「渾身」前の序・経済

もうすぐGW。中小まで1クール終了し、
今から夏に向けては回転&復習のターン、ですね。

 今回は、
「ちょっと忘れてたけど、何か思い出したかも」
という感覚を取り戻すためのとっかかりとして・・・
「すぐ忘れ、すぐ思い出す」が定説(?)の、経済の話。

 

■経済は、どう解くものだった?

経済の攻略方法は諸説ありますね。

グラフ読み取りに慣れる
理解の大切さ×暗記の割り切り

・・・等。

+αで、問題を解くにあたり思い出したい感覚が、

言い換え対応
逆引き発想
何かが違う、の錯覚。

 

「言い換え対応」はそのまま。
例えば、
LM曲線が水平≒流動性のわな≒貨幣需要の利子率弾力性が無限大。

この「本文中での言い換え」にピンとくれば、
考える手間なく、問題を解ける。
(「本文中での言い換え」は対応は、2次試験でも問われるセンス!

「逆引き発想」は、
例えば「政府支出が増加すると→IS曲線が右シフト
ではなくて、
「IS曲線が右シフトするのは、どんなときか?」
という発想。

一時、某小学生向け学習機関のCMでもありましたが、
「1+9=?」「2+8=?」
ではなくて、
「?+?=10」となるのは、『どのようなパターンが考えられるか?』
というイメージ。

 

参考例:
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IS曲線が右シフトするのは?

・政府支出の増加(G↑)
・減税(T↓)
・総需要(消費C、投資I、政府支出G、経常収支E-M)の増加(改善)
・政府支出の拡大と増税が同規模で実施された場合
(=均衡予算が組まれた場合)。
(国民所得は政府支出と同じだけ増加、つまり乗数効果は生じないが、国民所得がまったく増加しないわけではないので)

 LM曲線が右シフトするのは?

・貨幣供給の増加(M↑)
・物価水準の低下(P↓)
・拡張的金融政策(マネーサプライの増加)→買いオペ・公定歩合引き上げ
(中央銀行からの借入金利が安い)

政策の効果

・拡張的財政政策(政府支出G増加、減税T↓)
⇒国民所得増加、利子率上昇
・財政政策では、クラウディングアウト(財政政策が利子率の増加を招き、投資を抑制してしまうこと)が発生する場合がある
・拡張的金融政策(貨幣供給増加)
⇒国民所得増加、利子率低下
・流動性のわなが生じているとき、金融政策(LMを動かす)は無効だが、財政政策(ISを動かす)は有効。

クラウディングアウトはどういうとき発生する?

・貨幣需要の利子率弾力性が小さい(LM曲線の傾きが急)ほど、
クラウディングアウトが起こりやすい。
・貨幣需要が利子率に全く反応しない(LM曲線が垂直)場合、
100%クラウディングアウトが発生する。
・LM曲線が水平(流動性のわな=貨幣需要の利子率弾力性が無限大)であれば、クラウディングアウトは発生しない。
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「何かが違うの錯覚」
これは【経済】に限らずとも、1次試験全般で使える感覚。

【参考例:平成16年 経済学・経済政策(※一部改定)】
自動安定装置に関する説明として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a好況期には失業保険給付や生活保護費のような社会保障移転が増加する。
b均衡予算乗数の理論から、増税によって政府支出の増加を賄うと、政府支出の増加幅と同じだけ所得も拡大する。
c累進的な所得税は、不況期に可処分所得の減少を抑制し、消費の減退を食い止める。
d累進的な法人税は、不況期に法人税の徴収額を減少させる。

【解答群】

(ア)a とb
(イ)a とd
(ウ)b とc
(エ)c とd

 

→注目すべきは【b】。

 この「均衡予算乗数の理論」についての説明は“正しい”。

でも、”自動安全装置の説明ではない”ので、
この問いの回答としては正しくない”。

 

「個別に正誤を判定する」のではなく、
「何が問われているか?」を意識し、把握する感覚。
(これも、2次試験に繋がるセンス!

 

「渾身」経済は、また次回。

まるでした。

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