、苦手な意識が強い人も多く、やればやるだけ伸びる、逆に言えば差をつける(つけられる)事例です。
従って、事例Ⅳに必ず多くの時間を割くことをお勧めします。
結局は量がモノをいう
様々なセミナーや参考書等でいろいろなインプットがあると思いますが、結局は量をやらないと合格にはたどりつけないということは必ず覚えておいてください。
参考程度に私の場合、事例Ⅰ~Ⅲは80事例(複数回解くのを含む)程度、事例Ⅳは過去10年分を出来るまでやりこみました。(ただし、私は出来が悪いので、多分やりすぎ(笑))
ここまでやる必要はありませんが、合格レベルに達するまでに最低でも40事例くらいはやっておきたいところ。
その理由は以下です。
・傾向が掴めると、思考のプロセスが回を追うごとに洗礼されていく
・事例に対する引き出しを出しやすくなるので、最初は80分で解けなかった問題が解けるようになってくる
ただし、ふぞろい等で採点してやった気になるのは絶対にダメです。むしろ復習に時間をかけるくらいの勢いでOKです!

事例Ⅰ~Ⅲについて
過去問5年分をやりましょう
事例Ⅰ~Ⅲに関しては、トレンドが少々あります。古すぎると傾向が変わってしまっている事例もあるので、5年分くらいがいいところでしょう。
回数については、各事例最低2回はやりましょう。
解答を覚えてるんだけど大丈夫?という質問がよく聞かれますし、私も受験時代は思っていましたが、「全く問題なし」です。
2次試験の問題は噛めば噛むほど味が出るスルメの様なもので、毎回新たな発見があります。
また覚えてしまっている場合は特に回答のプロセスを意識しましょう。
解答のプロセス?という方は、ひでさんの設問解釈が超絶参考になるので、是非参考にしてみてください。私も、「え、こんなに深く考えてるんだ!」ってなるくらいすごい記事です。
そして、思いつかなかった点や出来なかった点を言語化し、解答用紙やまとめノートに書き留めていきましょう。
それが後々自分だけの参考書になるはずです。
できれば勉強会に参加する
2次試験には、受験生同士が集まって解答を指摘しあう勉強会というものが開催されています。
そんなの意味あるの?私一人で勉強できるし!っていう意見もあるかもしれません。
しかし、勉強会に参加すると以下の様なメリットがあります。
勉強会に参加するメリット
- 自身が伝えたいことが伝えられる解答になっているか確認できる(意外と書いたことが伝わらない)
- 自身の解答の客観的な評価をもらえる
- 他者に解答プロセスを説明する過程で、思考をクリアに出来る
- 他人の失敗を自身の教訓にすることが出来る
- 受験情報が集まる
- モチベーションになる
どうでしょう。勉強会に参加しない理由がなくなったのではないでしょうか?
勉強会はココスタという受験生支援団体が開催しているものが良いでしょう。詳しくは先日のと~しの記事を参考に!
12代目の中にはココスタメンバーもいるので、あの人やあの人(動物?)に会えるかも?(笑)
事例Ⅳ
最新の事例~過去10年分くらいまで遡ってOK
先ほど事例Ⅰ~Ⅲはトレンドがあると述べましたが、事例Ⅳに関してはあまりトレンドはありません。
従って、過去10年分くらいまで遡っても問題ありません。
10年分くらいやると、経営分析やCVPは取るべき問題であり、NPVは難易度によっては部分点を狙う問題等々、戦略が見えてきます。
一方で、これは試験当日思いつくのはかなり難しいなという問題も存在しています。(知識系のラッキー問題)
そういった問題も仮説を立てながら、部分点を掴みに行くために記述する練習をしておきましょう。
参考書は30日完成!や全知全ノウがおすすめ
事例Ⅳを過去問からやるにはちょっと取っつきにくい!そんな方にお勧めなのが、「30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集」と「中小企業診断士2次試験事例IVの全知識&全ノウハウ」です。

それぞれが単元毎にまとまっており、単元毎の横解きに持ってこいです。
30日完成!の方が基礎的なので事例Ⅳが不得意な人向け、全知全ノウは過去問をベースとした問題となっており、30日完成!よりも難易度は高くなっています。
11代目さとまるさんがこの2冊の参考書について細かく紹介してくれているので、参考にしてみてください!(ありがとう事例Ⅳ!のために〜オススメ問題集〜)
イケカコまでは必要ない
以前の池やんの記事では「意思決定会計講義ノート」通称イケカコをやればよかった、との記載がありましたが、私個人としては「そこまで必要ないかな~」という意見です。
イケカコでは会社の意思決定をするための会計を学べる教材ですが、こと診断士試験において100%マッチしているかというと、そうではないかなと思います。
池やんの記事でも書いていますが、勉強時間が余りに余っており、事例Ⅳで超高得点を狙いたい場合にやってみるか~くらいのテンションがいいと思います。
詳しくは11代目おべんと君が詳しく紹介してくれていますので、取り組んでみたい!という方は参考にしてみてください。(【ゆるわだ】意思決定会計講義ノート(イケカコ)のゆる~い取り組み方【中小企業診断士】)
まとめ
最後に今回の記事のまとめです。
にのみが今考える合格までの最短経路
- 事例Ⅰ~Ⅲは5年分、事例Ⅳは過去10年分をやる
- まずは問題に取り組み、その後フレームワークや知識を身に付ける
- 勉強会に参加する
- 予備校は必ずしも必要ない
- 事例Ⅳは「30日完成!」もしくは「全知全ノウ」に取り組む
沢山の選択肢がありますが、2か月くらいでやれることは限られています。
とことん過去問を自分のものにするレベルまで持って行こうとすると、2か月はそれで終わります。
ただ12代目の2次試験の勉強内容を見ても、過去問を中心として勉強しており、過去問を突き詰めれば合格レベルまで行けるでしょう。
兎にも角にも過去問を神様として徹底的にやりこみましょう!

にのみさん、二次試験合格までの具体的な体験談をありがとうございます。
二次試験が近づくにあたって、皆さんの勉強のペースや勉強量を参考とすることができるので、皆さんの勉強超えを目標の一つにしようと思います。
私も要領が悪いので、質と共に量もこなして事例Ⅰ~Ⅲは80事例はこなしたいと思います。
本記事の中でイケカコについても触れられておりましたが、私もイケカコまで手を出すべきか否かモヤモヤした気持ちでしたが、試験一ヶ月前くらいで事例Ⅳの自分の実力がどこまで付いているか確認した上で、手を出すか否かを判断してみようと思います。
ロムさん
コメントありがとうございます。
ロムさんも私と同じタイプでしたか。その弱点を分かっているだけでも、逆に自身の強みになるはずですので、自信を持っていきたいですね!
80事例をしっかりと自分のものにできれば、常に同じパフォーマンスを出せるような状態までいけるはずです!
イケカコに関してはロムさんがおっしゃる通り、まずは過去問ベースで問題を解けるレベルまで持っていくべきです。
その前にイケカコに取り組んだところで、「ん〜、やったはいいけどあんまり診断士試験とは直接関係ないな」となりかねませんので、あくまで”余裕がある段階で”取り組むのが良かろうかと思います。