10分でわかる「オプション取引と為替予約」

全国の一発道場の読者の皆様、こんにちは、2回目の投稿のおとです。

前回のCVPの記事はいかがだったでしょか? 私も周りにも、財務が苦手な人が多く、そんな人たちに役に立つ内容にしていきたいとおもっていますので、末永くよろしくお願いします。

さて、本題に入ります。

試験でよく出る「オプション取引と為替予約」って、きちんと理解していますか。ちなみに、昨年の2次試験でも出題されました。

まずは、前回のCVPと同様に過去の出題実績をまとめます。

年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26
1次試験
2次試験

このように、数多く出題されています。

このオプション取引についてテキストにこう書かれています。

「オプション取引とは、買う権利と売る権利の2種類があります。買う権利をコール、売る権利をプットという。」

初めて聞く人は全く分からないですよね。
今回のタイトルは、批判を恐れずに「10分でわかる」と書いています。10分でわかっていただけるように、極力わかりやすく説明します。

 

概要

わかりやすくするために、このオプションと為替予約を、婚活に置き換えて説明します。結婚観についてやや偏った表現になっていますが、わかりやすく説明するためです。まったく他意はないのご了承下さい。
婚活

市場取引
婚活のこと。
どんな人と結婚できるか分からない。

為替予約
婚約のこと。
相手の年収は決まっている。婚約の破棄はできない。

オプション
拒否権付き婚約のこと。
自分の都合で婚約を破棄してもいい拒否権付きの婚約
でも、相手側は相手の都合で破棄することができない。自分だけが選ぶ権利をもつ。結婚式当日までに婚活パーティーに行って、イケメンがいれば、そっちを選べる。いなかったら、婚約した相手と結婚できる。

なんか、オプションって、自分にとって都合がいい感じがしませんか?そうです、オプションって自分だけが選ぶ権利がある都合のいい取引なんです。

為替予約は約束です。約束を破ると、大きなキャンセル料が発生します。婚約破棄と一緒ですね。簡単にいうと、為替予約とオプションの違いはこれだけです。

でも、これだけじゃぁ試験に対応できないので、もう少し試験につかえるように説明します。

 

 

前提条件
日本の会社(D社)が金額が1ドルの商品を海外の会社から輸入。
契約したときは、1ドル=100円だった。
支払いは後払いで、支払い時の為替が、円高なるか円安なるかはわからない。

 

市場取引

商品を買う(輸入)
まず商品を買います。買った後に海外の会社へ1ドル払います。単純な取引ですね。

Option1

商品を買って1ドルはらう。 

でも、この会社は日本の会社です。ドルなんて持ってません。そのため、ドルをどこかから、持ってくる(買う)必要があります。

ドルを持ってくるには、その日の為替レートで、ドルを買う必要があります。為替レートって、テレビのニュースに毎日でているアレです。ちなみに3月1日現在の為替レートは、119円です。

その日の為替レート(相場)でドルを買うことを、市場取引と言うことにします。

市場取引は、いくらで1ドルを買えるか分からない

→ 損するか得するか分からない

 


D社は契約時の為替レートが、1ドル=100円だったので、100円で買うつもりでした。でも、その後、しばらくたつと為替レートは変わるので、支払時に1ドルがいくらになっているか分かりません。

 

もし、1ドルが150円になっていたら、100円で買えるはずなのに150円必要となるので、50円も損しちゃいます。この50円の損を、為替差損といいます。

150円はらって1ドルを買う

→ 50円の

 

逆に1ドルが50円になり円高になると、100円で買おうと思っていたが、50円で買えるので100円-50円=50円で、50円の得になります。これを為替差益といいます。

50円はらって1ドルを買う

→ 50円の

 

為替の変化に対して、なにも対策をしなければ、損したり、得したりします。これを為替リスクっています。

なんとなく、リスクって、イヤな感じがしますよね。でも、このリスクを避ける方法があります。これが、為替予約とオプションです。それぞれを説明します。

 

為替予約
為替予約の全体像は次の通りです。

100円はらって1ドルを買う約束

→ もしない 

 

★Point★

ここでのポイントは、銀行と約束した為替レートは、お互い必ず守るということです。つまり、D社も銀行も必ず1ドル=100円で交換します。逆の言い方をすると、D社にとっては、支払い時の為替がどうなっても、為替の変化を気にすることなく、確実に100円で1ドルを手に入れることができるということです。

 

オプション

オプションの全体像は↓の通りです。

100円はらって1ドルを買う場合と

いくらで買えるか分からない市場取引の2つを選べる。 

→ 最大の損は手数料だけ、得することもある。

 

★Point★
ここでのポイントは、銀行と市場取引と、どちらか自分の都合のいい方で決めていいということです。最初に言った「結婚式当日までに婚活パーティーに行って、イケメンがいれば、そっちを選べる、いなかったら、婚約した相手と結婚できる。」ということと同じことです。

 

これをグラフにすると

 

市場取引
1ドルを100円と想定していたので、為替が変わると損したり得したりします。

例えば、円高になって1ドルが50円になれば、100円のものが50円で買えるので50円の得です。円高になって海外ブランドが安く買えるということです。

また、逆に円安になって1ドルが150円になると、100円で買うつもりだったのが150円になるので、50円損しちゃいます。今は円安なので、海外で作ってるiphoneが値上げになりました。
そのため、グラフは下記のようなグラフになります。

円高になる → する

円安になる → する

 

為替予約

次に為替予約です。
先ほども言いましたが、為替予約は、婚約するということです。婚約して結婚するまでに、イケメンが表れても、そちらには乗り換えられないということです。そのため、円高になって得する(イケメン登場)はずが、そのチャンスを逃してしまい、損な気分になってしまいます。また、婚約した後で、周りを見回したら、イマイチの相手しかいなかった場合は、「私の眼は確かだったんだ」と得した気分になります。これが円安の状態です。
そのため、グラフは、下記のようなグラフになります。

円高になる → する

円安になる → する

 

オプション

最後に、オプションです。これは「拒否権付き婚約で、自分の都合で、婚約を破棄してもいい前提で婚約する。」と言いました。つまり、婚約した後に、周りを見回してイケメンがいれば、その人に乗り換えてもいいし、いなかったら、そのままでOKということです。

これをグラフにするとこうなります。

円高になる → 手数料支払いだけ

円安になる → する

円高になった場合は、得するチャンスが増えたら手数料だけ払って、そちらに乗り換えるということです。この手数料分だけが損失になります。

また、円安になった場合は、乗り換えると損しちゃうので、今決まっている婚約者とそのまま結婚します。円安になればなるほど、つまり、周りがダメダメになるほど、今の婚約者の条件が相対的にいい条件となり、利益が増えます。ただし、手数料はどちらになっても払う必要があります。
このグラフが教科書によく出てくる、オプションのグラフです。

 

最終的な結果をグラフにすると

為替予約
為替予約の場合は、為替がどうなっても、最終的な損益に影響を受けません。

相場取引 為替予約 その結果
為替の変動によって、損したり得したりする(為替リスクあり) 為替予約することにより、相場取引と反対の損益を約束する。 その結果、為替の変動によって、損も得もせず、為替リスクが発生しない状態を作る

 市場取引+為替予約=損益なし(為替リスクなし)

 

オプション
オプションの場合、円高になって得するチャンスがでたので、手数料を払い、新しい方に乗り換えて利益がでます。
円安になった場合は、為替予約した時と同じように、自分で決めた婚約者と一緒になるので、為替がどうなっても最終的な損益に影響を受けません。

相場取引 オプション取引 その結果
為替の変動によって、損したり得したりする(為替リスクあり) 円高の時は、手数料を払って、相場取引(イケメン)に乗り換える。円安の時は、権利を行使して100円でドルを買って得する。 その結果、為替の変動によっての最大の損は、手数料だけ。得する場合もある。

市場取引+オプション=円高のときに得&円安の時に手数料だけ

 

今回のまとめ

市場取引
婚活のこと。
どんな人と結婚できるか分からない。
将来損するか得するかわからない。
為替リスクあり
為替予約

婚約のこと。
将来買う外貨の金額を決める約束をすることで、将来損も得しない。
為替リスク無し
オプション

拒否権付き婚約のこと。
自分の都合で婚約を破棄してもいい拒否権付きの婚約。
将来買う外貨の金額を決めるが、その時に自分にメリットが無ければ、買わなくてもいい。
将来の損は手数料だけ、為替差益があることもある

 

 

リンク集

 

コールとプットの違いは、こちらを読むと理解できます。

財務公式シリーズ(2/6) 一生忘れないコール・プット

 

 

 

最後に

この記事だと、なんとなく、ゆがんだ結婚観の人のように思われてしまうのが怖いですが、私は既婚です。

次回も財務ネタでいきます。

説明してほしいテーマがあれば、コメント欄からお知らせください。

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