汝の時間を知れ…ドラッカーとコヴィーから学ぶ時間管理
3月14日になりました。あの大震災の日から7年と3日が経ちました。亡くなられた方々のご冥福を深くお祈り申し上げますとともに、 被災された皆様、そのご家族の方々に、心よりお見舞い申し上げます。
7年前に想いを馳せると、いまこうしてこの世に生きていることは本当にありがたい(=有り難い)ことだと感じます。縁あって道場という影響力のあるメディアでブログ執筆をさせていただけることも当たり前ではなく、生きていて、それなりに健康で、家族の支えもあってこそ成り立っていることなのだと噛みしめています。
こんにちは、きゃずです。
1次試験の学習を予備校で進めている方は、ついに(あっという間に)6科目めの経営法務に差し掛かる頃かと思います。橋げたづくりは順調でしょうか?2次試験に専念の方は、あと7か月半ですね。学習のリズム作りが悩ましい時期かもしれません。
前回の記事では、今後本格化してくる模試の活用に関して書きました(1次試験まであと5ヶ月 「模試」はこう活用する)。今回は「そもそも学習時間をどうやって確保するのか?」に関するお話です。時間のない方向けに、先に要点を書いておきます。
・時間は誰に対しても普遍的な制約条件
・時間管理の基本プロセス:①記録、②整理、③まとめる
・時間管理のマトリックス:緊急度×重要度で4象限に分類する
・第二領域(緊急ではないが、重要である)の時間を確保する
・第三・第四領域から時間を持ってきて天引きする
■成果をあげる人に共通する5つの能力
経営学の巨匠であるドラッカーは『経営者の条件』の中で、成果をあげる人にタイプなどというものは存在せず、共通点は「なすべきことをなす能力」だけであると述べました。具体的には以下の5つです。
①何に自分の時間が取られているかを知ること
②外の世界に対する貢献に焦点を合わせること
③強みを基盤にすること
④優れた仕事が際立った成果をあげる領域に力を集中すること
⑤成果をあげるよう意思決定を行うこと
このうち、ドラッカー自身がまず何よりも大切にしていたのが1番目に位置する時間管理の考え方でした。その理由は、時間は他のもので代替できない、誰に対しても普遍的な制約条件であるからです。
■汝の時間を知れ…あなたの時間は何に取られている?
「汝の時間を知れ。」ドラッカーはこのように述べ、時間管理の基本プロセスを以下の3点に集約しました。
①時間を記録する:実際の時間の使い方をリアルタイムで記録する。
②整理する:成果を生まないことをやめる。他の人でもできることを考える。浪費の原因を排除する。
③まとめる:自由に使える時間を大きくまとめることで、成果をあげやすくする。
なんだか運営管理で学んだECRSの法則にも繋がるものがありますよね。
①の時間記録に関してはスタプラ等が学習時間記録における最近のトレンドですが、それ以外の時間(睡眠、家事、食事、身支度、移動、仕事、デート、風呂、だらだら…など)も含めた全体像を週単位などで一度見直してみると効果が大きいです。結構、ムダにしている時間が見つかるかもしれません。
ちなみに②の整理に関しては、先日へんりーが書いていた記事(いまいち波に乗れていないアナタに送る「今すぐやるべし!」)の中での<今すぐやるべし!その2>『消せ。しまえ。隠せ。』と通ずるものがあります。私は当時、パワプロアプリと永遠のお別れをしました。それはもう悲しい出来事でしたが、合格とさよならするくらいなら答えは明白でした。
なにを優先すべきかを見極める際に役に立つのが、次に記す「時間管理のマトリックス」です。
■時間管理のマトリックス
私たちの時間の過ごし方は、緊急度と重要度という2つの軸で大別することができます。
・緊急とは「すぐに対応しなければならないように見えるもの」
・重要とは「あなたのミッション、価値観、優先順位の高い目標の達成に結びついているもの」
スティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』という書籍を読んだ方や、近い内容のことをご存知の方は多いかもしれません。あらためてこれを4象限のマトリックス表で表すと↓のようになります。
診断士試験のための学習はこのうちの第二領域(緊急ではないが、重要である)です。勉強しなくてもあなたに文句を言う人はほとんどいないでしょう。だからこそ、自らの意思で計画し、時間を確保し、実行し続ける必要があります。
■時間は天引きして作り出す
ここでお伝えしたいことは、「第二領域の時間を全体時間から天引きしておく」「天引きのために必要な時間は、第三・第四領域から持ってくる」ということです。
その日その日に「よし、勉強しよう!」と決意してやっている方がいたら、ちょっと立ち止まってみてください。1日24時間の中であなたが学習のために使える時間は何時間でしょうか?
睡眠、仕事、家事、大事な人との予定etc…学習よりも先に天引きしなければならない時間(第一・第二領域)を除いたあと残るのが第三・第四領域です。ポイントは、この第三・第四領域の時間を見極めて、第二領域に持ってくるということなんです。
診断士の学習は非常に広範囲に渡るので、仕組み化しないと長持ちしません。学習のために平日〇時間・休日〇時間使う!と決めた場合、何かの時間をあきらめる必要があります。その際に時間管理のマトリックスの概念がアタマにあると取捨選択がしやすくなるので、活用してみて下さい。
以上、きゃずでした。
【参考記事(時間に余裕があればどうぞ)】
・初代ハカセさん「学習時間の確保&学習サイクルの確立」:8年前の記事ですが今でも普遍的に活用できる記事です。
・8代目ロックさん「【スキマ時間の活用】~PDCAの細分化~」:まとまった時間が取れない人でもできることはあります!
・「汝の時間を知れ!ドラッカーに学ぶ時間管理3つの鉄則」:時間管理に関する解説。わかりやすいです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!