骨子作成のコツ(キーワード+矢印法)・絶対に見逃してはいけない3つのこと
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★もくじ★
1.骨子づくりの方法
2.練習してみましょう
3.骨子づくりが安定すれば、解答の質、再現性、読みやすさが高まる
4.与件文で「絶対に見逃してはいけない」3つのこと
文字数:約2300字(約4分で読めます)
※以下、図はすべてクリックで拡大します
こんにちは!頑張るあなたの応援団☆かわともです!
皆さん、学習は順調ですか?PDCAをまわしながらアジャイルに進めていますか?
本日は、あえて試験1か月前のこの時期に「骨子づくり」について書きます♪
時はちょうど一年前。いつも通りTACの授業に行くと、担当の先生の都合が悪かったようで、急遽別の先生による代講となりました。
その先生が解説してくださった骨子づくりの方法がとっても分かりやすかったのです!
その方法を試してから解答の組み立てスキルがアップし、ワンステージ上がったような実感がありましたので、今回ご紹介させていただきます!
では早速レッツゴー!
1. 骨子づくりの方法
まず、骨子とは何かのおさらいです。
骨子とは、解答の構成(骨組み、設計図)のことで、下書きよりも文字を書き込まないイメージです。もちろん、骨子がそのまま下書きになる人もいます。
今回ご紹介する方法は、キーワードを矢印でつないでいき、論理構成を図解っぽく書きます。
9代目桃ちゃんの「ハコ法」や、ブブの「なぜなぜ因果骨子」に近いかもしれません。
ここからは、昨年度(2018年度)の過去問を例に解説しますね。
【2018年度事例Ⅰ 第1問】
★STEP1★設問解釈
設問文で問われていることを漏らさないように注意しながら、解答に盛り込む要素(キーワード)を考えていきます。
※以下、図はすべてクリックで拡大します
★STEP2★骨子組み立て
キーワードとキーワードを矢印でつないでいきます。「因果関係」や「主語述語」を意識しながら、しっかりとした骨組みを作りましょう。
★STEP3★解答を書く
骨子を見ながら解答用紙に清書します。
① ニッチ市場に経営資源を集中し、強みの技術力を活用して差別化集中戦略をとることで、他社との競合を回避して競争優位を築くため、
② 主力取引先への依存を避け、経営リスクを分散するため
である。
※この回答は、去年の自分が書いた本番の解答を、ふぞろい流模範解答を参考にしつつブラッシュアップしたものです。
2. 練習してみましょう
それでは、この骨子作成の方法を応用して、実際に解答を「キーワード+矢印」に分解してみましょう。去年の私の解答をタタキ台にします。
2018年度事例Ⅰ 第2問(設問2)
【解答】(かわとも)
この解答を骨子に分解すると、以下のようになります。(実際の解答では、特注電子機器と新製品開発をまとめて書いてしまっています)
【骨子】
このように、ふぞろい流模範解答などをタタキ台にして「キーワード+矢印」の骨子に分解してみると、骨子作成の練習になりますよ。
3. 骨子づくりが安定すれば、答案の質と再現性、読みやすさが高まる
このように、骨子づくりの方法が安定することで、次のような効果が得られます。
〇答案の質が高くなる・・・論理的で読みやすい答案を作成できる。
〇再現性が高くなる・・・思考の流れを安定させることができる。
ちなみに、この骨子作成法を伝授してくださった先生は「骨子を作ることで、文字数も含めてほぼ答案の完成図がイメージできたので、試験本番はほとんど消しゴムを使わなかった。消しゴムをたくさん使ったときは再現性も低く出来が悪かった」とおっしゃっていました。この境地まで到達すれば合格にかなり近づくのでしょうが、私は直前期も本番もけっこう消しゴムは使っていました(汗)
4. 与件文で「これだけは見逃すな!」再確認
最後におまけの話題として、与件文で「これだけは絶対に押さえておくべし!!」という要素についてお伝えしたいと思います。
与件文で絶対に見逃してはいけないこと、それは・・・
自社の強み・課題・社長の想い
の3点セットです。
2次試験は、中小企業の社長さんを相手にヒアリングをして、解決策や今後の方向性を提案するというもの。
もしも実際にコンサルティングをするならば、
強みは生かす。
課題は解決する。
社長の想いは尊重する。
最低限、これは必ず押さえつつ、実現可能な提案をすると思います。
解答のテクニックを磨くことも大切ですが、基本の考え方に立ち返るならば、こちらの記事がおすすめです。
chikaの開眼物語 ~二次試験の本質を意識する~
・・・9代目chikaさんの記事。
二次試験とは、
実際に企業を診断し、報告書を書くために必要な能力。与件文:ヒアリングをまとめたノートの様なもの
よって、内部環境(強み、弱み)や経営者の意思や想い等は、当日のヒアリングで伺う事になるので、基本的に集めた情報の範囲内で実現可能性の高い提案を行う。
外部環境等の事前に調べられる内容は、自分たちで調べる事になる。設問文:報告書を作成する事を意識した順になっている。
設問を1から順に解いていく中で、
現状把握➡課題抽出➡改善提案の流れができている。・・・・・なんだ、そんなの当たり前じゃん!!
っていうことなんですが、これを意識することで私の中で何かが弾けました(大げさ)。
二次初学者だった自分がこの時期に意識するようになったこと
・・・10代目そーやの記事。
社長の思いファースト
これは単なる試験問題ではなくて、実際の企業が直面している問題なんだと。
他の資格試験は、解答がきちんと決まっていてそれが書ければ点数が入るようになっています。むしろこれが当たり前だと思います。しかし診断士試験は、「現実の世界は正しい答えなんてどこにもないよ、クライアント(社長)が納得するかどうかが答えなんだよ、だから試験でもきちんと社長が納得するような解答を作るんだよ」と私に囁いているように感じました。
最後にもう一度。
強みは生かす。
課題は解決する。
社長の想いは尊重する。
そのうえで、実現可能な提案をする。
です^^
以上、かわともでした!今日も明日も、皆さまにとって良い一日となりますように。
体調に気を付けて、勉強頑張ってください!
骨子作りに悩んでいたので、早速取り入れてみます。主語と文末がバラバラだったり、因果で組み立てるのに、苦労しています。ありがとうございます!
きまっきーさん、いつもブログをお読みいただきどうもありがとうございます!骨子作成方法を参考にしていただき、大変光栄です。因果で組み立てるのは、慣れないとなかなか難しいですよね。今回ご紹介した方法は、構成が一目でわかり、修正しやすいのがメリットです。解答作成の一助になれば幸いです。
きまっきーさんの合格を、心より応援しております!