事例IVに囚われすぎない

さあ今日で8月も終わりです。そして今週末はTACの2次公開模試。
スト生は、どこまで自分の形を作り上げて模試を有効に活用できるかが一つの大きな課題ですね。
こんにちは、らいじんthunderです。

2次に関する道場の記事(これとかこれとかこれとかこれとか)を読んでみればわかるように、スト生が2次突破するために有効な方法は、事例IVを得点源とすること、というのが道場執筆陣の中でもメジャーな考え。というか、ほとんどのメンバーが得意科目かどうかは別にして、事例IVを得点源科目として合格してきたというのは厳然たる事実。

でも、ひねくれものの私thunderはちょっと違う考えで、2次突破に向けた方針は、事例IVに囚われずすべての科目で平均を割らない&事例I~IVのどれか1~2科目で平均を10~15点上回る結果を出す、(気持ち的にはI~IIIで差をつけてIVを平均点で乗り切って逃げ切る)でした。

ま、単に事例IVが苦手だから事例IVを武器にする王道を歩めなかったsweat02という話もあるけれど、計算ミスによって思わぬ点数を取ってしまう可能性のある事例IVを武器にするために、限られた学習時間の多くを事例IVに注ぎ込むことが得策とはどうしても思えなかったし、ただでさえ上級生との差が大きい事例I~IIIの得点力を向上させずして合格を手に入れることなんてありえないと考えたわけでね。

だから事例IVの学習は基本的に細切れ時間を充て、まとまった時間がとれる時には事例I~IIIを学習する方針を最後まで貫いた。結果として事例IVは苦手なまま本試験を迎えることになったけど(これは失敗)、事例I~IIIだけであれば「多分受かるでしょscissors」という感覚を持って本試験を受けることができたし、実際本番でも事例IVが経営分析以外壊滅的だったにもかかわらず合格したことを考えると、方針としては間違っていなかったと勝手に思ってる。たまたまかもしれないけどね。

もちろん、事例IVを軽視することは合格から遠ざかることを意味するし、こんな私でさえも2次の学習時間250時間のうち、事例IVの学習に最も多くの時間(78時間)を費やしたことはお伝えしておきます。

ただまれに「スト生は事例IVに半分くらい時間を割いて得点源にng」なんて極端な話を耳にしたこともあるので、それはちょっとね。

事例I~IIIについては、事例ごとの違いを明確に意識することと与件と設問のひも付さえできるようになれば、大崩れしない状態にはなる筈で、特に後者についてが現在多くのスト生にとっての課題ではないだろうか。

このひも付を意識していない人なんて今更いないと思うけど、仮に演習問題や過去問を解いたあと、自分のひも付と模範解答のそれとを比較していない人が万が一いるようであれば、相当マズイdownと思って欲しい。

ただ別の言い方をすれば、現時点で、与件文とは問題を出すための最低限の情報を組み合わせたものであるということを理解していないなら、自分のひも付と解答のそれを比較をすることで得点力を向上させることができる可能性は高い。

方法としては以前紹介したように、与件文中の設問の根拠となる段落(場合によっては文)を色分けして囲ってやる、なんてことをすると視覚化されて、感覚的にも理解できるのではないだろうか。

そして、なぜ自分は解答のような切り分け・ひも付をしなかったのか次回は何に気を付ければできるのかを振り返って次回に試すということを愚直に続けること、これ大事。

この時期、そろそろ対策の進み具合に大きく差が出始めているころ。焦っても仕方がないが、集中してトライ&エラーを繰り返していくことで、小さな閃きを積み重ねていかないと間に合わない。もう本番まで2か月ないのだから。

ちなみに公開模試では、振り返りのために解答用紙を提出前にデジカメで撮影cameraしておくと良い。本番でやったらマズイけど、模試なら怒られることもないでしょ。

では、今日はこれまで。motorsports

by らいじんthunder

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事例IVに囚われすぎない”へ3件のコメント

  1. はまっち より:

    的確なアドバイスありがとうございます。確かにご指摘のとおりで、時間配分に関するルールが自分の中で固まっていないです。難易度判定自体が甘いのもありますが、難易度判定ができているのに無駄に時間をかけてしまう(+編集力不足で時間がかかってしまう)のも問題。。。 ここはちょっと自分の中で仮説がまだないので、とりあえずは頑張ってみます。

    一つ一つの言葉の解釈について、納得です。言葉の意味や解釈については考えていたつもりですが、まだ甘かった気がします。ハカセさんのエントリーにもあった「ムダな言葉はない」、「全てが出題者からのメッセージ」、肝に命じます

  2. らいじん より:

    はまっちさん
    時間オーバーについては、ほとんどの人が悩んでいるのではないかと思いますが、時間が足りない中で、どのように事例に対応したかが大事だと思います。
    100点満点を取りに行く必要はない試験です。
    事例にとりかかっている最中に、難易度が高いと感じた時には、特に難易度が高い設問にかける時間は最小限にする、字数が700字に近いなど記述量が多いときには記述のための時間を多めにする、など時間の使い方の意識をもてているかが大事な点です。
    そして、時間の使い方を柔軟に変更できるためには、比較のための軸、自分の標準の手順(お作法)を確立する必要がありますね。

    さて、ご質問の設問解釈の精度を上げるのに取り組んだことですが、私は次のようなことを行っていました。
    設問に書かれている言葉やフレーズの意味することを覚える(知識を増やす)ことを目的として、書きだしたり、つぶやいて解説したりする。
    例えば事例IIIを例にとると、設問に出てきた言葉を以下のように整理しておきました。
    ・改善と言われたら⇒一度きりの行為でなく継続性を意識
    ・工場改革のあり方⇒工場と営業の改革内容は異なる(工場と営業は人種が違う)
    ・よくする⇒バラつきを抑えるORレベルを上げる:どちらが問われているか
    ・情報の問題⇒情報の活用が問題解決の手段

    また、設問文においては、全ての言葉に意味があるはずということを前提として、一つ一つの言葉が存在する意味を考えるようにしました。これはハカセの記事「事例のルールを守るということ」の中にも詳しく書いてありますね。

    現段階でひも付ができているということなら、その他のプロセスの何処をどのように改善していくかということを意識していけば、必ず力はついてきているはずです。
    頑張ってください。

    by らいじん

  3. はまっち より:

    「与件文とは問題を出すための最低限の情報を組み合わせたものである」

     う~ん、頭ではわかりますが、まだピンと来ないですね、、、。もっと修行します!
     ひも付けの精度は上がってきたのですが、最近は時間オーバーが悩みです。前よりも与件を読むのに時間がかかるようになり、設問解釈の精度の甘さからか、どのキーワードを選択して解答を作るか?で無駄に時間がかかっています。80分終了して、解説を見るとたいがいの場合は、設問解釈で気づいていれば与件からスピーディーに根拠を引っ張れたしムダな事故も防げた、って状態です。
     そこで質問なのですが、設問解釈の精度を上げるのに何か取り組んだことはありますか?今、自分では、電車の中で設問文だけを読んで与件をイメージするとかやってるのですが、あまり成果が出ている気がせず。

     ご回答いただければ幸いです

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