欲から入って欲から離れる~当日までのメンタルコントロール

TAKURO
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TAKUROが担当する2次試験前最後のブログです。
中身の調整ももちろん大事ですが、メンタル面での私の成功例&失敗例から当日までにいい精神状態を作ってもらうために本日の記事をお送りします!

私はプロ野球の東京ヤクルトスワローズが大好きなのですが、去年一昨年とぶっちぎりの最下位でそれはそれは悲しい思いをしておりました。ホームにしている神宮球場が狭いのでホームランを打たれやすく、ピッチャーが弱いのです。

それが、今年は、少しのきっかけでピッチャー陣が立ち直り、優勝争いをしています。2年連続最下位をひたはしったチームを率いる高津監督が、慣れない優勝争いをする選手達に送ったメッセージは、 絶対、大丈夫 

根拠のあるなしにかかわらず、心の中で「絶対、大丈夫」と唱えていると不思議と気持ちが落ち着いてきます。ヤクルトファンの方もそうでない方も、ぜひお試しあれ~

ところで、2次筆記試験前最後のブログということで、これまでの自分のアイスブレイクを振り返ってみたのですが、ほとんどヤクルトと植木とイモムシの話でした。どんな人間だよと思いますが、最後までお付き合いください!

TAKURO版しくじり先生

私は、これまで色々と試験を受けてきていますが、その中でも特に自分の力を出し切れずにもったいなかったなぁと思う試験が2つあります。

・令和元年診断士2次筆記試験
・出身学部のロースクール入試
です。

そして、その2つを振り返ってみたところ、共通点が見えてきたので、簡単にご紹介したいと思います。

令和元年診断士2次筆記試験―お急ぎの方は右から左へスルー!

平成29年7月~令和元年6月まで、とある役所に出向中で有給もとれる比較的時間にゆとりのある働き方をしていました。
令和元年7月からは弁護士に戻るので、その前に営業活動をしておきたいですが、公務員なのでできることは限られます。そこで、以下のようなことを考えて、平成30年12月頃からTACに通い診断士受験を開始しました。

受験1年目のTAKUROの経営ビジョン

・個人事業主として弁護士業を行う為に必要な知識が身につく
・自身の営業面での差別化にもつながる
・診断士つながりで人間関係も広がる-もしかしたら、案件の依頼もあるかも(知り合いの弁護士さんを紹介します、という経営法務によくあるアレですね笑)
特にストレート合格だと、公務員中に診断士の勉強⇒弁護士に戻って数か月で弁護士兼診断士で非常にスムーズに弁護士活動に移行できる!

結果は、ご存じの通り、232点で二次不合格です。

以前も書きましたが、事例Ⅱで協業先を宝石店か何かにしてしまい、その後の休み時間に、「候補の中に貸衣装チェーンもあった」と気づいて意気消沈したことが不合格の原因の1つと考えています。

TAKURO
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本記事とは関係ありませんが大事な余談。
事例Ⅱでターゲット・協業先は極めて重要ですが、それを落としたから一発アウトという訳ではありません!
受験勉強中は、一発アウトになる心構えでやるべきですが、実際にはこれらが間違っていても受かっているケースがあります。ターゲット・協業先選定問題は、慎重に対応すべきですが、一発アウトに恐れて冷静な思考ができなくなっては元も子もないです。

出身学部のロースクール入試-同じくお急ぎの方は右から左へ受け流してください

法学部とロースクールはエスカレーターになっておらず、出身学部のロースクールに進学を希望する場合にも、外部の受験生と一緒に試験を受ける必要があります。
私は、出身学部よりも法学部ベースで偏差値の高いロースクールも受験していましたが、以下の理由により、第一志望は出身学部のロースクールでした。

出身学部のロースクールが第一志望だった理由

・研究室やゼミでお世話になっていた先輩が多く進学しており、実績も十分だった
・当時一緒に受験勉強をしていた仲の良い友人が飛び級で先に進学しており、自分が入学した後はまた一緒に頑張ろうと約束していた
・人的資源・設備への投資が素人目にも充実しており、卒業後のサポートも手厚かった
以上より、在学中や弁護士になってからも充実した環境に身を置けそうであると確信していた。

結果は、冒頭に書いた通り不合格でした。
この試験中、私は、民法の問題である程度解答を完成させ、残り時間10分の状態で、自分が気付いていなかった問題の真の出題意図に気づきました。このままだと不合格だとうなだれました。
自分でも信じられないのですが、試験中なのに涙が出てきました。涙が出るということは試験中であるにもかかわらず、自分の中に諦めの気持ちがあることを意味しています。
試験中に負けを認めてしまった自分に悲しくなって、また涙が出てきました。
残り10分とその後の試験科目のことはよく覚えていません。

直前期に不吉な不合格話で失礼しました。

後から分析してみると、2つの事例には共通点があります。
両方とも、試験合格後の理想的な未来を描きながら、それをモチベーションに受験勉強を頑張っていました。
そして、理想的な未来に向けてギラギラの状態で試験を受けた結果、当日の1つのミスに気付いたときの落胆が非常に大きく、その結果、試験中のメンタルの安定を崩してしまいました。

道場にいただくコメントやセミナーでのふれあい、Twitterなどを見ていると、私以上に私生活を犠牲にして受験勉強を頑張り、私以上に理想的な未来に向けてギラギラの状態で試験に臨む方がたくさんいるのではないかと思います。

残り2週間弱の受験生に伝えたいこと

道場やTwitterを見ていると、みんな本業や家庭の制約条件の中で必死で頑張っていることが分かります。
そんな受験生には、全員に合格してほしい、全員合格は無理でも、全員に力を出し切ってほしい!

そんな方に私と同じ轍を踏んでほしくありません。

またまたヤクルトスワローズの話で恐縮ですが、故野村克也監督は、著書の中で、「欲から入って、欲から離れる」という言葉をよく使います。

プロ野球選手になりたい、中小企業診断士になりたい、これらは全て人間の欲です。
欲があるのは悪いことではなくで、欲は頑張る原動力になります。

でも、欲がありすぎると、勝利のために必要ではない派手なプレーに走ったり、目の前のやるべきことから意識が遠のいてしまうことがあるため、最終的には、欲から離れた方がよい結果が出ることが多いようです。

そこで、目標達成のためには、欲を持って日々頑張り続け、最終的には欲から離れて目の前のやるべきことに集中する。「欲から入って欲から離れる」という状態が必要なんだそうです。

これを前提に私の失敗ケースを振り返ると、「欲から入って欲から離れる」を全く実践できていなかったことが分かります。
事例Ⅱに失敗したと気づいたとしても、「合格して弁護士兼診断士で活躍したい!」という欲から離れ、目の前の事例Ⅲ、事例Ⅳに淡々と取り組まなければなりませんでした。
民法の試験で残り時間わずかで真の出題意図に気づいたときには、残り時間で回答の軌道修正を図り、終わったら、次の科目の準備に集中する必要がありました。

受験生に伝えたいこと

もう察しがついていると思います。読者の皆さんは、自分のあるべき姿(診断士としての活躍など)を目指して邁進してきました。

ここから2週間は、あるべき姿を求める気持ちを少し落ち着けて、淡々と試験合格のためにやるべき目の前のことに集中しましょう!

きっとその方が余計な力が抜けてよい結果が出ると思います。

万一、試験会場で精神が乱れることがあったら、「絶対大丈夫」、「欲から入って欲から離れる」を思い出し、目の前のことに集中できれば、おのずと結果がついてくるはずです。

うまくいったケース

私自身を振り返ってみても、うまくいった、実力が出し切れたというケースでは、泰然自若、ありのまま、何も怖くない、少しも寒くないわなど、松たか子やMay.Jが歌い出しそうな状況でした。

個々の詳細は省きますが、いずれのケースも結果を受け入れる覚悟ができており、淡々と目の前の問題に取り組んでいました。

まさに、欲から入って欲から離れるを実践できていたと思います。

TAKURO
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例えば、うまくいった司法試験では、どうしてもわからない問題があるので、試験中にあえてトイレに立ち、用を足して空いたスペースに解答が降りてきた、というほど心の余裕がありました(汚)

終わりに

2次試験前最後のブログで私がお伝えしたかったことは以上です。

あと2週間もせずにこの生活からは解放されます。
(他方、我々のブログはまだまだ続きます笑)
その時を少しでもよい状態で迎えるために、今から、「欲から入って欲から離れる」を実践してもらえると嬉しいです。

最後になりますが、直前のメンタル面などでつたえそびれたことがあれば、Twitterで補足しようと思いますので、もし気になる方はフォローしてみてください!( ID:@TAKURO_ben_shin
(数日以内に、ヤクルトが優勝したor優勝を逃したこともツイートすると思いますが、お許しください笑)

明日は、こんちゃんです!

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欲から入って欲から離れる~当日までのメンタルコントロール”へ2件のコメント

  1. ロム より:

    TAKUROさん、二次試験前の最後の記事をありがとうございます。

    きっと多くの受験生は中小企業診断士資格の取得に並々ならぬ熱意と欲を持っていると思いますし、私もその一人です。
    本番では(おそらく相対評価である以上)他の受験生を蹴落としてでも合格ラインに入らなければ、なんて思ってしまうこともあるかもしれません。

    そんな時、どこの誰の記事かは忘れてしまいましたが、心は気合を燃え滾らせつつ、頭は冷静に、という言葉を忘れないように望みたいと思います。
    他の受験生の回答がどうとか、難易度がどうとか、合格率がどうとか、そんなこと一切関係なく、ただ解答用紙の自分の全てを乗せることだけに集中します! いや、それができるか分からないですが、そうすることを心がけようと思います!

    あ、でも今の内に欲を吐き出しておくとすれば、診断士試験に合格したら、TAKUROさんと診断士の交流として一緒にテニスしたいですw

    1. TAKURO より:

      ロムさん

      ありがとうございます!
      クールヘッド、ウォームハートというやつですね!

      あと少し矛盾するようですが、ロムさんが難しいと感じる問題は、当然周りも難しいと考えているでしょうから、
      高得点を狙う必要はありません!その辺も含めてクールな頭で当日を乗り切ってください!

      協会や支部によってはテニス同好会を置いているところもあります。
      ぜひテニスしましょう!

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