実務補習5日間or15日間(中小企業診断士)

【道場からの告知①】
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合格・不合格問わず!
受験体験記募集中!!
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一発合格道場の強みは
「積み重ねられた数多くの体験記」です。
道場をつくるのは、あなたの体験記。
また、あなたの貴重な経験が
多くの人たちのために役立ちます。

ぜひ、体験記をおよせください。
※公開先はコチラ
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□募集要項□

対 象:
2020年度2次試験合格者および筆記試験受験者(未合格者)
→ 年齢・受験年数・学習スタイル等一切不問
原稿量:
自由。目安として2,000字(原稿用紙5枚)程度
ファイル形式:
Word(.docxまたは.doc)
ファイル題名:
合格体験記(HN).docx (例:合格体験記(道場くん).docx)
特典:
「一発合格道場」ブログ上で随時公開。
期限:
2021年1月8日(金)
応募方法:
Googleフォームにて募集(こちらから
問い合わせ:
shindanshidojo1234@gmail.com
※当ブログ運営趣旨に反しない限り、原則応募全員分を公開。
※原稿の著作権は個人上は放棄頂き、当「一発合格道場」に帰すものとします。

□受験体験記テンプレ□

(0)受験生情報 名前(HN)・年齢
(1)お住まい(都道府県)

(2)自分の診断士受験スタイルを一言で表すと(40字目安)
(3)診断士に挑戦した理由・きっかけ
(4)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
(5)学習スタイルとそのメリット・デメリット
・独学、通信、○○(予備校)通学
①メリット
②デメリット
(6)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数
②1次学習時間
③2次学習時間
(7)合格までの学習法
①1次
②2次筆記
③再現答案の作成有無
(8)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス

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【道場からの告知②】

ロケットスタートセミナー
オンラインのお知らせ

【セミナー日】
2021年1月16日(土)午後予定

【募集開始日】
2021年1月5日(火)昼12時~

令和2年2次試験合格者の方限定!
試験合格だけでは資格は得られない?
ロケットスタートを切るにはどうしたら?
同期合格者の皆さんと繋がりたい!
そんなモヤモヤをスッキリさせる
貴重な機会を活かして下さい

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3chです。いつも一発合格道場をご覧いただきありがとうございます。

昨日は2次口述試験本番日でしたね。無事に終えられた方、まずはお疲れ様でした。
今年残り少なくなりましたが、口述試験の緊張から解き放たれた方も、来年に向けて走り始めた方も、2021年に向けて体調を整えてまいりましょう。

去年はクリスマスの12月25日が口述を含めた2次試験の合格発表日でした。合格発表当日に協会主催の実務補習の申し込みが開始(正確には、昨年度以前の合格者向け申し込みは先行して始まり、今年度合格者の申し込みが合格発表と同時に解禁)され、一気に予約が埋まります。今回は、その実務補習について紹介したいと思います。

 

実務補習について

私は15日間コース(名古屋)を受講しました。全体的にも割合は5日間コースの方が多いです。名古屋地区では実務補習受講者の5日間と15日間の班が6:4でした。

私が受講した名古屋地区は大阪地区からの流入が多く、私のクラスは3名が関西受験の方、1名の方は名古屋受験でしたが遠方の県外から参加でした。県外からだと前泊も必要で交通費・宿泊費も掛かり大変そうでした。なお、申込当日の早い段階で満員になりますので、前日までに意思決定し、申込みは当日の早い時間に済ませましょう。(事前にできるユーザ登録などの手続きは済ませておきましょう)

私が15日間を選択した最大の理由は、7−9月頃の仕事の状況が分からなかったためです。元々5日間で予定していましたが、申し込みの前日に3末納期の案件が9末に伸びたため、逆に7−9月は無理と判断し、15日を直前で決断しました。先々読めない方は今のうちに走り切るのも一つの選択です。

実務補習は5人または6人1チームで構成されます。所属している業種が偏らないように配慮されているようです。

実務補習の1クールの概要は、1日目に訪問先ヒアリング、続けて翌日の2日目にSWOT分析や担当割などをして、あとは1週間ほど各自で作業。1週間後の土日月に再度集合します。3、4日目に集まって報告書作成、5日目再訪問して社長向けにプレゼン報告の後、協会へ成果物を納めて終了、といった流れです。15日間コースはこれが連続で3回続きます。チームは変わらず、指導員の先生と診断先企業がクールごとに変わります。

個人的な見解ですが、よく聞かれる5日間OR15日間のどちらがよいか?という問いに対しては、私は都合上15日間でやれてよかったと思ってます。あとはその人の次第ですが、登録を急ぐ理由がなければ5日間コースの方がメリットがあるのではないか、と思います

では、実際に受けた15日コースのメリット・デメリットはどうだったかを紹介します。

 

実務補習15日間コースのメリット

①一気に登録までいける。3月申請、5月登録が可能。

2次試験で勉強した知識を間髪入れずに実践で連続して鍛えるという意味で、日程に耐えうるならこの方が良いです。実務従事のあてがないけど、早く登録したい方にはこの選択しかありません。一気に集中した方が身につくこともあり、診断士活動に勢いをつける意味でも15日間で一気に登録まで持っていく選択肢は正解です。前段で書いたように、特に私の様に仕事の都合が先々どうなるか分からない方は、確実に可能なうちに受講しておくのが良いです。

②メンバーの結束力が高まり、チームの成長を実感できる

15日間コースではメンバーが固定化されます。先生はクールごとに変わります。私の場合、昼食・夕食もメンバーと常に一緒にいましたので、結束力は高まりましたし、後半になるにつれ効率性が上がってきてチームとしての成長を体感できましたので、この点はメリットだったと思います。
メンバーの固定化はメリットでもあり、デメリットでもあります。期間は1ヶ月半です。仮に全く肌の合わない人がいたら1ヶ月半一緒というのはなかなかの荒行となるかもしれません。個人的には、ずっと一緒でもまあ良かったですが、クールの都度15日メンバー間でシャッフルしてくれた方が、経験や人脈の幅が広がってもっとよかったかなぁ、と思ってます。

③業種を一気に網羅できる

それが15日間コースのメリット、と思ってたのですが、私の場合、製造業→IT→製造業でした。結果的に、製造業でも全く違うため、これはこれでとても勉強になりよかったです。あとは、各業種に強い協会所属の独立診断士の先生と短い期間で知り合いになれる点もメリットですね。今でもお世話になっております。

実務補習15日間コースのデメリット

①年度末の業務ピークと時期が重なる

年度末、多忙な方が多いのではないでしょうか。2ー3月のご自身の仕事の業務ピークとの重なりが負荷になる可能性があります。私の場合、平日で9日間有給休暇申請が必要(地区によって若干違う)でしたので、申し込み前に上司に説明をし了解をもらっておきました。私の場合、当然覚悟はしていたものの、仕事面では相当しんどかったです。

②クール間のインターバルが全然ない

15日間コースのスケジュール面でのデメリットは、第1クールと第2クール、第2クールと第3クールの間が2日しかない点(名古屋地区の場合。他地区は3日)です。これも結構余裕がなく、しんどいです。第1クールの報告書作成の山場でケツに火がついて必死にやっている真っ最中、第2クールの先生から次の段取りの話が来るという”シームレス”を体感できるスケジュール。第1クールの打ち上げと第2クールのキックオフを兼ねて実施とか、前の内容を振り返る暇もないです。5日間コースはとりあえず全力で乗り切ればなんとかなるのですが、15日間コースはすぐ次があるので燃え尽きている暇すらないです。遠方から来られている方は前泊移動もあるとさらに時間がありません。
でも、一人でやっているわけではないので、無茶なスケジュールでもチームで結束して何とかなるものです。コロナが流行り始めた頃で、最後までできるのか怪しい雰囲気でしたが、脱落者や体調不良者もなく完遂できたことはよかったです。あと、他の15日間コースの方とも同じ心境なので他のチームや同じ15日間コースの同期とも仲良くなります。(私は知り合って間もない道場11代目岩塩とやたらと意気投合していました。)

③3月からの活動に間に合わない

上記2つのデメリットは承知の上でしたが、この点はあとから感じたデメリットです。2ー3月頃から各種団体などのスタートアップセミナーなどが徐々に始まってくるのですが、私は業務繁忙と実務補習が重なり全く出れませんでした。同期の活動としては少し出遅れた感がありました。スピード感を持って活動したい人ほど、逆に5日間コースにして、こうしたスタートアップセミナーを積極受講していくことがいいのではないかと思います。そして残りは可能なら実務従事の機会を得て、登録に持っていくのが良いと思います。診断士登録しなくても活動できることはたくさんありますので。

 

7−9月の実務補習について

2−3月を見送り、協会主催の7−9月で3クール受講を計画する場合は注意が必要で、15日間コースがないため3つ予約を取れない可能性が出てきます。7−9月の実務補習も2−3月同様に申し込みはすぐ埋まり、また募集枠も2−3月に比べて比較的少ないです。7ー9月が申し込めないとなると、協会主催の場合は次は次年度合格者が集まる2月になります。

期間的には15日間コースと違い、間が空くので複数回受講しても余裕を持って進められます。実務補習で15ポイントを考えている場合、可能な限り2−3月で最低でも5日間は受けておいた方が良いかと思います。なお、民間主催の場合は、土日だけのコースなど開催日も柔軟で、業種など内容も予めわかるので選択肢として検討されてはどうでしょうか。(こちらはあまり存じ上げず・・すみません)

 

5日間コースと15日間コースの比較まとめ

道場11代目にもヒアリングして簡単にメリット・デメリットなどをまとめてみました。ご参考になれば幸いです。

実務補習コース 5日間コース 15日間コース
道場11代目参加者 いけちゃん、おべんと君、さいちゃん、カワサン、べりー、ぴ。、Tomatsu、さとまる CK、岩塩、3ch
なぜそのコースを選択したか ・仕事の都合上、15日間を2確保できない

・リアルオプション考慮(15日間一気はリスキーと感じたので、5日受けてみて次を判断)

・15日コースの連続日程にちょっとビビった

・複数の地区で受けたかった

・先々の都合が見通せないので可能なうちに

・ちょうど仕事が繁忙期でなかったので今のうちに

・従事先ないけど、早く登録したかった

・5日間申し込めなかった(満員御礼)

メリット ・有休取得が少なくて済む

・実務従事との組み合わせで自由度が高い

・短期間でチームワーク形成を行うトレーニングになる

・15日間コースよりメンバーが多様(昨年度の合格者なども含まれ、より多様性が高まる)

・途中から調整がスムーズ、やりやすくなる

・メンバーとの懇親深まる

・従事先がなくても、一気に登録まで持っていける

・チーム内で担当役割のローテーションができ、満遍なく担当できる(1社目得意の財務をやって、2社目は生産管理、3社目はリーダーとか)

デメリット ・メンバーに経験者が入っていると、自分が希望する担当の選択肢が狭くなり希望の担当が出来ない場合あり

・期間が短くて仲良くなりきれないまま終わってしまった

・メンバーに恵まれて、逆にあっという間に終わってもったいないと感じた

・各クール間のインターバルが短い

・費用面での負担が大きい

・チームが固定されるので、変な人がいると辛い

・同時期に多数の有休取得が必要

 

実務補習の準備

①スペックの良いPCを用意しておく

今後の活動で頻繁に使うと思いますので、最新のノートPC、できればカメラ内蔵のスペックの良い奴を準備しましょう。(可能ならタッチペンも。)古いノートPCは生産性も悪いですし、Webミーティングの際にもカクカクするとかストレスです。Macでも全然良いですが、できればWindowsPC+純正のMicrosoftOfficeの方が、細かな互換性を考えると便利です。

余談ですが、何故か私は社内や顧客からPCの機種選定の相談をよく受けるのですが、機種に迷ったら、私はディスプレイの綺麗さ+広さをまず優先します。これは現物を見た方がよいです。次に、Zoomで仮装背景が使えるかとか、インカメラの性能が良いかなどWeb会議に必要な性能をチェックします。ここはCPUの性能を要チェックです。それからノートPCで意外と大事なのは、キーボードの大きさと配列です。指の太い人は大きめのキーボードでないとストレスです。他には右上のDeleteキーやBackSpaceキー、Enterキーの位置や大きさなどが自分と合っているか要チェックです。体のサイズに合わないキーボードだと、姿勢も悪くなり長時間利用時にかなり疲れます。実際に店頭に出向いて、店員が近づいてきても黙々と文章を打ち込んでみてチェックしましょう。

なお、Macでもキーボード操作に慣れてるなら基本的には問題ないですが、Windowsとは図形などで若干互換性の問題が生じます。実際に実務補習でも、Macを使っていた方がいて、Macで作成した図形をWindowsPCから表示・印刷すると余計な線が入ったりして焦りました。。使いこなしているならMacでもOKです。(余談の余談ですが、個人的には最新のM1 Macはコスパ、性能面で魅力的・・・・こないだIntel Macを買ったばかりだけれども、買替投資するか思案中・・です。)

②Wordを使いこなせるように最低限勉強しておく

何か準備といえば、Wordの基本機能を使いこなせるようにしておいた方が良いです。診断士実務においても、補助金の申請に必要な事業計画などWordで公式な申請書を作成する場面が多くあり、不慣れな方は今のうちから基本操作に慣れておいた方が良いです。最低限、初期設定を使いやすいように変えておくのはやっておいた方が良いですね。(Wordは勝手な挙動が気に入らないことが多いので、「オプション」の「オートコレクト」などの設定変更をして使いやすいようにしておきましょう。)
私は提案書作成など会社で使ってたので多少知ってましたが、残りのメンバー4人はほとんどWordを使用したことが無かったので、基本的なWordの使い方のレクチャをし、作成ルールを細かく決めてやってました。が、結局UPされてくるのはバラバラのフォーマットで、その中では一番知ってる私が取りまとめざるを得ず、3クールとも直前の報告書のマージ作業に追われまくってました。マージ地獄です。正直、実務補習で一番Wordマージがしんどかったです。

③OneNoteなどの共有ツールも試しておく

グループディスカッションについては、当初ホワイトボード+付箋という古典的な手法でやってましたが、途中からOneNoteをみんなで共有し書き込み、それをプロジェクターに投影して議論していました。私がSurfacePro+タッチペンを持ってたので、ファシリテーションして手書きで書き込みつつまとめていきました。3クール目になると、お互いのこともわかってきたのでかなり段取りよく進められましたね。ツール類については指導員の先生の指示もある場合がありますが、ない場合もあります。

実務補習、実際どうだったか?

一言で言うと、「思った以上に大変だったけど、思った以上に楽しかった」ですね。皆さんが実務補習で気になるであろう5つの点についてお伝えします。

(1)気になる点①:事前準備っているの?

これは指導員の先生により全く違います。私の場合は特段ありませんでした。他の先生ではかなり細かく準備の指示がある先生もいらっしゃいました。一方、事前準備は一切不要と明示されていた先生もいらっしゃいました。ただ、明確な指示がない場合でも、診断先企業のHPや業界の情報についてはネットや図書館などで事前に調査しINPUTしておいた方が良いと思います。なお、15日間コースの場合、第2クール、第3クールはその準備にゆっくり取り組む暇もなく突入しました。実際には指導員の先生の指示に従うしかないですね。

(2)気になる点②:ちゃぶ台返しってあるの?

よく聞かれる「ちゃぶ台返し」は私の担当している先生からは一切ありませんでした。「ちゃぶ台返し」とはほとんど完成している報告書の最終レビューで、指導員の先生から根本的なダメ出しがあって最初から作り直しになる事象のこと。3日目の夜とかによく起きると言われてます。4日目の夜だと最悪。私のチームでは、そうならないよう、重要な論旨骨格を早めに固めて、都度指導員にアドバイスをもらいながら進めてました。(ひっくり返すまでに至ってなかったかもしれません。)他のチームでは細かいダメ出しが直前まであったところもありましたが、「ちゃぶ台返し」自体は私は直接目撃はしてません。(正直いうと、他チームと会話する余裕はなかったです。)

(3)気になる点③:遅くまでやるの?

結論から言うと、自分たちのチームは、他と比べてかなり遅い時間までやってました。3日目の夜とかは22時くらいまで会議室にいて、その後各自(私以外はホテル)帰ってから朝方の1時、2時までやってましたね。ただこれは自分たちが遅いだけで、どのチームも長時間労働というわけではありません。5時過ぎにスパッと終わるところもあります。チーム並びに指導員の先生次第です。

自分たちのチームは、個別のパートで一人でちゃぶ台ひっくり返してしまったり、チーム内納期に間に合わない方が出てきたりして進捗が遅れ気味でした。最終的にみんなでフォローしながら納期通り完成させましたが、第1、第2クールまでは結構納期に間に合うかドキドキでした。実務補習はチームでの成果物とはいえ、個人で走る部分が多いので、個々のメンバーのスキルに依存するところが大きいです。特にWordやPowerPointによる図表を仕上げるのに時間を要するメンバーがいると、成果物作成がかなり遅れます。出来上がりが遅い上、中身の表現が弱いと指導員レビューで作り直しになったりするのでさらに進捗が悪化します。期間が短いのでリカバリーは夜に対応するしかなくなり、遅くなります。リーダーは早期にそういうメンバーがいないか見極め、任せっぱなしではなく適切にフォローすると同時に、少しでも早く根幹となるロジックを図で表現し、メンバー内で齟齬がないか相互確認した上で指導員のアドバイスを求めて進めるのがポイントだと思います。

ちなみに第3クールになってくるとお互い勝手もわかってきたので、そんなに遅くまでやってなかったですね。フォローしあったりして早めに切り上げ、みんなで名古屋飯ツアーに行ってました。

(4)気になる点④:指導員の先生って厳しいの?

人によります。先生によって指導の熱量や厳しさは全然違うので、こればかりは当たって砕けろとしか言いようがありません。中には結構厳しいダメ出しをズバズバされる先生もいらっしゃいます。それは診断士の厳しさを早い段階で教えていただける、とても有益な経験だと思います。ありがたく受け取りましょう。最近はハラスメント意識の高まりもあり、ちゃんと厳しく叱ってくれる上司も少ないですからね。
私の実務補習は、3名とも超ベテランの指導員でとても物腰柔らかく、程よい関与度合いながらも、都度都度のアドバイスはかなり的確で鋭かったです。相談すれば都度的確な回答がもらえるなど、私にとってはとても進めやすく良い経験となりました。

(5)気になる点⑤:診断先の社長って厳しいの?

私の場合は全くそんなことはありませんでした。3社とも引き続き診断を続けさせて頂きたいと思う魅力的な社長で、今後の成長が楽しみな企業ばかりでした。ちなみに、診断先企業は指導員の先生が先方と交渉して確保されます。実務補習に適している企業を選定されてると思いますが、非常に良い機会に恵まれたと思っています。

実際の実務補習の内容は、わかりやすく2次筆記試験と比較すると、実際の診断先は「強み」はものすごくたくさん見つかるが、「課題」「問題」は見えづらく、それを適切に設定していくのが難しかったです。そのため、短時間でどのようにヒアリングするか事前情報から仮説を立てておくことと、その後に課題の掘り下げをしっかり行う点が重要と感じました。生々しい具体的な提言や、結構斜め上をいくユニークな提言は社長の反応がよかったですね。(第2クールくらいからはチームで笑いを取りに行ける余裕ができてきました)

 

実務補習修了〜登録、5年後の更新登録に向けて

15日間コースを無事に終えた最終日(3月16日)、協会で修了証(3社分)の授与式がありました。その後、その場で登録申請書類一式を協会経由で中小企業庁へ提出しました。修了式の後、第2クール、第3クールの先生を交え、コロナ禍で閑散とする中で打ち上げがありました。これがギリギリ開催できたリアル飲み会でした。そして、遠方から集まったメンバーはそれぞれの地へ帰って行きました。

その後、5月12日付で登録、5月末頃の官報掲載でした。官報には知っている方の名前が多数が並んでいました。特に、見慣れた実務補習チームの名前が連続して並んでいて、皆んなの中に自分の名前を見つけたとき、ちょっとうるっときましたね。

 

登録後は、5年間で理論政策研修の受講を5ポイント(半日の研修を5回)、実務従事を30ポイント(30日分の経営診断)で更新になります。企業内診断士の方は後者を心配される方が多いと思いますが、人的ネットワークをしっかり作っておけばなんとかなる、という感じです。合格後の活動は人によって千差万別。新しい世界が広がります。今年から理論政策研修もオンラインになり、気軽に受講できるようになりました。全国のベテラン診断士の先生と一緒になって勉強できるので理論政策研修も非常に面白いです。(詳細はロケットスタートセミナーにて)

 

最後に

合格後、コロナで色々と活動に制限があったり、思ったように動けずモドカシイことや他にも色々ありましたが、会社内で今の仕事だけしてたら絶対に経験できないことを多数経験でき、視野が広がったことは非常に大きいと思ってます。

会社勤めが長くなり経験年数が積み上がり、それなりの立場になると、部下が育ってきて色々とやってくれます。そうなると自分は指示をするだけで仕事ができ、偉くなったかのような錯覚に陥ります。確かに俯瞰して見えてきているのかもしれませんが、でも実際には、恐ろしく狭い世界にただ長くいて、狭い中での繰り返しで仕事を知っているだけで(それもとても大事なんですが)、周囲から年功序列的に敬われているだけだったりします。そういう”お山の大将”的状況に依拠し、自分のスキルが退化していくことだけは陥りたくないと前々から思ってました。しかし、ある時、目の前の仕事に夢中で、ふとそういう状況に陥っている自分に気づいたことがあり、以来危機感を抱き、その先に診断士へのチャレンジへと繋がりました。

資格取得後、社外の多様な診断士と触れ合うと、自分でものすごく勉強したつもりでも、いかに自分がまだまだ勉強不足で経験不足で視野が狭いかに気付かされます。また同時に、今まで気づけなかった自分の「強み」にも気づけます。新たな方々との出会いの中で、自分や他人を多少は多角的に見れる様になったことと、まだまだこれから勉強することが山ほどあることを強く実感できたこと、この2つが診断士取得の最大の成果と感じる今日この頃です。

今はあまり振り返っている暇もないのですが、あとから振り返ったら2020年は自分にとって節目であることは間違いないと確信しています。

そんなコロナに翻弄された2020年も、まもなく終わりになろうとしています。

道場11代目メンバー、先代メンバーと出会えたこと、オンラインで道場読者の皆様と直接対話できたこと、私の駄作の記事にも嬉しいコメントをいくつも頂けたこと、様々な場面で多くの優秀な診断士の方と出会えたこと、今年1年間の多くの出会いに感謝です。

私の診断士ネタの記事はおそらくこれが最後となります。(新年からは合格体験記をお届けします。)

ほんちゃんさん、TKさん、みっきーさん、サカナクションさん、ひろまるさん、よっすいさん、たっきーさん、あさひさん、タイスケパパさん、サトシさん、サラモノさん、まあちゃんさん、kochanさん、kings11さん、今年こそ、でもコロナで不戦敗?さん、跳ね馬太郎さん、今からやさん、りょうさん、私の駄文へコメントを頂き誠にありがとうございました。(他に抜けてたらごめんなさい)

改めて努力する価値のある資格だと思います。

 

 

まもなく迎える2021年、読者の皆様にとって健康でより良い1年でありますように。

以上、3chでした。

 


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実務補習5日間or15日間(中小企業診断士)”へ7件のコメント

  1. サトシ より:

    こちらこそありがとうございました。
    いつも刺激になる情報をいただき、やる気をキープできております。

    1つ質問なんですが、合格したけど2月の実務補習を受けていない場合や、受けたけど5日間コースの場合、4月くらいにあると聞いていますが各都道府県の診断士協会主催のイベント(研究会の紹介など?)や各種研究会には参加できるのでしょうか?登録をしていない段階でも参加できるのか気になっています。
    よろしくお願いします。

    1. 3ch より:

      サトシさん、コメントありがとうございます。

      まず、協会への入会は中小企業診断協会のHPにあるように「準会員」として加入可能となっています。(ただ、協会にって微妙に取り扱いが異なる可能性があるので要確認です)

      準会員 ・・・中小企業診断士として経済産業大臣の登録を受けようとしている者で、次に揚げる者
      中小企業診断士第2次試験に合格した者
      実務補習を修了した者
      中小企業基盤整備機構等が行う中小企業診断士養成課程を修了した者

      研究会についてはケースバイケースですが、大半は協会に入会しておけば準会員でも正会員でも関係なく参加可能と思われます。
      研究会によっては登録者限定のケースもあります。
      なお、逆に協会に入会していなくても、また診断士でなくても参加可能な研究会もあります。

      また、協会によっては、登録前の入会希望者を集めて、協会の活動紹介や研究会を紹介される新歓イベントを積極的に行なっている地区もあります。
      詳しくはその地区の協会会員の先輩診断士の方に聞くのが一番ですが、例えば道場ではロケットスタートセミナーなどの合格者向けセミナーで相談も可能です。
      活動スタート時の相談機会は多数ありますのでご心配なく。
      以上、ご参考になれば幸いです。

  2. ロム より:

    いつも拝見しております。
    試験への貴重な情報をいつもありがとうございます。
    初めてコメントさせていただきます。

    来年度、一次の残った科目合格→二次試験の合格を目指しており、資格を取ったら会社を退職してバリバリ中小企業診断士として頑張りたいなー、と考えているのですが、15日の実務補修をこなして最短で登録を考えておりましたが在職中だとなかなか難しそうだなと思いました。
    ただ、5日の実務補修だけで4月から協会に加入すると、15日の実務補修をこなしてしまった人よりもスタートダッシュがかなり遅れてしまうのではないかと危惧してしまうのですが、ここには大きな差は出るものなのでしょうか?

    また来年も記事を楽しみにしております!

    1. 3ch より:

      ロムさん、コメントありがとうございます。

      診断士取得後独立をお考えなんですね。素晴らしいです。是非実現させてくださいね。
      診断士活動においては、登録自体は必須ではありません。2次試験合格後3年以内に登録すればOKです。
      5日間コース後にすぐ協会加入の場合、準会員扱いになりますが、出遅れ感は全くありませんのでご心配なく。
      5日間コース終了直後から、各種団体のスタートアップセミナーや協会のセミナー等で情報収集などを積極的に行い、ご自身の活動の幅と選択肢を広げていくことで、中では実務従事の機会を得たり、独立に向けた準備もいち早く進められると思います。
      合格後は、ロムさんの行動次第でいくらでも切り開けます。その時の活動を楽しみに頑張ってくださいね。

      では来年も引き続き一発合格道場をよろしくお願いします。

  3. TK より:

    3chさん

    本日もありがとうございました。
    まさに知りたい内容だったので大変参考になりました。

    また私は社内でも顧客でもないですが、診断士用にパソコンを新調しようと考えていて、何が使いやすいかなー?と考えていた時にITと言ったら3chさんかと思い、図々しくも困ったら相談したいなと思ってました笑
    現状はSurfaceのシリーズにて検討してますが、何かおすすめありますか?機能があり過ぎても、オーバースペックになりそうなので、そこまでハイスペックのものは求めてません。

    しかしながら3chさん個人の記事はこれで最後ですか…なんか寂しいですね。1年間お疲れ様でした!3chさんから教えてもらった事を生かして引き続きITストラテジストの勉強取り組みます!ありがとうございました(^^)

    1. 3ch より:

      TKさん、コメントありがとうございます。

      いつも読んで頂いてありがとうございます。

      PC選びは悩んでいるときが楽しいですけど、迷いますよね。。
      私は少し前にSurfacePro5を購入したのですが、core-i5、メモリ16GB、SSD256GBにしました。core-i7は高すぎたので断念。一つの目安としてこれくらいのスペックをベースにお考えになるとよいかと思います。ご参考まで。

      PC選びは人によって考えがまちまちですが、私はPCでストレスを感じたくないと思っている派なので、可能な限りスペックに投資してしまいます。(そして大事に使う様に心がけてます。)
      あとは、昔から言われてますが当然技術は進化してますから、次々と新しいモデルがでてきます。欲しいと思った時、必要な時が買い時です。次のモデルは安くなるか早くなるかが常ですから、今買えるもので納得いくなら良い投資だと思って決断ですね。
      しかし、新PCの開封の時のドキドキ感がいいですよね。是非ご体験ください。

      引き続き一発合格道場をよろしくお願いします。
      ITストラテジスト、頑張ってくださいね!

      1. TK より:

        3chさん

        おはようございます。

        ご回答ありがとうございます!
        確かにcore-i7は高いですよね、個人的にもcore-i5あれば必要十分かなと思っていたので参考になります。

        後悔のないようにしっかり選んで購入します。見比べてる時も楽しいですが、おっしゃるように購入して我が家で開けた時には高揚感がありますよね(^^)年末年始には購入したいと思います!

        引き続きよろしくお願い申し上げます。

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