リアルな世界から生まれる与件文(事例)。そして、与件文(事例)からはじまる、リアルな世界。

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みなさん、おはこんばちは。キャリコン診断士のブブです。

今回は、みなさんに2次試験の知識とリアルな世界の繋がりについてお話をしたいと思います。
先日、診断士合格後の5年毎更新時に必要となる「理論政策更新研修」を受講してきました。
題材は「地方の人口減の激しいローカル都市における観光産業」について。

みなさん、ウユニ塩湖ってご存知でしょうか?
初めて聞いた方はこちら(HISさんの紹介HP)をどうぞ。
実は、日本のウユニ塩湖として注目されているところが、日本一小さな都道府県である香川県の三豊市にあるんです。

「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」
こんな幻想的な写真が撮影できるということで注目を浴び、何と年間の観光客が居住人口の6万人に迫る勢い(昨年は4万人、今年は6万人となる見込み)で押し寄せているんです。
しかも、3年前は1日数人しか来訪がなかったというのです。

今回の理論研修は、その舞台裏についてブームの火付け人である三豊市観光交流局の石井紫(ゆかり)さんよりご説明いただきました。
そのなかで、私なりに気付いたことを2次試験の理論に当てはめながら紹介したいと思います。
まず、三豊市の地元の方には「観光資源はない」。そういう認識でした。そして、前述のとおり実際に観光客はほとんどいませんでした。
そこに2人のキーマンがいたことで、その定説を覆していくことになります。
1人は、三豊市の市長。
もう一人は、ブームの火付け人石井さん。
三豊市の市長は、観光に特化した「観光協会」と国際交流に特化した「国際交流協会」という2つの組織を合併します。
その狙いは、「インバウンド客」に「三豊の瀬戸内海の風景」を「体験を通じて紹介」することで観光客を誘致し、新たなムーブメントを起こすことです。
事例Ⅱの原則(誰に)(何を)(どのように)ですね。

そして、この組織変更はいわば動態的組織・プロジェクトチームと同様の狙いがあったと理解できます。
「観光」の知を持つ人材と「国際交流」の知を持つ人材の相互交流を図って、新しい価値(インバウンド観光)を生み出そうとしたのではないでしょうか。
事例Ⅰの組織戦略ですね。

では、具体的にどのように観光の火付けが行われたのか、その背景をご紹介します。
三豊市には長年、写真コンテストという企画を行ってきた歴史がありました。
そして「国際交流協会」では、外国人が「三豊の瀬戸内海の風景」に対して高い評価があることを実感していました。
そこで、石井さんはある行動に出ます。
写真コンテストに募集してくる地元アマチュアカメラマンに声を掛けて、「郷土三豊市の誇るべき風景」を数多く撮りましょう!と。
すると、数多くの美しい地元の写真(商材)が集まってきたのです。
これをSNSを通じて、拡散。
更には海外のインフルエンサーを巻き込み告知することで、輪が輪を呼びました。
その時に、特に心をとらえたのが冒頭の日本のウユニ塩湖といわれた幻想的な父母ヶ浜の写真でした。

私は、この話に特にリアル事例Ⅱを感じました。
事例Ⅱのポイントは、経営資源が限られたなかで培ってきた強みを活かして、外部環境の機会を捉えるところにあります。
「経営資源および強み」は、「培ってきた写真展の歴史」とそれに関わってきた「アマチュアカメラマンの存在」、そして「国際交流を通じて知り得たインバウンド客のニーズ収集力」。何より「三豊市の誇るべき風景」です。
「機会」は増加を続けるインバウンド客。SNSの浸透でしょうか。

外にも素敵な語りつくせないことがいっぱいありますが、ここでは省略します。
いかがでしたでしょうか。
彼女(石井さん)は、講演の最後にこうコメントされていました。
「特にノウハウがあったわけではなく、自分が誇れるところを自信をもっていろんな人に勧めたかった。直感にしたがって突き進んだ結果です」と。

診断士は、2次試験を通じて事例の解法ノウハウを身に着けていきます。

試験ではなく「支援」
彼女のように想いがありながらも、しかし彼女のように順調に成功に至っていない方に、先人の知恵を体系的に理解し、提供するのが私たちの役割かもしれませんね。
余談ですが、2次試験の事例は実際に存在する企業をネタ元として作題されているといわれています(と聞いたことがあります)。
もしかしたら、数年後、地方都市X市として三豊市が事例として出題されるかもしれません(笑)

ちなみに三豊市は、こんな素敵なところです。ぜひ、試験後に一度、訪れてみてください。


以上、自分もあらためて地元の魅力に気付かされたキャリコン診断士からのレポートでした。

最後の追い込みですね。今まで積み上げてきたことを信じて進んでください。ぜーーーーったい、あなたは受かりますから!

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リアルな世界から生まれる与件文(事例)。そして、与件文(事例)からはじまる、リアルな世界。”へ3件のコメント

  1. widebase より:

    三豊市、素敵なところですね。
    遠いですが、いつか行ってみたいです。

    ところで、今日の記事はPCサイトで見るとページの表示が崩れているようです。左右のリンク等が画面下部に表示されます。
    「ぜーーーーったい、あなたは受かりますから!」の締めとボタンの間の文章のコピペがうまくできていない(閉じていないdivタグがある)のが原因かと思います。

    1. かわとも より:

      widebaseさん、コメントいただきありがとうございます!!!感謝感激です!!さきほど頭を抱えていたところ、本当に助かりました!!!
      パっと見でトラブルの原因がわかるなんてすごすぎます!どうもありがとうございます!!

    2. ブブ より:

      widebaseさん

      コメント、そしてフォローありがとうございます。
      widebaseさん、かわとも
      ありがとうございました!

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