【法務】株式会社の機関設計を図示してみよう
みなさん、こんにちは。オーケーです。
T○C通学生は「経営法務」に入っていますよね。この科目は(この科目も)とにかく覚えることが多い科目で、僕も果たして本試験までにすべてを覚えきれるのかと不安になってしまったものです。
縦覧期間は3年か5年か?、保護期間は10年か20年か?、といった数字の違いを聞いてくる問題も頻出されます。苦労せずに一度で覚えてしまう論点がある一方で、一向に覚えられない論点もあるものです。
でも大丈夫です、本試験までにしっかり覚えられていればいいわけです。覚えては忘れて、忘れては覚える。何回も間違えることで、記憶に定着していくまで諦めなければ覚えられます。
とは言うものの、闇雲に問題に当たって間違えてしまうのも効率が悪いのも事実です。
上記のような数字の違いがある理由や背景をきちんと理解している、していないでは記憶に定着する粘着度が違います。
さらにいうと、本試験では必ず未知の論点が出題されるものです(いわゆるDランク、Eランク問題)。
この未知の問題は基本的に解けなくても合格レベルに達するものです。しかしながら、これまで学習してきた周辺知識を総動員して類推することで、2択までに絞ることができたり、これが正解っぽいという鼻が効いたりするようになります。(それでも間違っていたら美しく散る!)
「経営法務」は暗記科目だ、というレッテルをぺたりと貼ってしまう前に、なぜこのような制度になっているのか、という背景を理解する姿勢で講義に臨んだり、テキストを読んだりすると得点もアップしていきます。
本日のテーマは株式会社の機関設計
さて本日は、株式会社の機関設計について記憶の助けになる覚え方をご紹介します。それは、図にして覚えるというものです。
えー、手書きのノートにて大変恐縮です。
(ちゃんと読んでいただけますでしょうか…)
どうでしょうか、図にするとテキストだけで読むよりも一つひとつの違いが分かり良いですね。
◯は取締役
●は代表取締役
△は監査役
□は会計監査人
参に○は会計参与
になります。
受験校ではこのような覚え方の工夫も教えてくれるのですが、独学の方は苦労されているのではないでしょうか。僕も受験校でこの覚え方を聞き、2,3回図を書くことで機関設計は覚えてしまいました。
譲渡制限会社の中小会社で取締役会がある場合のみ、監査役を置いていないとき会計参与の設置でよい、となっています(両方設置も可)。ここはよく問われる論点ですね。
このように、一見複雑に見える事象を整理して、単純化し図表にまとめて提示することは、経営コンサルティングの作法としてもとても有益なものです。
あなたの会社でなにかについて議論をしていて、話が平行線になったり、煮詰まった感じになったりしたとき、その議題を概念図として示してみるとぐっと思考がクリアになるものです。
それでは、また次回お会いしましょう。 オーケーでした。
きたぐに様
はじめまして、オーケーです。コメントいただきまして、ありがとうございました。
不鮮明な図でご不便おかけしました。
ご質問の大きな四角は、株式会社そのもので、上があいている四角は公開会社であることを概念的に表しています。(中小会社と大会社の四角の大きさの違いは、企業規模の大小を図示しようとしているだけであまり深い意味はありません)
○が3つ集合して大きな○で囲われていますが、それが取締役会を表しており、△が3つ集合して大きな◇で囲われているのが監査役会になります。
覚え方としては、「大会社に必須なのは会計監査人」というのをまず押さえてください。そして次に「会計監査人あるところに必須なのが監査役」という決まり事を押さえてください。さらに公開会社は利害関係者が増えるため「監査役会」という集まりにすることが求められている、という順序で覚えていくと再生が楽になるものと思われます。
中小会社の覚え方は、まず頻出論点である会計参与OKの例外パターンを押さえてください。残りは「取締役会あるところに監査役あり」という決まり事を覚えているだけで対応できます。
経営法務は覚えることが多くて大変ですよね。でも諦めずに続ければ覚えられますので、頑張ってまいりましょう。
今後ともよろしくお願いいたします。
始めまして。
独学で勉強しておりますが、経営法務がなかなか覚えられなくて困っていました。
よければもう少し詳しく解説していただけませんか?
大きい四角の意味や上のあいている四角の意味など。
宜しくお願いいたします