【財務】デリバティブで確実に・・・
こんにちは、らいじんです。
今週の道場は財務特集Week。何を書こうかなと思っていたところ、私の一番弟子から「デリバティブについて今一つ理解が足りないような気がする・・・」という話を聞いたので、今日はデリバティブについて、簡単に。
デリバティブは、別に難しい話ではないんだけど、確かに混乱しやすいので、本試験で出題されると焦る気持ちと相まって間違えを誘発しやすいのも事実。しかも最近は何らかの形で毎年出題されているし、ここでしっかりと理解しておくことは良いこと。
ちなみに財務が苦手な私でしたが、デリバティブは好きだった。どうやって理解していったかは、いつものつぶやき解説で。先物なりオプションなりを使う理由をブツブツと解説しながら問題を解いてました。
デリバティブを利用する目的
デリバティブは為替変動で儲けを得るためだと思っている人、いません?
もしそのような感覚を持っているのなら訂正しておいたほうがいい。
経営者というか金庫番の人の立場にたつと、為替変動によって儲けようなんて必要はないわけで、それよりも確実に決まったお金が入ってくることが大事なんだよね。
大企業にいると感じないけど、中小は本当にキャッシュが大事。極端な話、大黒字でもキャッシュがなければ倒産するし、大赤字でもキャッシュさえまわせれば、なんとか生きながらえるからね。
だから、先物やオプションは、商取引で得られるキャッシュを確実に得るための手段であって、為替変動によって差益を出すためではない。もちろん、儲けようとする人もいるかもしれないが、それは試験の論点から外れる。
為替先物予約
為替先物予約は、あらかじめ為替レートを決めて円ベースでの支払い額または受取額を確定させてしまうこと。つまり為替変動の影響を排除すること。これだけ。
決済時に、自分がドルを受け取る(その結果、円をドルで買う)のか、自分が外貨で支払をする(そのために、円でドルを買う)のかを、自分が輸出入業者のつもりで考える。ま、簡単だね。
通貨オプション取引
オプションは少し厄介。だけど、使う理由を考えていくとホントに単純。
まずは理解の準備として、グラフは一つだけ(コールの買いまたはプットの買い)覚えましょ。覚えるのが大変という人はここの記事で覚えてしまいましょ。
オプションは、為替変動によって発生する差損を補うように使うから、基本的に「買い」しか使わない。(グラフが上に折れている)
「売り」はグラフが下に折れている=損失が莫大になる可能性がある=リスクが大きい=そのリスクに対してお金をもらう=金融機関側が提供するもの、だからね。
出題されている商取引のケースが円安になると損をするなら、その損を打ち消すためのオプションを選ぶ必要があるから「コールの買い」を使い、円高になると損をするなら、その損を打ち消すのは「プットの買い」。
このようにデリバティブを使う理由をひとつひとつ解説しながら解いていくうちに、だんだんと正確で素早く解答できるようになる。究極は直観で答えを出せるような状態だね。(ちなみに直観=勘ではないですからね)
あと、オプションのタイプについては、「自由だけど便利さにお金がかかるアメリカン」「融通が利かない分、割安なヨーロピアン」(勝手な私のイメージですが・・)とまずは覚えて、やっぱり上記の差損を逃れるために使うということを考慮して、プレミアムの安いヨーロピアンが使われることが多んだ、と少し内容を肉付けして覚えると記憶に残るんじゃないかな。
では、今日はこれまで。
by らいじん
pilotfishさん
ははは、コメントに困るコメントありがとうございます。
記憶に定着させることは、誰でも繰り返しインプットするというこで、それは可能なんですが、効率よく覚えるには、いろんな工夫がありますよね。確かに馬鹿馬鹿しいもの、非現実的な例えに当てはめるというのも覚えるコツだと、どこかの脳の研究者が言ってましたね。
本質的な論点を馬鹿馬鹿しい例えで覚えることは本末転倒ですが、名称のように覚えることに意義がある場合には、そんなのもアリですね。
ただ、下品すぎますけど・・・。(苦笑)
by らいじん
私は、コールプットの売り、買いのグラフをゴロ合わせ+むりやり理屈 で覚えています。
コールの買いは、コールガールを買うので、快楽無限大 つまり右上がり無限大。
一方コールを売るほうが大変だよねえ。 病気になるかも、警察の厄介になるかも。人生破綻リスク無限大 つまり右下がり無限大。
ふたつわかればプットもわかるので。
下品とは知りつつも、いやむしろ下品なほうが記憶に定着するでしょうから、との思いで投稿。