【実録】圧倒的実力者に起きた悲劇~未合格体験記~

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こんにちは、いよっちです。前回までの記事はこちら
いよいよ2次試験まで残すところ2週間あまりとなりましたね。この時期だからこそ、勉強そこそこに、心身のコンディション調整を最優先にして頂きたいものです。

さて、2次試験前に私から記事をお届けする機会は今日が最後になってしまいました。直前期の今こそ、どうしても最後にお伝えしたい、そんなメッセージをお届けできればなと。

今日の話は、他の受験生を凌駕する勉強量により、圧倒的な実力をつけていた受験生に起きた悲劇の実録です。

彼(「Aさん」としましょうか)が診断士を志して間もない段階から、ちょこちょこ相談に乗っていたこともあり、1次試験の翌週に連絡をもらいました。

「きっと合格報告だろうな」と思っていたのに、どうにも表情が暗い。。

実は、「合格報告」でも、「不合格報告」でもなく、まさかの「失格報告」だったのです。

 

たとえ試験に不合格になったとしても、多少の時間はかかるでしょうが、心の整理はつくでしょう。それが実力不足であれば、ですが

実力があるにもかかわらず、実力を発揮しきれずに涙をのむことになる人もいます。

自分と同じような過ちを犯してもらいたくない
余計な後悔をしてもらいたくない

そんなAさんの思いを受け、皆さんへの警鐘のためにも、Aさんの「未合格体験記」を敢えてこの直前期に掲載したいと思います。以下、ほぼ原文ままです。


この場をお借りして、これから2次試験もしくは来年の中小企業診断士試験受験を目指される方に、今年度の1次試験を失格になった私からお伝えしたいことがあります。

めちゃくちゃ当たり前のことを言います。

どんなに合理的でないルールだったとしても必ず守りましょう!!
ちなみに私はこんな簡単なことができずに失格になり、1年間の努力が水の泡になりました。

 

私は、TACのストレート本科生の通学コースに1年間通っていました。
勉強時間は毎月80~100時間確保するようスケジュールを立てて勉強に取り組んでいました。平日は仕事のためそんなに勉強時間を確保できないので、土日は朝から晩まで TACに篭って勉強していました。また、食事中や移動中はポケットブックを欠かさず持って知識の定着に励んでいました。

TACの養成答練、完成答練、公開模試では特に問題もなく7科目平均して70点前後を取っていました。ちなみに下記が公開模試の成績です。

経済 財務 経営 運営 法務 情報 中小
得点 64点 72点 65点 84点 68点 84点 82点
順位 89位 132位 17位 15位 619位 14位 78位

上記の結果を受けて、正直1次試験はほぼ間違いなく受かると思っていたので、2次試験対策のスタートダッシュが切れるようにMMCの2次試験直前対策コースに申し込んでいました。1次試験の前に2次試験対策を順調に進めることができ、ストレート合格が射程圏内に入ったと意気揚々と勉強に励んでいました。

しかし、試験当日悲劇が起こります。
1日目の最後の試験である運営管理を解き終え、

「1日目の科目には爆弾科目はなかったな。帰ったらどの科目を中心に勉強しようかな。」

と、1日目の試験の出来に安堵しながら考えていたところ、後ろから肩を2回ほど叩かれました。試験時間中に突然一体なんだ!?と思って振り向くと、

”ポケットに入っているものは携帯ですか?”と書かれた白い紙を試験官から渡されました。

そうです。

この瞬間、私の失格が決定したのです。

正直携帯をポケットの中に入れていたとしても電源を切ってさえいれば問題ないだろうと高を括っていましたが、それが命取りになりました。

確かに受験票にも書いてありました。確かに試験開始前にも試験官の方が注意事項を読みあげていました。

ルールを守らなかったのは私なので当然の結果かもしれないですが、
電源を切っている時点でカンニングできないわけで、
その場合は厳重注意でもいいじゃないか。
今まで努力はどうなってしまうんだ

と今までの勉強風景が走馬灯のように頭を流れていき、気づいたら会場の廊下で試験官に土下座していました。

しかし、決死の土下座も試験官の意思決定を覆すには足らず、無念にも失格を受け入れるしかなくなりました。

私のように本当にしょうもない理由で失格になると今までの努力は水の泡になってしまいます。私のように”大丈夫だろう”と高を括っていると足元をすくわれます。試験以外のところで落ちてしまわないように、試験当日はしっかりと準備してください。皆様の合格を心から祈っております。


「え、たったそれだけで!?」

話を聞いた後の私の第一声でした。

不正行為の事実なし(疑える状況のみ)
事前の警告なし

それでも一発退場処分・・・

繰り返しになりますが、これはつい先日の1次試験で本当に起きた話です。同じ診断士を目指す受験生にとっては、決して他人事ではありません。

 

H14年以来の高い1次試験合格率の今年、2次試験まで勝ち抜くのは本当に大変なことだと思います。

試験委員は出題する試験問題を難しくするのかもしれない
採点者は採点を厳しくするのかもしれない
試験委員は大きく得点調整するのかもしれない

今年の2次試験は、誰がどう考えたって、受験生を積極的に合格させる方向に舵が切られるわけがないんです。

もしかすると、もしかすると、

試験官は試験の注意事項を厳格に運用するかもしれない

試験問題以外でふるいにかける・・・なんて冗談じみた話も実体験が伴うと、急に現実味があるように思えます。試験官に不正を疑われるようなモノ、行動、事象があれば即退場処分を受けてもおかしくありません。

  • 電卓のサイズ・機能は許容されるものですか?
  • 試験中のペットボトルの扱い、分かってますか?
  • 受験票に貼る写真は忘れずに持ってますか?
  • 写真のサイズ・要件は満たしてますか?
  • 机上に置いていいもの、置いてはいけないもの、分かってますか?
  • 時計のアラーム音、出ない設定になっていますか?

上記の項目、全てに自信をもって「問題なし!」と言い切れる自信はありますか?

 

ブログを書き始めて8か月。私からの最初で最後のお願いです

どうか、どうか、試験案内にある注意事項をもう一度よく読んでください

その上で、2次試験には自分の実力を出し切ってきてください。

2次試験合格、心から祈ってます!

 

P.S.辛い経験だったにもかかわらず、実体験を赤裸々に語って頂いたAさんに感謝です。既に気持ちを切り替えて来年の合格に向け再スタートされたようですが、来年のリベンジ達成、祈念しています。

 

以上、いよっちでした。

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【実録】圧倒的実力者に起きた悲劇~未合格体験記~”へ12件のコメント

  1. 通りすがり より:

    時計は気温や日付の表示機能まであるものを使用するつもりでしたが、この記事を読んでシンプルに時刻表示機能のみの時計を使用することとしました。実力以外のところで変なリスク負いたくないですもんね。リアルな試験現場の出来事を知ることができました、ありがとうございます。

    1. いよっち より:

      通りすがりさん
      コメント頂きありがとうございます。「実力以外の変なリスクを負わない」と言う部分、まさに一言で記事の要約をして頂いたように感じました。当日の行動を見直すきっかけにして頂けたようで何よりです。実力で勝負してきてください!心より応援しています。

  2. いよっち より:

    ウルトラゾーンさん
    コメントありがとうございます。他の試験では、そんなに運営の方法が違うんですか。もしかすると診断士試験は一罰百戒の色が強いのかもしれませんね。

    それにしても多種多様な勉強をされているんですね。本当に頭が下がります。合格祈念しております。

  3. いよっち より:

    尾形さん
    ご無沙汰です!(でも、一方的にYouTubeで見かけるのでそんな感じはしませんが笑)。
    正直、その試験官の思想をいくら想像しても想像の域を超えないと思うんです。単にその人の機嫌が悪かっただけかもしれませんし。ただ、事実として言えることはAさんは試験ルールを守らなかった、そして失格になったということ。だからこそ、「こんなルール守らなくてもいいや」と同じように高を括る人がでないことを切に願ってやまないんです。

  4. ウルトラゾーン より:

    先日受けた電気主任技術者三種の試験では、事前にスマホ等の電源を切ってカバンに収める旨の指示があったにもかかわらず、私が受けた教室内で、試験中にスマホのバイブが鳴るという事態が2回、それぞれ違う場所で発生しました。
    その時は試験官から注意がありましたが、誰のスマホが鳴っているのかを特定できず、そのままお咎めなしでした。
    試験官も、さすがに個人の持ち物検査までできる権限はないだろうから、不問にするしかなかったんでしょうね。
    しかし、試験官によっては厳しい処置が取られていても仕方がない事例ですね。

    一方、法律系の資格では、あらかじめ用意された封筒にスマホやタブレットを入れて封をさせて、机の下に置かせるようなものもあります。

    今回のようなポケットにスマホを入れたままにしている場合もそうですが、スマホとタブレットを持っていて、一方の電源を切り忘れてしまうなどの可能性も考えられるので、試験を実施する側も、そのような事がないように配慮する義務はあるのではないかな!と思いますね。

  5. 尾形 より:

    いよさん久しぶり。
    実務に出ると個人情報預かったり、決算書預かったり、経営秘匿情報聞いたり、とセンシティブな業務多いからね。
    その辺のルール徹底出来る人だけ選ぶ、という意味でふるいに掛けてるのかもね。
    1人のミスが診断士業界全員の評価に影響するかもしれないんだから、厳しすぎると言う事もないんじゃないかな。
    他の士業ではたまに不祥事起きるけど、診断士業界では聞かないしね。
    独占業務ない分、実力と信用が全てなんだよ。
    ウッカリくんは気の毒だけど、診断士業界のブランディングの為に試験官も心を鬼にしたんじゃないかな。

  6. いよっち より:

    匿名さん
    私も与太話だと信じたいです。くだらない冗談だといいですね。でも、どうか電卓は規定どおりのものを持って行ってくださいね。応援してます。

  7. いよっち より:

    ぴ。さん
    コメントありがとうございます。少しでも参考になる部分があったようでよかったです!ぴ。さんの心がけすごくいいですね。隣の席の受験生と挨拶することで、ストレス軽減をしている人もいますよね。

    実は昨年の口述試験で、私もぴ。さんと同じ思想でリラックスしようと、試験会場まで誘導してくれる試験官に話しかけてみたんです。「準備大変ですよね~ 何時ごろから準備されてるんですか」と当たり障りないことを聞いたつもりでしたが、「試験に関することは一切お答えできないことになっています」と返されました。TPOが大事なようです。笑

  8. 匿名 より:

    いや、一次試験の合格率云々は関係ないだろw

    ルールを厳格に適応して何人落とす気なんだよ

    電卓が規定のサイズじゃないからって100人とか落とすの?

  9. ぴ。 より:

    とても参考になりました。
    電源を切ってさえいれば問題ないだろうと高を括っていましたが・・というのはよく分かります。ですが、このような甘い気持ちは一切持つべきではないですね。
    私は、ものすっごい緊張しいなので、緊張を少しでもほぐすために、試験会場に早く到着し、試験官のかたに、「この時計大丈夫ですか?」など、あえてコミュニケーションを取るようにしています。不安な持ち物があったら直接確認するのもアリかと思います。

  10. いよっち より:

    匿名さん
    コメントありがとうございます。実は、その部分、私も迷っていた部分でもあったんです。ただ、リアルな感情をお伝えしようと、”情報の正確性”を敢えて捨て、原文まま、つまりは”感情の正確性”を選びました。「合理的でないルール」に思えてならない、そんな悔しさが溢れた部分だと思っています。同じ轍を踏んでもらいたくない、気持ちを尊重して、このまま掲載することにします。

  11. 匿名 より:

    通信端末を身につけていれば、モールス信号のように答えを外部から伝えることもできてしましますからね。
    「合理的でないルール」ではないと思います。

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