【先代投稿】診断士になってからの4年間をふりかえってみた

こんにちは、三代目のひめです。寒くなってきましたね。東京も、もう一段階厚めのコートが必要かなあ、と思う今日この頃です。
さて今日は2週間前に投稿された二代目らいじんに続いて、先代投稿の日。ゆる~いよもやま話にお付き合いくださいませ。

●診断士になって世界が変わるっていうけど・・・
受験生の方からこんな質問を多く受けます。

「診断士になって世界が変わる」ってよく聞くんですけど、具体的に何が変わるんですか?もう少しリアルな話が聞きたいです。

・・・はい、わかりました。診断士になってからの4年間を超リアルに振り返ってみますね。

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<1年目:人脈が広がる!やみくもに走った時期>
 企業内で経営企画の仕事をしながらも、あれやこれやといろんな診断士活動に首を突っ込みました。「女性30代」「元気あるね」というだけでいろんなお仕事をもらえた、”ビギナーズラック”的な1年目。

●受験生支援の活動(ふぞろいな合格答案5の共同執筆 、一発合格道場、タキプロの3つをかけもち)。
TACでの合格体験記・セミナーのゲストなんかも適時。
●診断士受験予備校の講師(財務、経済学、2次対策などをピンチヒッター的に。2次答案の添削も)
●多数の診断士研究会に参加(最大10箇所くらい行ってたかも。勉強会に参加するだけでなく、何回か発表もしてました)
●実務従事(1年目だけで、更新に必要な30日分のポイントを獲得)
●診断士プロコン塾での活動(売れプロ、夢カナの2つ。どちらもすごくよかったです)
● 執筆(月刊誌「企業診断」、中小機構WEB「J-net21」)など 多数
●仕事では、経営企画室に異動(財務企画、IR・株主対応なんかを担当)

 

大失敗:診断士の仕事を受け過ぎてパンク
・・・みておわかりですね。やりすぎです。どれもこれも面白そうなお仕事だなあ、と興味のままにお受けしてしまいました。そして。1年目のちょうどこの時期にパンク。風邪で体調も崩してひどいことに・・・。本業での評価も↓(涙)。
そりゃそうです、経営企画のお仕事は、そんなに楽じゃありません。「自分のリソースを測って、時にはお断りする勇気も持とう」と反省。

 

プライベートでは、この頃から診断士の同期合格の人とお付き合い。独立志向の強い彼は、着々とその準備を始めていました。そんな彼に「私も独立しようかなあ、でもいまの会社も大好きだし。どう思う?」とつぶやいたところ、ぴしゃりと言われました。

「あえて俺の考えを言うけど・・・。独立しようかどうしようか、て悩んでいる時点で”その時”じゃないと思う。独立して成功してる人って、やりたいことががまんできなくて会社を飛び出してるんじゃない?少なくとも俺はそうだけど」

独立に関しては100人に100通りのストーリーがあると思いますが、私はこのコメントを聞いて納得。「いまは”その時”じゃないんだな」と。
将来、私も我慢できないくらいやりたいことが見つかったら。そしてそれが、どうしてもいまの会社に勤めながらでは実現できないものだったら。
・・・いつか、もしかしたら、私にも”その時”がくるのかもしれません。

 

<2年目:本業回帰&プライベート充実の時期>
1年目の反省を踏まえ、活動内容をグッと絞りました。まずは本業で信頼回復を、と。そしてプライベートの変化も楽しもうと。でも書き出してみるとなんだかんだやってますね(汗)。母校の大学で教壇に立てたのは嬉しかったです。

 

入籍~引越し~結婚式披露宴。
※旦那は会社を退社し、独立診断士に(自治体(振興財団)経営相談窓口と予備校講師でベースを稼ぎながら、いろんなお仕事を開拓)
早稲田大学診断士稲門会の理事(~現在)に就任。早稲田大学で1コマ講義を担当
●研究会は2つに絞って活動。 居心地のいいMPAと、大変勉強になる事業再生研究会の2つ。
●とある助成金の審査員も経験。
●診断士向けの執筆プロコン塾「取材の学校」事務局として、第1期の立上げに参画
●執筆(「企業診断」巻頭特集「クリエイティブ脳のつくりかた」の企画主宰、など多数)
●会社では、今期活躍した人(全社で10組くらい)に贈られるアワードを受賞

 

<3年目:好きなことを中心に、の時期>
だんだんと自分の好きなこと、得意なことが見えてきます。私にとってのそれは「人前で話すこと」「人とのコミュニケーション」「インタビュー記事を書くこと」でした。もっと聞く力をつけたいな、とコーチングスクールにがっつり通い始めることに。

 

●(一社)東京都中小企業診断士協会 中央支部 執行委員、ビジネス創造部副部長に就任(~現在)。 最近書いたコラム
「取材の学校」統括講師に就任(~現在)。
●執筆(「企業診断」巻頭特集「再発見!コーチングの可能性」の企画主宰、連載など多数)
コーチングの勉強を本格的に開始(診断士の受講料の3倍くらい投資しましたw。すんごくよかった!)
●会社では、新人研修の一部を担当(財務・株式 系)
●旦那は株式会社を設立 。資料作りや調べものなど、ちょいちょいお手伝い。

 

<4年目(いま):昨年同様、好きで得意なことをメインに、の時期>
プライベートでは出産・育児を経験中。このまとまった休み!?(実際は育児の忙しさに目が回ってますが・・・)に、やりたかったことをやろう、と思いたち「合格のためのメンタルビルディング」というDVD教材を作りました。合格できる実力がありながらも、本番でなかなか発揮できずに苦しんでいる仲間が近くにいたことがきっかけです。

私自身も受験生の1年目に頭が真っ白になる失敗をしたので、様々な本を読み漁り実践してきたメンタルトレーニングをノウハウとしてまとめたい!と思いました。ちょうど学んでいたコーチングの知識・経験が、「単なる自分の経験談」ではなく「科学的・体系的に整理されたノウハウ」へと昇華させてくれました。

診断士のコンサル業も一緒だなあと思います。知識(一般論)と経験(具体例)の両輪があると、深みが増しますよね。

 

●出産(会社は育休中)
●就任した上記の役員系は継続中
「合格のためのメンタルビルディング」(以下、合ビル)の講師
●執筆(「企業診断」、書籍の編集協力(※経営者へのインタビュー原稿を執筆。4社、6万字) など多数)
●とある私立大学の講義をお手伝い


「合格ビル」が役立った!の声に感動

昨日、「合ビル」を購入してくれた受験生とランチ会を開催。彼女とはこの1年間、月に1~2回の面談も交えながらメンタルコーチとしてもかかわらせてもらってました。そんな彼女が満面の笑みで「今年の2次試験は、初めておちついて受験できました!」と報告してくれました。

彼女は複数の予備校の模試で常に上位数%に入る実力を持ちながら、本番で「パニックになり自滅」を繰り返し・・・今年の2次試験は4度目の挑戦。なんとしてでも今年こそ合格を掴んで欲しい!と願いながら、共に走ってきました。

彼女は帰りに、溢れる涙をぬぐいながらこう言ってくれました「試験よりも・・・何よりも、この1年で自分に自信が持てるようになったのが嬉しいんです」「もしおまけで、合格もしてたら・・・」。
合格がおまけ、なんていう人、これまで聞いたことありません(笑。彼女は自分との闘いに勝ったんだなあ、とすごく嬉しくなりました。もうすぐ「おまけ」も届くことでしょう♪

こんなふうに目の前の人が涙を流して喜んでくれるようなことを、もっともっと増やせたらいいな、と思った出来事でした。

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●で!? 診断士になって変わったことは・・・

最初の質問「診断士になって具体的に何が変わるんですか」へのお返事をざっくりすると・・・あくまで私の例ですが、

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☆診断士の人と結婚→出産したので、プライベート(生活)はめちゃめちゃ変わりました
人とのネットワークが格段に広がって、たくさんの刺激をもらい、友人も増えました
☆独立という選択肢が広がった上で「いまの会社を選んでる」という意識が生まれたので、会社がもっと好きになりました
※具体的に、の部分は上記参照
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こんな感じでしょうかね。
この4年間でやってきたことは、診断士になったから得た機会、の部分もあれば、別に診断士にならなくったって経験できる、の部分もあります。
「変わった」のかそうでないのか、って何をパラメーターに取るかで評価が変わるかもなあ、と思いつつ。

”自己採点”するならば・・・。
はい。診断士になって世界が変わりました(笑)。

え?採点基準!?
二次試験と一緒で、公表しません。

ほんの少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

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【先代投稿】診断士になってからの4年間をふりかえってみた”へ7件のコメント

  1. ゆう より:

    お返事ありがとうございます!
    スクールやコーチング学習への取り組み方ついて、非常に参考になりました。色々流派があるようなので、ひめさんの意見やブログをもとにしっかりと事前に調べてみます!あと、実践が大事なのは、中小企業診断士も同じですね〜。最近、それをつくづく感じます。
    Skypeのコーチング、是非お願いしてもよろしいでしょうか?現在ネットが規制されFacebookが使えないところにいるので、12月半ばに連絡が取れると思います。本当に嬉しいです、ありがとうございます!

  2. ひめ より:

    みのるさん
    御返事ありがとうございます。行間を汲んでいただいてありがとうございます^^。さすがです。活動の方法もひとそれぞれですし、私のやってきた、たかだか数年の経験を「お勧めです!」なんて偉そうに申し上げるつもりは毛頭ないのですが、GIVEって最強のTAKEだなあ、というのが私の経験してみた感想です。みのるさんの活動、楽しみにしています!
    ゆうさん
    コメントありがとうございます!ぜひ、ご自身のペースで積極的に貢献してみてくださいませ。いいご縁が増えることを願ってます。
    私の通ったコーチングスクールは、上記のブログにひっそりとリンクを張っておきました^^。コーチング学習についてですが、スクールによって多少違いがあるようです(流派のようなもの?)。ビジネスコーチに特化して「目標達成」に主眼を置いている所もあれば、「自己実現」がメインな所もあったり。形式も、通信や電話(スカイプ)が中心の所もあります。私が通ったスクールは通学で310時間学びました。スクールのない日も同期とひたすら練習。実践やワーク中心なので鍛えられたなあ、と思います。もしコーチングをちょっと体験してみたい、とか、ご希望があればスカイプで30分とかやりますので(無料)、ご興味あればFacebookで私の名前を探してメッセージいただければと思います。

  3. ゆう より:

    ひめさんのエントリー、とても参考になりました。
    私は独学→実務従事の登録組で、いまだ学生ということもあり、他の診断士の方とのつながりがなかったのですが、今後はひめさんのように、積極的に診断士の場で貢献していこうと思います。ありがとうございます。

    また、質問なのですが、宜しければどのスクールに通ったかなど、コーチング学習について教えていただけると嬉しいです。

  4. みのる より:

    なごさま
    お返事ありがとうございます。実務補修の大事さが身に染みました。合格発表前で「受かってるかも」「いやいやありえん」と自分の中でモヤモヤが凄まじいレベルに達しておりますが、「落ちたら一から勉強する。それだけ」と割り切り、今は受かった場合として、その後をシュミレーションしております。<手をあげる>なかなか勇気のいることですが、チャレンジしてみたいと思います。ありがとうございました。

    ひめさま
    お返事ありがとうございます。
    「人が面倒と思うことを積極的に!」が大事ということと感じました。
    クレクレ星人が嫌煙されるのはどの業界でも同じですね笑
    受かる自信は全然ないですが、もし、もし受かったら1年目はGIVEを中心にがんばります。

    ありがとうございます。

  5. ひめ より:

    みのるさん、コメントありがとうございます!とても嬉しいです。

    >どのような方法をとるとそれだけの実績が獲れるのか、とても興味があります。

    いえいえ、恐縮です。そうですね、敢えて文字にするならばこんな感じでしょうか。
    ●診断士の集まる場に積極的に参加する(診断士協会のイベントや、研究会の見学、先輩診断士が主催するセミナー等)
    ●ご挨拶やお礼をちゃんとする(別の会であった人とまた会ったら「先日は○○にてありがとうございました」と挨拶しに行くとか、会を主催してくれた方に翌日お礼メールするとか。サラリーマンの営業が普通にやるレベルでOKです)
    ●参加しているコミュニティ内では事務系(手間がかかる系)の役割に手を挙げて、積極的に会に貢献する。

    商品購買のマーケティング「認知→(回数)→信頼→購入」と一緒ですよね。

    >特に我々独学組は、中小企業診断士の方とお会いする機会もとても少なく、どのように活動するかの実像がまるで見えません

    安心してください。その日が来たら、いままでの不安がウソのようにわかるかと思います。兄弟のいない高校生が「大学生のキャンパスライフって想像できない」というのと近い感じかなあ、と思いました。(変な例えなので、お気を悪くしてしまったらごめんなさい)

    >「がんばれば仕事が獲れるが、頑張らないと何もない」

    うーん、そうですね。確かに「診断士の集まる場に積極的に参加する」ことは頑張りました(笑)。ひとつ気をつけたいことがあるとすれば…「仕事ください、ください」とおっしゃる人とは、私はあまり一緒にお仕事をしていないです。相手にくれくれと言う前に、まずは自分から動いたり貢献する人のほうが、気持ちよく一緒にお仕事できることが多いからです。

    みのるさんともいつか一緒にお仕事できる日が来そうですね!楽しみにしています!

  6. なご より:

    みのるさん
    コメントありがとうございます。私もまだ1年目、ひめさんほどの行動はできてないですが、それなりに広がってきているのでコメントを。
    試験に合格すると都市部であれば合格者同士で声を掛け合って自然発生的に集まりができます。予備校の合格祝賀会からの流れであったり、スタートはいろいろですが人脈が広がります。
    また次の機会として、実務補習があります。独学で地方でネットワークが全く無い人も、ここで多くの人に出会いますので、ネットワークの輪に入れます。
    ちなみに合格発表が1月で実務補習が2月のため、そこでのタイムラグは全く問題ありません。
    そもそも診断士を目指す人はいろいろなネットワークを持っている人も多く、また先輩診断士とつながっている人もいますので、実務補習以降、いろいろなチャンスが広がるというわけです。

    そこで手をあげれば、いろんなことが広がっていきますし、おとなしくしてると、それはそれで時は流れていきます。
    企業内でやっていて、外部との関係はいらないという人は、自分の道を歩んでいるのでしょう。

    あとは意外に診断士を目指して勉強してる人も多く、普段の取引先にも一目置かれ、相手から仕事がやってくる、そんな感覚もありますね。

    ほんとにびっくりするくらい世界が変わる、私はそんな印象を持っていますよ。

  7. みのる より:

    とても勇気づけられる投稿ありがとうございます。
    1年目の動き方驚異的ですね!
    どのような方法をとるとそれだけの実績が獲れるのか、とても興味があります。

    特に我々独学組は、中小企業診断士の方とお会いする機会もとても少なく、どのように活動するかの実像がまるで見えません。

    「がんばれば仕事が獲れるが、頑張らないと何もない」

    確かにその通りの文面がたいていの中小企業診断士本ではありますが、実際何をがんばるのかをイメージできません。

    機会があればそういった情報もご教示いただけましたら幸いです。

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