中小企業診断士は取るな――合格後1年の「本音」 byひでまる

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中小企業診断士は取るな

かつて、私はある人に言われました。

「診断士なんて、取っても意味がないよ。食えないから」

当時の私はその言葉に耳を塞ぎ、必死になって勉強しました。

なぜなら、当時の私は会社員として「どん底」にいたからです。

ソリが合わない上司。裁量権など欠片もなく、ただ言われたことをこなすだけの日々。

毎日が窒息しそうでした。

「診断士は意味がない」なんて言葉、信じたくもなかった。

今のこの閉塞した会社員生活に、一つ「新たな視点」をくれる。風穴を開けてくれる。

そう信じて、私は藁にもすがる思いでペンを握り続けました。

そして今、合格から1年。

あの日言われた「中小企業診断士は取るな」という言葉が、呪いのように頭を回ることがあります。

「いい小遣い稼ぎ」という幻想

以前、会社の先輩にこう言われたことがあります。

「診断士を取れば、いい小遣い稼ぎになるんだろう?」

もし、今勉強しているあなたもそう思っているなら、残念ながらそうはいかないかもしれません。

少なくとも、今の私はそうなっていません。資格が私に働き口をやすやすと用意してくれるのか?

答えはNOです。

合格から1年経ちましたが、私のもとに仕事は降ってきませんでした。

待っているだけではダメだと、自分の得意分野である「AI活用」を武器に営業をしたこともあります。

興味を持ってくれた経営者の方に、一生懸命下調べをし、熱量を込めて提案しました。

しかし、返ってきた言葉はこれです。

「報酬は出せないから、実務ポイントをあげるよ」

もちろん、実績も肩書もない私に、最初から報酬を渡す気がある人などいません。そんなことは頭ではわかっています。

ただ、「頑張った先の未来」がないという事実に、私は絶望しました。

金銭でなくてもいい、ただ成果が出た時に「私が貢献した」という事実を残してくれるだけでもいい。

その保証すらないことに耐えきれず、私はすがるように言ってしまったのです。

「ここまでは無料でやります。でも、もし案件が本格化したら、その時は見返りをください」

なんと愚かな交渉だったのでしょう。実績もない人間が、条件をつけるなんて。

そんなことを言った自分はバカでした。

案の定、その後、二度と連絡が来ることはありませんでした。

倍率を勝ち抜いた先に残った「1冊の本」

「仕事はゼロ」と言いましたが、厳密には一つだけありました。

受験参考書の執筆です。

これは、何倍もの倍率がある選考を勝ち抜いて手に入れた、誇るべき仕事でした。

自分の名前が本に載り、書店に並ぶ。

その瞬間は、確かに震えるほどの喜びがありました。

しかし、その対価として受け取った報酬を、費やした膨大な時間で割ってみると……おそらく時給300円といったところでしょう。

そして残酷なことに、その仕事は「次」にはつながりませんでした。

ただ記念のように、私の名前が刻まれた本が一冊、手元に残っただけです。

選ばれる理由がない

「仕事がない」「買い叩かれる」「せっかくの仕事も次につながらない」。

そう嘆くのは簡単です。しかし、ここで一つ、残酷な事実を認めなければなりません。

正直に言えば、仕事がないのは市場のせいではありません。私に選ばれる理由がないのです。

診断士という肩書をつけていれば誰かが拾ってくれる。そんな甘えが、どこかにあったのかもしれません。

大企業の会社員という、与えられる環境で育ってきた人には、とても厳しい世界でした。

診断士としての活動は、「ここからはすべて自己責任である」という、過酷な荒野への招待状なのだと思いました。

サードプレイス(第3の居場所)

金にならない。仕事もない。自分の実力不足を突きつけられる毎日。

では、私は診断士になったことを後悔しているのか?

不思議なことに、答えは「NO」です。

なぜなら、この資格は私に「サードプレイス(第3の居場所)」をくれたからです。

合格後、私は受験生を応援する「道場」のメンバーに出会いました。

会社という狭い組織の中だけでは、絶対に出会えなかったであろう、熱い志を持った仲間たち。

年齢も、職歴も、背景も違う彼らと、利害関係を超えて議論し、「受験生支援」という一つの目的に向かって一致団結して活動する。

会社員としての「私」ではなく、一人の人間としての「私」を受け入れてくれる場所。

診断士という資格は、資格そのものではなく、この「挑戦者たちのコミュニティ」への入場券だったのです。

道場メンバーの輝かしい成果

道場の同期には、すでに鮮烈な結果を出している仲間たちがいます。

資格を武器に転職を成功させ、キャリアの転機を掴んだ人。

自らの足で営業し、企業との案件を勝ち取ってきた人。

人脈が劇的に広がり、人生そのものが変わった人。

そして、独立してプロとして生きていく覚悟を決めた人。

眩しいほどの成果を上げる彼らを見て、「自分だけが何も成し遂げられていない」と焦ることもあります。 嫉妬もあります。しかし、彼らの圧倒的な勢いに鼓舞され、私も前を向くことができているのです。

「あいつもやってるんだ。自分も止まっている場合じゃない」

この熱量の高い環境に身を置くことこそが、私を腐らせず、次の一歩へと駆り立ててくれます。

添削AIのおかげで合格できた、という言葉

仕事がないまま終わるのか?その壁に、私は今向かい合っている途中です。

私には、私なりの「戦い方」があります。それが、「AI」です。

この1年間、私は「添削AI」という2次筆記試験対策のツールを開発し、道場で公開しました。

当初、受験生支援の中で「AI」という言葉を出しただけで、嫌な顔をされることもありました。

しかし、この発信が響く人もいました。

ある日、ブログにこんなコメントが届きました。

「私が合格できたのは、この添削AIのおかげと言っても過言ではありません」

自分の努力の先に、確かに読者様がいる。

そう感じられた瞬間でした。

また、対面で出会った際にわざわざ声をかけてくれる方もいました。

金銭的な対価はありません。でも、そこには確かな「感謝」がありました。

コネクティングドッツは来るのか?

かつて有名なアップルのスティーブ・ジョブズは言いました。

未来を見ながら点と点をつなぐことはできない。
それは振り返ってみて初めてつながるのだ。
だからこそ、将来どこかで点がつながると信じなければならない。

いわゆる、コネクティング・ザ・ドッツと言われる名言です。

今の私の活動――診断士合格に向けて努力した日々、時給換算すれば数百円の執筆や、報酬もないAIツール開発――は、今は無駄な「点」にすぎません。 そのまま誰にも気づかれず、闇に消えていく徒労の点に映るかもしれない。

これら一つひとつの「点」が、いつか必ず一本の線となり、やがて大きな面となる日は来るのでしょうか。それはわかりません。今は。

診断士は取るな?

最初に私が言われた「診断士は取るな」

この言葉への、今の私の答えはこうです。

合格を「はじまり」と捉えられるなら――。会社の名刺にとらわれない、新しい仲間と共に歩む新しい人生への「スタートライン」が欲しいなら。読者様には診断士になってほしい。

診断士の試験は難しいです。1次試験、2次試験共に2割という低合格率です。

この試験を突破しようとしている方、突破した方、その方々のポテンシャルはきっと青天井です。

選ばれる理由があれば、診断士は人生を変えるはずです。成功している道場のメンバーのように。

読者様も今、何かを犠牲にして机に向かっているはずです。

私もそうでした。 新婚だった当時、私は妻に「土日は勉強に集中させてほしい」と頼み込みました。 「わかった、応援するね」と言ってくれた妻の、あの一瞬見せた寂しげな表情。 私は、その「二度と戻らない時間」を代償にして、この資格を取りました。

だからこそ、私はここで立ち止まるわけにはいかないのです。自分の名前が書かれた本1冊で終わるわけにはいかない。 「あの時の犠牲は、無駄じゃなかった」と、いつか妻に胸を張って証明しなければならないのです。

答え合わせは未来で

私はまだ、経済的な結果を出していません。まだ人生が変わっていません。「診断士なんて、取っても意味がないよ。食えないから」、のまさにど真ん中です。

まだ、心の底から「診断士はいいぞ」とは言えません。でも、いつかそう言える日が来ると信じています。

もし、この記事を読んで読者様が診断士を取ってくださるのなら、いつかお会いしたいです。

その時は、「やっぱり診断士は甘くないですね」と苦笑いしながら、それでも「やってよかった」と互いに言い合いたい。

その時には、私も自信をもって「診断士を取ろう」と言えるでしょうか?

答え合わせは、いつかの未来で。

終わりに

ひでまる
ひでまる

これで、私の記事は終わりです。1年間ありがとうございました!

プワァ~(今までAI活用といった実戦的な内容に注力して記事を書いてきましたが、最後くらいはとポエムな記事を書いてみました。)

音符さん
音符さん
ひでまる
ひでまる

自分だけではこんな記事は書けませんが、AIが私には書けない表現を提案してくれました。ちょっと私の目線では書きっぷりが独特すぎな気もしますが…AIを信じてアップします。

プワァ~(この記事が、診断士を目指すうえで、少しでも力になれば幸いです。)

音符さん
音符さん
ひでまる
ひでまる

明日の担当はダーヤスです!

最後だな!

ダーヤス
ダーヤス

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