どんな状況でも実力を最大限発揮する「メンタル・マネージメント」のすすめ
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04/07 (土)開催 春セミナー2018 in大阪
04/21 (土)開催 春セミナー2018 in東京
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こんにちは、きゃずです。
道場春セミナー、東京・大阪ともに参加受付中です(だいぶ空き枠が少なくなってきました)。セミナー本編はもちろんですが、懇親会は同じ志の方や現役診断士と出会えるきっかけの場にもなります。遠慮は不要ですよ!道場メンバー一同、お待ちしております。
さて、前回の記事では、「学習時間をどうやって確保するのか?」に関して書きました(汝の時間を知れ…ドラッカーとコヴィーから学ぶ時間管理)。今回は「本番で、どうやって実力を最大限発揮するのか?」に関するお話です。時間のない方向けに、先に要点を書いておきます。
・合格実力者が合格するとは限らないのが診断士2次試験
・心技体のどれもが重要。なかでも「心」は自分で気づくしかない
・人間の精神活動は「意識」「下意識」「セルフイメージ」の3要素に分解できる
・3つの精神活動のバランスが高い次元で取れている「トライアード」を目指す
・セルフイメージの強化によりトライアードに近づき、実力を最大限発揮できる
■合格実力者≠合格者。それが診断士2次試験
ここ最近、道場メンバーが(特に2次試験に関して)こんなメッセージを発しています。
・だいまつ「2次筆記試験は、1次試験を通過した猛者たちによる5人に1人しか座れない地獄の椅子取りゲーム」(特に初学者の方へ!早めの2次筆記試験対策の必要性)
・ゆう「2次試験は、実力者もバッタバタ落ちる試験」(【2018年スト合格目標】早期の2次試験対策)
「やばい煽りだなぁ…」と思われた方もいるかもしれません。これはいったい何を意味しているのでしょうか?私自身はストレート合格ではなく、2次試験を2回目の挑戦で合格できた再挑戦組ということもあり、思うところがあったので書いていきます。
診断士の1次試験は絶対評価(一定の得点を上回れば合格)であり、科目合格の制度もあるため試験時間中に受験者の出入りがあります。中には記念受験のような方もいます。一方、2次筆記試験は相対評価(実質的に受験者数の上位約2割が合格)という特性もあり、2次試験会場の中にはなんとも言い難いピリピリとした雰囲気が漂っていたのを強烈にエピソード記憶しています。
2次筆記試験に進んできている方たちは、「技」≒知識、解法、試験テクニックや、「体」≒長時間の試験を戦える体力、体調管理についても一定レベル以上の方がほとんど。いわゆる猛者・実力者・ガチな人たちです。それでも合格するのは5人に1人…。
■心技体のどれが欠けてもいけない。なかでも「心」は…
私自身、1回目の2次試験挑戦が不合格だったときに痛感したことがあります。それは2回目を受けるにあたっては、「技」「体」を向上・安定させることはもちろんですが、「心」≒平常心、実力を発揮できる素直な心構えが重要になる、ということでした。
実力者が合格ライン付近に伯仲する試験であるうえ、ストレート組は再挑戦組を追いつけ追い越せで迫ってきます。この重圧とどうやって戦うのか…圧倒的なレベルの人を除いては、当日の心のあり方によって合格そのものが左右されてしまうことが大いにあり得るのです。
でも「心」は誰も教えてくれませんし、自分で気づくしかありません。そこで指針の一つにしたのが『メンタル・マネージメント』の考え方でした。
■『メンタル・マネージメント』と意識・下意識・セルフイメージ
1997年に刊行された『メンタル・マネージメント―勝つことの秘訣』という本があります。著者のラニー・バッシャム氏はライフル射撃競技の名選手で、1972年のミュンヘン・オリンピック銀メダルとなった後、プレッシャーを乗り越えるための方法論を研究し、1976年のモントリオールオリンピックで見事金メダルに輝きました。現役当時の世界記録1170/1200は、10年以上破られなかった大記録です。
そんなバッシャム氏が記した『メンタル・マネージメント』は「いかなるプレッシャーのもとでも、必要に応じて安定した精神状態を保てる確率を高める」手法であり、スポーツのみならず様々な分野でも応用できるものです。
彼はハイレベルの世界において「勝者とそれ以外の人とを隔てるものは、たったひとつ『考え方』だけ」と唱え、人間の精神活動を「意識」「下意識」「セルフイメージ」の3要素に分解しました。
・意識 :やる気、思い描いたり考えたりすること、五感
・下意識 :実力、技術、熟練により意識外で自動的にできるようになること
・セルフイメージ :自信、自分の習慣や思考形態
この3つの精神活動のバランスが高い次元で取れているときに「トライアード」(スポーツの世界では「ゾーン」「無我の境地」などども言いますね)の状態になり、プレッシャー下でも最大限のパフォーマンスを発揮できるようになります。
■「勝てない熟練者」から抜け出すためのセルフイメージ強化法
再挑戦組が陥りがちな状態は「勝てない熟練者」に該当します。これを克服しトライアードに近づけるにはセルフイメージ強化が必要となるのですが、バッシャム氏は「①補強」「②リハーサル」「③一貫して続ける」「④人々の欲することを行う」といった原則を挙げています。
これを診断士試験に当てはめてみると、以下のようになります。
①補強:本試験が良い結果になる!と考えたり話したり書いたりし
②リハーサル:答練や模試は本試験のつもりで、本試験は答練や模試のつもりで臨み
③一貫して続ける:心身に刷り込まれるまで繰り返す
④人々の欲することを行う:身近な人に教えたり、仕事で実際に活かしてみる
以前の記事(1次試験まであと5ヶ月 「模試」はこう活用する)で「模試活用の効用」について書きました。その一つである「心身のパフォーマンス確認(緊張感の中での平常心維持、体調とパフォーマンスの関連性チェック)」は、本番に向けてセルフイメージを高め、トライアード状態を意図的に作り出すトレーニングでもあったのだなぁ、と、この記事を書きながらしみじみ感じています。
これから答練や模試を受ける方は、これらの考え方をちょっとだけ頭の片隅においてみてください。本試験に向けてだけでなく、普段の生活にも活かせるかもしれません。
以上、きゃずでした。
【参考記事(時間に余裕があればどうぞ)】
・3代目ひめさん「2次試験で100%実力を出し切る、とは」:メンタルトレーナーの肩書もお持ちのひめさん。幅広く「心」の充実法を紹介してくださっています。
・6代目うみのさん「試験日程発表を受け、ストレート合格のための4月からの過ごし方」:“本試験当日に「やるだけのことはやった」と思って会場に向かう自分”のイメージをできるように!
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□ 会場:浜町区民館(〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3丁目37−1)
□ 定員:50名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定
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