金利についてどれくらい知ってる?IS-LM曲線に絡めて解説!

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こんにちは、にのみです。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?もう気づけば早くも3月半ばになりましたね。

勉強していると例年以上にあっという間に1年は過ぎてしまいます。しかし、この1年間勉強することで今後の人生は超好転するはずです。

合格した後に独立診断士や企業内の診断士として大活躍している自分の姿をイメージしながら勉強をしていきましょう!

金利とは?

さて今回は、皆さん聞き馴染みのある金利についてです。金利についてどれくらい知っているでしょうか?

金利とは、簡単に言うと預金や貸付に対する利息のことです。

恥ずかしながら、私は診断士を勉強するまで「金利がよければお金がたくさんもらえるから金利が高ければいいんでしょ~」という酷い知識でした。(泣)

しかし、診断士を勉強する中で金利の変動がどのように社会に影響を与えるのかを理解することができ、日本政府が何をしたいのかを理解することができました。

また金利が我々の普段の生活に繋がることも有ります。

診断士試験を合格することはもちろん、皆さんの生活レベルにまで落とし込める記事になっていますので、是非ご覧ください。

IS-LM曲線をマスターする

ではまず、経済学・経済政策で頻出のIS-LM曲線をマスターしましょう。ここではIS-LM曲線の一部を紹介します。

IS-LM曲線とは

ISは曲線は財市場における利子率と所得の関係を表したグラフです。

IS曲線の式は以下です。

 (Y: 国民所得、C: 消費、I: 投資、G: 政府支出)

この時、0<c<1という式が成り立つので、傾き-(1-c)/bはマイナス、つまりIS曲線は必ず右下がりとなります。また(c’+I’+G)/bの各変数はプラスの値なので、切片(縦軸との交点)はプラスの値を取ります。

一方、LM曲線は貨幣市場における利子率と国民所得の関係を表したグラフであり、

 (M: マネーストック、P: 物価、k: 貨幣需要の所得弾力性、h: 貨幣需要の利子弾力性、r: 利子率)

という式で表され、k, hは正の値であるため必ず右上がりのグラフになります。

長期的に需要と供給が一致すると仮定すると、所得と利子率は2つの曲線の交点へと移動し、これらの所得と利子率は、均衡所得と均衡利子率と呼ばれます。

「ちょっと式が複雑でよくわからない」という方も大丈夫です!式の導出は覚えておいた方がよいですが、覚えないと受からないという事はないです。

ただし、均衡利子率、均衡所得の連立方程式の計算は必ず得点できるようにしておきましょう

変化をイメージで覚えてしまおう

IS-LM曲線の式はそのまま出ることはあまりないですが、変数が変化した場合の所得や利子率の変化は超頻出です。

式を覚えればグラフの形状や変数の変化には一発で答えられますが、イメージでも回答可能です。

大前提として、企業の生産量が増えると利益が増え、配当や給与として国民に行き渡るので、国民所得が増えるという事は覚えておきましょう。

これを抑えたうえで、まずはIS曲線から見ていきます。

例)利子率の変化からみるグラフが右肩下がりな理由
利子率低下⇒銀行に預けても利子が少ないから、投資に回そう⇒新しいものを作る際の材料需要増⇒各社はそれに対して、生産量を増やして対応する⇒生産量増加(国民所得Yが増加)

例)政府支出の増加
政府から10万円の給付金が支給(グラフが右シフト)⇒10万円のPCを買おう⇒PCの需要増⇒企業は生産量を増やして対応する⇒国民所得Yが増加し、金利は上昇

企業からの投資が増えるかどうかという点を外さなければ、基本的に対応できます。

一方、LM曲線では投機的貨幣需要取引貨幣需要の影響を考えます。

投機的需要というのは貨幣に投資するか銀行に投資(預金)するかどうかというイメージです。利子率が上がる時は銀行に預けた方がお得ですから、投機的貨幣需要は減少となります。逆は投機的貨幣需要は増加となります。

例)利子率の変化からみるグラフが右肩上がりな理由

利子率アップ⇒銀行に預けた方がお得⇒投機的貨幣需要は減少⇒市場は貨幣の超過供給状態(みんな貨幣要らないと言ってる)⇒超過供給状態を解消するために、国民所得を増やして貨幣需要を増やす(お金がたくさんあればその分は使うイメージ)⇒国民所得Y増加

続いて、取引需要は貨幣自体の量による貨幣価値の変化を考えたものです。

例)貨幣の供給量の変化

貨幣の供給量を減らす(グラフが左シフト)⇒量が少なくなることで、貨幣の希少価値が増す⇒債券の価値が下がり、利子率アップ⇒銀行への預金が増え、貨幣の供給不足状態(みんな貨幣が欲しい)⇒超過需要状態を解消するために、国民所得を減らして貨幣需要を減らす(所得が少ないと心配になって貯蓄する)⇒国民所得Y減少

このくらいで十分試験問題に対応可能です。頭の中でイメージを膨らませましょう。

IS-LM曲線から見る世界経済

「IS-LM曲線を学んだところで結局私たちの生活に何の影響があるの?」という疑問を抱える方もいるかと思いますので、ここではIS-LM曲線を、現在の日本・アメリカを題材に考えてみましょう。

例)日本

さて、マイナス金利政策はどのような狙いかを論理的に回答できますか?

ここまで来たあなたなら、この政策の意図が分かるようになっているかもしれませんね。

利子率をマイナスにする(IS曲線右肩上がり!)、つまり預けることでお金が取られてしまうのです。そうなれば貨幣で持つより投資に回した方がいい事になります。

ここで、「LM曲線では利子率が減少すれば、国民所得の減少すると解説があったじゃないか!」と思われた方、正解です。

その対応策として日本政府は「量的緩和政策」つまりお金を刷って、貨幣の供給量を増やすことで、国民所得の減少に歯止めをかけたのです。

例)アメリカ

最近ではアメリカの長期金利が上昇している記事が出ていました。これは何を示しているか考えてみましょう。

まず前提として、長期金利とは1年以上で満期を迎える国債の利回り(金利)のことです。

金利面による債券価格の変化を考えると、金利が上昇すると債券価格は低下します。これは金利でもらえる額が債券の価値を決めているからです。

具体的に言うと、1年前に1%の利子をもらえる債券を購入した場合と、金利が上がって今年2%の利子をもらえる債券を購入した場合、当然2%の方が利益が増えるわけなので債券価格は後者の方が高いと言えます。

そうなると債券に対する需要が変わってきます。利子が高くなれば当然投資者は増え、需要が増えれば上がり需要が減れば下がります。つまり希少性が高ければ高いほど債券価格は高くなります。

まとめると、

金利の上昇⇒債券購入者増える⇒債券需要増⇒債券価格低下

このような流れで自然に債券価格が高くなりすぎないようになっています。

上記を踏まえると、アメリカの金利上昇は以下の流れです。

  1. バイデン大統領が巨額の財政政策(政府が公共投資等を行うこと)を実行(IS曲線右シフト!
  2. 世の中に出回るお金が増え、投資が過熱
  3. 過熱した投資を抑えるために金利を上げる(LM曲線左シフト!)と投資家たちは予想する
  4. 金利が上がることで債券需要が増加し、債券価格は下がると予想
  5. 損が出る前に債券を売る、つまり債券需要減少
  6. 長期金利が上昇

これが今アメリカ経済の実態です。更にこの先を考えると、

金利上昇⇒比較的安全な国債でも利回りよく投資できる⇒株式から債券への投資へシフト⇒株価暴落

このようなことが予想されているのです。日本でも日経平均株価が3万円を超え、実態にそぐわない状況が見られます。しかし、様々な財政政策を日本政府は実行しているため、上記のような株価暴落が起こることも有りえるのです。

まとめ

お疲れさまでした。

今回は金利(利子率)について、IS-LM曲線を絡めながら解説しました。

マクロ経済であっても回りまわって我々の生活レベルまで影響することが感じられたかと思います。このように自分事くらいまで具体に落とし込み、楽しみながら勉強をしていきましょう!

ちなみに、IS-LM曲線を更に詳しく学びたい方は、当ブログにいくつか記事がありますので、こちらを参照ください。

ではまた!

 


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