【渾身】わからない問題を、鉛筆転がしする前に

 

 

おはようございます、makinoです。本日も読んでくださって、ありがとうございます。

 

ちょっと前に、道場メンバーのksknにディスられました。

いきなり、なんちゅう出だしだ、と思った方。ご安心ください。

別に怒っているのではなく、飲み会での「最近スマホにしたって、マジですか」みたいな会話で、大阪メンバーでキャッキャしながら、遊んでいたのです(最近ではなく、2016年ですが…、ブログ記事を読んでくれて、ありがとうkskn)。

さて、こんなディスりに懲りず、もう1つラガード話を(前回のラガード話はこちら)。

 

少し前に、派手に車をこすりました。運転人生20数年で最大の失態です・泣

修理に際し、代車を割り当ててもらいました。某メーカの新車だったのですが、付属機能がすごいです。バックモニターに、対物センサーに(狭い駐車場に停めるときはうるさくて仕方ないのですが)、軽すぎるハンドルに、一時停止アラートに、広い室内に、もちろんカーナビ(2次機能のあらし)

 

ラガードのmakinoさんは、いまどき「マニュアル車」に乗っていましたので、この代車には、隔世の感がありました。でもしかし…、心地よくないのですよ。借り物ですから、当然なのですが。

 

すみませんが、次に買うならこの車、とは、思えませんでした(この車を悪く言っているわけではないです、念のため)。便利機能が自分に刺さるか、は別問題です。結局、イノベーションが自分の心地よい方向で行われているわけではない、という事なのです(他方、自分がイノベーションの方向について行けてない、という事でもあります)。

 

私は、バックモニターを一切みずに、縦列駐車を一発できめる自分が好きだったりします(自慢か、おい)。そして、「自分の事が好き」、という事は、私にとって、とても大切なことです。本人でさえ嫌いな自分を、他人が好きになってくれるはずがないですし、自分が好きになれれば、他人の事も好きになれますから。

 

何を書いているんでしょうね。
受験生支援しろよ、と誰かから怒られないうちに、この辺で。

 

——-

さて、本題です。渾身シリーズは、7科目から論点を選んで掘り下げる、という定義でお送りしているのですが、今日は、1次試験とは切っても切れない「選択肢」のお話で乾坤一擲
、【渾身】記事を書かせていただきます。

まずは私の、昨年の1次試験結果から。

 

経済68
財務72
企業65
運営76
法務44(8点加算前)
情報76
中小74
TTL475

 

大荒れ法務以外は、満遍なく、不得意科目も無く、という感じですし、突出した高得点科目もありません。

 

【企業経営理論での失敗】
さて、法務の次に点数が低かったのが、企業経営理論で、65点(TAC平均54.7点)でした。こちらは、「マーケ->経営->組織」の順で解いたのですが、時間が足りない事態に陥り、組織の最後は2分で7問を解く羽目になりました(1問20秒足らず)。その結果がこちら。

怒涛の5問連続不正解で、11点の失点です。みなさん、決してマネしないでくださいね(こんな失敗して、よく1次試験通過したな、と)。ちなみに、組織問題の、問26.27は、幸運にも、正解でした。

 

さて、みなさん。正解の選択肢をみて、何か気が付きませんか?
そうです、「ウ」と「エ」が多いですよね。タラレバを言うと、目をつぶって、5問とも「エ」にしていれば、5点拾えて、この科目は70点獲得できていましたね。たまたま、「ウ or エ」が多いのは、偶然なのか?と思いますが、はてさて。

 

ちなみにですが、独学の方向けに1つ。T〇Cの某先生が仰っていました
択肢は下から読め。問題作成者は、受験生に時間を使わせようとして、正解はエ・ウに置いているから」(このお話、模試の解説動画だったか、無料公開動画だったか…)。

ほんとかいな、と思いましたが、受験生時代に、この言葉の裏付け調査などしている時間の無い、素直な私は、それ以降、選択肢を下から読むクセをつけました。

 

というわけで、今回は、調べてみました。みんなが気になる、「正解の最も多い選択肢」を大調査です。

正直、すっごく時間を要した割りに、インテリジェンスに欠け、これを知っても、さしてお得感が無く、他メンバーの渾身記事とテイストが違い、見劣りしてるなー、なんて感じましたので、記事にするのをやめようか、とも思ったのですが、100人に1人でも、「これで、わからない問題を正解しました」なんてお役に立てれば、と思い直し、公開いたします。

 

【過去5年のアイウエオ】
過去5年の、選択肢の」正解だった率」です。

はい、一目瞭然です。
正解が多いのは、「ウ or エ」という結果でした。おまけで、もう1年さかのぼり、2013年も調べたのですが、最も多い正解はエでした(正解だった率30%)。そして、「イ」の正解率が、5年間の各年とも、最も低い事も、注目です。ちなみに、5択の問題が少ないので、オの正解比率が少なく出ています(お分かりいただけますよね)。

 

つまり、「わからない問題は、イを選ぶより、ウ orエを選ぶ方がお得」という事です。

 

ほんまかいな、と鼻で笑ったあなた。そうですよね、これだけで、選択肢を選ぶのは勇気がいります。なんといっても、得点を生み出す大事な源泉が選択肢ですから。

 

【4択と5択】
もう少し調べてみます。
4択問題と5択問題で、分けて正解の選択肢を調べてみました。

4択問題は7科目全体の8割弱を占めます(79%)。
2014年のように、ほぼ均等、という年もありますが、それでもやはり「ウ or エ」の比率が高いのが分かります。

仮に、2016年の1次試験で、わからない選択肢を2択まで絞り込んで、それが「イ or エ」だとすると、「エ」を選んだ方が、正解の期待値が10ポイント(=30%-20%)高い、という事です(もちろん、正解が「エ」である、とは言っていません)。

 

一方で、「エ」の正解比率が最も低い2015年のような年もありましたが、しっかりもう一方のヒーロー「ウ」が正解比率1位を確保しています。

 

次に、5択問題を見てみましょう。

5択問題は、企業が最も多く、運営・中小が続きます。情報と法務には、過去5年で5択問題はありませんでした。

ここで気になるのは、「オ」の正解だった率の低さです。
当然ながら、5択問題にしか存在しない「選択肢オ」に、喜んで飛びつく私のような人は、損をしている、という事かもしれません。「オ」の正解率は、高くありませんでしたし、こちらも、4択ほど顕著ではないにせよ、やはり「ウ or エ」が強い事が分かります
ただし、2018年の「イ」、2015年の「ア」のように、「ウ or エ」以外にも、突如、正解率1位(タイ)に躍り出る事があるようです。

 

5択は、喜んで安易に「オ」に飛びつくべからず。
問題がわからない場合は「ウ or エ」有利を念頭に置きつつ、選択肢を吟味。

という事ですね。

 

 

さてさて、1次試験7科目の論点とは、まったく違う視点でお送りした今回の渾身シリーズでしたが、いかがでしたでしょうか。

 

「アホか」と思う方。
そうですね。私も、そう思います。でも違います(どっちでしょうね)。

100点を取る試験ではありませんので、当然、わからない問題があります。そして、1マークに泣く試験でもあります。TACで言えば、いわゆるD・E問題、別名「知らんがな問題」が、必ずあります。そんな問題を1問拾えるだけで、ボーダーラインを越えられるとしたら…。また、私のように、時間切れで、選択肢を吟味する事が出来ずに、マークしなければならない事態に陥ったとしたら…。鉛筆転がしよりも、良いかもしれませんね。

 

この記事が、勉強で得た知識を超えた部分で、あなたの少しの助けになれば、幸せです。

 

もちろんのことですが、あくまで集計した傾向をお話していますので、あなたのわからないその1問の答えが、「ウ or エ」である、とは言っていません(お分かりですよね)。

 

本日の記事は以上です。最後に、本日の一言をどうぞ。

 

なやみは つきねんだなあ 生きているんだもの
(相田みつを)

 

そうですね、悩みますよね、選択肢にも、人生にも。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。感謝いたします。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

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【渾身】わからない問題を、鉛筆転がしする前に”へ6件のコメント

  1. 匿名 より:

    一目瞭然と仰ってますが、これは統計学的に有意な差違と言えますか?

    診断士の方なら検定結果と共に示すべきかと。

    そうでなければ品位を汚す気がしますが。

    1. makino より:

      匿名さま

      コメントを頂きましてありがとうございます。

      匿名さまのご期待に添い、お役に立つ記事ではなかった事、大変残念であり、お詫びいたします。
      ご指摘は、ブログ読者様からのご意見として、しっかりと受け止め、今後の記事に活かしたいと思います。

      今後とも受験生の皆様のお役にたてる記事を書いていきたいと思いますので、率直なご意見・ご感想をよろしくお願いいたします。

      コメントくださいまして、どうもありがとうございました。

  2. jaguar より:

    これは意外と多くの受験生が知りたかったことかもしれません。
    「捨て問」が存在する以上、できるだけ少ない労力で得点の期待値が上がるのであれば、とても価値があることだと思います。
    5択で「オ」が少なかったのは意外でした。参考になりました!

    1. makino より:

      jaguarさん

      コメントくださいまして、ありがとうございます。感謝いたします。

      また、記事を参考にしてくださって、ありがとうございます。さらに、「知りたかったこと」でしたら、お役に立てて、とても嬉しいです。

      はい、そうですね。捨て問対処の効率UPに、お役に立てるようでしたら、とても幸せです。

      1次試験まで、あと2カ月半ですね。jaguarさんの1次通過と合格を、心から、お祈りいたします!

  3. キャッツ より:

    makinoさん、
    いつも楽しい記事をありがとうございます。
    「アホか」と…….思いませんよ。
    私もだいたいどんな試験でも全然分からない、時間が全くない時は4択の3番目としています。これはよく言われるのですが、数値で検証したのはあまり見たことがありません。
    それを数値で示していただいたのは素晴らしい。その努力と根性に感謝します。
    また、いつも相田みつをさんの言葉ありがとうございます。なやみはつきませんね。生きている証拠かな。
    今後ともほっとする記事お願いします。

    1. makino より:

      キャッツさん

      コメント、どうもありがとうございます。感謝いたします。
      記事の意図をご理解くださって、その上でお役に立てたようで、とても嬉しいです。

      これからも、少しでも喜んでいただけるような記事を書けるよう、努力いたします。また、私の好きなあいだみつをさんへのコメントも、ありがとうございます。こちらも、感謝いたします。

      キャッツさんの合格を、心から、お祈りいたします!

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