【2次試験】「解答の型」を作ろう! by まよ
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こんにちは!まよです☆
暑い日が続きますが、皆さん体調はいかがですか?
私は急激な気温変化についていけず、絶賛夏バテ中です・・・
体調管理は1次試験の8科目目!
皆さんは体調管理を万全に、直前期を乗り切りましょう!!
さて、今回も前回に引き続き2次試験対策の記事です。
先日の多年度生向け夏セミナーで多くのご質問をいただいた『解答の型』について、実際に私が行っていた「設問解釈~解答の型作成」の流れをご紹介します。
今2次試験のことなんて考える余裕ないよ!!
そんな方も、1次試験が終わった後に是非読んでみてくださいね~
こんな人に是非読んで欲しい!
- 解答プロセスが定まっていない人
- 与件文を読むことに時間がかかる人
- 〝制約条件を外す〟〝問われたことに答えていない〟等により、得点が安定しない人
私が、受験生時代に参考にしていた記事はこちら。
解答プロセスの中での位置づけ
解答プロセス(解答を作成するまでの全体の流れ)の中での、「解答の型作成」の位置づけです。
(解答プロセスの詳細については、後日ブログリレーで紹介予定です!)
まだ、事例を解いたことのない方は少しイメージがつきにくいかもしれませんが
「解答の型」の作成は「設問解釈」とセットとなっており、自分の解答の土台をつくる重要な工程です!
どれぐらい時間をかけるの?
「②設問解釈・解答の型作成」にどれぐらい時間をかけるかは人それぞれですが、私は試験開始~解答の型作成を終えるまでに大体10分程度かけていました。
設問解釈~解答の型作成は約10分(長くて15分)を目安にやってみよう!
「解答の型」とは?
「解答の型」とは、解答の土台となる文章の枠組みのことです。
上記の通り、2次試験では与件文を読む前に、設問解釈を行い、解答の方向性を予め決めておきます。
その解答の方向性を踏まえたうえで、大まかな文章の構成が決まり、「解答の型」となります。
なんで「解答の型」をつくるの?
<解答の型>をつくるメリット
- 与件文を手戻りなく、効率的に読むことができる
- 制約条件から外れること(いわゆる事故)を防げる
■与件文を効率的に読むことができる
解答の型を作成するにあたっては、予め設問解釈をじっくり行う必要があります。
設問で〝問われていること〟を事前に頭に叩き込んでいるため、与件文を手戻りなくスムーズに読むことができます。
逆に設問解釈が浅いと、与件文を何度も読み直す必要が出てきます。
■制約条件から外れる事故を防げる
与件文を読む前に「型」を作成するため、「型」にハマる〝根拠(要素)〟を与件文に探しにいくことになります。
よって、与件文を読んでいるうちに制約条件から離れてしまうミスを防ぐことができます。
その結果、〝制約条件〟を踏まえたうえで、〝問われたこと〟に正面から答えた解答の作成が可能になります。
「設問解釈」の方法
それでは、まず設問解釈の方法についてサラッと触れておきたいと思います。
<設問解釈の手順>
- 制約条件を確認・マーク
- 問われていることを確認・マーク
- 「診断(分析)問題」と「助言問題」に大別
- 「診断(分析)問題」は〝類推問題〟であるか否かを確認
- 解答の方向性を想定
実際に私が行っていた設問解釈の手順をR3年度の事例Ⅰ 第1問を例に紹介します。
設問文はこちら。
①制約条件を確認・マーク
まずは、制約条件の確認です。制約条件に☆印を付けて意識するようにします。
②問われていることを確認・マーク
次は、この設問で〝問われていること〟の確認です。問われていることを□で囲い、何を答える必要があるのか明確にします。
③「診断(分析)問題」と「助言問題」に大別
次に、事例企業の過去や現在の状況を把握・分析させる「診断(分析)」問題と、事例企業の今後についてアドバイスする「助言問題」に大別します。【診】や【助】と書き込みをします。(慣れてくると、書き込みは省略することが多かったです)
④「診断(分析)問題」は〝類推問題〟であるか否かを確認
③で「診断問題」と判断した場合、次は〝類推問題〟であるかどうかを確認します。
設問文の文末が「~と考えられるか」となっていたらそれは、〝類推問題〟です。「考えらえるか」に波線を引きます。
類推問題は単純に与件文の抜き出しだけでは対応できないため、〝類推でない問題〟と比べ難易度が高めの設問と判断します。
⑤解答の方向性を想定
過去問分析や1次試験での知識から、解答の方向性を何パターンか想定しておきます。
本設問では、私は〝差別化〟や〝経営資源の集中〟を想起していました。
※解答の方向性がなかなか想起できない場合は、知識の補強や設問解釈トレーニングが必要です。
以上!ざっくりと設問解釈の流れでした。
今回は特別に、私のR3年度の問題用紙をチラッとお見せしちゃいます。
こんな感じで設問文にぐりぐりとマークを付けていくのが、オススメです☆
【R3年度 事例Ⅲ】を題材に、設問解釈のやり方を紹介してる
あらきちの記事も参考にしてみてください!
めっちゃ参考になるで☆
「解答の型」の作成方法
設問解釈を終えたところで、次はいよいよ本題「解答の型」の作成です。
※あくまで〝まよ流〟です。パクッテカスタマイズしてください。
<「解答の型」作成のルール>
- 大前提として、〝問われたこと〟に素直に・確実に答える
- 「診断(分析)問題」では、原則〝並列〟の構成とする
- 「助言問題」では、原則〝ピラミッド〟または〝逆ピラミッド〟の構成とする
- 多面的な解答にするため、30文字で1つの切り口(要素)とする
〝問われたこと〟に素直に・確実に答える
基本の「き」ですが、とにかく〝設問文で問われたことに素直に確実にに答える〟〝制約条件を外さない〟
コレ絶対です!!強烈に意識しましょう!!
「診断(分析)問題」では、〝並列〟の構成とする
そして、文章構成を決めます。
多面的な解答とするため、まずは切り口を複数個用意します。
診断問題の場合は、文字数も限られている場合が多く、シンプルに切り口(要素)を並列でつなぐ構成とすることが多いです。
「助言問題」では、〝ピラミッド〟または〝逆ピラミッド〟の構成とする
助言問題は、診断問題に比べ文字数が多い場合が多く、結論(効果など)を書く必要があるため、ピラミッドまたは逆ピラミッド型でつなぐ構成とするとキレイに纏まります。
多面的な解答にするため、30文字で1つの切り口とする
多面的な解答とするため、凡そ30文字で1つの切り口(要素)とします。
例えば、100字の字数制限がある設問の場合、30文字×3要素が目安となります。
以上を踏まえて、R3年度 事例Ⅰ 第1問の「解答の型」を作成すると、下記のようになります。
「解答の型」が完成したら、下線部に入る要素(解答根拠)を与件文に探しにいきます。
ここまでしっかり設問と向き合っていれば、何度も与件文を読み返すようなことなく、効率的に読めるようになっているはずです。
(もっと数を重ねると設問解釈の段階で「大体こんな感じのことが与件文に書いてあるだろうな~」という察しがつくようになります。これはもう訓練するしかないです!)
与件文から探してきた要素(根拠)を「解答の型」に当て込めば、解答骨子がほぼ完成です!
ここで1つ注意点です。
あんまり「解答の型」に固執し過ぎないように注意が必要です。
与件文を読んでから、「なんか型が合わないな~」と感じたら潔く修正しましょう!
「1要素30文字」も、あくまで目安です。文字数や切り口の数も解答骨子作成の段階で最終調整しましょう!
「解答の型」の作成例
いくつか、「解答の型」のパターンを紹介します。
<診断問題>
1)「理由」を問われる問題
【H30年度 事例Ⅰ 第2問(設問1)】
A社は創業以来、最終消費者に向けた製品開発にあまり力点を置いてこなかった。A社の人員構成から考えて、その理由を100字以内で答えよ。
⇒診断問題。単純な並列の型にします。
「解答の型」の例
理由は、①(30字)、②(30字)、③(30字)のため。
2)「最大の理由」を問われる問題
【R1年度 事例Ⅰ 第1問】
A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが、結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。
⇒診断問題ですが「最大の理由」とありますので、並列の型はご法度です。
いくつかの要素を1つに纏めるピラミッドまたは逆ピラミッドの型にする必要があります。
「解答の型」の例
・最大の理由は、(30字)、(30字)により、(結論:30字)のため。
または
・最大の理由は、(結論:30字)のため。具体的には、(30字)、(30字)。
僕の記事も参考にしてね☆
<助言問題>
1)「施策」を問われる問題
【R2年度 事例Ⅱ 第3問(設問2)】
B社社長は自社オンラインサイトでの販売を今後も継続していくつもりであるが、顧客を製品づくりに巻き込みたいと考えている。顧客の関与を高めるため、B社は今後、自社オンラインサイト上でどのようなコミュニケーション施策を行っていくべきか。100字以内で助言せよ。
⇒助言問題です。「施策」を問われているので「効果」も併せて記述する必要があり、ピラミッドの型を使います。
※ちなみに、「効果」は大体事例ごとにパターンが決まっています。後々記事にする予定ですので、乞うご期待!!
「解答の型」の例
施策は、①(30字)、②(30字)、③(30字)を行い、(効果)を図る。
2)「問題点」と「改善策」を問われる問題
【H30年度 事例Ⅲ 第2問】
C社の成形加工課の成形加工にかかわる作業内容(図2)を分析し、作業方法に関する問題点とその改善策を120字以内で述べよ。
⇒助言問題です。「問題点」は並列、「改善策」はピラミッドの型を使います。
「解答の型」の例
問題点は、①(30字)、②(30字)。改善策は、①(30字)、②(30字)により、(効果)を図る。
さいごに
いかがだったでしょうか。
あらきちも言ってますが、設問解釈+解答の型作成は、やればやるほど身になります。
事前に解答の型をいくつか用意し、すぐに引き出せる訓練をしておくことで、より効率的に問題を解くことができるようになります。
私も設問文だけを常に持ち歩き、スキマ時間に訓練していました。
是非スキマ時間の活用法として、設問解釈+解答の型作成やってみてください!
本日はここまで!
明日はさろです!!
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こんばんは!
にっくです。
「解答の型」、大変参考になりました!
これで本番で焦らずに済みそうです!
ありがとうございました!
にっく