2次試験6日前!中小企業白書2022を10分間でハイライト by さろ

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さろ
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どうも、さろです

2次試験本番まで、あと6日!

ここまできたら、ジタバタしてもしょうがないのかもしれませんが、最後の一分一秒まであがきたいですよね。

私の直前期はなにしていたかというと、
それまでの事例Ⅰ~Ⅲの過去問を解いて復習、事例Ⅳは全知全ノウを使って演習、というやり方から、
最後の仕上げとしての、セルフ模試に切り替えて取り組んでました。

さて、今日は直前対策として、最近のトレンドをざっくり振り返ることを目的として、2022年版 中小企業白書・小規模企業白書の内容から、2次試験で問われそうなことに絞ってまとめたいと思います。
(私が読んだのは、白書と言っても590ページからなる本文ではなく、パワポで76ページにまとめられた概要のほうです!ガチで読んだら、だぶん2次試験までに読み終わりません。今日私が目指すのは10分間で読める内容です!)

さろ
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さあ、いってみよう!


2022年版 中小企業白書・小規模企業白書 概要

まず2022年版 中小企業白書・小規模企業白書 概要のトップページにかかれた内容です。

2022年版 中小企業白書・小規模企業白書 概要

1つ目の項目に書かれた、新型コロナウイルス感染症の影響は、昨年の試験でも与件文の中で考慮されていましたので、今年も感染症の影響を考慮した出題となると思っていて良いと思います。

その影響とも言える、原材料価格の高騰や人材不足の影響は、中小企業を大きく苦しめる要因となっています。私としては、昨今の円安の影響が非常に気にはなっているのですが、白書の中でクローズアップされていませんでしたので、今年の試験でもハイライトされることはないのかな、と思っています。

2つ目の項目では、事業再構築の重要性を説いています。事業再構築に成功した企業の事例について、この後詳しく紹介します。

3つ目の項目では、今回の白書では「事業者の自己変革」がテーマと書かれています。中小企業白書の本文のほうを見ていただくとわかるのですが、表紙に「新たな時代へ向けた自己変革力」という言葉がドーンと出てきます。新型コロナウイルス感染症や物価高の影響で苦しい時期だけど、受け身のまま待っていても状況は変わらない、事業再構築などの手段によって自分の力で変革していくしかないんだよ、ということを説いているのかなと思います。

4つめの項目では、中堅企業への成長や、サプライチェーンの中核を担うことを目指す「スケールアップ型企業」と持続的成長と地域経済を支えることを目指す「パワーアップ型企業」という、聞き慣れない単語が出てきます。これらは白書の中でテーマ別分析として大きく取り上げられていますので、この後詳しく紹介します。

事業者の自己変革のために

さて、ここからは2022年度版中小企業白書のテーマである「事業者の自己変革」に関して、4つのテーマ別にまとめられていましたので、その紹介をしていきます。

4つのテーマというのは以下です。

  • 中小企業における足下の感染症への対応
  • 企業の成長を促す経営力と組織<スケールアップ型企業>
  • 小規模事業者における事業見直し・地域課題の解決<パワーアップ型企業>
  • 共通基盤としての取引適正化とデジタル化、経営力再構築伴走支援

4つめのテーマである「共通基盤としての取引適正化とデジタル化、経営力再構築伴走支援」に関しては、どちらかというと1次試験向けの知識な気がしましたので、今回の紹介では省略します。

それ以外の3つのテーマについて、動向調査に関するデータと、事例企業の分析を編集し、白書の内容を効率的に紹介していきたいと思います。

中小企業における足下の感染症への対応

中小企業の経営上の不安要素として、「原材料価格・燃料コストの高騰」「人材不足・育成難」を挙げる割合が上昇しています。また、国内の消費低迷・販売不振から「営業力・販売力の強化」を注力分野に挙げる企業が一定数いることがわかります。

このことから、これらのキーワードを基にした出題がされる可能性は高いのかなと考えています。

「原材料価格・燃料コストの高騰」と聞いて、やはり最初に思い浮かべるのは、原油や天然ガスなどの値段が上がっていることです。

上の図は、2022年3月頃のもので、原油価格で言うと直近では一番高かった時期で、今は少し落ち着いているのですが、このときのデータを元に問題が作られるとすると、エネルギー価格の高騰に対する対策について出題される可能性も考えられますね。

「人材不足・育成難」として、中小企業の人手不足感は感染症流行前の水準まで戻っています。「人手不足」は一つのキーワードとなり得るので、事例Ⅰであれば若手社員の採用・育成、事例Ⅲであれば熟練社員からの技術伝承などといったテーマは取り扱われるのではないかな、と思います。

同じく「人材不足・育成難」として、技能実習の労働者が大幅に減っていることが非常に気になります。

感染症の影響で日本に入国しづらい状況だったのだと思いますが、日本で働くことに魅力が失われてきているのかと思うと、危機的な状況だなと思います。これまでの過去問においても、インバウンド需要の獲得や、外国人労働者の雇用なども、引き続きポイントになるのではないかと思います。

「営業力・販売力の強化」については、事業再構築によって売上面での回復に効果を実感している企業が多いとのこと。事業再構築は各業種で実施されているようですが、特に感染症の影響の大きい宿泊業・飲食サービス業で実施割合が高いようです。売上面だけでなく、既存事業とのシナジー効果(新規開拓した販路の既存事業への活用等)も実感しているようです。

上記の株式会社和多屋別荘のサテライトオフィスの事例は、自社が持つ2万坪に及ぶ広大な敷地を強みと認識し、それを利活用した新事業を実施しています。知名度向上によって、既存事業とのシナジー効果も発揮されているとのことです。シンプルですが攻めの経営をしていて、私はこの事例が好きです。

企業の成長を促す経営力と組織<スケールアップ型企業>

企業の成長(付加価値向上)を促す方法として、人的資本・研究開発・IT資本等への投資をはじめとする無形資産投資の増加が着目されています。労働力の確保や有形資産投資の増加といった有形資産投資と比べて、生産性をより大きく向上させるという分析もなされているようです。

無形資産投資として、中小企業白書では「ブランド構築」「人的資本への投資」が着目されています。

「ブランド構築」は、オリジナルの付加価値を融資、適正価格をつけられる価格決定力を持つことが考えられます。言い換えると、ブランドの構築・維持を図る取り組みを行っている企業は、自社ブランドが取引価格への寄与している割合が高い、と言えます。

ブランドの構築・維持のための取り組みとしては、自社のブランドの発信だけで無く、ブランドコンセプトの明確化や従業員への浸透などを行うことも必要です。

「人的資本への投資」すなわち従業員の能力開発に取り組むことが企業の成長には重要です。

能力開発に積極的な企業では、従業員の仕事に対する意欲も高いという関連性があるようです。

大幅な円安が進んでいる昨今、現状を打破する手段の一つが「海外展開」だと私は思っています。

白書を読むと、以下のような分析がなされています。

  • 中小企業においても、2016年以降、越境ECを利用している企業の割合は増加傾向。
  • 越境ECを利用している企業でも、販売先に関する情報不足や自社ブランド認知度向上の難しさなどの課題を抱えている

上記した「有限会社瑞穂」の事例では、SNSを活用した国内外への情報発信や、海外の有名雑誌での紹介といったプロモーション活動により、自社商品の愛用者獲得に取り組んでいます。JAPANブランド育成支援等事業や、JETROの新輸出大国コンソーシアムなど国の支援制度を活用して、自社ブランドの立ち上げ、認知度向上に取り組んでいる好事例だと私は思っています。

「原材料価格・燃料コストの高騰」および「脱炭素化」に向けた対応として、エネルギー効率の高い機器・設備を導入することで、光熱費、燃料費を低減することが取り組まれています。

いわゆる省エネですね。日本はかなり省エネの進んだ国であるとは思いますが、老朽化した設備を更新することで、エネルギー効率が高まるだけでなく、事故の発生を未然に防ぐという効果も期待できますね。

小規模事業者における事業見直し・地域課題の解決<パワーアップ型企業>

2021年の売上高は、宿泊業・飲食サービス業を中心に、多くの小規模事業者が感染症流行前の水準には戻っておらず、厳しい経営環境に直面しています。そのような状況において、小規模事業者は組織形態(個人・法人)、資本金の大小にかかわらず、積極的に事業見直しに取り組んでいるようです。

上記の左下に書かれた図は令和2年度の受験生には馴染みのもので、去年の白書でもでてきました、アンゾフの成長マトリクスです。そのまま出題されることはもうないと思いますが、基本的な考え方として頭には入れておきましょう。

このなかでも既存の製品・商品・サービスを既存の市場に売っていく、「市場浸透」の取り組みが一番取り組みやすいですので、多くの企業が取り組んでいます。ただ、試験問題としてはひねりに欠けるので、出題されるとすれば、それ以外の3つ(新市場開拓、新商品開発、多角化)のどれかと私は思います。

年齢の高い経営者の比率は高まっているということですが、年々グラフが高齢側にスライドしていっているだけなので、経営者がそのまま年齢を重ねているというように読み取れます。若い経営者は新たな取り組みに果敢にチャレンジする傾向があるとのことです。

先代から現経営者への事業承継が取り扱われる問題はは多数出題されてます。先代がどういった思いで現経営者に会社を託したのか、現経営者はそれを引き継ぎつつどのような点でチャレンジしているか、という観点で読むとよいと思います。

上記の「株式会社山上木工」の事例は、先代が培ってきた技術を強みに、自社ショールームの立ち上げや海外展開などに挑戦した事例、とのことです。

先代が培ってきた加工技術は世界に通用する強みであると確信し、ショールームやSNSによって情報発信や露出を増やせば、自然と会社が発展すると考え、プロモーションに特化して強化を図ったものと思われます。

町内の廃校を活用して地域活性にも貢献していますし、そのショールームの名前も学校のSCHOOL(スクール)にかけて、TSKOOL(ツクール)ってシャレが効いてて、私はこういうの大好きです。

まとめ

以上、2022年版 中小企業白書・小規模企業白書 概要を、2次試験で問われそうなものに絞って紹介してみました。

キーワードだけをもう一度まとめてみると、以下のとおりです。

  • 中小企業における足下の感染症への対応
    • 「原材料価格・燃料コストの高騰」「人材不足・育成難」「営業力・販売力の強化」
  • 企業の成長を促す経営力と組織<スケールアップ型企業>
    • 「ブランド構築」「人的資本への投資」「海外展開」「グリーン」
  • 小規模事業者における事業見直し・地域課題の解決<パワーアップ型企業>
    • 「事業承継」「若い経営者によるチャレンジ」


なるべく簡単にを心がけて、10分で読める内容を目指しましたが、どうでしたか?

知識の詰め込みだけではなく、実際の企業で行われている事例を一緒に見ることで、頭にスーッと入りやすくなったことを期待しています。

さらに細かい内容が気になるかと思いますが、私は概要だけを読んでもじっくり読むと1時間以上かかりました。なので、2次試験を控えている方には、あまりオススメしません。2次試験を終えてから、ゆっくり読んでみてください。

https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html

先代道場メンバーからの応援メッセージ!

2次試験に向けて、先代の道場メンバーの方々から、たくさんの応援メッセージをいただいています。
今日から試験当日まで、順番に紹介していきますね。

JCさん(初代)

いよいよ二次試験。すべてのことはやり切りました。

だから、ここからは体調管理と心の管理だけやってればいい。この期に及んで新しいことをやったり、知らない人たちの他流試合に臨んじゃって自信を失って失敗してきた方々を山のように見てきました。だから、もう新しいことはやらなくていい。今までやってきたことを信じて、自分をほめてやればいい。

難しい試験ではあります。でも楽しめる試験でもあります。楽しめた人だけが次のステージに行けるのかもしれない。
頑張ってください。一緒に診断士として活動しましょう!皆さんの合格を心よりお祈りしています。

ハカセさん(初代)

「結局開眼しなかった・・・」という感覚はみんな同じです。

実は開眼していることを信じて、これまで積み重ねてきたことと同じことを、本試験でやってきてください。本試験で開眼することは多分ありません。何かすごいものを突然思いついたとしたら、それは「魔物」か「ワナ」です。奇をてらわず、素直に、愚直に、聞かれたことに答えてきてください。事例本文・設問文のオウム返し、大歓迎です。社長はみんな天然ボケ。事例本文・設問文に書いてあっても言わないと分からないみたい。他の受験生が書くであろうことをしっかり書いてきてください。

あとはGOOD LUCKがあることを願って!

butaoさん(5代目)

皆様ここまで試験勉強、大変お疲れさまでした。
悔いのないよう最後まで頑張って下さい。

なごさん(6代目)

さあ2次試験ですね。

今まで自分の大切な時間を使って努力した成果を思う存分発揮する場所です。大変だった分、間違いなく成長しているはず。自分を信じて頑張ってください。

その上で一つだけ。
試験問題はとても秀逸に作られており、いろいろなキーワードが文章中に満遍なく散りばめられています。もし迷ったら、サラッと読み飛ばしている箇所はないか、少しだけ振り返ると、隠れたポイントが見つかることがあります。
また、逆にたくさんあるキーワードをどう使っていくか、一瞬一瞬に判断が求められる事もあるでしょう。その時は自分を信じて解答に盛り込んでいく、短い時間ですから、どんどん前に進んでいきましょう。
今は当たり前に感じる事も、試験当日はふと忘れてしまう事もあります。冷静にいつも通りの自分を最大限発揮してきてください。

応援しています。

きゃずさん(9代目)

ついにここまで来ましたね。

これまでの積み重ねを信じて、
協力してくれた周囲に感謝し、
焦らず、すべてを置いてきましょう。

いつか診断士としてご一緒できるのを、楽しみにしています。

「自分の力を信じてください」

先代の皆さまからのメッセージに共通して感じました。私も同じ気持ちです。

さろ
さろ

明日はなおです。
10代目・11代目の道場メンバーからの応援メッセージもお伝えします。

最後に少しだけお知らせです。

皆様と事例Ⅴ、もしくは事例Ⅵ~Ⅺでお会いできるのを楽しみにしています。

☆お知らせ☆

事例Ⅴ ーオンラインお疲れ様会ー

詳細決定!!!

開催日時:11月5日21時〜23時

募集開始:10月31日20時〜

参加枠は88名分用意します

参加申し込みは当日のブログにある専用の募集ページから申し込みをお願いいたします

受験生同士で交流を深めていただくも良し

道場メンバーと楽しくお話しするも良し

頑張った自分を全力で労い、大いに飲みましょう!!

そして・・・リアル飲み会(事例Ⅵ~)の詳細も決定いたしました

リアル飲み会については11月2日より当ブログにて募集を開始します

各地定員は10名程度を予定しています

みなさんとお酒を飲めることを楽しみにしております!!

☆☆☆☆☆

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2次試験6日前!中小企業白書2022を10分間でハイライト by さろ”へ4件のコメント

  1. しの より:

    すごく参考になりました。ありがとうございます!

    1. さろ より:

      しのさん、コメントをいただきありがとうございます。
      記事を参考にしていただけたとのことで、少しは力になれたことを嬉しく思います。
      2次試験まであと5日、本番で普段どおりの力が出せることを願って、応援しています。

  2. ぺっぺ より:

    いつもありがとうございます!

    ハイライトを読むのは今回が4回目です! 白書を読む余裕がないので、いつもありがたいなぁと思って読ませていただいております!

    4回目ですが、今回は、これまでよりも、何が書かれているのかが、理解しやすくなったな。読みやすくなったな。(昨年までは、書かれてあることや説明が入ってきませんでした 笑)。
    これは、読解力が成長したということだよな。 と感じています。

    JCさんの応援メッセージ
    「だから、ここからは体調管理と心の管理だけやってればいい。この期に及んで新しいことをやったり、知らない人たちの他流試合に臨んじゃって自信を失って失敗してきた方々を山のように見てきました。だから、もう新しいことはやらなくていい。今までやってきたことを信じて、自分をほめてやればいい。」
     
    この言葉が刺さりました。 昨年までは、前日までガリガリとやりこみました。 たしか、前日と前々日で初見の過去問に取り組み、散々な結果で、ズタボロに心が折れたことを思い出しました。 それだけに、本番当日の5分前までファイナルペーパーを読み漁りました。 結果、疲れ果てた状態での本試験でした。 まだまだ読解力も知識量も不足しており、とてもとても、しんどい4教科でした。

    今回は、少しでも気持ちが楽でいられるといいなと思っています。

    残りの日々は、復習に費やしていきたいと思います。  

    道場の方々には本当に感謝しています。

    1. さろ より:

      ぺっぺさん、コメントをいただきありがとうございます。
      そうですよね、私も受験生のころは白書を読む暇ありませんでした。ハイライトすることで、手軽に読んでいただけたらなあとの思いで書きました。
      JCさんのメッセージ、よいですよね。私も共感します。いままでやってきたこと、そしてご自身を信じて、2次試験に臨んでください。応援しています。

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