レジェンド投稿シリーズ⑫ 「合格して12年。診断士を取得して何が変わった?」 by お薬ハック

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みなさん、こんにちは。レジェンド投稿シリーズ担当のサトシです。

今日は火曜日ということで、レジェンド投稿シリーズをお送りします。

今回は【4代目お薬ハック】さんです。15代目ばんの熱烈なリクエストで登壇していただきました。

◆ お薬ハック さんのプロフィール ◆
1980年生まれ、石川県金沢市在住
2012年度中小企業診断士試験一発ストレート合格。
所持資格:薬剤師、TOEIC 750点、アマチュア無線技師4級

ばん
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お薬ハックさん、ご寄稿ありがとうございます!最初「お薬ハック」という独特なニックネームに驚きました。「薬剤師」の資格をお持ちで、医療業界に従事しているからなのですね。

お薬ハックさんは、約12年前に診断士資格を取得し、長らく医療系の卸売業の営業職で企業内診断士として従事した後、1年半前に経営コンサルタントとして独立されました。

主体的に診断士資格を活用しキャリアを切り開いてきたお薬ハックさんの記事は、企業内診断士の方・独立を目指す方、どちらにも響くと想い、推薦させていただきました。(診断士のリアルな葛藤や熱い想いが伝わってくる「合格3年目の記事」もオススメです)(by 15代目ばん)

それではお薬ハックさん、よろしくお願いします


こんにちは、4代目お薬ハックです。お久しぶりです、というより初めまして!と言ったほうが良いかもしれませんね😊

私は2012年に合格し、2013年4月に登録しました。医療系の卸売業で営業や経営企画をしている企業内診断士で、合格1年目の時と、合格3年目の時にそれぞれ振り返り記事を投稿しています。

気が付けば最後に投稿してから9年・・・今回、ご縁を頂いたもので合格12年目を振り返ってみました。 せっかくですので、改めて「ぶっちゃけ、合格した後はどうなのよ?」とナマの話をできれば、と思います。

今、何をしているか

実は前職を1年半前に卒業し、今は経営コンサルタントとして独立しています。

9年前に、「ペーパー免許ではない本気の企業内診断士を目指したいなら、会社の外で副業として頑張るか、会社に自分が診断士を活用した業務を行う事を認めさせるしかありません」と書いた時は、まさかプロコンサルタントとして独立するとは思ってもいませんでした。

ただ、当時から本気の企業内診断士を目指すという気持ちはずっと続いていました。詳しくは書けないのですが、9年前の頃から営業の付加価値としてコンサルティング的なアプローチを顧客にしていたのですが、そのうち相手からお金を払うから本気でコンサルティングをしてくれないか?と相談を頂くようになり、社内で初めて有償のコンサルティング業務を行うようになっていました。

このように診断士を活用したいと頑張っていたら『気が付いたら営業職からコンサルタントに移行していた』という経験は珍しいと思いますが、失敗もしながら手探りでコンサルティングの経験を積む内にご縁があり独立した次第です。

色々とチャレンジしていた期間のおかげで今の自分があると実感していまして、前職を辞めたというより“卒業した”という気持ちが強です。

今は前職で身に着けた医療系のコンサルティングを主として行っており、同時に中小企業診断士として専門家派遣や経営相談員など公的機関の仕事もしています。

中小企業診断士取得の強みと限界

さて、ここからがメインコンテンツ。この12年を振り返って診断士を取得する強みを考えてみました。やっぱりこの資格は強力です。

読者の皆様もご存じの難易度ですが、

①幅広い分野の知識をほどほどの深さで身に着けられる、

②膨大な知識を学習するノウハウを身に着けられる

の2点は大きな魅力で間違いありません。

1年目の振り返りで、「診断士を取って一番大きいと感じたメリットがこれです。幅広い知識を取ることで、会社のどの部署の人間と話をしても相手の事を理解できるようになりました。経理部門、人事部門、物流部門・・・(中略)経営者のように会社を一通り理解できる基礎を持っている人材は会社にとって間違いなく有用です。」と書いた通りで、12年経った今でも同じ考えです。

仮に全く知らない知識でも、学習慣れしているから本気でインプットすればそんなに困りません。

一方、ある程度までは対応できても、診断士を取得しただけではより具体的・専門的な対応はできません。

中小企業診断士の取得は、いわば「畑を豊かに耕した状態」であって、そこからどのような強みを育ててゆくかは、その人次第経験を積んで専門性を高めなければ、薄っぺらなコンサルタントを量産するだけです

自分自身にSWOT分析と3C分析をしてみると分かりやすいのですが、「誰に」「○○ならこの人」と言われるようになりたいか考えると専門性を磨きやすい気がします

前職を卒業する時に悩んだこと

企業にいれば不満はあるけど不安はない。独立すれば不満はないけど不安がある。

私の場合はこの言葉が全てです。独立するにはいろんな不安がありますが、逆に言えばを取り除くために具体的な行動をしていると、独立の可能性がどんどん高まりました。

例えば一番大きな不安は「収入」でしたが、

①生活を維持するために必要な最低限の手取りを計算する

②手持ち現金と相談しながら必要な最低限の手取りを下回った時は何年で諦めるか決める

③必要な最低限の手取りを得るため、年収ではなく月収または週あたり売上がいくら必要か計算し、見込案件を積み上げする(10割見込は無理なので7割くらいの見込で)

という段取りを妻と話し合いながら行い、収入の不安をやわらげました。

もう一つの不安は「経験」でした。特に公的機関の業務を行う際に、前職で身に着けたノウハウの中で、どの技術が使えてどの技術が使えないか判断ができず悩みました。

結果としては杞憂でほぼ困らず業務ができたのですが、経験不足の不安については中小企業診断士会の研修であったり、先輩の診断士にOJTで同席させて頂いたりする内に自分の経験・スキルで対応できると自信がつき解決しました

振り返ると、これら2つの不安はどちらも「人との繋がり」によって解決しています様々な出会いに本当に感謝しかありません。

独立するなら「ワクワクする想い」と「事業継続性」の両立を

最後に商工会議所の経営相談で、起業相談を受けた際に必ず伝えている言葉で締めたいと思います。

独立するなら「ワクワクする想い」と「事業継続性」の両立を大切に。

ワクワクする想いとは、貴方がなぜそのビジネスをしたいか、ということです。

これまでの経験や身に着けた知識・スキルがあり起業を考えていると思いますが、その想いが「伝わる」ように簡潔に説明できますか?相手に伝えるのではなく、相手に伝わらなければ効果は半減です。(二次試験と一緒ですね)

事業継続性とは、ビジネスを続けられる利益(=儲け)が確保できる計画であるか、ということです。

正確には税引前利益から税金を引き、減価償却費を足した税引後のフリーキャッシュフローが貴方の生活費、借入返済など必要キャッシュをまかなえる計画であることが大切です。

必要なキャッシュから逆算して、必要な利益を出す。必要な利益から逆算して必要な売り上げを出す。こういった逆算で売上目標を立てて、今の見込客でその売上が確保できるか考えます。

もしギャップがあまりに大きい場合は、小規模でスタートする等のリスクを減らすローリスクリターンの計画を考えた方が良いです

複数の収益源を作りポートフォリオを分散させる、副業でスモールスタートする、独立開業して万一の失敗時はアルムナイ採用で古巣に戻る可能性を残す、などいろいろあると思いますが、リスクヘッジを考えて独立することをお勧めします。(とはいえ、どこかでリスク取らないと永遠に開業できないですが…)

以上、12年目の振り返りでした。診断士の知名度はまだ高くなく、社内で誰も知らなかったり評価されなかったりするケースも多いと思いますが、必ず力になりますので諦めず頑張ってください。

診断士になって世界が変わるんじゃない。診断士になった事をきっかけに、世界を変えられるんだ。

読者の皆様の成功を祈っています! お薬ハックより


お薬ハックさんの格言

・企業にいれば不満はあるけど不安はない。独立すれば不満はないけど不安がある。

・独立するなら「ワクワクする想い」と「事業継続性」の両立を大切に。

・診断士になって世界が変わるんじゃない。診断士になった事をきっかけに、世界を変えられるんだ。

診断士試験で培った知識を活かし、自らビジネスの機会を生み出す主体性が凄いです!企業内診断士として活動する方・独立を目指す方の励みになったのではないでしょうか。お薬ハックさん、ご寄稿ありがとうございました!

お薬ハックさん、ありがとうございました

診断士として活動していく上で、強みを育てることはとても重要ですね。私も強みをいろいろもっているので、またの機会にご紹介できればと思います。

明日は15代目の通常運転に戻ります。担当は「たいしん」です。

この時期何してたっけ?

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レジェンド投稿シリーズ⑫ 「合格して12年。診断士を取得して何が変わった?」 by お薬ハック”へ4件のコメント

  1. にっく より:

    こんにちは!
    2024年二次初受験組のにっくといいます。
    診断士になってから何が大切か、イメージのわく記事、ありがとうございました!
    お陰様で診断士になってから何を考えればいいのか、少し分かってきた気がします。
    診断士になりたいモチベーションがますます上がってきました!
    ありがとうございます!
    にっく

    1. サトシ より:

      にっくさん。お薬ハックさんからコメントを預かっています。

      本当に久しぶりに記事を書きましたが、喜んで頂けて嬉しいです。もがきながら過ごした12年でしたが、診断士に挑戦してなければ、こういう人生は歩んでなかったので、頑張って良かったと心から思っています。
      成功を祈っています!

  2. しまんと1号 より:

    お薬ハックさん素晴らしい記事ありがとうございました。朝からテンションMAXになりました。お薬ハックさんがお勤めになられていた業種の川上側で働いています。朝から晩まで会議/1on1と同行ばかりですが、診断士合格への準備と捉え学習時間の確保の為、ECRSを頑張っています笑

    1. サトシ より:

      しまんと1号さん。お薬ハックさんからコメント預かっております。

      コメントありがとうございます。12年前、地元で一緒に勉強していた仲間にもしまんと1号さんと同じ職種の方が複数いました。業界内でも挑戦されている方多いのではないでしょうか?

      ぜひ自分自身にアポを取って、必要な時間の先取りを意識してください。応援しています。

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