過去問回転での鬼門(中小経営・施策対策)

おはようございます。8代目のたっしーです。

先日は大阪セミナーに参加頂き、ありがとうございました。
(ますけんのレポートはこちら)

これから2か月は、模試~1次試験と目まぐるしく進んでいきます。セミナーで持ち帰った「絶対合格」へエッセンス活用して頂き、夏セミナーでお会いできることを楽しみにしています。

本題の前に、本日が1次試験の申込期限になっています。申し込みをしないと合格への扉は開きませんので、お忘れなく

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さて、本題に。

昨日の晩ご飯で何を食べたかを覚えていますか?

記憶を問う質問でよく使われていますが、私はこの手の質問が苦手です。自分の興味がないことへの記憶が弱いのだと思います。

話を試験に戻すと、1次試験の最終科目となるのが「中小企業経営・中小企業施策」です。暗記3兄弟の末っ子?といわれ、ITOの記事でも検証されました通り、特に短期記憶で乗り切る方が多い科目ではないでしょうか。私の中では法務や情報よりも暗記に偏っている印象をもっています。

 

1、中小を鬼門だと思う理由

中小経営(前半)は、中小企業白書をベースに出題されるため、過去問が「参考問題」になってしまう設問が多くなってしまいます。
となると、「過去問回転」を中心として解答や誤選択肢から学び取るスタイルでは、1回転で得られる効果が他教科よりも少なくなってしまうと同時に、触れられる問題数も減ってしまいます。

「参考問題」とは、出題年度以降に法律や制度改正があって、1次試験対策としてふさわしくない問題のことで、TACの過去問題集では設問毎に記載があります。

私が使っていたH23~H27年の過去問題集で、参考問題/出題数をグラフにしてみると、中小企業経営に関しては、5年間を通してほぼ参考問題になっています。

独学の私にとって、過去問回転は対策の基礎でしたし、これを見たときには「どーしよう?」と思っていましたが、実際行った対策は「他教科と一緒」を選択しました。

2、実際の対策

「他教科と一緒」の対策を、改めて分解すると。

  • 過去問回転
  • ポケテキで記憶

「参考問題」の扱いについては、TAC過去問題集の中に説明があるように「傾向」を確認するために使用していました。つまり出題された問題を見て、ポケテキに近い記載があるかどうかチェックし、あればどう違うのか?を見ながら、必要なことをポケテキにメモしていました。これで「昔近いことが問われた」ことがわかるので、関連付けて記憶することができます。

効果検証は公開模試で行い、新たな対策を導入するか決めようと考えていましたが、暗記の要素が強いので「残りで詰め込もう」と、一夜漬け的な対策しか思い浮かんでいませんでした…

実際の公開模試の点数と、1次試験の点数を分解してみると。

公開模試 58点/平均点44点
中小企業経営 27/50点
中小企業施策 31/50点

1次試験 67点
中小企業経営 37/50点
中小企業施策 30/50点

結果は、どちらもバランスは取れていたので、特に他教科と変わらない対策のまま進めることにしました。全体的に点は低いですが、ポケテキの影響で基礎問題(AB問題)には対応できていたと思っています。

こばさんの分析記事ロックの記事でもあるように、中小は「やった分だけ効果がわかりやすい」科目だと思います。気持ち的には辛いかもしれませんが、優先順位を付けながら、愚直に暗記を繰り返していけば、高得点が狙える科目だと思います。

ITOやロックの記事からダウンロードできるエクセルも、とても参考になりますので、活用してみてください。また昨年書かれた中小での「くだらないほど忘れない」「渾身」記事をまとめましたので、併せて活用ください。

<記事まとめ>
くだらないほど忘れない2
渾身2016その1
渾身2016その2

 

スランプなんて気の迷い。普段やるべきことを精一杯やって、土台さえしっかりしていれば、スランプなんてありえない

これはプロ野球選手・監督としてご活躍され、ミスターの愛称で有名な長嶋茂雄さんの言葉。誰にでも訪れるスランプに対し、メンタル面からの解消法を語った、興味深い言葉

1次試験でも、重要論点から土台を作っていくことと、日々やるべきことを見据えて愚直に繰り返すことが重要だと考えます。思ったより点が伸びない、あまり勉強に身が入らないなどのスランプを感じると、ついつい色々と試してみたくなる気持ちが芽生えますが、自分にとって必要なことを「選択」「集中」することを忘れないようにしてください。

たっしー

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過去問回転での鬼門(中小経営・施策対策)”へ4件のコメント

  1. かもよ より:

    たっしー様

    ご返信いだたきありがとうございます。
    一度全体を網羅するということを置いてまで発売を待つのか…、と自分の中で思っていたことを自覚しました。
    学習が停滞気味で、思考か固まりがちだったので、ご意見をいただき助かりました。
    財政も苦手を把握するくらいの気持ちで一度やりきり、2日目教科の学習に入りたいと思います。
    今後も参考にさせていただきます。ありがとうございます。

    1. たっしー より:

      かもよ様

      お役にたてたのであれば安心しました。
      今後も気になる点あれば、お気軽にコメント下さい。引き続き道場を宜しくお願いします。

  2. かもよ より:

    いつも拝見させていただいております。
    来年度受験予定で通信にて独学勉強しているものです。
    ポケテキと中小という現在興味を持っている論点だったので、ご相談させてください。

    現在、テキストとトレーニングにて学習し、ポケテキにまとめていくというやり方で進めています。
    一日目の教科が残すところ財務となったところで、財務に対する苦手意識もあって、二日目の教科に興味を持ち始めているところです。

    そこで二日目教科について、特に中小は年度毎の論点がその年特有と考えると、
    今発売されているポケテキは2017年目標のものを買ってしまうか、
    それとも11月頃と思われる2018年版の発売を待った方がいいか迷っています。

    1日目の過去問をやってみると、まだ合格点には達していない程度しか得点できていませんので、
    ・2日目が発売されるまで、1日目の学習をするか、
    ・まずは17年度版を買って全教科の把握をした方がよいか
    ・もしくはポケテキは18年度版が出るのをまってテキストのみで学習するのがよいか…

    ご助言いただけますでしょうか。

    1. たっしー より:

      かもよ様

      コメントありがとうございます。

      (ご存知だと思いますが)白書より出題される中小企業経営(前半)については、テキストもポケテキも2018年度版が必須となります。同時に「法務の改正」「中小企業施策(後半)の改正」についても、2018年度版を参照する必要があります。
      正解が変わらない箇所は2017年度版のポケテキでも学習にはなりますが、(特に中小は)2018年度版を買い直す必要がある点、改正点を混同するリスクがある点、掲載内容が試験傾向により変わる可能性がある点から、2018年度版のテキスト(通信教材)をお持ちのようですので、2017年度版ポケテキを購入するメリットは少ないように思います。

      また私の考えとしてですが・・・全体を網羅することは、学習計画や対策を立案する上でも必要だと思いますし、記憶系の科目は定期的に触れる(思い出す)ことで定着が図れますので、2018年度のテキスト/トレーニング(問題集)で早めに把握していく事は有効だと思っています。

      少し長くなりましたが、勉強方法は本当に人それぞれです。道場には(先代も含めて)個性豊かな合格者が記事を書いていますので、ご自身に合ったやり方を是非見つけて下さい!

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