【1次試験後すぐに動くべし!】平成29年度試験の受験者データに基づく、1次試験と2次試験の合格難易度の「違い」など
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□ 定員:30名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定
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みなさん、おはこんばんにちは、だいまつです。
1次試験が5日後に迫ってきましたね。
1次試験を受験される方は、直前の追い込みに余念がないと思いますが、ここで気にしておきたいのはそうやって頑張って1次試験を通過した「あと」のことです。
本当に皆さん1次試験を通過するために必死に勉強しておられるため、1次試験後に燃え尽きてしまい2次試験の勉強に手がつかなくて、「出遅れてしまう方が、かなり多く」いらっしゃいます。
そこで、今回は平成29年度試験の受験者データに基づく、1次試験と2次試験の合格難易度の「違い」を皆さんに理解していただき、1次試験終了後にスタートダッシュを切っていただくための記事を書きたいと思います。
なお、今回の内容は以前にタキプロのブログで書いた内容+αなので、そちらで読んでいただいた方はスルーしていただいてOKです。
さてさて。
ここで、突然ですが皆さんへ質問です。
1次試験(7科目受験)と、2次試験の合格率はそれぞれ何%だったでしょうか?
・・・ご存じの通り、試験年度によって若干の上下はありますが両方とも20%前後です。
では、次の質問です。1次試験と2次試験の合格率はほぼ「同じ」でしたが、合格難易度は「同じ」でしょうか?
・・・色々な考え方があると思いますが、私は「同じではない」と思っています。
その(合格難易度の)違い・理由などが今回のブログのテーマです。
まず、下の表を見てください。
これは中小企業診断協会がHPで公表している平成29年度1次試験の申込者数、受験者数、試験合格率です。
表を見ていただければ分かる通り、申込者数20,118人に対して受験者数①(1科目でも受験した人の人数)は、16,681人となっており、3,437人(17.1%)もの人が、「申込みをして受験料を払ったにも関わらず、1科目も受験しなかった」ということになります。
さらに受験者数①から受験者数②(全科目受験)は、14,343人へと2,338人(11.6%)も減少しています。これは、科目合格制度を戦略的に活用している受験者がいることの現れだと思われます。
では、全科目を受験した受験者数②の14,343人全員が、「やる気全開で、計画を立てて、効率的にバリバリ勉強してきた受験生ばかりか」でしょうか?
否。
必ずしもそうではないでしょう。
例えば、
✓今年は科目合格狙いだが、せっかくだから全科目受けてみよう
✓勉強時間は足りなかったけれども、やれるだけやってみよう
✓勉強はほとんどしていないけど、素の状態でどれだけやれるか
受験してみよう
という人が少なからず含まれているはずです。
1次試験の受験者はスクリーニングされていません。「お金を払って申込書さえ書ければ誰でも受験する」ことができます。そのため、例え全科目を受けた受験者数②でも、個々の受験者のレベル(知識だけでなく真剣度も含めて)には「大きなばらつき」があると言えます。
また、1次試験は絶対評価となっています。そのため、他の受験生と比べられることはありません。純粋に自分自身が7科目合計で足切なく420点を取れるか、取れないかの勝負です。
そのため私は、合格率20%(5人に1人しか受からない)という、見かけの数字から受ける難しさの印象‘よりは’「実際の難易度は低い」と考えています。
(1次試験を通過するためにはたくさんの努力が必要だが、「過度に1次試験の壁を高いと思う」必要はない)
一方、2次試験はどうでしょうか。
下の表を見てください。
先ほどと同じく、中小企業診断協会のHPで公表されている平成29年度2次試験の申込者数、受験者数、試験合格率です。
皆さん、先ほどの1次試験の表と見比べて、どんなことに気付かれたでしょうか。
申込者数が4,453人と圧倒的に少ないのはもちろんなのですが、私が皆さんに知っていただきたいのが、申込者数に対する受験者数の多さ(受験率の高さ)です。具体的には、申込者数4,453人に対して受験者数①(1科目でも受験した人の人数)は4,289人と、申込者数からわずか164人(3.7%)しか減少していません。さらに、受験者数②(全科目受験)は4,279人と受験者数①から10人(0.2%)とほとんど減っていません。これは、科目合格制度がないことが影響していると思われますが、「2次試験においては、途中であきらめる人など居ない」ということを物語る凄まじい数字です。
そして、この受験者数②(全科目受験)のうち830人が2次筆記試験を通過し、合格率19.4%となっています。
これはつまりどういうことかと言うと・・・
✓1次試験とは、受験生の試験に臨む姿勢が違う
診断士を目指して1次試験を通過し、目の前の2次筆記試験に受かれば診断士になれます(後に控える2次口述試験の合格率はほぼ100%)から、ほとんどの受験生が「必死」です。もちろん、1次試験の受験者も必死ではあると思うのですが、必死な人の割合と必死さの度合いは、断然2次試験の方が高いと言えます。
2次試験を受けたことのある方は分かっていただけると思いますが、2次試験会場は得も言われぬ独特の張り詰めた空気に支配されています。
今思い返してみれば、2次試験会場の独特の空気感は、会場に集まった受験生の2次試験に賭ける真剣な姿勢・想いと、そこから来るプレッシャーや緊張感が作り上げたものだったのではないでしょうか。
少なくとも、2次試験会場の空気の重さは、1次試験会場とは比べ物にならないくらい「超絶重い」というのが私の印象です。
また、当然の話ですが、2次試験受験者は全員が1次筆記試験の合格者です。1次を通過できるだけの能力(知識・対応力)のある人が2次試験を受けに来ています。
そのうえ、2次筆記試験は、各科目40%以上、全科目で60%以上という合格基準は公表されているものの、実質的な「相対試験」であると言われています。1次試験を突破した猛者たち5人の中で、合格という椅子に座れるのは、たった1人だけ、残りの4人は涙を飲むことになります。
ここまではOKですか?
では、少し脇道にそれます。
だいまつが大学時代に取った基本情報技術者試験の合格率は20%前後、宅建は15%ちょっとでした。一方で、今年度の東大の2次試験の倍率は3.2倍(合格率31%)でした。
合格率は、だいまつの持っている資格の方が低いですね。では、実際にどちらの試験の難易度が高いかと言えば・・・、皆さんお分かりですよね・・・。
「誰でも」受験できる基本情報技術者試験や宅建と、「選びに選び抜かれたほんの一握りの学業優秀な人しか受験できない東大の2次試験」とでは、難易度は大きく異なります。そのため、単純に合格率だけでその試験の難易度を測ることはできないのです。
なお、決して、基本情報技術者試験や宅建を貶している訳ではありませんのであしからず。
話を診断士試験に戻します。
✓「誰でも」受験でき、絶対評価で受験生のレベル・やる気には
ばらつきがある1次試験
✓「1次試験通過者しか」受験できず、相対評価で受験生のレベル・
やる気にばらつきが少なく、なおかつ全員が必死の2次試験
ともに合格率は20%前後ですが、どちらが合格難易度が高いですか?
・・・そうです。当然に合格難易度は2次試験の方が「高い」はずです。
1次対策に手一杯で2次対策はできていないという方、1次と並行して2次対策も進めておられる方、今年2次試験にリベンジしようとされている方、このブログを読まれている受験生の皆さんの状況は様々でしょうが・・・
中小企業診断士になること、それは難易度の高い2次試験に合格することに他なりません。
今回ブログのお読みいただいた受験生の皆さんが2次試験の合格者(5人に1人)になるために、「1次試験終了後に自分が何をすべきか(どうやって他の4人と差別化するか)」を改めて考え、スタートダッシュを切るためのヒントになればと思うのです。
では、1次試験終了後直後にどういった動きをすべきか簡単に紹介しておきます。
1.教材を確保する
詳しくは以前にブログで書いていますのでそちらを参考にしてください。そもそも教材がなければスタートダッシュは切れません(教材は1次終了後にすぐに着手できるよう事前に確保しておいてほしいですが)。
2.事例Ⅰ~Ⅳの過去問をとりあえず1年分解いてみる
敵がどういったものかイメージできなければ、そもそも学習計画(戦略)が立てられません。まずは、平成29年度の事例Ⅰ~Ⅳを一通り解いてみて、2次試験がどういったものなのかを把握するようにしてください。
なお、2次試験も1次試験と同じで「過去問のやり惜しみ(実力試しのために後に取っておくなど)」はだいまつが100%禁止します。そんな時間も余裕もありません。すぐに過去問に触れて2次試験の全体像をつかんでください。
ちなみに、過去問はLECサイト(コチラ)からダウンロードできます。本試験の際の問題用紙のサイズはB5(両面)、解答用紙はA3(A4サイズの解答用紙が2枚並んでいるイメージ)です。
3.道場セミナーに参加する
冒頭でご紹介しているように8月11日(土)には東京セミナーが、翌週の8月18日(土)には大阪セミナーを開催します。不安も多いでしょうから、是非道場のセミナーに参加してこれからに備えましょう。
とりあえずはこれくらいです。1次試験終了後には当ブログでも2次試験対策の記事がたくさん発信されますので、毎日チェックしてくださいね。
1次試験から2次試験まではたったの2か月半しかありません。今回の記事が1次試験通過後すぐに皆さんが2次試験対策に着手する動機付けになれば幸いです。
以上、だいまつでした