【2次対策】事例毎の特徴・お作法を知る~事例③編~

           

<よろず相談会のお知らせ>

日時:2020年8月29日(土)23:00~25:00

場所:オンライン (zoom)

・内容:独学者向けの「ユルいアドバイス」と「よろず相談会」
(相談会は6~7名/班を20~30分毎に入替形式)

人数:約20名(※応募多数の場合は抽選といたします)

・受付期間:8月11日(火)6:00~8月21日(金)24:00

・受付方法:Googleフォームにて必要事項入力

・参加確認:8月22日(土)までにEメール連絡
(※抽選の場合、外れた方への連絡は致しかねます)

           

twitterもよろしくお願いします。

 

どうも、Tomatsuです。

いつも道場記事を読んで頂きありがとうございます。

(前回までの記事はこちら

8月も折り返しに入りましたが、学習は進んでおりますでしょうか?

過去問演習を3年分ほど取り組んだ方であれば、ご自身の課題が分かってきた頃かと思われます。

例えば下記。

  • 解答骨子の作成に時間がかかりすぎていて80分以内に解き終わらない
  • 事例Iの知識が不足していて助言内容が浮かばない
  • フレームワークが上手く活用できず、多面的な回答ができない
  • 気を付けていても設問の制約を外してしまう

「ヤバい、全部当てはまっている」と思われた方は是非安心して下さい。

自分の課題に気づけたということは一月前と比べて圧倒的に成長している証拠です。

これらの課題に関しては一気に解決しようとせず、「どうやったら再現性高く解決できるか?」を考えながら一つずつ潰していくように心がけてみて下さいね。

逆に怖いのは自分の課題があぶり出せていない方々です。

これに該当する方は「事例数が足りていない」or「振り返りがおざなりになっている」可能性がありますので、道場記事を参考に学習方法の見直しを行ってみて下さいね。


さて、本題に移ります。

本日は前回に引き続き、「事例毎のお作法(ルール)を知る」シリーズをお届けしようと思います。

今日は「事例III」について(他事例はこちら:事例I事例II )。

受験経験がある方々にとっては当たり前の内容も含まれているかもしれませんが、改めて初心に戻るためにも、この記事の内容を参考にして頂ければ幸いです。

【こんな人におすすめの記事】
✅ 2次試験の学習経験が無い方
✅ 事例毎の特徴がまだ分かっていない方
✅ 事例IIIのポイント・勉強法が分からない方

1.事例IIIの対策・勉強法(生産・技術の事例)

事例IIIは生産・技術に関わる事例です。

ですので事例企業となるC社は、ほぼ間違いなく『製造業』となります。

非製造業の方にとっては聞きなれない用語が多く出てきますのでアレルギー反応を示す方もいますが、実は事例IIIは出題パターンは少なく、比較的非常に取り組みやすい事例と言えます。

しっかり事例IIIのお作法(出題パターン、解答作成の切り口)を体得できれば60点付近は射程圏内ですので、まずは本記事の基礎をおさえましょう。

下記に、事例III対策をする上で大事なポイントを下記にまとめました。

  • まずは事例IIIの出題パターンを知る
  • 「問題」と「課題」は全く別物
  • 問われる論点と解答パターンを知る

2.まずは事例IIIの出題パターンを知る

事例IIIの出題パターンは大抵の場合、下記となります。

[事例IIIの出題パターン]
  • 第1問:SWOT
  • 第2問~3問:オペレーション面での問題点と改善策
  • 第2問~3問:オペレーション面での課題と対応策
  • 第4問:(強み・機会を活かした)経営戦略

ここで着目したいのが第1問のSWOTです。

真面目な方は第1問から順番に取り組みたいと考えるかもしれませんが、この行為、事例IIIでは特にNGです

第4問ではC社の「経営戦略」にが問われますが、ここで用いる「強み・機会」と、第1問で記述する「強み・機会」が食い違うと「解答の一貫性が失われるから」です。

与件文にはC社の『強み』・『機会』に関する記述が「思ったよりもたくさん」あります。

書き直しリスクを避けるためにも、最終問題の解答を作り終わってから、第1問に取り組むようにしましょう

3.「問題」と「課題」は全く別物

普段の生活では同意語として使いがちですが、診断士試験では、「問題」「課題」は明確に使い分けられています。

初学者は混同させがちなので要注意です。

[参考]
  • 問題:ネガティブな現状・事象
    (あるべき姿から外れた状態)
  • 課題:問題をポジティブな方向に変える行動
    (あるべき姿に近づけるための行動)

念のために、例を一つみてみましょう。

  • 問題:製品品質にばらつきがある
  • 課題:製品品質のばらつきを是正すること

この例からもわかる通り、ある事象をネガティブに示した表現=問題ポジティブに持っていくための行動指針を示した表現=課題となります。

これらを混同してしまうと、大幅な減点(場合によってはゼロ点)を食らってしまいますので、くれぐれもお気をつけくださいね。

私は昨年の今ごろ課題を聞かれているのに問題点を指摘してしまったり、中々ひどい状況でした。

ポカヨケのために「問題」なのか「課題」なのかを自分に問いかける手順を作りましょう

4.問われる論点と解答パターンを知る

第2問では「問題点と改善策」ならびに「課題と対応策」が問われることが多いのですが、実は問われる「論点」「解答パターン」は少ないです。

(a) 生産管理(生産計画・統制)
(b) 生産性向上(属人化されたオペレーション)

各論点における「C社のありがちな問題点」、「C社が目指すべき姿」、「解答パターンの例」を作ってみましたので参考にしてみてください。

(a) 生産管理(生産計画・統制)

(b) 生産性向上(属人化された生産)

上記はあくまで事例に慣れていない時期に「何を書けばいいんだろう~」と悩む時間を短縮する際に使って欲しいフレームワークです。

慣れた方は徐々に事例企業に対する理解を深めるという取り組みや事例IIIで必要とされる知識の拡充も行ってくださいね。

その際にはぜひかーなの「リアル事例III(前編)」「リアル事例III(後編)」やさいちゃんの「中小企業の課題と施策から、あるべき姿を考える(診断士2次試験~事例III編)」を参照してみてください。

最後に、事例IIIで求められる助言は問題点の裏返しにすぎません。

与件文を読めば、C社社長の「苦しみや悩み(問題点)」が所狭しと散らば目られていますので、それらを丁寧に拾って裏返してあげて下さい。

夏セミナーでCKが言っていたように2次試験では、事例企業、与件文、設問文に対する「素直さ」が重要となります。

そして事例IIIではその素直さが特に重要となります。

C社社長の苦しみを素直に裏返すことができれば、及第点(60点)は取れますので、まずは再現性高く、素直な解答が書けるレベルをめざしましょう。

本日は以上です!

くれぐれも熱中症に気を付けて学習頑張ってください!


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【2次対策】事例毎の特徴・お作法を知る~事例③編~”へ2件のコメント

  1. 秋の紅葉 より:

    問題と課題、この記事を読んで、ようやく理解ができました、、、

    ありがたい、、、、

    この記事を見なければ、あやふやな状態のまま、試験に突入していただろうな、、、、

    救われました。

    ありがとうございます

    1. Tomatsu より:

      秋の紅葉様、
      コメントありがとうございます!少しでもお役に立てたようで良かったです。
      ぜひ本試験においても「問題が問われているのか?課題が問われているのか?」を意識して頂ければと思います。
      ご検討をお祈りしております!

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