因果関係はこれでばっちり!「何を書くか?」より「どう書くか?」【中小企業診断士2次】

おはようございます!おべんと君です。自己紹介はこちら
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暑い日が続きますが、体調にはお気を付けください!

<告知>
個人的な内容で恐縮ですが、告知をさせてください。
現在一発合格道場は2次試験の記事真っ只中ですが、
1次試験を今勉強している方、これから勉強を始める方
向けたオンライン座談会に、おべんと君として参加させて
いただくことになりました。

アロエちゃんとおべんと君の診断士一次試験対策会議

診断士同期合格のアロエさんからお誘いいただいて、
8月6日木曜日夜8時~ こちらに参加します。

1次試験に向けた勉強をされている方がおられましたら、
ゆる~く楽しい会にしますので、ぜひご参加ください!
(道場メンバーの乱入もあるかも?)

 

<本題>
予備校の解答やふぞろい等を見ると、書かれている内容や
使われているキーワードはともかく、
「この答案読みやすいな~」と思うことありませんか?
また、解答作成にあたり、
「因果関係を大事に」という指摘を良く目にしませんか?

今日は、この2つを同時に行う文章構成の作り方を説明します。
これは、私の受験生時代の師匠7代目フェイマオから教わったものです。

Twitter上でも反響をいただきまして、反応いただいた皆様ありがとう
ございました。少しでもお役に立てれば幸いです。

 

<師匠の言葉>
彼が私に常々言っていたのは、

ふぞろいや予備校の解答を見て、
「与件からこの言葉抜き出してないわ」
「この1次知識の用語使ってないわ」とか、
『何』を書くかは、みんなが注目するし、その情報は多いけど、
『どう』書くか?は案外着目されていないんだよね。

でもこの『どう』書くか?がすごく大事で、
これが崩れると文章として支離滅裂な文章になってしまう

だから、この『どう』書くか?を養った方がいい。
これをやれば解答骨子が作れるし、
自然に因果関係が整った文章になるよ。

「キーワードを盛り込みすぎて、一見それっぽい解答だけど、
_ちょっとなに言っているか分からない
とサンドウィッチマンに突っ込まれるような解答にならないように
するための方法です。

※『どう』書くか→以後「文章構成」と呼ばせていただきます。

 

<やること>
因果関係が整った文章構成を作るためにすべきことは下記の1点です。

設問分析の時に、文章構成を決めてしまう。

過去問を使って、具体的にプロセスを見ていきたいと思います。
平成30年度事例Ⅲです。

①設問を見て何が問われているのか?を確認

ここで問われているのは、赤い下線
作業方法に関する問題点」「(問題点に対しての)改善策
の2つになります。

制約条件として、「図2を分析し」と書いてあります。
これは「図2に書いていないことは分析してはいけない」
とも読み取れます。

 

②問われていることに沿った文章構成を書く

問われている問題点と改善策を書くための文章構成を書きます。
この時点では与件文を読んでいないので、実際に『何を』書くかは
考えず、文章の構成を固めてしまいます。
こんな感じでメモ用紙に書きます。字が汚いのはお許しを・・・

このメモ書きの意味は、

上段部
主語を「問題点は」にする→問題点を問われているため
・その後に続く要素として「真因:問題が発生する主原因」を書く
・更にその後に続く要素として「問題:発生している悪い影響」を書く

下段部
主語を「改善策は」にする→改善策を問われているため
・その後に続く要素として「施策:実施すべき対応策」を書く
・更にその後に続く要素として「効果:施策から得られる効果」を書く

上下の文章を”てにをは”に注意して組み合わせると、
下記の文章が想定できます。

問題点は 「真因」 のため 「問題」 が発生していること。
改善策は 「施策」 を行い 「効果」 を得る。

文章構成の因果関係に着目すると、下記のようになります。
上段部:「真因=」「問題=
下段部:「施策=」「効果=

これで因果関係が整った文章が書けそうですね。

この後何をするのかと言うと、

③要素を当てはめる
与件文を読み、1次知識を想起し、メモで下線が引いてある要素に
合致する言葉や文章を当てはめていきます。

設問要求:図2(マン・マシンチャート)を分析します。

・成形機1の段取り作業の詳細を見ると、移動が多い
作業者の待ちや段取り作業による成形機の停止が多い
・特に昼休みの時間帯に成形機が2台とも停止している

1次知識:図2に関連する知識を想起します。
・マン・マシンチャート=連合作業分析
_→人と機械、二人以上の協同作業の効率UPのための分析
・段取り作業の移動が多い運搬のムダ(トヨタ7つのムダ)
内段取りを外段取り化することで、機械を止める段取り作業を削減する
・機械の停止が多い生産性が低い

前述した文章構成とマン・マシンチャート=生産効率UP という軸で、
これらの要素を整理して、最終的に下記の解答を書きました。
解答内容が正しいかはさておき・・・

必要な言葉を書きつつ、割とすっきりした文章になります。
この年の2次試験は不合格だったのですが、事例Ⅲは69点だったので、
多分この設問も一定の点数は入っているかと思います(思いたい)。
金型の移動を外段取り化して~、なんて書ければかっこいいのですが、
80分の中でそんな余裕はありませんでした。

 

<習得までの道のり>
日々の練習で、設問を読んですぐにこの文章構成が書きだせるように
何度も練習してきました。具体的には、

①解答構成を書く練習だけをする
事例Ⅰ~Ⅲまでの設問だけを読んで、文章構成がすぐに書けるように
する練習をしていました。
また、通勤電車の中で過去問の設問だけを読んで頭の中で文章構成を
考える
だけでも十分効果があります。非常に泥臭いですが、
練習あるのみです。

②パターンをまとめる
何度も繰り返し練習していくと、上述のように
「対応策を聞かれたら、対策は~『施策』+『効果』」と書こう!
というように文章構成のパターンが集約できてきますので、
ブラッシュアップしながらパターン化します。
そのパターンが正しいかどうかは、過去問であればふぞろいの
合格者やA答案を読んで、「何を」ではなく「どう」書いているか?
という観点で読むことでさらに洗練されます。

③過去問演習
45分以内に解答骨子までを書き終える練習を毎日行っていまして、
その毎日の中で繰り返し練習していました。

④初見問題
私はTBC通信講座を受講していまして、初見の演習が文章構成練習の
成果を発揮する場としてとても役に立ちました。
初見問題の演習を受講していない方は、ぜひ模試を受けていただき、
練習していただければと思います。

 

<注意点>
この文章構成ですが、どんなに洗練したとしても完璧ではありません
①文章構成に固執しすぎず、設問や与件によっては最初に決めた
_文章構成を壊す柔軟さを持つこと
②初めて出る問われ方であっても、何かしら今までの文章構成が
_使える可能性が高いが、無理にあてはめないこと

_例)令和元年度事例Ⅲ、第3問(設問1)

C 社社長の新工場計画についての方針に基づいて、生産性を高める量産加工のための新工場の在り方について 120 字以内で述べよ。

あ、在り方?何それ?今までそんな問われ方したことないよ??
でも焦らずに。設問を咀嚼すると、
「生産性を高める量産加工を実現するために新工場をどうすべきか?
_社長の方針を踏まえて答えよ」 という感じです。
対応策の文章構成を流用できそうですので、この場合は、

在り方は 「施策」を行い、生産性を高める。

のような文章構成が使えそうですね。最終的に私の解答は、

在り方は①技能士資格を持つベテラン作業者等が作業の標準化、マニュアル化を行い、②それに沿ってOJTで作業方法の教育を行い、③作業容易性を高めた設計、④SLPを活用した工程レイアウト設計などを行う、等で生産性を高めること。

となりました。設備選定については書けませんでした。

解答構成は私が勝手に考えている構成なので、
採点者が要求した構成かどうかは全く分かりません
そのため、解答構成を決めていても、設問に沿った構成に
変化させる柔軟性は必要です。

 

<まとめ>
いかがでしたでしょうか。
文章構成=「どう」書くかをあらかじめ想定できていれば、
本試験で文章の書き方を悩む確率が減り考える時間を捻出できます。

<本日のまとめ>
因果関係が整った文章を書くためには、
①日々設問を読んで文章構成
がすぐに出てくる練習をする
②文章構成をパターン化しつつ、柔軟性を維持

もし文章構成にお悩みの方は、ぜひ実践してみてくださいませ。

なお、7代目フェイマオによる文章構成作成も踏まえた2次試験の記事で
おすすめは下記の3部作です。
80分で合格答案を書くために何をすべきか?~その1~
80分で合格答案を書くために何をすべきか?~その2~
80分で合格答案を書くために何をすべきか?~その3~

この文章構成の考え方は、仕事での報告書文章作成や執筆時の文章を
作る上でも大いに役立ちますよ!

ちなみに、昨日の岩塩の記事と私の記事、書いていること似てませんか?
正直、「やべ、俺の記事、岩塩の内容パクッてるわ・・・」
思ったくらいです、いやいや、パクってませんよ!

なぜかというと、合格するためにやってきたことは自然と似てしまう
のだと思います。

オン夏!でCKが言っていましたが、2次筆記は
誰でも書ける内容を、完成度高く書くことが大事。」なのです。

そのためにすべきことは何だろう?と考えていくと、自然と考えや
行動が合格者間でも似てくる
 という理由だと思います。

まぁ、岩塩が私とやっていたことが似ていたのがうれしいかどうかは
分かりませんが・・・笑

ご参考になれば幸いです。
以上、おべんと君でした。


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