80分間のお作法:アックル

こんばんは!アックルです。

受験生の皆さん、日々の過去問や事例演習お疲れ様ですchick
JCさんやZonEさんが言うように多くの受験生が低~い点数を取ってしまい、早くも壁にぶち当たっていると思います。

私も昨年の今頃は既に17事例を解き終えていましたが、問題要求が把握できず、切り口(フレームワーク)が閃かず、思考停止状態になってました。
一向に上達している気がしませんでした。

しかし、昨年の今頃、全くできなくても80分以内で解くことだけは必ず守りました。

さて、今週は「80分のお作法」がメインテーマですが、80分で解くことの重要性を先に説明します。

■TOEIC学習で反省!時間通りに解くことの大切さ

先ほども言いましたが、私は最初から80分で解きました。これはJCさんも同じだったようです。
ブログなどを読むと「初学者は9月末位までは80分を気にせずに、じっくり時間をかけて解いてもいい。」という意見を持つ先輩診断士もいましたが、私の戦略である「慣れ」とは反するやり方だと思ったので、そうしませんでした。

最近、私は時間通りに解くことの重要性をすっかり忘れていてある失敗をしちゃいました。

それはTOEIC学習でのことです。
来月の9月12日にTOEICを受ける予定で、毎日勉強していますが、私の勉強法は ①リスニングは聴きとれるまで何度も再生して聴く。②リーディングは時間をかけて英文を何度もじっくり読んで、理解した上で解答する、でした。
そうすれば英語力がつくと思っていたのですが、先週の日曜日、市販の問題集で本試験と同じ時間を設定し模擬試験を行いました。
結果は、リスニングは一回では聴きとれず、というか何度も聴くのに慣れてしまってたので全く対応できず、リーディングも読むのに全く時間が足りず結果はヒドイものでしたsad
このとき「ハッ!」と気づきました。
やはり常日頃、本試験と同じ時間を設定して訓練しなければ、本試験に対応可能な実力がつかないということを。

1年前の診断士学習のときはできていたことを、1年経って忘れていたとはなんてアホなんだwobbly

話は診断士試験に戻りますが、9月末まで時間無制限で解くのになれてしまうと、10月に入って急に80分で解けと言われても難しいと思います。
事例を解く実力はついても、それを80分でこなす実力はついてないわけですから。
残り一カ月を切った段階で、80分で解くのに慣れようとしても多分焦ってしまい、精神的に良くないと思います。

ですから受験生の皆さんも最初から80分で解いてください。解けない場合は、JCさんが言うように「どこで時間をかけすぎたのか反省ノートにつける」などして下さい。

私のTOEIC試験もあと2週間ちょいですが、今から慌てて時間内に対応可能な力をつけようにも、ちょっと厳しいです。
皆さんは私と同じ過ちを犯さないでください。

■文章を書くのが苦手な私の80分のお作法

一発合格道場のメンバーの中で私が一番文章を書くのが苦手だと断言できます。
高校時代の国語の偏差値は40台でしたし、社会人になってからもEXCEL中心の仕事が長く 、今の会社では決算短信や有価証券報告書の定性的情報を書いたり、会議資料を作成するので少しは書くのに慣れましたが、それでも今でも苦手意識は強いです。
そんな私だから二次試験の学習を始めた頃はホントに書くのに苦労しました。
ですから、最初の頃は80分で解くために、いかに書く時間を十分に確保するかということを念頭に置いて解きました。
そのためには効率的にならざるをえませんでしたが、ここでようやく私の80分のお作法の紹介です。

私は書く時間を十分に確保するために、無駄な作業を削ることを意識し自分のプロセスを確立しました。

○設問分⇒与件文の順番で効率的に読むことで無駄に与件文を読む時間を短縮

多くの合格者も同じだと思いますが、私は最初に与件文から入らず、設問文をじっくり読み込みました。JCさんも言ってますが、設問文を明確に記憶に叩き込むことで、与件文を読む際に関連する設問に素早く反応できます。また、先に設問文を読み設問要求の解釈(この作業はJCさんZonEさんの記事を参照)を行えば、大怪我を防げますし、与件文を一読しただけでかなりポイントを把握できるようになります。
また、設問と関連する与件文の段落や行が把握できるのでで、一から与件文を読み直す手間が省けます。これでかなりの時間を省けます。

ちなみに私の場合は、設問文を読むのに5~10分でした。

○与件文を効率的に読んで時間短縮

与件文を読む際に行っていたのは与件文の段落ごとの左側の余白にカギカッコを記入し見やすくし、「この段落のポイントは~だ。」「この段落は、この設問と関連しているな。」ということを意識しながら読み、また関連する設問番号を鉛筆で記入していました。
実はこのやり方は「受験生最後の日」(2009年版)のDぴょんさんのやり方を、そっくりそのまま参考にしたんですけどねbleah
このような作業を行うことで、やはり何度も与件文を読み直す時間が省けます。

ちなみに私は与件文を読みながら、気になる接続詞や気になる個所には赤ペンで線を引き、特に重要だ、これは間違いなく解答根拠となる!と思った個所は黄色の蛍光ペンで線を引きました。

また、気になったキーワードや、重要だと思った単語は問題文の余白にバンバン書きこみました。
このことは、頭で考えるより書いておくことで頭の中が整理しやすくなり、文章を書く際もまとまりやすくなる効果があると思います。
所謂、問題点の視える化です。

このあとは線を引いた箇所やメモ書きなどをベースに各設問の解答骨子を作成します。ここまでで30~35分。

○書く作業

ここまでの作業で半分以上書く時間が残ってます。
とにかく文章を書くのが遅い私は半分以上は書く時間を残すことを意識しました(でも、試験直前は半分弱で書けるようになりましたが)。
この書く作業でも重要なのは「頭の中で書くことを整理してから書く。」です。
言うは易しですが、実際には慣れるのにかなり苦労しました。
ついつい時間を気にしてしまい、焦ってしまうので「書きながら考えてしまう」んですよね。
でも、 後者のやり方では結果的に消しゴムの使用回数が増えてしまう。一度書いた文章を、消して再度違う文章を書くというのはかなりの時間と労力がかかります。
こんなことをやっていると80分では到底終わりません。
慣れるまで難しいですが、とにかく頭の中で整理してから書いてください。

ま~私の二次学習法ははっきり言って、他の道場メンバーと比較してあまり戦略的ではありません。
(いつもふうじんさんハカセさんの記事を見て、「この人たちの勉強法すげぇ~~~~~~!!!!!!」と感嘆の声がでちゃいます。 )

私の戦略は一つ「慣れ」に集約されます。

常に本試験と同じ時間で解くことに慣れる、そしてそのために多くの初見の事例を解く。
単純な戦略ですが、重要だと思います。

それでは、今夜はここまで。

BY アックル

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80分間のお作法:アックル”へ4件のコメント

  1. アックル より:

    きょんさん、こんばんは。
    返事が遅くなりましてすみませんでした。
    書き始めてからの軌道修正は結構多いです。特に慣れないころは。慣れてからもたまに事例Ⅲなどでは残り時間が少ない中で間違いに気づいてしまい、大事故を起こしたこともあります。
    結局はこれも「慣れ」であり、事例をこなすことで短時間で出題者の意図が分かるようになると、軌道修正は少なくなります。
    書いているうちに頭が整理されてくるというのは良い兆候だと思います。
    本試験までに開眼できればいいですね!

  2. アックル より:

    はまっちさん、こんばんは!
    返信が遅くなりましてすみません。
    また、道場飲み会ではありがとうございました。こちらこそパワーを頂きました。

    私が頭の中で考えているレベルは、要点の箇条書きレベルです。もしくはキーワードレベルのときもあります。
    ある程度文章の書き方についてもカタを作れば書きやすくなると思います。
    具体的には「問題点は~である。理由は~だから。」や「課題は①~、②~、③~である。」などです。模範解答や成績優秀者の文章のカタを参考にすればいいと思います。

  3. きょん より:

    試験の80分の時間感覚を身につけるには、
    80分掛けてやる、以外に方法はない。

    しかもこれから10月24日まで、毎日1事例やったとしても、もう70事例やることはできません。

    限られた時間から捻出する事例に取り組む時間を、80分の時間感覚を身につける限られたチャンスと思わなきゃいけないですね。

    アックルさんは、書く時間に45~50分くらい掛けていたと読み取れますが、書き始めてからの軌道修正ってどの位やってましたか?

    僕の場合、前半40分を読む考える時間、後半40分を書く時間と目安をつけてやってます。
    書くこと決めてから書き始めてるようにしているものの、書いてるうちにだんだんと頭の中が整理されてきて、全然違う答が浮かんできて、しかもそっちの方が妥当性ありそうなので、一旦全部書き終えた上で、結局2つくらいの大問をまるっきり書き換える、ということがほとんど毎回起こっています。

  4. はまっち より:

     直接のお礼が遅れてしまいましたが、先日の道場では飲み会を含めてありがとうございました。パワーをもらいました!
     2次対策をしながら、僕も事前に頭の中で整理をしようしてはいますが、なかなかまとまらず、見切り発車する日々が続いております。そこで質問なんですが、アックルさんは、頭の中で、どのレベルまで考えられていますか?答えの中核となるキーワードのみ、要点の箇条書き、文書を口頭でスピーチできるレベル・・・。個々人でやり方は異なるとは思いますが、よろしくお願い致します。

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