【合格体験記】完璧じゃなくて良い!教材を絞りアウトプット重視で合格! by ひでまるさん

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受験生情報

  • ハンドルネーム:ひでまる
  • 年代:30代前半

受験回数

  • 1次試験:1回
  • 2次試験:1回

学習時間

  • 1次試験:150時間
  • 2次試験:250時間

学習開始時期

2024年6月

自分の診断士受験スタイルを一言で表すと

時間がない!教材を絞ったミニマリスト勉強法

診断士に挑戦した理由・きっかけ

道場の記事などを見て診断士の方々には強固なコミュニティの輪があることを知ったからです。

診断士のコミュニティの輪に入れば新たな出会いに恵まれて人生の見方が変わるのでは?という期待を持ち、資格に挑戦することを決めました。

職務経験・保有資格

  • 職務経験:新卒でIT系の研究所に入社し研究開発に3年間従事、その後事業部門に転籍しM&A関連業務などに5年間従事
  • 保有資格:簿記2級

得意科目・不得意科目

  • 1次試験
    得意科目:経済学
    不得意科目:経営法務
  • 2次試験
    得意科目:事例Ⅰ
    不得意科目:事例Ⅱ

合格までの学習法

1次対策

独学

【1次の結果(自己採点)】

経済(92),財務(72),企業経営(82),運営管理(87),法務(60),情報(68),中小(70) 合計531点(75.8%)

【スケジュール】

本格的に勉強を始めたのが試験6週間前だったので短期決戦でのぞみました:

  • 最初の4週間:1科目3日ペースで7科目のインプットとアウトプットを一通り終える
  • 試験2週間前:沖縄再試験(令和5年)の問題を模試がわりに使って現状確認
  • 残りの2週間:苦手科目を復習&中小企業経営の詰め込み

【教材】

時間がなかったので、教材は以下に絞りました:

  • インプット用:まとめシート
  • アウトプット用:過去問ドットコム、TBC特訓問題集(中小企業経営・政策)

【インプットとアウトプット】

インプットではポモドーロテクニックを用いて、まとめシートを25分読んでは5分休憩し、また25分読んでは5分休憩し…を繰り返しました。

適度に休憩をはさむ効果は大きく、まとめシートの詰め込み学習が比較的容易に行えました。

アウトプットでは、直近4年(2020年以降)の過去問に絞って学習しました。過去問ドットコム(15代目のごりさんもこちらで紹介する過去問閲覧サイト)で問題を解き、1問ごとに解いたらすぐに解説を読み、知らない内容があったらネットやまとめシートで調べる、という作業を繰り返しました。

【沖縄再試験問題の活用】

令和5年は沖縄で再試験が行われたので、その問題を模試として使いました(15代目のサトシさんもこちらで推奨されています)。

沖縄再試験は問題数が少ないなど本番とは傾向が異なるものではありましたが、勉強の成果を得点という形で可視化できてよかったです。

【試験直前】

ラストスパートで中小企業経営・政策を詰め込み勉強しました。

結果、沖縄再試験での模試では足切りギリギリだった中小企業経営・政策が、本番では自己採点で70点になりました。中小企業経営・政策は直前まで詰め込みが効きます!

2次対策

独学

【スケジュール】

私は1次試験が終わって初めて2次試験の対策を始め、9月下旬に10日間の新婚旅行による勉強の中断期間もありました。そこで、短い期間で学習効果を最大化すべく過去問演習に集中しました

  • 8月頭:ノウハウ本をさっと読む
  • 9月中旬まで:直近5年分の過去問を演習
  • 9月下旬:新婚旅行で勉強せず
  • 10月:10年前まで過去問をさかのぼる(事例Ⅳのみ17年分解く)

【教材】

主に「ふぞろい」シリーズに絞り、17年分の「合格答案」と「答案分析」をそろえました。

古い過去問は「10年データブック」にものっていますが、「合格答案」等には「10年データブック」では省略されている解説があるため、「合格答案」等をオススメします。

【過去問演習の仕方】

9月中旬までは、新しい順に問題を解いていき、過去問1年分に対して1週間かけて勉強するサイクルを繰り返しました。

まず初見で問題を解き、ふぞろいの解説を読み込んだり、他者の再現回答の考察を行って復習しました。その後、すぐにもう一度解きなおして理解の定着を図りました。5週間で直近5年分を学習しました。

10月の直前期は、6~10年前の過去問の初見での学習と、直近5年分の解きなおしを行いました。この時期は復習を軽めにし、問題をこなすことに注力しました。

【過去問の採点記録】

過去問の演習結果はすべて記録し、可視化しました。これは復習のためというより、モチベーションアップのためといった意味合いが強かったです。

あくまで「ふぞろい」ベースでの自己採点ですが、図のように点数が推移しました。過去問は新しい順(令和5年⇒4年⇒3年…)に解いています。古いものに遡るにつれ自己採点の結果が良くなったので、自信をつけることができました。

何故その学習方法を選んだのか?

【1次試験】

私は、インプットは「まとめシート」で数時間行うだけ、アウトプットは過去問4年分だけ、と学習内容を絞りました。

その理由は、1次試験は7科目という膨大な分量を学ぶ必要のある難しい試験である一方で、試験問題のうち半分わかれば合格するはずの試験だからです。

釈迦に説法ではありますが、1次試験は選択式で、合格ラインは6割です。つまり全問題5択であった場合、半分の問題がわかれば、残り半分は勘で選択することで確率的に6割の正答率になります。

半分わかればよいなら教材を絞って短期決戦で臨もう…という戦略が私にはかみあいました。

【2次試験】

私は過去問中心の演習を行いました。理由は、道場をはじめとした諸先輩方が語っておられる通り、過去問に勝る教材がないからです。

私も試験勉強を通じて、実際の試験問題に早い段階で触れることが大切だと感じました。2次試験の問題を解くにあたって必要なインプットはさして多くありませんから、実際に80分で問題を解いて自身の課題を見つけ、課題の修正を繰り返すことが重要だと考え、過去問に絞って学習を行いました。

※ただし上記はあくまで私のケースです。試験への向き合い方は、個々人のバックグラウンドによって大きく変わるものであり、自分自身にあった方法を探す必要があると感じます。

学習時・受験時のエピソードおよびこれから合格を目指す方へのアドバイス

試験を通じて実感したことは「完璧じゃなくて良い」ということです。

前述の通り1次試験は半分程度の問題がわかれば合格するはずの試験です。加えて、2次試験も「沢山間違ってよい」と思います。

私は本番の試験で数々の「やらかし」をしました。

事例Ⅰでは試験会場では極度の緊張で手に力が入りすぎ、筆記用具の芯が折れてまともに文字が書けませんでした。

事例Ⅱでは設問に書いてある用語の意味が分からず推測で答案を書いた結果、頓珍漢な内容になってしまいました。

事例Ⅲでは道場の記事を見て真似しようと思っていたテクニックを忘れて実践できなかったことで、大事な論点を見落としました。

事例Ⅳでは設問文を読み違えて計算がおかしくなりました。

しかし、それでも合格はできました。

合格ラインは6割なのだからそんなことは当たり前、そう思われる方も多いと思います。

しかし、私は試験勉強を続ける中、ふぞろいに書かれているワードを書き漏らすとショックでうろたえ、この論点も書かないと…これも書かないと…と完璧主義になりかけていました。

そんな私のような方に、「ミスしてもよいのだ」という言葉を送りたいと思います。完璧主義から脱却し、気を楽にすると少し試験に向き合いやすくなるかもしれません。

おわりに

AZUKI
AZUKI

教材を絞り、過去問を中心にアウトプットを重視したひでまるさん。
本番でもたくさんの「やらかし」をしてしまいましたが、それでも合格できた経験から、「完璧じゃなくて良い」ことを体現されています。
ひでまるさんが、これから中小企業診断士として活躍されることをお祈りしています!

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