【渾身シリーズ】企業経営論:技術経営(MOT)
みなさん、こんちには。ITOです。
さて、6月に入りました。受験申込受付期間はは5月31日の日附印(日附って書くんですね)有効です。
もちろんちゃんと出しましたよね?あとは、受験日当日まで駆け抜けるのみです!
また、転勤などでの受験地変更は6/19(必着)まで受け付けていますのでご安心を!
また、先週の土曜日は大阪セミナーを開催いたしました。(開催レポートはこちら)
おかげさまで、大盛況でした。あとは本番へまっしぐら!
さて、6月は道場恒例の「渾身」シリーズ。テーマを絞って深く考察するものです。
自分は・・・いろいろ考えましたが、やはり「企業経営」でいきたいと思います。
まずは、試験案内の設置目的をみると・・・
3.企業経営理論
(科目設置の目的)
(略)・・・また、近年、技術と経営の双方を理解し、高い技術力を経済的価値に転換する技術経営(MOT)の重要性が高まっており、・・・(略)
ほほぅ。ということで、MOT(技術経営)分野について深堀します。
試験案内の技術経営の出題範囲をざっとまとめると、
①自社資源の評価、外部資源の活用、特許戦略
②研究開発計画と開発プロセス、予算管理と特許管理
③イノベーションのマネジメント、ナレッジ・マネジメント
一方、スピテキの章立てをみると
2.イノベーション
3.製品開発
4.デファクトスタンダードと知的財産戦略
5.ベンチャー企業のマネジメント
これを縦軸と横軸に整理して、重要なキーワードをITO式に整理したのがこちら。
(Excel版はこちら)
※赤字は過去3年間で出題されているキーワード。
ここに出てくるキーワード、説明できるようになっていればMOT分野はOK。
3~4問、10点相当はすでにあなたのもの!
研究~開発~製品化の流れ(運営管理ともつながります)をイメージして、
でも、イノベーションはいままでの延長線上にない非連続。
企業はいままで研究所などを新設したり、政府もR&D特区や、研究開発減税などの施策を行ってきましたが、おもに大企業むけ施策。
中小企業は、やはり大学や地元の公的研究機関などと積極的にタイアップしていかないと技術の進歩、とくにイノベーションが起きたときに、ビジネスモデルが根底から覆される可能性もあると想像してください。
あとは、新製品を世に送り出すにはなんといっても「資金」が必要。
ベンチャー企業がどのタイミングで「資金」がいるか(死の谷、ダーウィンの海)、
調達方法にはなにがあるか(VC、ファンド、エンジェル・・・等)
暗記するのではなく、流れをもって頭に入れておきましょう。
この分野の過去の出題は、
H26年度 第9問(研究開発)、第11問(ベンチャー企業のJカーブ曲線)
H27年度 第6問(デファクトスタンダード)、第7問(モジュール化)、第8問(死の谷・ダーウィンの海)、第9問(イノベーション)
H28年度 第4問(オープンイノベーション)、第10問(特許戦略)、第11問(モジュール生産)
このようにたくさん出題されています。
とくに、モジュール化は最近のトレンドといえますでしょうか。
モジュール化のメリット・デメリットをあげると、
メリット
・構成要素間の調整コストを削減できる
・独立性が確保されると、改修はモジュールの修正で対応可能
・システム多様性(組み合わせ)が容易に確保できる
デメリット
・インターフェースの長期的な固定化が必要(インターフェースの進化が抑制)
・インターフェースに汎用性を持たせると、全体システムに無駄が発生
以上、縦軸と横軸、深堀と3次元に整理してMOTを完全マスターしましょう。
以上、ITOでした。
ではでは。