【2次対策】事例毎の特徴・お作法を知る~事例①編~

           

<セミナー告知>

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一発合格道場 オンライン夏セミナー2020 日曜の回:7月26日(日) 14:00~17:50 (13:50から接続可能)

平日夜の回:7月29日(水) 20:00~21:30 (19:50から接続可能)

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どうも、Tomatsuです。

いつも道場記事を読んで頂きありがとうございます。

(前回までの記事はこちら

まずは1次試験を受験された方々、本当にお疲れさまでした!

あいにくの結果だった方々、自己採点の結果無事突破された方々。

置かれている状況は様々かと思いますが、ひとまずはリラックスして、是非これまで頑張ってきたご自身をねぎらってください!

 

私も昨年を振り返ってみると、1次試験後まずやったことは1年間頑張ってきた自分を誉めまくることでした。

また、自分へのご褒美として、それまで我慢していたドラクエ11を心行くまでやりこみ、これまで積み重なってきた邪念を振り払うことに時間を使いました。

1年間365日突っ走り続けられる人種もおりますが、ほとんどの方はそうでないと思います。

1次試験の余韻が残るなかで新たなスタート切っても効果は薄いと思いますので、来年の1次試験に向けて再スタートを切られる方々も2次試験に向けて再度アクセルを踏み込む予定の方々も、一度気持ちの整理をつけるべくしっかり休んで頂ければと思います。


さて、ここからが本題です。

本日は2次試験対策についての記事です。

さとまるの「自己採点からの~2次試験スタートダッシュ」、CKの「【実録】2次試験までの過ごし方」で、これから2次試験当日までのおおまかな過ごし方をイメージ頂けたかと思いますが、最初の数週間はひたすら下記に注力することになると思います。

  1. テキスト・教材集め(情報収集)
  2. 2次試験を体感する(実際に着手)
  3. 事例毎の特徴・お作法を知る(ルールを学ぶ)
  4. 学習スタイルの変化(1次型から2次型に)

本日はこの中でも、最初の数週間で身につけるべき「事例毎のお作法(ルール)を知る」について深掘りさせて頂ければと思います。

今日は「事例I」についてです。

受験経験がある方々にとっては当たり前の内容も含まれているかもしれませんが、改めて初心に戻るためにも、この記事の内容を参考にして頂ければ幸いです。

 

【こんな人におすすめの記事】
✅ 2次試験の学習経験が無い方
✅ 事例毎の特徴がまだ分かっていない方
✅ 事例Iが苦手な方

 

(1) 事例Iの特徴・お作法

事例Iは組織・人事に関わる事例です。

他の事例と比べて与件文の説明が薄い(余白が多い)のが特徴だと言われております。

あまりにも解答へのヒントが少なすぎるので、「1次知識」を基に事例企業の状況を「類推する力」が特に求められます。

また、事例企業の特徴として「事業変遷を経ていること」が多いため、時制を読み解き、与件文の内容と時間軸をマッチさせられるような読解力が求められます。

事例I対策をする上で大事なポイントを下記にまとめました。

  • 人事・組織に絡めた解答を意識
  • レベル感(レイヤー)を意識
  • 1次知識をたたき込む
  • 解答の切り口を増やす(フレームワークを活用)

(2) 人事・組織に絡めた解答を意識

事例Iではどんな設問に対しても人事・組織」の視点から解答を作成する必要があります。

そこで活用したいのが無理やり組織・人事の話に帰結させる法です。

例えばこんな問題があったとします。

A社が新規事業である○○事業を拡大していく際に留意すべき点について、中小企業診断士としてどのような助言をするか?

こういった問題文を見た時、「人事・組織」の意識を忘れてしまうとどうしても下記のような「マーケティング寄り」の解答を作ってしまいがちです。

[ダメな例]

  • ○○を活用して他社との差別化を図り、新規顧客を開拓する
  • 新規顧客向けに△△を提案し、売上を確保する

試験を無視した場合は上記の解答でOKかもしれませんが、試験合格を目指す場合は「試験のお作法」に従う必要があります。

ですので、こういった類の問題に対しては

のように無理やり組織の話に帰結させる書き方に変えることを意識しましょう。

結局言っていることは同じなのですが、書き方を多少工夫するだけで「組織・人事」の切り口に変えることができ、大外しを避けることが可能になります。

「こんなの簡単じゃん」と思われている方も多いかと思いますが、これが意外に難しいのです。

私は学習開始初期の頃は、「マーケ的」な解答や「生産管理的」な解答を作ってしまうことが多かったのですが、上記を意識するようになってから大事故は避けられるようになりました。

(3) レベル感(レイヤー)を意識

事例Iで次に重要なのが問題文で要求されているレベル感を意識することです。

予備校などでは「レイヤー」とも呼ばれていますね。

例えば私は、事例Iに関しては「3つのレイヤー」に分解していました。

事例Iの3つのレイヤー
  1. 経営戦略レベル
  2. 組織構造レベル
  3. 人的資源管理レベル

上記を意識せずに解答を作成してしまうと、出題者の意図を大外ししてしまう可能性が大きいので要注意です。

例として、平成29年度の事例I第3問をみてみましょう。

H29 事例I 第3問(配点20点)

A社が工業団地に移転し操業したことによって、どのような戦略的メリットを生み出したと考えられるか。

ここでは設問文に戦略的メリットについて問われていますので、上記でいう経営戦略レベルのレイヤーを意識したい所です。

つまり、解答としては

後者の方が正解となります。

前者の方はどちらかというと「組織構造レベル」の話で、「戦略」と呼ぶには物足りないですね。

(4) 1次知識をたたき込む

1次試験知識のたたき込みは事例Iにおいては特に重要です。

というのも上述の通り、事例Iは与件文に余白が多く、事例企業の特徴をあぶり出すには、1次試験の知識を活用して類推する必要があるからです。

下記では、事例Iを解く上でパパっと想起できるようになっておきたい1次知識を紹介します。

これは10代目かわともの「最低限おさえておきたい1次知識まとめ」に記載されていたもので、私も去年相当お世話になりました。

去年の10月頃はこの記事の内容を暗唱できるようになるまで毎日通勤時間ブツブツ唱えていたのを覚えています。

私が事例Iで高得点が取れたのも、この記事のおかげと言っても過言ではないので是非参考にしてみて下さい。

ちなみに上記のキーワードの「メリット」「デメリット」は以下のリンクからダウンロード可能です(かわともにもお礼を言いたいのでダウンロードされた方はコメント頂けると幸いです)。

事例知識

(5) 解答の切り口を増やす(フレームワークを活用)

最後に紹介しておきたいのが組織・人事フレームワークの活用です。

事例Iでは、最終問題として「助言問題」が出されることが多いですのですが、やっかいなことに解答のヒントとなる与件情報がないケースがほとんどです。

このように解答のヒントが無い場合は、リスク分散のために多面的な解答を作成するのが最も効果的です。

そこで役に立つのが「フレームワーク」です

世の中には様々なフレームワークがあるのですが、ここでは事例Iの有名な「幸の日も、毛深い猫(さちのひも、けぶかいねこ)」を紹介します。

 

一つの解答に「同じ切り口」が続いてしまわないよう、白紙の所に「さちのひも、けぶかいねこ」と書いて、チェックする癖をつけておくと良いですね。

おまけ:シリーズ「となりのふぞろい」

2次試験の絶対的な羅針盤である「ふぞろい」。

「ふぞろいって何?」や「実際の使い方」については、編集者であるかーなの「 二次試験スタートダッシュ【となりのふぞろい】開始」や、いけちゃんの「ふぞろい13で採点してみた(R1・事例I)」を読んで頂きたいのですが、私からもふぞろいについて小話をさせて頂ければと思います。

私とふぞろいの思い出は何と言っても近隣企業の受験生と実施していた勉強会(さとまるも所属)で、「心の拠り所」として使い倒させて頂いていたことですね。

この勉強会には先輩診断士の方々も時折参加して頂いていたのですが、基本的には初学者のみが参加していたので、みなノウハウ不足でした。

なので、ことあるごとに「ふぞろいには何て書いてある?」「ふぞろいの合格者群は○○っていうキーワード入れてる~」「なぜ取りこぼしたんだ。。。」など、相当依存していたことを覚えています笑

私はTAC生だったのですが、8月の段階でTAC式の解答法が肌に合わないことが分かり、早い段階で勉強会+ふぞろいで学んだことを軸に自分なりの解法を見つけていくことに決めたのを覚えています

今になって思えばこの意思決定がストレート合格に繋がったものと思います。

TAC生の方の中にはTACメソッドがドストライクで合う人もいるかとは思いますが、一方で自分のようなタイプもいると思います。

私のようなタイプの方は、TAC教材・メソッドが合わなければ、それに固執することなく、「ふぞろい」を含めた幅広いツールを試して頂くことをおすすめします。

11代目メンバーも何度も言っておりますが、大事なことは「高速PDCAを回して自分に合う方法を早い段階で見つけること」だと思います。

みなさまが早急に自分にあった学習法・解法を見つけられることを願っております。

それでは、ちょっと話がズレてしまいましたが今回は以上です。

明日は11代目大トリのメディアマン「べりー」の登場です!お楽しみに!

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【2次対策】事例毎の特徴・お作法を知る~事例①編~”へ7件のコメント

  1. しんた より:

    事例知識をダウンロードさせていただきました。
    通勤電車で短時間でもできる勉強を探していたので、明日から活用させてもらいます!

  2. Ho より:

    選択肢では大丈夫だったはずなのに事例に取り組むと想起できない・・・と悩んでおりましたので、ありがたくダウンロード致しました。
    パクってカスタマイズさせていただきたいと思います。

    1. Tomatsu より:

      Ho様
      コメントありがとうございます!
      最初の方は1次知識が想起できなくて悩みますよね。。。
      私も同じ状況だったのですが、添付を覚えて使える知識に昇華させられたことで事例Iが解けるようになりました。
      どうぞパクッてカスタマイズしてみて下さい!

  3. いづみん より:

    はじめまして!
    いづみんと申します。
    1次は突破できた模様ですが、2次対策はこれからの状態でして、学校へ通うべきなのか、オススメされている参考書等で自分でがんばるのか迷っていたところ、最近になって、こちらのサイトを拝見させて頂くようになりました。
    学校の方法が必ずしもあうわけではなく、自分にあった勉強法をみつけることが大事なんですね!
    とても大きなヒントを頂き、ありがとうございます。
    シートもダウンロードさせて頂きました。
    通勤の時や、お昼休みにも活用させて頂きます。
    これからもよろしくお願いいたします!

    1. Tomatsu より:

      いづみん様
      コメント頂きありがとうございます!
      1次試験合格されたとのこと誠におめでとうございます!
      2次試験に向けて通学か独学で迷われるお気持ちとても分かります。
      昨年の自分を振り返ってみても、比較的早い段階でコレだ!という勉強法が見つかったのが功を奏したと思います。
      当ブログで多くのヒントをご提供できればと思いますので、ぜひ色々な方法を試してみて下さい。
      何かご質問などございましたらいつでもコメント頂ければと思います。
      今後ともよろしくお願い致します!

  4. さのだい より:

    自己採点ベースですが無事一次突破しました。
    独学で暗中模索状態なので今後も今日の記事ように事例ごとの特徴を教えて頂けると大変ありがたいです。
    シートもダウンロードさせて頂きました。

    1. Tomatsu より:

      さのだい様、
      コメントありがとうございます!
      一次試験突破とのこと本当におめでとうございます!
      2次試験は模範解答がなく、何を頼りに勉強すれば良いか分かりにくいですよね。。。
      みんなに効く処方箋はもちろん無いのですが、事例毎のお作法・ルールは共通して学ばなければいけないポイントです。
      他事例の特徴・お作法についても今後のブログで取り上げていく予定ですので、引き続きよろしくお願い致します!

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