二次対策!「最大の〇〇」を多面的に書く方法 byリット

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今回の記事のターゲット & 主な内容

リット
リット

皆さんおはようございます。
そろそろ四月も半ばへ差し掛かり、新しい年度にも慣れて来られたころでしょうか?

道場13代目は週末の春セミナー開催に向けて準備を進めているよ!
今回は、セミナー参加者から頂いた事前質問でブログ記事向けのものを取り上げてみるよ!

きなお
きなお

というわけで、今回は春セミナーに先駆けて質問に先に答えちゃおう、という企画です。
質問の内容はこちら(若干、表現は変更しています)

解答の型を教えてください。
最大の〇〇、を多面的に書く方法みたいな。

これ、実は僕も滅茶苦茶困ったんですよね…
多分、他にも困ってる方が結構多いのではないでしょうか?

というわけで、今回の記事のターゲットはこちら。

こんな方におすすめ最大の〇〇、という設問が苦手だ
「〇〇は①~、②~、③~」という解答スタイルを愛用している
変化球な質問が出た時のお守りが欲しい

「最大の〇〇」と問われた過去のケースを確認し、対応策を考えていきましょう!

二次試験:解答の型が通じない!?

まず、なぜ「最大の〇〇」と聞かれると困るのか、という点について私はこう考えています。

リット
リット

いつもの型が使えないからじゃない?

皆さんも二次試験を解くにあたり、自分の解答の『型』をお持ちではないでしょうか?

『型』って、解答するときの言い回しとかそういうやつ?

きなお
きなお
リット
リット

そうそう。僕の場合はこれだね。
「〇〇は①~、②~、③~」

体感になってしまうのですが、「〇〇は①~、②~、③~」という型を使用されている方って結構多いと思っています。
僕もその一人でした。

この型を使うメリットとしては、①②③の様に併記することで複数の要素を使って多面的に解答できることが挙げられます。
ただ、「最大の〇〇」でこれやっちゃうと多分ダメなんですよ。

「最大の」って制約に背くからだね

きなお
きなお
リット
リット

そうなんだよね。
要素を併記しちゃうと「最大」って制約から外れたと思われても仕方ないし。
設問理解してないな!」って採点者に印象を与えちゃうのは良くないよね。

でも、要素ひとつだけで勝負するってめっちゃ怖くない?
それ外したら終わりじゃん。

きなお
きなお

そうなんです。
要素を併記したら制約外しのリスクひとつに絞ったら大事故のリスク、となかなか厄介な「最大の〇〇」…

この対策を今から一緒に考えていきましょう。
まずは、実際の過去問から見ていきます。

H29:事例Ⅰ「菓子製造業」の例(※最大の要因

まずは「最大の〇〇」シリーズ1つ目のご紹介。

設問景気低迷の中で、一度消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因は、どのような点にあるか。
100字以内で答えよ。

この事例の詳細については僕がどうこう言うまでもなく、伝説的な道場記事が存在します!
お時間のある方はこちらもぜひご覧ください!

解答例最大の要因は、知名度の高い主力商品へアイテムを絞り込み、社名へ冠することで認知度を利用しつつ、かつての味や触感を再現するため経営資源を主力商品へ集中させた点が挙げられる。
リット
リット

「最大の要因」「主力商品への経営資源を集中したこと」
要素の併記も見られず、これなら「最大の」という制約も満たしていそう。

一文で纏めてるんだね。
でもこんなの時間内に書けるの…?

きなお
きなお
リット
リット

そう、そこが問題。
上の解答例は僕が実際に過去に作った奴なんだけど、めちゃくちゃ時間掛かった記憶がある…

リット
リット

もともと、解答の『型』を使うメリットって要素の漏れを防いで多面的にする以外に、そもそも解答を書きやすくすることで時間短縮する側面もあるからね。
綺麗に一文で纏めようとすると相当文章力に自信がないと厳しいかも。
とりあえず、もう一つの事例も見てみよう。

R01:事例Ⅰ「葉たばこ乾燥機メーカー」の例(※最大の理由

こちらが「最大の〇〇」シリーズ2つ目のご紹介。
最近の事例なので記憶に新しい方も多いかも?

設問A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。
それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。
100字以内で答えよ。

この事例の詳細についてはこちらも是非、合わせてご覧ください!

解答例最大の理由は、健康志向が強まりたばこ市場の縮小傾向が進み、葉タバコ生産者の後継者不足や高齢化、耕地面積減少が深刻でニーズがなく、メンテ用の膨大な部品で在庫費用が増大し、収益悪化で事業成立しなかった為。
※解答は道場の先代『べりー』さんのものをお借りしています
リット
リット

「最大の理由」「事業成立しなかった」
こちらも要素の併記も見られず、「最大の」という制約を満たしています。

こっちも綺麗に一文で纏めてるね。
でもやっぱりこんなの時間内に書ける気がしないよ?

きなお
きなお
リット
リット

そうなんだよね…この「最大の〇〇」で再現回答を見ても軒並み文章力が凄いのよ。
時間を掛けて良いなら内容に迫ることはできるかもしれないけど、時間制限下では正直キツイ

リット
リット

という訳で、ここからがこの記事の本題!
「だったら定番の解答の『型』を使って答えられる様にしたら良いんじゃない?」
という試みです。 

どうしても「〇〇は①~、②~、③~」の型で戦いたい!

というわけで、ここからは…

いやや、一文では書きとうない!無理や!
絶対に①~②~の書き方がいい!
慣れたやり方で書くんや!

という方向け(ぶっちゃけ僕向け)の記事になります。
ただ、身も蓋もない言い方をしてしまいますが、この方法はやや邪道です。
本当なら「最大の」という制約を守って主題を1つに絞りつつ、他要素も絡めて綺麗に一文で纏めるのがベストです。

なので、綺麗な解答を作れる様になるまでの練習用応急用って思ってもらえると嬉しいな。

きなお
きなお

キーワードは「具体的には」「ピラミッド原則」の2つです。
まずは、先の2つの事例についての解答を「①~②~」形式に変更してみましょう。

H29事例Ⅰ 解答例最大の要因は、知名度の高い主力商品へアイテムを絞り込み社名へ冠することで認知度を利用しつつ、かつての味や触感を再現するため経営資源を主力商品へ集中させた点が挙げられる。
H29事例Ⅰ ①~②~形式最大の要因は経営資源を主力商品へ集中させた点にある。
具体的には
知名度の高い主力商品へアイテムを絞り込み
かつての味や食感を再現するための体制を整え
主力商品を社名に冠し認知度を活用したこと
リット
リット

というわけで「①~、②~」の形に変更してみました。
最初に「最大の要因は~」で言い切ってしまい、「具体的には」で補足していく方法です。

あ、何か見慣れたいつもの感じになった!
なるほど、これだったら①~③の部分で多面的に要素を盛り込むことも出来そうだね。

きなお
きなお
リット
リット

最初に「最大の〇〇は~」って付いてる以外はいつもの型と同じだからね。
①~③は与件から多面的になる様に要素を探すのも一緒だね。
じゃあ、もう一つの方もこの形にしてみようか。

R01事例Ⅰ 解答例最大の要因は、健康志向が強まりたばこ市場の縮小傾向が進み葉タバコ生産者の後継者不足や高齢化、耕地面積減少が深刻でニーズがなくメンテ用の膨大な部品で在庫費用が増大し、収益悪化事業成立しなかった為。
※解答は道場の先代『べりー』さんのものを引用
R01事例Ⅰ ①~②~形式最大の要因は事業として成立していなかったこと。
具体的には
健康志向の強まりでたばこ市場自体が縮小
葉タバコ生産者の後継者不足や耕地面積減少でニーズが減少
メンテ部品が膨大で在庫費用が嵩み収益性が低い

こっちも見慣れたいつもの感じになったね。
こっちだったら時間内に書けそうな気がする。
どっちも「具体的には」で繋いでるけど、これはあった方がいいの?

きなお
きなお
リット
リット

二次試験には「正解」が無いから言い切ることはできないけど、あった方がいいかなと僕は思ってる。
筆記試験で一番大事なのって採点者への配慮なんだよね。
「具体的には」を入れとくと「ちゃんと最大の要因は意識してますよー、その上で、もうちょっと分かりやすく書いてるんですよー」って分かってもらえると思うんだ。

確かに、採点者が横に付いて採点してくれるわけじゃないもんね。
「具体的には」があった方が「制約外ししてないよ」ってアピールにはなるのか。
でもこれ、「具体的には」が「最大の〇〇」と繋がってなかったら減点されない?

きなお
きなお
リット
リット

正直、その減点リスクはあると思う。
具体的には、と言いつつ全然繋がってない要素も詰めるだけ詰めました!だと流石にね…
なので「最大の〇〇」と「具体的には」以降で書いてる要素がちゃんと繋がってるかの確認をする方法をご紹介するよー!

ここでご紹介するのが「ピラミッド原則」です。
そのうち書籍紹介か何かでご案内する予定ですが、コンサル志望必読の一冊『考える技術・書く技術(バーバラ・ミント著)』で取り上げられている文章作成法です。

ここで重要なのは、親子関係(タテ)子要素同士(ヨコ)のルール。
親要素は子要素をまとめたもので、子要素同士は種類が同じなど粒度が揃っていることが条件です。
先ほどの図に注釈を加えると、こんな感じですね。

枠だけを取り出すとこうなります。
この構造がピラミッドの形をしていることから「ピラミッド原則」と名前が付いています。
この図では2層ですが、本当はもっと下の階層まで続きますよ!

リット
リット

それではここから、先ほどの解答例を上の図に当てはめていきます。
ピラミッドが成立しているか、皆さんもチェックしてみてくださいね。

H29:事例Ⅰ「菓子製造業」の例

設問景気低迷の中で、一度消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因は、どのような点にあるか。
100字以内で答えよ。
リット
リット

「具体的には」以降の3つの要素が、「経営資源の主力商品への集中」とうまく繋がっているかを見てみましょう。

まず、要素は3つ。
 ①品ぞろえの絞り込み
 ②主力商品の生産体制整備
 ③主力商品を社名に冠して知名度を活用

これが全て「経営資源の主力商品への集中」に繋がる施策であればOK!

3つとも「主力商品」を軸とした施策になってるね。
全部「具体的には」で「経営資源の主力商品への集中」と繋がりそう

きなお
きなお
リット
リット

まあ、細かいところを指摘しだすとキリがないんだよね。
例えば3つ目の認知度活用については「効果」が含まれてたり
ただ、診断士試験に限ればそこまで細かくは意識しなくていいと思う。
なぜかというと…

時間が限られた中での試験だからだね。

きなお
きなお
リット
リット

その通り。
採点者も1つ1つの解答の検証にそこまで時間を掛けるとも思えないし、そもそも時間制限のある筆記試験ではそこまでの精度を求められていないはず。
なので、読んでみて明かにおかしい、とかじゃなければ問題ないと思うよ。

R01:事例Ⅰ「葉たばこ乾燥機メーカー」の例

設問A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。
それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。
100字以内で答えよ。
リット
リット

「具体的には」以降の3つの要素が「事業として成立していない」とうまく繋がっているかを見てみよう。

今回も、要素は3つ。
 ①たばこ市場自体が下火
 ②乾燥機のニーズが少ない
 ③収益性が低く儲からない

これが全て「事業として成立していない」に繋がる理由であればOK!

今回も全て「事業として成立していない」とイコールで結べそうだね。
①と②が同列じゃなく繋がっているように見えるけど、どうなんだろう?

きなお
きなお
リット
リット

ピラミッド原則を忠実に再現するなら、①と②は若干違和感を感じるかも。
ただ、どちらかと言えばピラミッドの親子関係の方が重要かもね。
理由は…

診断士試験ではそこまでの精度が求められないから。

きなお
きなお
リット
リット

本当は時間があれば与件文から、親子関係を満たしつつ、子同士では完全に同列になるような要素を見つけられたらいいんだけどね。
そこまでしてたら時間がいくらあっても足りないし。

じゃ、ピラミッドについては親子関係を重視しておいたらいいんだね。
で、時間が許せばもうちょっと子同士の関係も意識してみる、と。

きなお
きなお
リット
リット

そんな感じでいいと思う。
練習では時間を掛けてもガッツリ挑戦してみるのもいいけど、本番ではある程度で見切りをつけて書く決断も重要
くれぐれも、深追いはしないでね。
合格に必要なのは満点じゃなく60点だから。

今回のまとめ

リット
リット

というわけで今回は「最大の〇〇」「①~②~③~」形式で解答してみました!
でも、この手段は記事の途中でも言った通り、王道ではないです。
ただ、「最大の〇〇」が出題された時の緊急手段にはなると思うので良かったら使ってみて下さいね。

今回は事例Ⅰを2年分取り上げたけど、「最大の」という表現自体は他の事例でも使われてるよ!
変化球な設問が出てもあせらず、いつも通りの精神状態で立ち向かってね!

きなお
きなお
リット
リット

最後にまとめを!

今回のまとめ「最大の〇〇」と問われたら、主題は一つにしよう。
多面的な解答を作る場合は主題と他の要素を「具体的には」で繋ごう
③でも、ほんとは箇条書きスタイルよりも一文でスパっと解答するとかっこいいと思う。

ちなみに、少し話が逸れるけど「一文スタイル」「箇条書きスタイル」があるじゃん?
で、この2つって正直なところどっちがいいの?

きなお
きなお
リット
リット

どっちも一長一短だし、なんとも言えないんだよね。
「箇条書きスタイルだと高得点は出ない」って不安になる方もいるかもだけど、そんなことはないし。

なるほど、確かにリットも事例Ⅰ~Ⅲ、全部箇条書きスタイルだったもんね。

きなお
きなお
リット
リット

事例Ⅰ:高得点(夏ごろ公開予定、色々準備中)
事例Ⅱ:普通
事例Ⅲ:やらかした

なので箇条書きスタイルが特別良いって訳ではないんだけどね。
事例Ⅲで思いっきり大事故起こしてるし。
大事なのは自分が自信をもって回答できるスタイルで挑むことじゃないかな。

今回はセミナーに申し込んでくださった方の事前質問から取り上げてみました!
というわけで、僕の解答の型は「箇条書きスタイル」、箇条書きスタイルで対応できない設問は書き方を工夫してでも「箇条書き」で書くというものでした!

皆さんも、使えそうな方法はパクってカスタマイズ
自信を持って解答できる「自分だけの型」を武器に本番を戦ってくださいね!

きなお
きなお


気になってるけど調べてもなかなか分からない、って結構あると思うんですよね。
なので、良かったらコメントなりセミナーでお会いした時なんかに「こんなの知りたいぜ!」って教えていただけると嬉しいなって思います!

それでは次回のブログは🔥hotman🔥!
アツい記事をお楽しみに!

きなお
きなお

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二次対策!「最大の〇〇」を多面的に書く方法 byリット”へ2件のコメント

  1. バナナ より:

    バーバラミントのピラミッドを書く、ここまで学習できたリットさん、素晴らしいと思います。独学でどうやってここまで広く深くできたのでしょうか? 一度、MECEのテーマでセミナー開催してほしいです。

    1. リット より:

      バナナさん
      コメントありがとうございます、リットです。

      二次多年度生で二次に専念でき、自分が納得いく方法を色々と試した結果なので、実は元々は広く深く学ぼうなんて考えてなかったんですよね…(汗)
      新人研修も担当しておりましたので、プレゼンスキルやロジカルシンキングの内容も教えていました。
      その関係で自分も勉強のために色々本を読んでいまして、バーバラミントさんの本に出会って感銘を受けた感じです!
      これは記事にしないと、と思っていました(笑)

      MECEについては個人的にも好きな観点で、意識して取り組んでいることもあり、機会を見てまた記事にできればと思います。
      記事をご覧いただき、ありがとうございました(*´ω`*)

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