【となりのふぞろい】ふぞろい13で採点してみた(R1・事例Ⅱ)
<セミナー告知>
一発合格道場夏セミナー、略してオン夏!を開催します
一発合格道場 オンライン夏セミナー2020 日曜の回:7月26日(日) 14:00~17:50 (13:50から接続可能)
平日夜の回:7月29日(水) 20:00~21:30 (19:50から接続可能)
Web会議アプリ「zoom」を活用したオンライン開催を実施します!
日曜の回(7月26日)の申し込みはこちら ※満員御礼!
平日夜の回(7月29日)の申し込みはこちら ※満員御礼!
~参加者の皆さまへお願い~
29日のセミナーに使用するzoomのリンクと
セミナー資料を26日に送付しましたので、
届いていない方はこくちーずの連絡先までご連絡をお願いいたします。
29日のセミナー冒頭で事前送付資料に関する質問会を行いますので、
事前に内容の把握をお願いいたします。
セミナー当日は、資料の中身に関する説明の時間は設けませんので、ご注意ください。
おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら)
昨日のオンライン夏セミナー2020 日曜の回にご参加いただいた方、ありがとうございました。
道場メンバーも非常に楽しかったです。
皆さんの気づきやモチベーション向上につながれば幸いです。
後日さとまるが開催レポートを掲載しますので、楽しみにお待ちください。
本日もふぞろいさんとのコラボ企画「ふぞろい13で採点してみた」。
前回取り上げた事例Ⅰに続き、事例Ⅱ編です。
本記事をお届けしたいのは、このような方々です。
contents
ふぞろい13で採点してみた
前回同様、まだ一度もこの事例問題に取りかかっていない方は、ぜひご自分で解いてみてから、ご覧くださいね。
「初見」で解いた際に「考えたこと」「答案」を分析対象としていただきたいからです。
この事例、私は開示得点78点(評価A)という当日の手応え以上の結果になりました。
今回も、合格同期の皆さんにもご協力をいただき、答案を三つ揃えました。
この事例の成功なくして合格できなかった人。
A : CK 【ふぞろい評価】71点/100点 【実際の得点】65点/100点
ご存知、「一発合格道場」11代目のCK。タキプロ(関西)でも活躍しています。
(他の事例も含むCKの再現答案はコチラ)
B:ぴ。 【ふぞろい評価】48点/100点 【実際の得点】53点/100点
ご存知、「一発合格道場」11代目のぴ。。女性と勘違いされやすい人。「ココスタ」では見事な経営分析セミナーを開催。
(他の事例も含むぴ。の再現答案はコチラ)
ふぞろい流採点基準に従って、なるべく厳しめに採点してみたつもりです。
第1問(配点20点)
設問文
小型ショッピングモール開業を控えた2019 年10 月末時点のB 社の状況について、SWOT 分析をせよ。各要素について、①~④の解答欄にそれぞれ40 字以内で説明すること。
出題の趣旨
B社内外の経営環境を分析する能力を問う問題である。
S:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】17点/20点
S:①美大卒業の経歴で高い技術力[1]②顧客期待以上の[1]デザイン提案力[2]③商店街との良好な関係[1]。
W:①商店街の中心部から[1]離れた店舗立地[2]②2人が施術すれば満員となるような狭いスペース[2]。
O:①一定の市場規模[2]が存在するネイルサロン市場②ネットを利用した口コミ拡散の有効性。
T:①大手チェーン[2]や個人事業[2]といった競合が多数存在[1]②低価格店への顧客流出の可能性。
A : CK 【ふぞろい流採点結果】17点/20点
S:美大出身の社長とY氏の高い技術力[1]と前職で培った提案力[1]。固定客も獲得できている。
W:商店街の中心から[1]離れた立地[2]で、スペースも狭く[2]長方形の形状のため2人施術で満員。
O:ネイルサロン市場は一定の市場規模[2]を持ち、X市は10代と40代の人口が多く[1]行事も盛ん[2]。
T:大手チェーン[2]だけでなく自宅[2]で個人事業での開業もあり参集障壁が低く競争率が高い[1]市場。
B:ぴ。 【ふぞろい流採点結果】16点/20点
S:和服に合わせたデザインなど優れた技術力[1]、衣装のコーディネート提案[1]など優れた接客力[1]。
W:商店街中心部から[1]離れた店舗など立地面での弱さ[2]、建築年数の経過など設備面での弱さ[1]。
O:ファミリー向け宅地の開発など対象顧客層の流入[1]、商店街イベントの定期開催[2]など事業機会。
T:商店街周辺にある[1]大手チェーンのネイルサロン[2]や個人事業の自宅サロン[2]による競争激化[1]。
【考察】
与件文にふんだんに散りばめられたB社の強みなど、典型的なSWOT分析が問われました。
ここでは差がつきませんが、冒頭で基本的なフレームワークを用いるような設問の組み立ての場合、第2問以降での解答と連動した要素を抜き出しておく必要があります。
脅威(T)については、与件文の解釈が分かれ、私だけが低価格ネイルサロンを将来の脅威として挙げていますが、少数派だったようです(ふぞろい流採点基準ではMAX5点のため加点対象とせず)。
第2問(配点30点)
設問文
B社社長は初回来店時に、予約受け付けや確認のために、インスタント・メッセンジャー(インターネットによるメッセージ交換サービス)のアカウント(ユーザーID)を顧客に尋ねている。インスタント・メッセンジャーでは個別にメッセージを配信できる。
このアカウントを用いて、デザインを重視する既存顧客の客単価を高めるためには、個別にどのような情報発信を行うべきか。100 字以内で助言せよ。
出題の趣旨
B社顧客個々の状況に合わせたコミュニケーション方法を提言する能力を問う問題である。
S:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】24点/30点
顧客に好きな絵柄[1]・SNS上のネイル写真[3]の共有を依頼すると共に、顧客の予算を踏まえつつ、気に入りそうな[6]B社の凝ったデザイン[3]のネイルを提案して顧客要望[6]を具体化し、アート・オプション[5]の利用を促す。
A : CK 【ふぞろい流採点結果】25点/30点
顧客の好きな絵柄[7]やネイル写真[3]と、イベント行事に合わせた季節感のある[6]ネイルの画像を顧客の好みに応じ個別配信。アート・オプションやデザイン・オプション[8]の需要を喚起し、客単価の向上[1]を図る。
B:ぴ。 【ふぞろい流採点結果】11点/30点
情報発信は①ジェルネイルの平均所要時間やジェル塗り・照射等のサービス内容の具体化でサービスの可視化を行い、②次回来店のための爪の成長度[4]の紹介、顧客要望に応じた[6]オプション紹介[1]などで、顧客満足度を高める。
【考察】
ぴ。の答案において、①は一次知識(サービスの「無形性」)に基づいて解答していることが伺われますが、ふぞろい流採点基準では加点対象になりませんでした。
CKの答案はデモ・ジオ・サイコのそれぞれの面での特徴を踏まえた、過不足のない答案となっています。
「ふぞろい13」によれば、得点差が開いた設問であったようです。
第3問(配点50点)
設問文
B社社長は2019年11月以降に顧客数が大幅に減少することを予想し、その分を補うために商店街の他業種との協業を模索している。
(設問1)B社社長は減少するであろう顧客分を補うため、協業を通じた新規顧客のトライアルが必要であると考えている。どのような協業相手と組んで、どのような顧客層を獲得すべきか。理由と併せて100 字以内で助言せよ。
(設問2)協業を通じて獲得した顧客層をリピートにつなげるために、初回来店時に店内での接客を通じてどのような提案をすべきか。価格プロモーション以外の提案について、理由と併せて100字以内で助言せよ。
出題の趣旨
(設問1)B社の状況や目的に応じて、協業相手やターゲットを提言する能力を問う問題である。
(設問2)B社の強みを活かし、新規顧客との長期的関係性を築く施策を提言する能力を問う問題である。
設問1
S:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】16点/25点
協業相手は貸衣装チェーン店[5]。顧客層はX市開催イベントに参加するデザイン好きな30~50代[4]女性。理由は①X市は行事が盛んな土地柄[4]で上記層は人口が多く[2]②Yの前勤務先で予約会とのコラボレーション[1]も容易だから。
A : CK 【ふぞろい流採点結果】15点/25点
貸衣装店[5]、美容室[2]、ファッション関連店[2]と協業し、卒業式や成人式を迎える親子世代[2]を獲得する。理由は①X市は10代、40代の人口が多く[2]、②社長は40代で顧客ニーズを把握[1]でき、③顧客は卒業式等で美容室等を使う[1]から。
B:ぴ。 【ふぞろい流採点結果】12点/25点
協業相手は有名ブランドの衣料品店、宝飾品等のファッション関連の路面店[2]である。顧客層は高級住宅地に住む[2]10代の子を持つ[2]40代[4]の富裕層[2]とする。理由は近隣性重視の顧客が流出し、低価格の競合店と差別化するため。
設問2
S:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】18点/25点
参加イベントの雰囲気[3]や季節感[3]を踏まえ、衣装やアクセサリーにデザイン的に整合する[2]ジェルネイルを提案[3]する。理由は参加イベントや季節の変わり目の都度利用が見込め、顧客満足度が向上[5]し、リピート[2]につながるから。
A : CK 【ふぞろい流採点結果】14点/25点
卒業式等の服装に合わせてデザインした[2]ジェルネイルを提案[3]し、顧客の期待を超える[1]提案にする事で顧客満足度を上げ[5]、同時に接客時に顧客の好みを収集してSNSでデザイン提案することで再来店を促し固定客化[3]を図る。
B:ぴ。 【ふぞろい流採点結果】9点/25点
B社は①Yさんのコーディネート提案力[3]を生かし、ブランド衣料や宝飾品に合う[2]提案接客を行い、②社長のデザイン力[2-1]を生かし、衣服に合わせたデザインなど写真共有アプリを通じた[2]接客で、顧客関係性[1]の強化を図る。
【考察】
試験後、設問1において協業相手を誰にすべきだったのか、受験仲間と相当議論を重ねました。
第1問でS・Oとして答えた内容について、協業相手とシナジーを生むことが出来そうなら、おそらく誰であっても問題ありません。
逆にいうと、与件文に十分な材料がないと説得力を持ってシナジーを語れないということになるので、「貸衣装屋」が無難な選択肢であることもまた事実です。
設問2においては、ぴ。の答案はB社の強みを使って機会を捉えるという筋書きになっていて非常にわかりやすいのですが、顧客の要望に応えるという観点が薄い印象を受けます。
CKの答案では「顧客の期待を超える」(→「顧客満足度の向上」)→「固定客化」につながるという因果が表現されています。
事例Ⅱについては、タキプロの勉強会でも活躍されているとうへいさんの記事が参考になります。
(参照:とうへい「なぜか高得点が取れた中小企業診断士試験 事例Ⅱ の試験中に考えたこと(得点開示84点 再現答案付) その1」)
(参照:とうへい「なぜか高得点が取れた中小企業診断士試験 事例Ⅱ の試験中に考えたこと(得点開示84点 再現答案付) その2」)
(参照:とうへい「なぜか高得点が取れた中小企業診断士試験 事例Ⅱ の試験中に考えたこと(得点開示84点 再現答案付) その3」)
今日のまとめ
② 与件文の材料を十分に用いて説得力を持たせ、因果を表現
以上、いけちゃんでした!
それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!
☆☆☆☆☆☆☆
いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!↑