「あっ、わかった!」と「気持ちいい」の関係

こんにちはJCです。
今日、語りたいことはダブルループの高次学習。

でも、それを教科書的に説明するのでは芸がないと思うので、「組織文化を学習する過程」を例にして考えてみましょう。

組織文化って、普段の会社勤めではあんまり意識しないかもしれないけれど、実はすごく大事なことだよね。

組織文化という言い方をしてしまうと、なんとなく自分からとても遠いものに思えちゃうかもしれませんね。

もっと身近な例で考えてみましょう。

◆あなたが所属している組織◆
あなたの会社と他の会社の文化は一緒ですか?
これは転職経験がないとわからない。
それでは別の質問。
あなたが所属している課と隣の課の雰囲気は同一ですか?

多分そんなことは絶対にありえない

課長のリーダーシップの発揮の仕方によっても異なるし、
課のメンバーの中にいる、リーダー的存在の方の動き方によっても異なる。
リーダーらしいリーダーがいない課もあり、その場合には課長が頑張ることをしなければ一体感の醸成はなかなか難しく、個人個人ばらばらという雰囲気を醸し出している。

こういうのって、どこの会社にでも、普通に転がっている多様性じゃないでしょうか?

◆すこし整理してみると◆
◎組織文化:メンバーの間で共有された価値や信念や行動パターン等の習慣、もろもろの集合体
◎強い組織文化の形成要因
1)物理的な接近
2)メンバーの同質性
3)相互依存(協力)体制の構築
4)コミュニケーションネットワークの発達
5)帰属意識の高揚

あ”-わかりにく。

◆自分の言葉に翻訳する◆
◎組織文化:みんながわかってるルール、目標、ビジョン、ありたい姿
◎強い組織文化の形成要因
1)おしゃべりできる距離の近さ
2)みんなが共有する一つの目標
3)体調悪いなら、僕が頑張るよの一言
4)3)の一言がさらっと言える雰囲気を作る
5)だって、「仲間じゃないか」とさらっと言える雰囲気を作る

僕は学習するときにいつもこんなふうに自分の言葉に翻訳していました。なんでそんなことしてるのかというと…
テキストに載っているこむずかしい言葉をひとつひとつ暗記することは、間違いのない記憶が形成されるけど、
考えていないのでそこから少しでもはみ出した問題には対応できない。僕はこれがシングルループの学習なんだろうと思っています。
ところが、「あ”-、わかりにくい!」という危機に直面した時に、既存の枠組みをそのまま受け入れるのではなく
自分で「考えて」明確な理解ができる行動をとりました。これがダブルループなんだろうと思います。

◆目からうろこ◆
自分が危機に瀕している時、違うことばでいうと
仕事の場合には、経験したことのないトラブルの解決や
学習の場合には、理解しにくいことを別の観点から
理解して解決を図っている時、
目からうろこ」が落ちるような明確な解決法が見つかることってよくありますよね。
この時の僕らの行動を仕事を例に考えてみましょう。

やったことのない事象が発生して、自分に解決手段の発見を求められたとき、僕らはその事象を具体化したり、抽象化したり、いろんな観点から観察してこれまでやったことのある事象との共通点や相違点を探します。
相違点は何が異なっていて、どこを押さえれば共通化できるのか?
その事象を論理的に道筋をつけて考えた結果で、出てきた解決方法を「AはBだからCという結論になり、Dという解決方法が選択できる」と明確に説明できるようになっているはずです。
その時に解決にたどり着いたみなさんは、なんだかとっても嬉しいような達成感のような
気持ちよさを感じているのではないでしょうか。

◆ダブルループの満足感◆
診断士に限らずですが、「勉強していて楽しい」と感じる人が少なからずいます。
僕も受験時代はそうでした。
勉強がつらいとか、モチベーションがあがらないという人は、
考えて理解できた気持ちよさを早い段階で体験しましょう。

モチベーションの維持にはこのダブルループで気持ちいいという体験を積み重ねてゆくことこそ重要じゃないかと思っています。
今、なんとなくモチベーションが上がらない・なんとはない焦燥感にかれらているという方はぜひ、一度「あっ、わかった!なるほど、気持ちい~い」と実感するまでひとつの論点を学習してみてください。きっと、その後はみなさんひとりひとりが、自分独自のモチベーションの上げ方がわかってくると思いますよ♪

by JC

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