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みなさん、こんにちは。
本来なら今日は火曜日で定休日なのですが、番外編として私「サトシ」が、謎のベールに包まれた「令和5年度1次試験の沖縄再試験」についての特集をお送りしようと思います。
(ちなみに今回のキャッチアップ画像(サムネ画像)は沖縄にあるモノレールの写真です)
では、今回もよろしくお願いします。
令和5年度は、通常の8月に実施される1次試験の他に、12月に沖縄地区限定で1次試験の再試験が行われました。
しかし、実はこの沖縄再試験、予備校の令和6年度向けの過去問題集には収録されていません。過去問題集を出版した後の開催になったため、わざわざ沖縄再試験の問題を加筆して出版し直すのは面倒と考えたのかもしれません。
一応、診断士協会のホームページには沖縄再試験の問題と解答が掲載されていますが、解説はありません。
そのため、受験生によっては沖縄再試験の存在を知らない方もいらっしゃるかもしれません。
予備校生でも、予備校が対応していないと存在を知るよしもないかも
令和5年度は、1次試験の日の数日前から台風が沖縄に接近していたため、交通機関が長期的にマヒしていて、試験問題の送付や試験のスタッフ・受験生の移動ができない状態でした。そのため、沖縄地区では試験の開催が見送られました。
その後、署名運動や経済産業省への問い合わせ(抗議)が相次いだことから、12月に沖縄地区限定で1次試験の再試験が行われることになりました。これは中小企業診断士の試験の歴史で初の出来事でした。
沖縄の受験生は、全員が2次試験を最初に受けて、それから1次試験っていうイレギュラーな順番での受験を強いられたんだ
※ここからはネタバレになります。これから沖縄再試験の問題を解こうと考えている方は、ここでブラウザバックしてください。
なお、財務と経済については6月3日公開のせーでんきのこちらの記事で各設問の詳しい解説がありますので、そちらをご覧ください。理解が重要な科目である財務と経済だけ先行させていただきました。その他の科目についても順次解説記事を公開していきますので、お楽しみに!
・いわゆる天国科目は情報システムでした。
・一方、いわゆる地獄(爆弾)科目はありませんでした。強いて言うなら財務のファイナンス部分、運営の販売管理の最後数問(+人によっては法務の民法部分も)くらいでした。
・よって、例年の1次試験(8月実施)に比べると全体的な難易度は低めです。
→これには理由があります。沖縄再試験は上記のような経緯でイレギュラーな日程での実施になったため、受験生への配慮があったのだと思われます。
もちろん、低めだから合格点が420点より上がっていることはないよ
・財務・企経・運営・情報は問題数も少なくなっています。経済と財務と中小以外は(設問1・2)のような複数設問の問題もありません。
→この問題数の変化は、今回限りの一時的なものかもしれませんし、今後この問題数でいくのかもしれません。どちらになるかはわかりませんので、令和6年度の1次試験受験生は両方の可能性を想定しておきましょう!
・一方で、選択肢の正誤の組み合わせ問題は相変わらず顕在で、これで難易度を変動させずに平均点を下げにいく作戦が見えてきます。
・科目間をまたがる問題(他の科目の知識が必要な問題)がいくつかの科目で出ています。これは令和に入ってからは毎年数問出ています。今度の1次試験についても出ると思っていいです。点数を合計すると30点分(1科目平均8点分)くらいにあたります。
7科目一気に受けることのメリットの1つは、こういう科目間をまたがる問題に対応できることだったよね
難易度・問題構成
・前半のマクロ部分の難易度は例年並みですが、理論問題は取りにくい問題になっていました(ただ、過去問や問題集を使い横串勉強法をされている方なら何とか取れます)。
・資料問題は2問。2問目は常識でいけるので、確実に1つは取りたいです。
→資料問題は2〜3問出ますが、1つ取れれば十分です
・後半のミクロ部分は難易度が下がっています。ここは過去問や問題集で対策をきちんとしている人なら確実に取れる問題なので、ここで一気に点数を稼いでいきたいです。
その他のポイント
・グラフ問題は相変わらず正誤の組み合わせ問題があります。これにより全体の難易度を維持しつつ平均点を下げています。
・グラフ問題は、このくらいの難易度の試験なら結論だけ覚える形でも対応できますが、導出過程を押さえておくと難易度が高くなって応用問題が出た場合にも対応できて正答率が高くなります。
特に上級生(初学者・ストレートの受験生じゃない方)はグラフの導出過程まで押さえておきましょう!
・全体を通じて簡単な選択肢や問題があり、ここで確実に正答できるかがポイントです。わからない選択肢があっても、他に簡単な選択肢があってそこから判断することで消去法で正解できます。
・逆に明らかに初見の問題、明らかに難しい問題もあり、これは取れなくていいです。
経済学は、相変わらず点数を稼げる科目です。苦手な人を除けば68点や72点は取りたいです。
もしここで80点を取れると1次試験は相当有利になります。
難易度・問題構成
・例年より1問少ない24問になっています。そのため、5点問題が4問ありました。
・会計理論の問題は過去問や問題集で対策をしていれば取れるレベルでした。もちろんすべて取れる必要はありません。ご自身なりの無理のない範囲で、取れるところだけ取れれば十分です。
・デシジョンツリーの問題から最後の問題までは難易度が高くなっています。ここが「強いて言うならの地獄(爆弾)部分」の1つで、ここで平均点が大きく下がるため、7科目で比較すると財務の難易度は高めになっています。
→ただし、令和5年度の本試験(8月実施)のような、試験中に「難しい、終わった」と感じた割に実際の点数は意外と伸びたということはなく、試験中の実感と点数が純粋に比例するような問題に戻った感じです。
その他のポイント
・近年は診断士のテキストにはなく、簿記検定をやっていないとわからない問題が1〜2問出ています(今回はクレジット売掛金)。ただ、ここは取れなくていいです。ここで簿記検定の教材に手をつける必要は全くありません。
毎年、簿記検定のテキストに手をつけようとする受験生がいますが、全く必要ありません。それをするくらいなら、診断士のテキストにある内容(経営分析、管理会計、ファイナンス、会計理論)の知識の質を高めましょう!
・株価指標系の問題でパズル問題が登場しました。パズル問題は経営分析の問題でも出てくるので、適当な数値を入れる、式の展開をするなど、対策を練っておく必要があります。これは何回かやれば要領がつかめます。
・第17・18問でデシジョンツリーの問題が登場しました。これはストレート生は無視していいです。上級生は理解しにいってもいいです。
→ただ、これで2次の事例Ⅳでデシジョンツリーが出ても文句は言えなくなりました。過去にも1次で負ののれんの問題を出した数年後に2次の事例Ⅳで負ののれんの問題を出した実績がありますので、2次対策に進まれた際は念のためデシジョンツリーの論点を見ておきましょう(見て難しそうと判断したら2次対策でも捨てていいです)
財務も点数を稼げる科目です。4点ずつの問題に戻ると仮定すると、財務も経済と同じく68点か72点は取りたいです。
経済と財務で合計20点の貯金が作れると、ほぼ勝負ありです。
難易度・問題構成
・明らかに問題数が少なく、33問(例年だと40問強)で、しかも(設問1・2)のような複数設問の問題がありませんでした。
・そのため、1問3点が基本で、問題によって2点と4点の問題がある形になっていました。
・かと言って、1問を解くのに時間がかかるようになったわけではないので、時間切れになる可能性は低くなりました。
・問題数の内訳は、戦略論10問、組織論8問、労働法規3問、マーケ12問でした。
・難易度としては、戦略論は例年並み、組織論は簡単、労働法規は簡単、マーケは前半が難しく後半が簡単でした。
その他のポイント
・相変わらず、わかる選択肢(問題)とわからない選択肢(問題)の差が激しくなっていました。全くわからないものもあれば、過去問や問題集をやっていれば確実に正答できるものもありました。いかに後者を安定して正解できるかがカギになります。
・ただし、「〜の必要はない」や「〜のみ」など、中身はわからなくても表現で正誤が判断できる選択肢もありましたし、消去法も十分に使えました。初見の論点や理論の問題点が出てきても諦めずにいきましょう!
・戦略論は例年通りの傾向で、基本問題を安定して取れれば、初見の理論の問題や難しい問題はできなくていい形になっていました。
・組織論はモチベーションやメンタルヘルスなど、メンタルに関する問題が出ていました。
最近はメンタルヘルスの重要性が高まってきているからね
・マーケは選択肢の文章量が増えていました。ここで時間を食ってしまうかもしれません。ただし、選択肢の文言や日常的なイメージで判断しやすい問題もあり、こういう問題は取りたいです。
・マーケで2問、英単語で書かれている問題がありましたが、テキストに載っているカタカナ言葉を英単語にしているだけなので驚かなくて大丈夫です。
英語が来てもパニックにならないで落ち着いて判断していきましょう!
企業経営理論は相変わらずです。そのため、60点が取れれば十分です。
難易度・問題構成
・運営管理も問題数が減っています(例年は45問程度なのが今回は40問)。しかも複数設問の問題もありませんでした。ただし、企業経営理論ほど減ってはいないので、2点と3点の問題で構成されているのは例年と同じでした。
・問題数の内訳としては、生産管理19問、販売管理21問でした。
・難易度は最後数問を除いて明らかに低くなりました。逆に最後の数問が難しく、ここが「強いて言うならの地獄(爆弾)部分」の1つとなっていました。ここで平均点を大きく下げているため、財務と同じく運営の難易度は相対的には高め(ただし昨年8月の本試験よりは易化)になっています。
・生産管理は、処理が必要な問題も含めて過去問や問題集にある問題が多かったです。明らかにテキストレベルの問題もかなりあるので、例年よりも取りやすくなっていました。
・販売管理は、法律系問題(景品表示法を含む)が少し増えていましたが、店舗系の問題は相変わらず取りやすくなっていました。また、物流も例年に比べると取りやすかったです。逆に販売情報システムはイレギュラーで、前半が簡単で後半が難しい形になっていました。
その他のポイント
・処理が必要な問題など、明らかに大量の時間がかかりそうな問題は、最初から「この選択肢でいく」と決めておいて解かずに終わらせてしまうのもいいと思います。そうすると時間切れを防げます(ただでさえ経済・財務・企業経営理論の3科目をこなして疲れている中ですからね)
ちなみに、意外とカンの定番の「ウ」が当たります(試験委員の方が見ていませんように!)
運営は昨年8月の本試験の難易度や、今回の沖縄再試験の最後数問を考えると、難しい問題もそれなりに出ます。そのため、60点を目標にしましょう。60点なら初見の内容は取れなくても大丈夫です(それでも消去法で正解できることもあります)。
難易度・問題構成
・設問数は例年と同じでした。しかし複数設問の問題はありませんでした。
・会社法、知財、民法でほとんどの問題が構成されていて、英語問題や景品表示法などの「その他の法律」の問題はほぼありません(国際条約くらい)でした。
英語問題は出ないに越したことはないね。ちなみにサトシは、英語の問題は捨てていたんだっけ?
その通り!きれいさっぱり捨てる!(笑)
(詳しくはこちらの記事にあります)
でも本当に英語の問題はわからないなら適当な選択肢(これは当たりやすい選択肢の傾向がありません)にマークしていいです。強いて言うなら、1~2つ単語がわかればある程度は選択肢が絞れます。
・難易度は、会社法部分と知財部分は低くなっていました。テキストレベルで、過去問や問題集をやっていれば十分対応できました。逆に民法部分はやや難しく半分取れれば十分でした(消去法でいける問題もあります)。そのため、民法が苦手な方からすると、ここも「強いて言うならの地獄(爆弾)部分」の1つとカウントしてもいいと思います
その他のポイント
・「その種類を問わず」など、相変わらず中身はわからなくても選択肢の文言で正誤判断ができる選択肢もあります。こういうのは資格試験あるあるなので、他の資格試験で経験されている方もいらっしゃるかもしれません。
・企業経営理論や運営にもありましたが、「〜も含まれる」というのは正しい選択肢になりやすいです。これは過去問にはあまりなく、この沖縄再試験から出てきた「ネタ」かもしれません。
法務は令和4年度に急激に簡単になってから、低い難易度で推移しています。そのため、令和6年度の1次試験も最低60点で、できれば64点、68点というように貯金を作りましょう(中小と法務のどちらかでは貯金を作りたいです)。
難易度・問題構成
・設問数が大きく減少しました(例年は1問4点の25問、今回は1問5点の20問)。
→ただし、こちらについては今回限りの対応だと思います。過去に法務でも1回だけこのような20問構成になったことがありましたが、翌年からは元の25問に戻っていますので、今回の情報の20問構成もおそらく一時的なものと思われます。
・難易度は明らかに低く(今回の天国科目は情報)、完全にテキストレベルでした。TACのテキストを参考にして作ったのかというくらい、TACのテキスト外の問題がありませんでした。しかも平均点を下げるのに手っ取り早いガイドライン問題もありませんでした。
→たまに知らない問題があるくらいで、ほとんどが過去問や問題集で対策をしている人ならどんどん点を稼げる問題でした。
おい、IT苦手代表のサトシがここまで言うって、よほど簡単だったのか
え?パソコンのショートカットキーを知らなかったサトシでも取れるくらい簡単だったの?
本当に、ITの苦手な方でもテキストの内容をきちんと覚えていれば取れます。
その他のポイント
・正誤の組み合わせ問題が中心になっているため、問題としての難易度は低くても平均点は下がるように作られていました。
・ただし、今回は正誤の組み合わせが甘く、簡単な選択肢2つくらいの正誤判断ができると正答できてしまう問題もいくつかありました(第14・17問など)
情報の最後の統計問題、わからないなら「ア」か「エ」にするのがオススメだよ(はい、また試験委員の先生が見ていませんように!)
これは試験委員(出題者)も受験生がカンで答えてくることを見越して問題を作っているので、カンの定番である「イ」や「ウ」は外したい心理が働くためです。
情報は難易度が読みにくいため、簡単な場合は68点、難しい場合(その場合は他の科目が想定より簡単になる)は52点と幅を利かせ、その中間である60点を目標にしましょう。
情報で借金を作っても、経済と財務の貯金でカバーできるよ
難易度・問題構成
・設問数は例年と同じでした。
・難易度(嫌らしさも含めて)は、前半の経営部分(白書部分)は例年と同じでした。後半の政策部分は下がっていて、一部知らない論点の問題以外はテキストレベルの問題でした。
その他のポイント
・中小は、経営部分も政策部分も、知っている論点の問題は確実に取れる、知らない論点の問題はカンに任せるしかない、という形になりやすいです。
・本来なら法務の範囲のグロース市場の問題が中小に出ていました。法務と中小は科目間の関係性が近い科目なので、この2科目はセットで学習したほうが効率的です。
中小は、前半の経営部分(白書部分)で5割、後半の政策部分で7割を取って合計60点を目標にするのが王道です。理想はここに4点を加えた64点を取って貯金を作れることです。
上級生はそれぞれ1割ずつ目標を上乗せした6割+8割で合計70点を目標にしましょう。
経済・財務・中小(もしくは法務)で貯金を作るのが1次試験の王道だよ
ここまで、沖縄再試験の特集として、沖縄再試験の各科目の感想を述べさせていただきました。
今日は臨時の扱いでしたが、ありがとうございました。
明日は通常運転に戻ります。明日は「しん」の登場です。
なんか、いつもは私が最後にサトシの紹介をするのに、サトシから私が紹介されるのはすごく違和感(笑)
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