【阪神】虎でつかむ2次試験の具体イメージ~事例Ⅱ編(マーケティング)~ by ARE

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はじめに

勝負の9月!
さて、AREのブログの番となりました。
9月ですね。2次試験の勉強も、そしてプロ野球ペナントレースも終盤戦となりました!
ここを乗り越え、みんなでクライマックスシリーズ(口述試験)まで突っ走りましょう!
9月は祝日が多いからラッキーだニャ

【阪神】シリーズとは
前回から【渾身】シリーズ、もとい、【阪神】シリーズと銘打って「虎でつかむ2次試験の具体イメージ」短期連載をスタートしております。
虎とはつまり阪神タイガースのことですが、阪神タイガースファンであるAREがチームとしての阪神タイガースを一つの中小企業に見立てて、2次試験のポイントがどのように用いられているか見ていこう!という連載です。テキストや参考書の文字面だけでは理解しにくい事項もあると思いますので、息抜き的に、具体的なイメージをつかんでいくのが目的です。(時にはチームとしての阪神タイガースと、球団としての阪神タイガースを行ったり来たりすると思いますが、ご愛敬ということで…)
万人受けしない可能性大…の連載ですが、刺さる人に刺さればいい!という精神で続けていきたいと思いますっ!
阪神タイガースをよく知らない方はザッと公式サイトを見ていただけると、少しこれから見ていく内容が分かりやすくなるかもしれません。。
それでは本編に入ります!
新規客の獲得
顧客満足度向上
まずは顧客の観点として、新規客の獲得について見ていきましょう。ここで言う「客」とは球場で観戦する人はもちろんのこと、ファンクラブだけ入っている人、グッズだけ購入する人など、何らかの売上に寄与している人として定義します。
厳密には新規客に限定した話ではないですが、顧客満足度向上は重要なポイントです。そのために実施している施策の一つとして、球場への来場者プレゼントが挙げられます。


キャップのデザインとJoshinロゴの大きさにツッコミを入れたくなりますが…、試合を見に行って、自動的におみやげもついてくるのは嬉しい!満足度上がっちゃう!ということです。
双方向のコミュニケーション
続いても新規客に限定した話ではないですが、双方向のコミュニケーションも重要なポイントです。
阪神タイガースは、特にSNS活用による双方向のコミュニケーションに力を入れています。ちなみに、SNSが「双方向である」という所以は、企業(チーム)からの一方的な発信ではなく、顧客側からもコメント等で反応・発信することができるという点が挙げられます。
ほぼ全てのSNSを駆使しているのですが、特筆すべきはTikTokですね。
なんと、大山選手が踊っております…!こうしたオフショットを見せることで、それぞれの「推し選手」を作ってもらい、野球好き層以外の新たな顧客層への訴求にも繋がります。イケメン選手や、仕草がかわいい選手等、それらをきっかけに興味を持ってもらうというアプローチですね。
また、LINEでは「虎党一斉調査」と題したアンケートを実施しています。顧客ニーズを把握し、それに応えることも双方向のコミュニケーションの一つということができます。

固定客化・リピート客化
顧客との関係性強化
続いては、顧客の観点として、固定客化・リピート客化について見ていきましょう。
大きな存在は、やはりファンクラブでしょう。年4回の会報誌や会員限定のウェブページによる継続的な情報提供によって、顧客との関係性強化を図っています。また、オンラインだけでなく、ファン感謝デーのようなリアルイベントも実施し、多くの顧客接点を持つようにしていますね。
ファンクラブの紹介ページには友達・家族紹介キャンペーンや、会員限定グッズも掲載されており、アップセル・クロスセルに繋がる施策も数々実施されています。

ちなみに、アップセル・クロスセルとは、以下でしたね。
- アップセル
- 顧客に提供している製品・サービスよりも、より高機能・高価格なものを提案すること
- クロスセル
- 顧客に提供する製品・サービスと併せて、関連製品を提案すること
愛顧向上
続いては、愛顧向上です。
ところで…「愛顧」って何ですかね?

「平成の牛若丸」こと、元阪神・久慈氏の娘さんのこと?
それは「愛」だニャ

愛顧向上とは、言い換えるとロイヤルティ(忠誠心)向上のことです。今回であれば、顧客が長期的に阪神タイガースに愛着を持って、甲子園に足を運んだり、阪神グッズを身にまとったり、周りに阪神のことを広めてくれたり…、というのが目指すべき姿です。
阪神タイガースでは、「虎ポイント」が愛顧向上の取り組みの一つとして挙げられます。ファンクラブ入会等で貯めたポイントをグッズ等に交換できるというもので、ポイントが貯まれば貯まるほどより大きなメリットが生まれます。

ちなみに、この「虎ポイント」はリピート向上にも繋がるFSPとも言うことができますね。
FSP=Frequent Shopper Programのことだニャ

異業種連携
中小企業はリソースが限定的であることからも、単一事業のみに特化して運営されていることが多いです。そのため、異業種との連携によって、自社事業で獲得できる以外の新規客獲得やシナジー創出を検討することも重要なポイントとなります。
阪神タイガースも様々な異業種連携を行っていますが、代表的な事例をご紹介します。
【パインアレ(パイン株式会社/株式会社ヘソプロダクション)】
岡田監督がベンチでよく舐めているパインアメ。阪神タイガースの優勝=「アレ」を祝して、「パインアレ」として販売。

【がんばれ阪神タイガース定期預金(尼崎信用金庫)】
阪神タイガースが勝てば勝つほどお得な特典が抽選で当たる定期預金。25年間も続く大人気商品。

地域活性化
中小企業はその立地地域周辺が主な商圏になることも多く、地域密着の事業運営となることも多いため、地域活性化も重要なキーワードです。
阪神タイガースも地域活性化に大きく貢献していますが、ここでは北海道日本ハムファイターズが2023年シーズンから使用している「エスコンフィールドHOKKAIDO」を含むボールパークによる地域活性化について取り上げたいと思います。(中小企業の規模感とはややズレますが、あくまで地域活性化の事例としてお読みいただければと思います。)

そもそもボールパークとは、野球の本場アメリカで主流のスタイルです。球場や周辺の娯楽施設等を含む一帯を指し、周囲に開かれ、街に溶け込んだ存在です。日本で主流の一般的な野球場スタイルとの大きな違いとして、野球の試合が無い日でも、人々が集い、楽しむことができる場であるということが挙げられます。
「エスコンフィールドHOKKAIDO」を含む一帯は、「北海道ボールパークFビレッジ」という名称で、そこには各種レストラン・ショップ、ホテル、イベントエリア、温泉・サウナ、ドッグラン、子ども園、アスレチックパーク、ランニングコース、体験型施設…といった様々な施設が存在しています。野球の試合が無くとも、子どもを連れてアスレチックパークで遊び、レストランで食事をし、温泉でサッパリして帰宅、というような楽しみ方が気軽にできるということです。
また、北海道ボールパークFビレッジは立地する北広島市をはじめ、産・官・学で共同して創り上げ、これからもさらに創り上げていく存在となっています。地域コミュニティや提携パートナー企業とも大きく連携しており、具体的には、エリア内の草木の管理は地域住民のボランティアスタッフが担い、体験型施設は提携パートナー企業との共創事業とも言えます。
そして、特筆すべきは、この壮大な産・官・学連携のプロジェクトを株式会社ファイターズスポーツ&エンタテインメント(北海道日本ハムファイターズの関連会社)が中心となって推進し、現在もボールパーク全体を運営しているということです。野球という範囲に留まらない地域活性化や街づくりを行うこうした事例は、地域にとって不可欠な存在としての企業の在り方を示した先進的な事例だと思います。
最後に
さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか。
「双方向のコミュニケーション」の箇所で、オフショットを見せることによる野球好き層以外の新たな顧客層への訴求について触れましたが、分かりやすい例で「プロ野球ai」という雑誌があります。
直近10月号は「イケメン特集」なのですが、阪神タイガースからは木浪選手が表紙に掲載されています…!中野選手でもなく、熊谷選手でもなく、青柳選手でもなく…、木浪選手というチョイスです!
チョイスはさて置きとして…、こうした新たな顧客層への訴求はプロ野球界全体としても目指している方向性ですので、気分転換にでもご覧いただければと思います。(最近書店に並んでない気もしますが…涙)
今回も阪神ファン以外の方に刺さっているか微妙ですが…、2次試験の具体イメージをつかむためのヒントになれば嬉しいです。(少なくとも阪神ファンの方には刺さっていることを祈ります…!)
それでは今回はここまで!

ここまで読んでくださった読者の皆さん、ありがとうございます。
次回は『ぴらりん』です!
いくで~♪

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こんばんは!
にっくです。
AREさんの阪神記事、実際の事例に落とし込んで書いてくださっているので新鮮です!
僕は鯉派ですが、楽しく読ませて頂いています!
2次試験も四死球とヒット、盗塁を重ねて勝利したいと思います!
ありがとうございました!
にっくさん
コメントありがとうございます。
2次試験も全打席(全設問)でホームラン(満点回答)を狙う必要は無いので、設問によっては四死球や盗塁を絡めながら(部分点を拾いながら)コツコツと積み重ねて勝利を目指していきましょう!
試験に向けて応援していますね。