経営法務:暗記方法を使い分ける!

こんにちは。ハカセ です。

いやー、とうとう6教科目ですね。長い怒涛の7週間も、ようやく終わりが見えてきました。

確かに最後の暗記3兄弟は楽ではありません。でも、一度「キモ」さえ捉えてしまえば、あとは何とかなる科目でもあります。

■ 短期記憶アイテムと長期記憶アイテムを分けよ! ■

経営法務などの暗記能力が問われる科目はどう攻略すればいいでしょう? そもそも、「暗記能力」って何でしょう?

暗記能力 = 暗記キャパ x 暗記効率
暗記効率 = 定着率 x 定着期間

でしょうか。これらの要素を積算してしまうことの是非はともかくとして、まぁ、上記3要素が関連していることは想像できますよね。

キャパを増やすのは難しい! 特にアラフォー世代の我々は、「外付けHDでもあればいいのに!」と思うのですが、そうはいかない。そうるすと、暗記効率を上昇させることが暗記科目攻略のカギ。暗記効率を上昇させるのに大事なことは、

暗記方法の使い分け!

だと思っています。

具体的には、記憶する対象を

  • 長期記憶で覚えるべきアイテム
  • 短期記憶で対応するアイテム

に、大別することです。僕の場合、このように分類しました。

少々乱暴すぎるかも知れませんが、誤解を恐れずに敢えて言えば、

  1. 「機関設計」・「株式」・「再編」・「特許」の4つの重点項目は、徹底的に頭に叩き込む。
  2. その他は、「経営法務の試験の60分だけ覚えていればOK」。
  3. 特に、知財は「特許との違い(ヨコ)」で覚える ことにして、タテには覚えない
  4. 資本市場や不正競争は直前5分だけ。
  5. 国際取引は自分の通常業務なので対策なし。

特に、上記2 は誤解を生むかもしれません。「じゃあ、直前に覚えればいいんだな」と。

でも、賢明な受験生の方は、それでは立ち行かないことをご承知でしょう。全部で7科目もあるのです。直前にそんなにたくさん覚えられません。また、最近の傾向は基礎知識を活用したケース問題が殆ど。「直前だけ」ではさすがに対応できない。

どうしたかというと、4つの重点項目以外は「また覚えれば忘れてOKにした」のです。そのかわり、繰返し、繰返し、取り組むことにしました。「あー、またわすれてた! どうして覚えられないんだろうー」ではなく、「あ、そうだった、そうだった」と思うことにしたのです。なにせ ストイック勉強論 を提唱するハカセのことですから、手は抜きませんでしたよ(笑)。

■ 会社法・機関設計 ■

会社法・機関設計の覚え方に関しては、すでに 串刺し記憶術 のエントリーでお話ししましたので、詳細は述べません。ここでは、さらに一歩進んで、「カテゴリを越えた串刺し記憶術」をご紹介します。例えば・・・

  1. 300万円
  2. 500万円
  3. 1億円
  4. 5億円
  5. 10億円

これって、一体なんでしょう?

正解は、

  1. 純資産が300万円未満だと配当金不可
  2. 現物出資が500万円以下だと検査薬調査不要
  3. 1億円以上には有価証券届出書の提出義務
  4. 資本が5億円以上だと大会社
  5. 東証の純資産額の形式基準

えぇ。全然関係ない分野です。でも、こういう「答えとは違うけど、どこかで見たことがある似たような数字」を選択肢に使うと、受験生は迷いますよね。出題者側の立場に立てば、こういうのこそ、使いたいですよね。こういうのこそ、「串刺し」で覚えて行きたいですよね!

では、次のものは如何でしょう。

  1. 5日以内
  2. 1週間
  3. 10日以内
  4. 2週間
  5. 2週間
  6. 60日

答えは、こんな感じ

  1. 社会保険の届出期限
  2. 制限会社の株主総会の開催通知
  3. 労働保険の届出期限
  4. 公開会社の株主総会の開催通知
  5. 譲渡制限株式の諾否
  6. 株主代表訴訟制度

これをさらに「知的財産」の方に広げて「串刺し」で覚えると、さらにレベルが上がりますよ!

■ 知的財産権 ■

2009年度の中小企業白書は、「知的財産の活用」がテーマの一つでしたね。H21年は知財の出題数が少なかった反動が発生する可能性もあり、知財の出題が増加する可能性があります。知財はしっかりやりましょう。

僕の知的財産権に対する取り組み方は、上記のように、特許をキーポイントして覚えることです。例えば・・

権利の開始
特許は「出願日」からだけど、実用新案も「出願日」から
特許は「出願日」からだけど、意匠は「登録日」から
特許は「出願日」からだけど、商標は「登録日」から

権利の存続期限
特許は「20年」だけど、実用新案は「10年」
特許は「20年」だけど、意匠は「20年」
特許は「20年」だけど、商標は「10年」
特許は「20年」だけど、回路は「10年」
特許は「20年」だけど、種苗は「25年」
特許は「20年」だけど、著作権は「死後50年」
特許は「20年」だけど、映画の著作権は「公開後70年」

このように、串刺し記憶術 のエントリーでも話しましたが、ヨコで覚えることを徹底しました。なぜか? 理由は簡単。

  1. その方が覚えやすいから
  2. その方が出題され易いから

この覚え方だと、「実用新案を説明せよ」と言われるとやや苦しいけど、そんな問題は出ない。必ず、「特許」と「実用新案」の違いを突くような設問になっているはず。診断士試験は覚えることが多いので、設問のパターンから逆算して勉強方法を定義する事が重要です。

■ 試験直前5分前に何を見る? ■

そろそろ、この論点について考えておいてくださいね。特に暗記科目の場合は、最後の5分が重要になります。ちなみに、本試験では、10分以上前に、「筆記用具以外のものをかばんの中にしまって下さい」と通告されます。直前10分は何もする事なく過ごさなければいけないので注意。

「最後の5分に見るために」と、全ての分野を網羅する「まとめノート」を作ろうとする方。その行為自体は否定はしませんが、最後の5分ではそれを全部読みきるのは大変です。

僕の場合は、「短期記憶で忘れがちな論点のみ」を重点的に復習しました。

そして、「まとめノート」なんて大げさなものを作らず、テキストの目次部分にそれを書き出しておきました。こんな具合です。

もちろん、そのそばには、串刺し記憶術 のエントリーでもご紹介した「串刺し表のエクセル」が貼ってあります (^^)v

■ まとめ ■

暗記科目は、確かに覚えるのが大変です。アラフォーならなおさらです。だからといって、そこから逃げるわけにいかない。ではどうするか。費用対効果を向上させることが大事。それは、設問から逆算することです。設問者の立場に立ってどんな設問が出るのかを考えてみると、やはり、似たような論点をテレコにするのが一番簡単。よって、それを念頭において、串刺しで覚えるのが得策です。

カテゴリの中で串刺しが完成したら、今度はカテゴリを越えて串刺しで覚えていくと、さらに効果的だと思います!

ではでは!

by ハカセ

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