選択肢へのマークで勉強効率と底力をUP

こんにちは。ZonEです。

中小企業診断士試験の受験生は、大多数が忙しいビジネスマンです。
必死の思いで確保した貴重な勉強時間をできるだけ効率的に使って、
費用(時間)対効果の高い学習ができるか」が合否の決め手になります。

そこで今回は、1次試験の過去問題集へのマーク方法
についてお話したいと思います。


過去問題集は汚してナンボ

皆さんは過去問題集に何か書き込みをしていますか?
・問題を解いて、正解/不正解だったらマークしている
・最後の2拓で迷って正解した問題を区別してマークいている
・問題を解いた回数を「正」の字で記録している
など問題(設問)単位でのマークについては、ほとんどの方がしています

しかし、問題を構成している選択肢については、
・過去問は繰り返し解くものだから
・次回解く際に邪魔になるから
などの理由でマークをしない方が多いようです。

また、せっかく選択肢にマークしていても、不正解の場合は次回解くために
選択肢に付けたマークを消してしまう方も多く見受けられます。

はっきり言って、もったいないです。

私は、「時間短縮/効率化」と「底力UP」の2つの観点から、
選択肢にマークを付けて残しておくことを強く推奨します。

選択肢につけるマーク自体は、極めてシンプルで
1.自信を持って正しい選択肢として判断できたもの
(例:○)
2.自信を持って間違った(正しくない)選択肢として判断できたもの
(例:×)
3.正しい選択肢か間違った選択肢かの判断に苦しんだもの
(例:△、何も書かない
が一目で分かるようにア~オの選択肢にマークしておくだけです。

私は、3について答練や模試、本試験では「△」でマークしていましたが、
過去問題集へは2回目以降に解くことを考えて
「何も書かない/無印」でマーク
(?)していました。

 
時間短縮/効率化

では、なぜ選択肢にマークしておくことが「時間短縮/効率化」
になるのでしょうか?

例えば、ある問題(正しいものを選択する5拓問題)を解いて
・アとエは明らかに間違っている選択肢として判断
→×をマーク
・イとウとオは正誤の判断がつかない
→何も書かない(無印マーク)
・イとウとオの中ではウが一番正しそう
という流れで、ウを解答したら答えはオで不正解だったとします。

不正解だった問題なので、後日再チャレンジすることになりますが、
選択肢にマークをしていた人はマークをしていない人に比べて
約40%の時間短縮が可能
です。

選択肢にマークをしていない人は、再チャレンジ時にもア~オの選択肢
を吟味する必要があります。今回も当然アとエの選択肢は明らかに
間違っている選択肢と判断するでしょうが、
この2つの選択肢を読んで判断する時間はハッキリ言って無駄です。

一方、選択肢にマークをしている人は、再チャレンジ時には何もマーク
が付いていないイとウとオの選択肢だけ吟味すれば良いので、
アとエの選択肢は読む必要がありません。
3つの選択肢だけ読んで判断すれば良いので、
時間短縮/効率化が図れる
わけです。

なお、再チャレンジ時にイとウとオの選択肢を吟味して
・イは明らかに間違っている選択肢として判断できるようになった
→×をマーク
・ウとオは正誤の判断がつかない
→何も書かない(無印マーク)
・ウとオではウの方が正しそう
という判断でウを解答して、また不正解だったとしても、イのマーク
が増えているので次回は2つの選択肢だけ吟味すれば良いわけです。
(△マークだとイの選択肢の△を消して×を付けなければいけない
ので、無印マークの方が若干効率的です。)

 
底力UP

過去問を解いていると、
・最後の2拓まで絞れたが決め手に欠け、一方を選んだら正解だった
・誤りを選ぶ問題で、明らかに間違っている選択肢が1つあり、
 それを答えたら正解だった
といったケース、言わば「出来ちゃった問題」が多々あります。

全ての選択肢にハッキリとした判断ができ(選択肢全てに○か×が付いて
いる状態で)正解したケースと「正解した」という点では同じなのですが、
過去問を骨の髄までしゃぶってやろう」と考えるなら、
この「出来ちゃった問題」にもきちんと向き合う必要があります。

この場合も過去問題集の選択肢にきちんとマークしておけば、
・結果として正解した問題でも、迷った選択肢のみを再度吟味できる
だけでなく、
・(誤りを選ぶ問題で)明らかに間違っている選択肢以外についても
 正しい選択肢として判断できるようになるまで、トレーニングできる
といった効果も期待できます。

本試験では、過去に出題された問題で正解として選ばれなかった選択肢
に関する論点
少し形を変えて再度出題されるケースも見受けられるので、
正解以外の選択肢についても
・「どうして正しいと言えるのか?」
(正しい選択肢:誤りを選ぶ問題)
・「どこが正しくないのか?」
(誤り選択肢:正しいものを選ぶ問題)
・「どこを変えると正しい選択肢になるのか?」
(誤り選択肢:正しいものを選ぶ問題)
といった観点から学習されることをおすすめします。

選択肢にきちんとマークを付けることで、底力UPを図ってください。

 
まとめ

たかが「過去問題集へのマークの付け方」と思う方もいらっしゃるとは思い
ますが、小さな効率化の積み重ねが大きな成果を生むのも事実です。

限られた学習時間でより高い効果を上げるためにも、
ぜひ一度お試しいただければ幸いです。

by ZonE

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選択肢へのマークで勉強効率と底力をUP”へ2件のコメント

  1. ZonE より:

    ランナー さん
     
    こんばんは。ZonEです。
     
    「取り敢えず正解したけど、数カ月後も正解できるかグレー」な場合のマーク方法についてですが、大きく3パターンに分かれると思います。
     
    まず1つ目は、正誤は判断できたものの多少判断に苦しんだもの。これは本文にも書いたように何も書かない(△扱い)でよろしいかと思います。
    ランナーさんが書いてくださった「大体覚えたような気がする??後でもう一度復習しておきたいと思ってしまう」「なんとなく判定できてもはっきり説明できない。解説を読んでもなんとなくしかわからない。時には解説がこじつけのように感じてしまう。」もこれに該当すると思います。
     
    2つ目と3つ目は、現在は記憶が鮮明だから正誤判定できたが、数カ月後も正解できるか自信がないもの。これは記憶すべき情報を一元化したツール(例:単語カードなど)との兼ね合いでマークが分かれます。もし記憶系の問題で、数カ月後にツールを使って記憶すべき情報を覚え直した状態で、同じ正誤判定が下せそうなら○をマークしてしまって良いと思います。逆に、論理系の問題で、用語等を覚え直しても正誤判定が不安なら、何もマークしない(△扱い)でおくのがよろしいかと思います。
     
    なお、効率的な勉強と確実性の高い勉強は、一定レベル以上において、トレードオフの関係になるハズです。もし、ランナーさんが確実性の高さを優先して、あまりマークを付けなければ、その代償として(解けるハズの問題を繰り返し解くことになり)効率性が落ちます。逆に、効率性を優先してマークを付けまくれば、2度目に間違える選択肢を見落とす可能性が出てきます。
     
    ここからは好みの問題ですが、私はマークを付けることで、一期一会の精神でその選択肢と真剣に向き合えるので、効率性に比重を置いた学習をしていました。
     
    ちなみに、先日史上最年少(16歳)で公認会計士になった方は、記憶するために苦労して書いた紙をどんどん捨てる…という勉強法をしていたそうです。覚えたことを書いた紙を捨てるという行為で、「二度と忘れられない!!」という状況を作り出し、自分を追い込んで記憶力を高めていたのでしょうが、いやはや頭が上がりませんね。
     
    …とはいえ、これといった正解はございませんので、ランナーさんの性格や勉強に割ける時間を考慮に入れて、落とし所を探っていただければ、幸いです。

  2. ランナー より:

    ZonE様
     寄稿の方法は大変有効だと思います。しかし、自分が実際にやろうとして問題が生じました。
    明らかに正誤が判定でき、その記憶を一次試験まで維持できれば問題ないのですが、実際の自分の頭は流動的で白黒はっきりしないグレーな場合が多いのです。
     例えば、「昨日講義を受けたところだから今日は回答できるが、一週間、あるいは一ヶ月経ったら忘れて、分からなくなるかもしれない」、という不安で○を付けられない、「大体覚えたような気がする??後でもう一度復習しておきたいと思ってしまう」「なんとなく判定できてもはっきり説明できない。解説を読んでもなんとなくしかわからない。時には解説がこじつけのように感じてしまう。」などです。
     はっきり言えばこの状態は頭の悪い、まだ知識を習得していない状態なのでしょうけど。
     結果として、すでに覚えた部分も含めて何度も読み込んでしまう。
    (時には覚えたところを再確認し、あたかも知識を覚えたような気分になって、未習得の部分はそのままになってしまう)
     多くの受験生がこの様な状態ではないかと推測します。
    ご指導よろしくお願いします。

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